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癒す者
膿を出す
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傷を癒す、それは痛みを伴うもの。傷がずっとうずくなら、その傷は膿んでることになる。膿を出さなければ、その傷を癒す事は出来ずに跡が残るだろう。
ルーカスが夜中に魘され、それを抱きしめて慰めるルシフェルはルーカスが漏らす言葉が少しずつ増えているのに気がつい付いた。
初めは「嫌だ、助けて」しか言わなかったが、そのうち、「苦しい」「怖い」「痛い」と苦痛を告げる言葉を漏らすようになった。そして任務がない日のルーカスの様子を見ると大人の男性、特に体が大きな者を怖がって居るようだった。
ルーカスの主人だった貴族は太っては居たものの巨漢とは程遠いタイプだ。多分異様にデカイ物は何かして居たのだろうと思えるような小物感があった。
だから何故大きな男を怖がるかわからない、ルーカスに確認しても小さな頃からだから覚えて無いと言う。
これは魂の傷に関係するのか。
「隊長、私の番が異様に男を、特に大柄な男を怖がるんです。これも魂の傷に関わるんでしょうか?」
「多分そうだな、魂の傷に由来するのは産まれる前に出来た傷なんだ、だから今はまだ何故自身がそんな反応をしているかわかって居ないだろうな。」
「そうですか。それを思い出す時が来るんですか?」
隊長は、静かに頷いた。少し暗い顔をした後、ルシフェルにどうして魂に傷が出来たか知ることに成るだろうと。そして傷の原因はこの世界には居ないんだ。
隊長は行き道理の無い怒りを握りしめるようにそう言った。
魂の傷、この世界に生まれる前に出来た傷は深く、膿んでる。ジクジクと痛むそれは時として、傷を開いて治さなければならない。
ルーカスは宿舎から出ない、どころかルシフェルの部屋から殆ど出なかった。時々アシさんに呼ばれ裁縫室にいく程度。
引きこもるルーカスを心配したルシフェルがルーカスを街に連れ出した。
「ルーカスは王都についてどれぐらい知ってる?」
「殆ど知りません。王都には奴隷になってから来ました。」
ルシフェルはルーカスが話し出した内容に怒りを感じた。
ルーカスが商人に騙され貴族に買われ、下働きをし、弱って居るとこを貴族に見つかり、犯されそうに成って居たことに。
家を出てから商人に捕まるまではなかなか良い旅だったと、家族が居る村の隣の街は色々良くして貰った。そこにある宿にまた行きたいと。
怒りを露にするルシフェルに良い募った。
「では、もう少し元気になったらルーカスの実家に行きましょう。」
「はい、ありがとうございます。体は元気なつもり何ですけど。」
「うん、でもまだ、寝てる時間が長いから、体は休憩を求めているはずだよ。」
ルーカスは頷いた。確かに自身の寝る時間はすごく長い、1日の半分寝ている時が多い。暇だと思うから何かした方が良いと思ったけど、短い活動時間では役にたてないと思い直した。
「じゃあ、ルーカス、美味しい料理を食べに行こう。」
「はい」
ルーカスは手を引かれ道を歩き出す。大きい男の人の手に手を握られている、なのに心地良いと思う自分が不思議だ。彼が美しいからか、それとも番だからか。
そんな感じで時々連れ出される日が有るけど、殆ど部屋から出ない日々が続いた。
そして、ルーカスの夜泣きが外に出た後から酷くなった。
「嫌だ、やめて、痛い、お父さん!」
涙を流し叫ぶルーカスをルシフェルは必死でなだめた。
「大丈夫、痛いことはしないよ、君のお父さんはここに居ない。もう怖い事は何も無い。」
成す術がない悲痛な叫びにルシフェルは自身の無力を噛み締めた。
ルーカスが夜中に魘され、それを抱きしめて慰めるルシフェルはルーカスが漏らす言葉が少しずつ増えているのに気がつい付いた。
初めは「嫌だ、助けて」しか言わなかったが、そのうち、「苦しい」「怖い」「痛い」と苦痛を告げる言葉を漏らすようになった。そして任務がない日のルーカスの様子を見ると大人の男性、特に体が大きな者を怖がって居るようだった。
ルーカスの主人だった貴族は太っては居たものの巨漢とは程遠いタイプだ。多分異様にデカイ物は何かして居たのだろうと思えるような小物感があった。
だから何故大きな男を怖がるかわからない、ルーカスに確認しても小さな頃からだから覚えて無いと言う。
これは魂の傷に関係するのか。
「隊長、私の番が異様に男を、特に大柄な男を怖がるんです。これも魂の傷に関わるんでしょうか?」
「多分そうだな、魂の傷に由来するのは産まれる前に出来た傷なんだ、だから今はまだ何故自身がそんな反応をしているかわかって居ないだろうな。」
「そうですか。それを思い出す時が来るんですか?」
隊長は、静かに頷いた。少し暗い顔をした後、ルシフェルにどうして魂に傷が出来たか知ることに成るだろうと。そして傷の原因はこの世界には居ないんだ。
隊長は行き道理の無い怒りを握りしめるようにそう言った。
魂の傷、この世界に生まれる前に出来た傷は深く、膿んでる。ジクジクと痛むそれは時として、傷を開いて治さなければならない。
ルーカスは宿舎から出ない、どころかルシフェルの部屋から殆ど出なかった。時々アシさんに呼ばれ裁縫室にいく程度。
引きこもるルーカスを心配したルシフェルがルーカスを街に連れ出した。
「ルーカスは王都についてどれぐらい知ってる?」
「殆ど知りません。王都には奴隷になってから来ました。」
ルシフェルはルーカスが話し出した内容に怒りを感じた。
ルーカスが商人に騙され貴族に買われ、下働きをし、弱って居るとこを貴族に見つかり、犯されそうに成って居たことに。
家を出てから商人に捕まるまではなかなか良い旅だったと、家族が居る村の隣の街は色々良くして貰った。そこにある宿にまた行きたいと。
怒りを露にするルシフェルに良い募った。
「では、もう少し元気になったらルーカスの実家に行きましょう。」
「はい、ありがとうございます。体は元気なつもり何ですけど。」
「うん、でもまだ、寝てる時間が長いから、体は休憩を求めているはずだよ。」
ルーカスは頷いた。確かに自身の寝る時間はすごく長い、1日の半分寝ている時が多い。暇だと思うから何かした方が良いと思ったけど、短い活動時間では役にたてないと思い直した。
「じゃあ、ルーカス、美味しい料理を食べに行こう。」
「はい」
ルーカスは手を引かれ道を歩き出す。大きい男の人の手に手を握られている、なのに心地良いと思う自分が不思議だ。彼が美しいからか、それとも番だからか。
そんな感じで時々連れ出される日が有るけど、殆ど部屋から出ない日々が続いた。
そして、ルーカスの夜泣きが外に出た後から酷くなった。
「嫌だ、やめて、痛い、お父さん!」
涙を流し叫ぶルーカスをルシフェルは必死でなだめた。
「大丈夫、痛いことはしないよ、君のお父さんはここに居ない。もう怖い事は何も無い。」
成す術がない悲痛な叫びにルシフェルは自身の無力を噛み締めた。
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