竜達の番

mokia

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飢えを癒す者

飢餓

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 カイの飢えはどんどんひどく成って行った。空腹の時に少し食べると余計にお腹が空くように。少しだけマシになった飢えは底なしに足りないを増幅させた。カイはそこから逃れる為に色んな事をしてみた。

 最初はお酒、お酒は酔いが回ると飢餓感が薄れた。次は女、誘われて試したけど駄目だった。それにカイはそちらの欲求があまりなく、女もする前にがっかりした顔をしていた。次は喧嘩、一方的に殴られるだけなので絡まれなくなった。だからカイは酒場を転々とするように成って、たまに酔いつぶれてその辺で寝てしまう事もあった。
 カイが酔いつぶれる度、従弟が心配するので面倒に成って泊めてくれる人を見つけた。お酒を飲んだ後は力が入らないから鍛冶職人に成るための修行にも段々行かなくなった。

 それからカイを泊めてくれる人はタバコを教えてくれた。お酒と一緒で飢餓感が薄れる、それにカイは何だか気持ち良くなったから、その人の所に行った時は貰うようになった。
 それからカイは段々帰るのが面倒に成って従弟の家に帰らなくなった。
 
 カイが帰らなく成ってその泊めてくれる人が外国の商人だと教えて貰った。商人はカイにタバコよりこっちが良いからと白い粉をくれた。お薬らしく飲むとタバコよりいい気持ちに成る、と商人に言われたのでカイは飲んでみた。カイは確かに少し気持ち良くてふわふわすると思った。
 商人が言うにはその薬は男性機能を弱らせるらしい。カイは元々特に不便を感じなかったので商人の所でお手伝いしつつお薬を貰うようになった。お薬を飲むように成ってからカイの飢餓感は薄れた、でも今度はお薬が欲しく成るようになった。だからカイは商人の命令は絶対に守るようにした。

「おい、お前の従弟はいつ成人になる?」

「多分もうなってる。」

 カイが帰らなく成って3年程経った頃に商人に聞かれた。従弟の誕生月を過ぎた時に聞かれた。
 商人は何か調べた後、カイの両親が家に居ない日に従弟を商人の所に連れて来るように言った。そしたらお薬をカイが望んだ好きなときにくれるらしい。
 だからカイは従弟を気絶させて商人の元に連れて行った。

 従弟を商人に会わせてからカイが貰ったお薬は何も考えられなくようにするものだった。商人はカイを自身の言う事に従うオモチャにした。カイはほとんど何も感じなかった。少しだけ痛い事をされたり、お尻が気持ち良くなったけど、その後も特に変わらなかった。カイはただ言われる事をそのまま、される事もそのままぼんやり受け取った。


第四章 飢えを癒す物 導入部 終
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