竜達の番

mokia

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癒す者

癒しの雨

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 番の事情を聞いたルーカスは、任務を終えたルシフェルと一緒にベッドに入ったところで昼間アシさんに聞いた事について確認した。

「ルシフェル様、番と言うのは恋人とか夫婦のような関係を意味するのでしょうか?」

「?、うん、そうだよ。どうしたの?そんな事急に確認して。」

「いえ、昼間アシさんに夜着を必要なら専用の型に変えると言う話しをされたんです。」

 専用の型の夜着?…あー、夜伽用の夜着かそれで。確かにルーカスには番が何か説明していない。何故か最初から受け入れて居たように思えたから説明をしていない事に気付かなかった。

「ルーカス、番はドラゴンや獣人に取って唯一無二の存在だ、そしてそれを奪われると狂うと言われている。番を亡くした竜は後追いするから見たことは無いけどね。」

 そして、番と同じ時を生きる為に命を繋ぐ。その時にするのが竜の物を受け入れる事に成る。いわば交尾だね。

「ルシフェル様は僕とその行為を望みますか?」

「それはもちろん望むよ。番とつながる事は魂が最も求める事だからね。」

 では今晩から少しずつして行きましょう。

 しかしルシフェルは首を振った。

「ルーカス、まだ君は万全じゃない。そう言うものは、体も心もしっかり健康に成ってからするものだ。特に私の愛を受けとる気ならね。」

 ルーカスはルシフェルの答えに瞳を揺らしながら頷いた。
 しかし、ルシフェルとて何もしないのもつまらない。少しずつ自身の存在に慣れて貰おうと、口付けをする事にした。

「ルーカス、チュッ。これから少しづつ私を受け入れて欲しい。」

 いきなりの口付けに驚いた顔をするルーカスだったが、嬉しそうに頷くと、自身も口付けを返した。

 それを境にルシフェルから毎日、起きてから、寝る前、ふとした瞬間に口付けが降ってくる。ルーカスそして自身も口付けを返す。最初は頬や髪などから、首筋や、唇、指先などだんだん場所や回数も多くなった。

 ルシフェルは少し悶々とするものの穏やかな日々が続いた。
 ルーカスはルシフェルに口付けをもらう日々の中で、心の奥に有る恐怖が少しづつ小さく成って行くのを感じていた。

 唇に口付けをもらい、時々唇を舐められる。少し唇を開くようにすると時々歯を舐められる。うっとりした気持ちで見上げると、ルシフェルは何かを耐える顔を一瞬し、直ぐに優しい顔になる。
 ルーカスはルシフェルに先に進んで欲しい気持ちと、先に進まないルシフェルが自分の為だと言う思いを戦わせていた。
 そしてルーカスの夜泣きの原因である事を夢で見るようになり、ルーカスの夜泣きは魘される程度ですむようになった。

 ルーカスは夢の中で助けを乞うていた、そして助けは現れた。
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