38 / 49
飢えを癒す者
充足
しおりを挟む
「カイ、戻った。お前の従弟を連れて来た。」
「テンヴィル、お帰り。従弟、カークス?」
テンヴィルを見上げながらカイは首を傾げた。テンヴィルが大きいため後ろに居る事に気付いて居なかった。
「カイ、カイ」
従弟はカイの名前を呼んで泣き出してしまった。
「あ、カークス、え?え?泣かないで」
え、カークス何で泣くの?
おろおろするカイは助けを求めるようにテンヴィルを見た。
「カークス、彼が困って居るよ。」
「はい、ごめんカイ。」
見たこと有るような竜騎士が従弟に声をかけている。
カイは急にテンヴィルに頭を撫でられた。大きな手でテンヴィルに優しく撫でられて安心するカイ。従弟は撫でられるカイを見つめていた。
「カイ、カイの事、わかってあげられなくてごめん。」
急に謝られたカイは自身も従弟に悪いことをして、謝らなければいけないと思った。
「あ、カークス、あの、無理やり連れて行ってごめん。」
カイが頭を下げると従弟は優しい顔をする。
「カイ、謝ってくれてありがとう。もうしないでね。」
「うん。もうしない。」
従弟はカイを許してくれた。カイはもう悪いことはしないようにしようと思った。
「ナイアス様、テンヴィル様、お話が有ります。」
「「わかった。」」
「カイ、少し話しをするからここで待ってて」
カイは頷いて了承を示した。皆がどこかへ行ってしまうのは寂しいけど我慢出来ない程寂しくない。薬を飲む前まで感じていた何かわからない感覚は感じなく成って居たから。
すぐに部屋の外から話し声が聞こえた、部屋の側で話しをしているらしい、カイは扉を見ながら内容の聞こえない声に耳を傾けていた。
帰って来たテンヴィルがカイの頭を撫でる。大きな手に撫でられるのはとても心地よいとカイは感じている。
「カークス達は?」
「自分達の部屋に戻った。いつでも会える。」
「そっか。」
「カイは、どうして薬を飲むようになったんだ?」
カイはテンヴィルに、何かわからない足りない感覚、従弟と居ると少しマシに成ること。鍛冶職人の修行をしたら従弟が心配して、なぜか余計足りない感覚が酷くなった事、お酒だと酔えばマシに成ること、女はダメだった事、商人から貰ったタバコでもマシになった事、飲み薬は良く効くと言われて飲んだ事、男性機能が無くなると言われた事、従弟を商人に渡した後に貰った薬は何も考えなくなった事を話した。何も考えなくなった時に少し痛い事、お尻が少し気持ち良くなった事もテンヴィルに話した。
カイは話し終わった後テンヴィルが何かに耐えるような顔をしているのに気が付いた。
「テンヴィル、どこか痛いの?」
「いや、カイは、どこも痛くないか?」
首を傾げたカイ自身の体を見る。
「どこも痛くない。それに何かわからない足りない感覚は無くなった。」
「そうか」
テンヴィルはカイを抱き締めた。カイは大きな体に包まれて幸福と共に何か満たされる感覚を覚える。安心したカイはテンヴィルの腕の中で眠ってしまった。
「テンヴィル、お帰り。従弟、カークス?」
テンヴィルを見上げながらカイは首を傾げた。テンヴィルが大きいため後ろに居る事に気付いて居なかった。
「カイ、カイ」
従弟はカイの名前を呼んで泣き出してしまった。
「あ、カークス、え?え?泣かないで」
え、カークス何で泣くの?
おろおろするカイは助けを求めるようにテンヴィルを見た。
「カークス、彼が困って居るよ。」
「はい、ごめんカイ。」
見たこと有るような竜騎士が従弟に声をかけている。
カイは急にテンヴィルに頭を撫でられた。大きな手でテンヴィルに優しく撫でられて安心するカイ。従弟は撫でられるカイを見つめていた。
「カイ、カイの事、わかってあげられなくてごめん。」
急に謝られたカイは自身も従弟に悪いことをして、謝らなければいけないと思った。
「あ、カークス、あの、無理やり連れて行ってごめん。」
カイが頭を下げると従弟は優しい顔をする。
「カイ、謝ってくれてありがとう。もうしないでね。」
「うん。もうしない。」
従弟はカイを許してくれた。カイはもう悪いことはしないようにしようと思った。
「ナイアス様、テンヴィル様、お話が有ります。」
「「わかった。」」
「カイ、少し話しをするからここで待ってて」
カイは頷いて了承を示した。皆がどこかへ行ってしまうのは寂しいけど我慢出来ない程寂しくない。薬を飲む前まで感じていた何かわからない感覚は感じなく成って居たから。
すぐに部屋の外から話し声が聞こえた、部屋の側で話しをしているらしい、カイは扉を見ながら内容の聞こえない声に耳を傾けていた。
帰って来たテンヴィルがカイの頭を撫でる。大きな手に撫でられるのはとても心地よいとカイは感じている。
「カークス達は?」
「自分達の部屋に戻った。いつでも会える。」
「そっか。」
「カイは、どうして薬を飲むようになったんだ?」
カイはテンヴィルに、何かわからない足りない感覚、従弟と居ると少しマシに成ること。鍛冶職人の修行をしたら従弟が心配して、なぜか余計足りない感覚が酷くなった事、お酒だと酔えばマシに成ること、女はダメだった事、商人から貰ったタバコでもマシになった事、飲み薬は良く効くと言われて飲んだ事、男性機能が無くなると言われた事、従弟を商人に渡した後に貰った薬は何も考えなくなった事を話した。何も考えなくなった時に少し痛い事、お尻が少し気持ち良くなった事もテンヴィルに話した。
カイは話し終わった後テンヴィルが何かに耐えるような顔をしているのに気が付いた。
「テンヴィル、どこか痛いの?」
「いや、カイは、どこも痛くないか?」
首を傾げたカイ自身の体を見る。
「どこも痛くない。それに何かわからない足りない感覚は無くなった。」
「そうか」
テンヴィルはカイを抱き締めた。カイは大きな体に包まれて幸福と共に何か満たされる感覚を覚える。安心したカイはテンヴィルの腕の中で眠ってしまった。
0
あなたにおすすめの小説
あなたと過ごせた日々は幸せでした
蒸しケーキ
BL
結婚から五年後、幸せな日々を過ごしていたシューン・トアは、突然義父に「息子と別れてやってくれ」と冷酷に告げられる。そんな言葉にシューンは、何一つ言い返せず、飲み込むしかなかった。そして、夫であるアインス・キールに離婚を切り出すが、アインスがそう簡単にシューンを手離す訳もなく......。
今日もBL営業カフェで働いています!?
卵丸
BL
ブラック企業の会社に嫌気がさして、退職した沢良宜 篤は給料が高い、男だけのカフェに面接を受けるが「腐男子ですか?」と聞かれて「腐男子ではない」と答えてしまい。改めて、説明文の「BLカフェ」と見てなかったので不採用と思っていたが次の日に採用通知が届き疑心暗鬼で初日バイトに向かうと、店長とBL営業をして腐女子のお客様を喜ばせて!?ノンケBL初心者のバイトと同性愛者の店長のノンケから始まるBLコメディ
※ 不定期更新です。
ふたなり治験棟 企画12月31公開
ほたる
BL
ふたなりとして生を受けた柊は、16歳の年に国の義務により、ふたなり治験棟に入所する事になる。
男として育ってきた為、子供を孕み産むふたなりに成り下がりたくないと抗うが…?!
縁結びオメガと不遇のアルファ
くま
BL
お見合い相手に必ず運命の相手が現れ破談になる柊弥生、いつしか縁結びオメガと揶揄されるようになり、山のようなお見合いを押しつけられる弥生、そんな折、中学の同級生で今は有名会社のエリート、藤宮暁アルファが泣きついてきた。何でも、この度結婚することになったオメガ女性の元婚約者の女になって欲しいと。無神経な事を言ってきた暁を一昨日来やがれと追い返すも、なんと、次のお見合い相手はそのアルファ男性だった。
何故よりにもよって恋愛ゲームの親友ルートに突入するのか
風
BL
平凡な学生だったはずの俺が転生したのは、恋愛ゲーム世界の“王子”という役割。
……けれど、攻略対象の女の子たちは次々に幸せを見つけて旅立ち、
気づけば残されたのは――幼馴染みであり、忠誠を誓った騎士アレスだけだった。
「僕は、あなたを守ると決めたのです」
いつも優しく、忠実で、完璧すぎるその親友。
けれど次第に、その視線が“友人”のそれではないことに気づき始め――?
身分差? 常識? そんなものは、もうどうでもいい。
“王子”である俺は、彼に恋をした。
だからこそ、全部受け止める。たとえ、世界がどう言おうとも。
これは転生者としての使命を終え、“ただの一人の少年”として生きると決めた王子と、
彼だけを見つめ続けた騎士の、
世界でいちばん優しくて、少しだけ不器用な、じれじれ純愛ファンタジー。
【完結】抱っこからはじまる恋
* ゆるゆ
BL
満員電車で、立ったまま寄りかかるように寝てしまった高校生の愛希を抱っこしてくれたのは、かっこいい社会人の真紀でした。接点なんて、まるでないふたりの、抱っこからはじまる、しあわせな恋のお話です。
ふたりの動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵もあがります。
YouTube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。
プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったら!
完結しました!
おまけのお話を時々更新しています。
BLoveさまのコンテストに応募しているお話を倍以上の字数増量でお送りする、アルファポリスさま限定版です!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
冷血宰相の秘密は、ただひとりの少年だけが知っている
春夜夢
BL
「――誰にも言うな。これは、お前だけが知っていればいい」
王国最年少で宰相に就任した男、ゼフィルス=ル=レイグラン。
冷血無慈悲、感情を持たない政の化け物として恐れられる彼は、
なぜか、貧民街の少年リクを城へと引き取る。
誰に対しても一切の温情を見せないその男が、
唯一リクにだけは、優しく微笑む――
その裏に隠された、王政を揺るがす“とある秘密”とは。
孤児の少年が踏み入れたのは、
権謀術数渦巻く宰相の世界と、
その胸に秘められた「決して触れてはならない過去」。
これは、孤独なふたりが出会い、
やがて世界を変えていく、
静かで、甘くて、痛いほど愛しい恋の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる