竜達の番

mokia

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飢えを癒す者

渇求

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 カイはテンヴィルに従弟に言われた事を言った。
 テンヴィルは答えをカイに教えてくれなかったけど、テンヴィルのカイに対する気持ちを教えてくれた。

「カイ、我はカイをとても好いておる。カイの事を知りたいと思う。カイに我を知って欲しいと思う。カイに幸せであって欲しい。カイを幸せにしたい。カイに心地よくいて欲しい。カイに良い気持ちに成って欲しい。それと我を気持ち良くして欲しい。我はカイに色々な欲を持っておる。」

 カイはなぜか涙が出てきた、何だか笑いたいような、身をよじる程くすぐったいような、叫びたい程の嬉しい気持ちをカイはどう表現すればいいか分からなかった。

「テンヴィル、嬉しい、嬉しいけど、涙が止まらない。」

「そうか、好きなだけ泣けば良い。」

 本格的に泣き出したカイはテンヴィルに抱かれ、いつの間にか眠ってしまった。テンヴィルの腕の中で眠ったカイは前世の夢を見ていた。

 
 カイはそれなりにお金持ちの夫婦の元に産まれた。母親はカイが可愛いくて可愛いくて、お人形のように育てた。カイに何も教えず5歳までは全て母親が何からにまで世話をした。
 父親も最初はそんな母親を誉めていた。しかし、カイが何もしない様子を見て、父親はカイがおかしい子なのだと思った。カイは母親に言われたようにしていただけ、だから父親が怒って居ることも理解出来て居なかった。
 そのうち父親は帰って来なくなった。母親はそれでも変わらなかった。しかし、カイが5歳の時、父親から母親に離婚届けが届いた。母親は拒絶しようとしたが、父親の慰謝料に目がくらみ、父親と離婚した。
 最初は慰謝料でそれなりの暮らしをしていたが母親は考えなくお金を使ったので、そのうちお金が無くなった。
 仕事をするようになった母親はカイを放ったらかしにした。カイは母親に何も出来ないように育てられたから自分で何も出来なかった。ただお腹が空くだけ。段々自分が空っぽに成っていくような感じが有るだけだった。
 時々母親が帰って来てご飯をくれる、そのうち母親の恋人を名乗る人が家に出入りして、カイにご飯をくれるようになった。
 時々痛い事をされるけど我慢してたらご飯をくれた。そのうち体を触られるようになった、そしたら少し多くご飯を貰えた。次はお尻の穴に入れられるようになった。またご飯が多く貰えた。
 でも多く貰えたのは最初だけだった。何回もされるとご飯を貰えなくなった。
 だからお腹がすいた。お腹がすいたままいつの間にか眠ってしまった。

 カイは前世で必要なものを貰えて無かった。
 
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