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0.1とか0.5とか書かれると視力検査を思いだす
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サウエルが住む屋敷の隣に建てられた、粗末な小屋がサモナーと俺の住処である。粗末と言っても隙間風はないので、俺が最初に目覚めた小屋よりも上等である。ただ狭いので、必然的に俺とサモナーは相部屋になった。
サモナーは基本的に、この小屋と昼間ドラゴンが壊した建物を行ったり来たりしている。小屋には魔法の研究に使うらしい道具がごった返していて、これでも貴重な資料は屋敷に置かせてもらっているらしい。いっそサモナーも屋敷に住んでしまえばいいのに。やはりサウエルがそれを許さないのだろうか。
「……」
見るからに、サモナーは気落ちしている。
粗末なベットの隅っこに座って、木箱から取り出したものをずっと見ている。昼間のドラゴンが建物を壊して一件で、サモナーはひどくサウエルに怒られていた。まるで使用人たちに見せ付けるような激しい怒り方に、止めようとした俺の体はやはり動かなかった。結局、使用人たちがサモナーを庇って、サウエルの怒りはようやく落ち着いたようだった。
だが、サウエルは「父上の遺言だった入れ墨もお前には施さない」とサモナーに言った。その一言を聞いてから、サモナーはずっと沈んでいる。
そういえば、俺の手の甲もサモナーの手の甲もまだ真っ白である。
サシャでさえ、入れ墨を施されていたのだから何かしらの模様があってもよさそうなのに……あっ、サシャが生きていたのはここから五百年後だった。五百年と言えば現代から戦国時代ぐらいの開きがある。文化の一つや二つ、変わらない方が不自然だ。
「師匠。そんなに入れ墨が欲しかったんですか?」
今のサモナーが入れ墨したら、現代では間違いなく親は虐待の罪に問われるだろう。
だが、常識と言うか文化が違うサモナーは頷いた。
「もう、十六歳で大人ですから。バンにはまだ分からないかもしれないけど、大人になったら出身国や父親の名前、身分を入れ墨で掘るんですよ。一生消えない、けれども一生背負わなければいけない大人の誇りみたいなものなんです」
どうやら、サモナーたちにとって入れ墨は二十歳のお祝いみたいなものらしい。そして、この世界は十六歳で成人するようだ。どうりで、初対面でサモナーが子供ではないと言っていたはずだ。
「それがもらえないのは、ずっと半人前のような気がして……」
現代日本の倫理観と価値観を持った俺からすれば、ずっと入れない方がいいような気がする。温泉も入れなくなるし。
「あれ、師匠。それはなんですか?」
俺は、話題をそらした。
正直、入れ墨の話題をこれ以上は膨らませられない。
「これですか?亡くなった友達から頂いたものです。見ていると勇気が出てくる、お守りなんです」
俺は目を見開いた。サモナーの手の中にあるのは、消しゴムである。
しかも、俺の名前が書かれた。
「昔、アズサという女の子と森のなかであったんです。その子は怪我をしていて、息を引き取ってしまいましたが、当時母親と別れて暮らしていたせいで泣いてばかりいた私にこれをくれました。見ていると元気がでる、お守りと言って」
アズサちゃん……君は。
君は……こっちに来ていたんだ。
俺は、あまりのショックに言葉を失った。最初からサモナーの世界と俺の世界は繋がっていて、きっとアズサちゃんのように流れてきた人が昔からいたのだろう。アズサちゃんもその一人で、きっと彼女はたった一人でいたところをサモナーに救われたのだ。
でも、やっぱり寂しくて――俺の名前が書かれた消しゴムをお守り代わりになんてしていたんだ。アズサちゃん、やっぱり君は俺のことが好きだったんだね。
「今思うと不思議な女の子でしたね。着ている物も私たちと全然違っていて」
「その子って!」
俺は、高鳴る心臓を抑える。
「その子って、異世界から来たんじゃないんでしょうか!」
「……その発想は面白いですね」
普段から。ばんばん異世界からモンスターを召喚している奴のセリフではない。俺は、思わずサモナーを胡乱な目で見てしまった。
「あの……説明しますけど、私の召喚は召喚と言っていますが異世界からモンスターをひっぱってくるわけではありませんからね」
「え!」
それには、素直に驚いた。
というか、サモナーが召還師でなかった名前からして詐欺である。
「召喚術の使い方としては、まずは魔力で異世界を作ります。そこから、モンスターを引っ張ってきます。異世界壊します。終わりみたいな手順です」
端的に言うと、やっぱり異世界からモンスターを連れ出している。
サモナーの言いたことも分かるのだ。つまり、既存の異世界からモンスターを連れてくるわけではなくて、モンスターも異世界も自分の魔力で自作しているのである。
それ、めっちゃ手間かかるだろ。
カップラーメンが食べたくなったので、入っている材料から化学調味料まで全部自作しましたみたいな話である。
サモナーは、俺の言いたいことを察した。
「そもそも、異世界なんて本当にあるかどうかもわかりませんし」
いいわけである。
完全に、いいわけである。
これは、きっと最初は教師とかに「異世界からモンスターを連れてきましょう」と言われたのにできないから、強引に自分流で習得の仕方をしたな。
「それより、師匠。ここに魔力を測るアイテム的なものはないんですか……」
なんとなく嫌な予感がして、俺は尋ねてみる。
俺の世界ではいつも持っていた杖をサモナーは取り出してきた。
「これですけど、きっと私のを見たいんですよね。ほら、一緒に握ってください」
俺は、サモナーと共に杖を握る。
タイプ:ヒューマン
状態:普通
魔力量:40/40
生命力:9
スキル:なし
契約者の欄がないのは、まだ異世界と繋がっていないからだろう。それにしても魔力量が40なんて、ちょっと意外だ。10だけとはいえ、現世の俺の方が多い。
今度は、俺は自分のステータスを見てみる。
たぶん、今の俺はこの世界の普通の魔法使いだ。子供の姿だから体力は落ちているだろうが、それ以外は参考になる数値かもしれない。
タイプ:ヒューマン
状態:普通
魔力量:3/3
体力:5
スキル:なし
魔力量が一桁……。
体力は仕方がないとして(成人しても倍にしか増えないという件は、もう置いとく)魔法使いなのに魔力量が一桁ってどういうことだよ。
たしかに、サモナーはこの世界の人は魔力が少ないとはいっていたけど……魔法使いですら魔力量が3なんて。これって、一般人が測ったら魔力量が1とか出るんだろうか。
それともいっそ、0.5とか0.1とか出るんだろうか。魔力量を測るというよりは、現代人の視力検査みたいな数値になってくることだろう。
「師匠……魔力多いですね」
「それでも召喚術を使っていると足りなくなります。だから、魔力の貯蔵は普段からしていますよ。ええっと、たしかここらへんにやり方のカンペが」
サモナーは、微妙に懐かしい本を取り出してきた。
現代では、いつもサモナーが召喚術を使う時に勝手にページをめくられていた本である。こちらにきてからは、初めての登場だ。
「ほら、バン。教えてあげます」
サモナーは、俺相手に魔法に指南を始めた。
「まず、最初に掌に魔力を集めます」
俺は、サモナーの言うとおりに掌に魔法を発生させる。
サモナーは渋い顔をした。
「そうじゃなくて、集めるだけなんです。火は発生させないでください」
そういわれても、集めるだけというのは結構難しい。たぶん、無意識に魔力を集めると魔法の発生がワンセットになっているせいなのだろう。助走だけつけろと言われているのに、俺は勢い余ってジャンプまでしてしまっている感じだ。
もう一回、やってみる。
掌に魔力が集まっているのは分かるのだが、発動させないというのがかなり難しい。いつもの感覚で、つい発動させてしまいたくなる。
「ここで止めて」
サモナーが、俺の手を握った。
「次は、体外へ魔術の放出です。発動じゃないですからね」
これまた難しい話だった。
「発動させないで、どうやって体外に魔力を放つんですか?」
「大丈夫、やってみてください」
見ていますから、とサモナーは言う。
俺は、思い切って「えい!」と力を込めた。すると掌から出てきたのは、炎ではない赤い玉だ。サモナーが魔力を仕舞っている青い球体よりはだいぶ小さくて、ビー玉ぐらいの大きさだった。ふよふよと浮かぶ玉に、俺はちょっとした感動を覚えていた。
攻撃魔法とか派手なものではないが、俺が生まれて初めて教わった魔法だ。
「まだ終わりじゃないですからね。この魔力を固定します」
俺は赤いのに触れて、おにぎりを握るみたいに玉を優しく握った。かける魔法は外に力が漏れ出さないように、玉に薄い膜を張りつけるための魔法だ。だけど力の加減を間違ったせいなのか、赤い玉はぱちんと割れてしまった。そして、突然俺の手足は動かせないほどの疲労感に襲われた。
元々魔力3なのに、頑張ったせいだろう。だが、充実感のおかげで疲れ切って眠くなるようなことにはならなかった。むしろ、もっと魔法を教えて欲しかった。
だが、サモナーは「もう寝てください」と俺をいさめる。
推定十歳だから、仕方ないだろう。
「でも、師匠。俺がどんどん新しい魔法を使えるようになったら師匠が楽できるじゃないですか」
俺の言葉に、きょとんとする。
そして、次の瞬間にはくすくすと笑っていた。
「魔法は、楽をするために使うのではありませんよ」
俺は、サモナーの言葉が理解できずに首をかしげた。
「じゃあ、先生は魔法をなんのために使いたいんですか?」
「……昔、アズサという子にも同じ質問をされました。私は、魔法は綺麗なものを作るための手段の一つだと思っているんですよ」
それがどういうことなのか、俺にはわからなかった。
だが、サモナーはいつのまにか考え込んでいた。
「でも、異世界ですか……面白い発想なのかもしれません」
サモナーは基本的に、この小屋と昼間ドラゴンが壊した建物を行ったり来たりしている。小屋には魔法の研究に使うらしい道具がごった返していて、これでも貴重な資料は屋敷に置かせてもらっているらしい。いっそサモナーも屋敷に住んでしまえばいいのに。やはりサウエルがそれを許さないのだろうか。
「……」
見るからに、サモナーは気落ちしている。
粗末なベットの隅っこに座って、木箱から取り出したものをずっと見ている。昼間のドラゴンが建物を壊して一件で、サモナーはひどくサウエルに怒られていた。まるで使用人たちに見せ付けるような激しい怒り方に、止めようとした俺の体はやはり動かなかった。結局、使用人たちがサモナーを庇って、サウエルの怒りはようやく落ち着いたようだった。
だが、サウエルは「父上の遺言だった入れ墨もお前には施さない」とサモナーに言った。その一言を聞いてから、サモナーはずっと沈んでいる。
そういえば、俺の手の甲もサモナーの手の甲もまだ真っ白である。
サシャでさえ、入れ墨を施されていたのだから何かしらの模様があってもよさそうなのに……あっ、サシャが生きていたのはここから五百年後だった。五百年と言えば現代から戦国時代ぐらいの開きがある。文化の一つや二つ、変わらない方が不自然だ。
「師匠。そんなに入れ墨が欲しかったんですか?」
今のサモナーが入れ墨したら、現代では間違いなく親は虐待の罪に問われるだろう。
だが、常識と言うか文化が違うサモナーは頷いた。
「もう、十六歳で大人ですから。バンにはまだ分からないかもしれないけど、大人になったら出身国や父親の名前、身分を入れ墨で掘るんですよ。一生消えない、けれども一生背負わなければいけない大人の誇りみたいなものなんです」
どうやら、サモナーたちにとって入れ墨は二十歳のお祝いみたいなものらしい。そして、この世界は十六歳で成人するようだ。どうりで、初対面でサモナーが子供ではないと言っていたはずだ。
「それがもらえないのは、ずっと半人前のような気がして……」
現代日本の倫理観と価値観を持った俺からすれば、ずっと入れない方がいいような気がする。温泉も入れなくなるし。
「あれ、師匠。それはなんですか?」
俺は、話題をそらした。
正直、入れ墨の話題をこれ以上は膨らませられない。
「これですか?亡くなった友達から頂いたものです。見ていると勇気が出てくる、お守りなんです」
俺は目を見開いた。サモナーの手の中にあるのは、消しゴムである。
しかも、俺の名前が書かれた。
「昔、アズサという女の子と森のなかであったんです。その子は怪我をしていて、息を引き取ってしまいましたが、当時母親と別れて暮らしていたせいで泣いてばかりいた私にこれをくれました。見ていると元気がでる、お守りと言って」
アズサちゃん……君は。
君は……こっちに来ていたんだ。
俺は、あまりのショックに言葉を失った。最初からサモナーの世界と俺の世界は繋がっていて、きっとアズサちゃんのように流れてきた人が昔からいたのだろう。アズサちゃんもその一人で、きっと彼女はたった一人でいたところをサモナーに救われたのだ。
でも、やっぱり寂しくて――俺の名前が書かれた消しゴムをお守り代わりになんてしていたんだ。アズサちゃん、やっぱり君は俺のことが好きだったんだね。
「今思うと不思議な女の子でしたね。着ている物も私たちと全然違っていて」
「その子って!」
俺は、高鳴る心臓を抑える。
「その子って、異世界から来たんじゃないんでしょうか!」
「……その発想は面白いですね」
普段から。ばんばん異世界からモンスターを召喚している奴のセリフではない。俺は、思わずサモナーを胡乱な目で見てしまった。
「あの……説明しますけど、私の召喚は召喚と言っていますが異世界からモンスターをひっぱってくるわけではありませんからね」
「え!」
それには、素直に驚いた。
というか、サモナーが召還師でなかった名前からして詐欺である。
「召喚術の使い方としては、まずは魔力で異世界を作ります。そこから、モンスターを引っ張ってきます。異世界壊します。終わりみたいな手順です」
端的に言うと、やっぱり異世界からモンスターを連れ出している。
サモナーの言いたことも分かるのだ。つまり、既存の異世界からモンスターを連れてくるわけではなくて、モンスターも異世界も自分の魔力で自作しているのである。
それ、めっちゃ手間かかるだろ。
カップラーメンが食べたくなったので、入っている材料から化学調味料まで全部自作しましたみたいな話である。
サモナーは、俺の言いたいことを察した。
「そもそも、異世界なんて本当にあるかどうかもわかりませんし」
いいわけである。
完全に、いいわけである。
これは、きっと最初は教師とかに「異世界からモンスターを連れてきましょう」と言われたのにできないから、強引に自分流で習得の仕方をしたな。
「それより、師匠。ここに魔力を測るアイテム的なものはないんですか……」
なんとなく嫌な予感がして、俺は尋ねてみる。
俺の世界ではいつも持っていた杖をサモナーは取り出してきた。
「これですけど、きっと私のを見たいんですよね。ほら、一緒に握ってください」
俺は、サモナーと共に杖を握る。
タイプ:ヒューマン
状態:普通
魔力量:40/40
生命力:9
スキル:なし
契約者の欄がないのは、まだ異世界と繋がっていないからだろう。それにしても魔力量が40なんて、ちょっと意外だ。10だけとはいえ、現世の俺の方が多い。
今度は、俺は自分のステータスを見てみる。
たぶん、今の俺はこの世界の普通の魔法使いだ。子供の姿だから体力は落ちているだろうが、それ以外は参考になる数値かもしれない。
タイプ:ヒューマン
状態:普通
魔力量:3/3
体力:5
スキル:なし
魔力量が一桁……。
体力は仕方がないとして(成人しても倍にしか増えないという件は、もう置いとく)魔法使いなのに魔力量が一桁ってどういうことだよ。
たしかに、サモナーはこの世界の人は魔力が少ないとはいっていたけど……魔法使いですら魔力量が3なんて。これって、一般人が測ったら魔力量が1とか出るんだろうか。
それともいっそ、0.5とか0.1とか出るんだろうか。魔力量を測るというよりは、現代人の視力検査みたいな数値になってくることだろう。
「師匠……魔力多いですね」
「それでも召喚術を使っていると足りなくなります。だから、魔力の貯蔵は普段からしていますよ。ええっと、たしかここらへんにやり方のカンペが」
サモナーは、微妙に懐かしい本を取り出してきた。
現代では、いつもサモナーが召喚術を使う時に勝手にページをめくられていた本である。こちらにきてからは、初めての登場だ。
「ほら、バン。教えてあげます」
サモナーは、俺相手に魔法に指南を始めた。
「まず、最初に掌に魔力を集めます」
俺は、サモナーの言うとおりに掌に魔法を発生させる。
サモナーは渋い顔をした。
「そうじゃなくて、集めるだけなんです。火は発生させないでください」
そういわれても、集めるだけというのは結構難しい。たぶん、無意識に魔力を集めると魔法の発生がワンセットになっているせいなのだろう。助走だけつけろと言われているのに、俺は勢い余ってジャンプまでしてしまっている感じだ。
もう一回、やってみる。
掌に魔力が集まっているのは分かるのだが、発動させないというのがかなり難しい。いつもの感覚で、つい発動させてしまいたくなる。
「ここで止めて」
サモナーが、俺の手を握った。
「次は、体外へ魔術の放出です。発動じゃないですからね」
これまた難しい話だった。
「発動させないで、どうやって体外に魔力を放つんですか?」
「大丈夫、やってみてください」
見ていますから、とサモナーは言う。
俺は、思い切って「えい!」と力を込めた。すると掌から出てきたのは、炎ではない赤い玉だ。サモナーが魔力を仕舞っている青い球体よりはだいぶ小さくて、ビー玉ぐらいの大きさだった。ふよふよと浮かぶ玉に、俺はちょっとした感動を覚えていた。
攻撃魔法とか派手なものではないが、俺が生まれて初めて教わった魔法だ。
「まだ終わりじゃないですからね。この魔力を固定します」
俺は赤いのに触れて、おにぎりを握るみたいに玉を優しく握った。かける魔法は外に力が漏れ出さないように、玉に薄い膜を張りつけるための魔法だ。だけど力の加減を間違ったせいなのか、赤い玉はぱちんと割れてしまった。そして、突然俺の手足は動かせないほどの疲労感に襲われた。
元々魔力3なのに、頑張ったせいだろう。だが、充実感のおかげで疲れ切って眠くなるようなことにはならなかった。むしろ、もっと魔法を教えて欲しかった。
だが、サモナーは「もう寝てください」と俺をいさめる。
推定十歳だから、仕方ないだろう。
「でも、師匠。俺がどんどん新しい魔法を使えるようになったら師匠が楽できるじゃないですか」
俺の言葉に、きょとんとする。
そして、次の瞬間にはくすくすと笑っていた。
「魔法は、楽をするために使うのではありませんよ」
俺は、サモナーの言葉が理解できずに首をかしげた。
「じゃあ、先生は魔法をなんのために使いたいんですか?」
「……昔、アズサという子にも同じ質問をされました。私は、魔法は綺麗なものを作るための手段の一つだと思っているんですよ」
それがどういうことなのか、俺にはわからなかった。
だが、サモナーはいつのまにか考え込んでいた。
「でも、異世界ですか……面白い発想なのかもしれません」
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