乙女ゲーム(同人版)の悪役令嬢に転生した私は、ついてる主人公に付き纏われる

華翔誠

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お茶会も大盛況に終わり、上機嫌のお母様だが、暇が出来た分、私に絡む事も増える訳で。

「アウエリアのお陰でお茶会も大成功したわ。」

「私は何もしておりませんが・・・。」

「飴屋に花の飴を作るように言ったのはアウエリアでしょう?」

「ええ、まあそうですが、私の思っていた花とは全然違いました。」

何となく花に見えれば良かったのに、どんだけ凝るんだというくらいの出来栄えだった。

「発想はアウエリアでしょう?そこは誇っていいわ。」

「そ、そうですね。」

発想と言ったって、前世の知識によるものだろうし、私が発端ではない。
まあいいけど。

「それで?」

「それで?」

それでと聞かれて何を返せばいいか、皆目見当がつかず、それで?で返してしまった。

「何か私に言うことは無い?」

「えっと・・・、お茶会が成功して良かったですね、お母様。」

「ありがとう。それで?」

何だこの問答、永遠に続くの?
えっ?

「宝石(いし)拾いに行くとか。」

「ええ、まあ。お披露目のアクセサリーの為ですよ。」

うん、こう言えば反対は出来まい。

「そう言えば、私は、反対出来ないものね。」

うぐっ・・・。

「貴族令嬢が宝石(いし)拾いなんて・・・。」

お母様の言葉が止まった。
流れから言ったら、「聞いた事がないわ。」なんだろうけど。
何やら思案顔のお母様。

「はて、何処かで聞いたような?」

ま、まさか王妃様?
それはやめて欲しい。
って過去の事なら、変えようがないが。
まさか、王妃様、そんなアグレッシブなお方じゃないよね?
ここで王妃様が思い浮かべば、お母様の機嫌が悪くなるのは必然。

勘弁してっ!

「思い出せないわ。まあいいでしょう。」

ふう・・・。

「リリアーヌは、どう思うの?危険だとは思わない?」

お母様は手っ取り早く仲間を増やす作戦に変えたようだ。

「整備された鉱山ですし、王都内でもあります。私も側に控えておりますので、危険はないように思います。」

よ、よかったあ・・・、リリアーヌの服も注文しておいて。

「そう、意外ね。あなたなら私と一緒に反対してくれると思っていたのに。」

「旦那様もお認めになられておりますし、あまり反対ばかりしているとお嬢様に嫌われますよ。」

ストレートっ!どストレートっ!!
緩急という言葉を覚えなさい、リリアーヌ・・・。

「そうね。嫌われたくはないものね。今回は、何も言わないでおくわ。」

そう言って、お母様は引き下がってくれた。

よし、これで宝石拾いに堂々と行ける。
ふっふっふっ、ついにドワーフに会う事が出来る。
これぞ、異世界の醍醐味ってもんでしょっ。

◇◇◇

衣装合わせの日、運悪くお母様も同席する事に。
私とリリアーヌが探検服姿に身を包むと。

「随分と変わったデザインね。」

「お嬢様がデザインされました。」

メルディが答えた。

「アウエリアが?」

「鉱山の中で動きやすいようにです。」

私が説明した。

それにしても、探検帽・・・。
メットになってる。
そりゃあ、元はピスヘルメットっていうヘルメットだったんだが、この世界にそんなもんはない。

「メルディ、これヘルメットになってるわよ?」

「はい。万が一、小石でも落ちてきたら大変ですから、魔獣の殻を使い、ヘルメットにしました。」

恐るべしメルディ。ビスヘルメットを知らないのに、作りだしおった。

しかも、これ軽い。
魔獣の殻か・・・、材料費高そうだな。
そんな事を思いながら帽子を被った。

「まるで親子の様ですね。」

そんな危険なセリフをメルディが、ぶっこんできた。

お母様にも危険な言葉でもあるし、何よりリリアーヌは、私の様な子供がいる年でもない。
そもそも独身だし。

「お嬢様とペアルックです。」

喜んでた。
そうなんだ・・・、喜ぶんだ・・・。

「そう、それが、あなたが賛成に回った理由なのね。」

刺々しいセリフを吐く、お母様。

うわぁ・・・、こっちは怒ってる。

「細かい直しが終わり次第、お持ちしますね。」

メルディは気にした風もなく、営業スマイルだった。

その日の晩、私はお母様の部屋へ強制連行にあい、一緒に寝たことは、仕方がない事だった。


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