竜達の番

mokia

文字の大きさ
40 / 49
飢えを癒す者

渇求

しおりを挟む
 カイはテンヴィルに従弟に言われた事を言った。
 テンヴィルは答えをカイに教えてくれなかったけど、テンヴィルのカイに対する気持ちを教えてくれた。

「カイ、我はカイをとても好いておる。カイの事を知りたいと思う。カイに我を知って欲しいと思う。カイに幸せであって欲しい。カイを幸せにしたい。カイに心地よくいて欲しい。カイに良い気持ちに成って欲しい。それと我を気持ち良くして欲しい。我はカイに色々な欲を持っておる。」

 カイはなぜか涙が出てきた、何だか笑いたいような、身をよじる程くすぐったいような、叫びたい程の嬉しい気持ちをカイはどう表現すればいいか分からなかった。

「テンヴィル、嬉しい、嬉しいけど、涙が止まらない。」

「そうか、好きなだけ泣けば良い。」

 本格的に泣き出したカイはテンヴィルに抱かれ、いつの間にか眠ってしまった。テンヴィルの腕の中で眠ったカイは前世の夢を見ていた。

 
 カイはそれなりにお金持ちの夫婦の元に産まれた。母親はカイが可愛いくて可愛いくて、お人形のように育てた。カイに何も教えず5歳までは全て母親が何からにまで世話をした。
 父親も最初はそんな母親を誉めていた。しかし、カイが何もしない様子を見て、父親はカイがおかしい子なのだと思った。カイは母親に言われたようにしていただけ、だから父親が怒って居ることも理解出来て居なかった。
 そのうち父親は帰って来なくなった。母親はそれでも変わらなかった。しかし、カイが5歳の時、父親から母親に離婚届けが届いた。母親は拒絶しようとしたが、父親の慰謝料に目がくらみ、父親と離婚した。
 最初は慰謝料でそれなりの暮らしをしていたが母親は考えなくお金を使ったので、そのうちお金が無くなった。
 仕事をするようになった母親はカイを放ったらかしにした。カイは母親に何も出来ないように育てられたから自分で何も出来なかった。ただお腹が空くだけ。段々自分が空っぽに成っていくような感じが有るだけだった。
 時々母親が帰って来てご飯をくれる、そのうち母親の恋人を名乗る人が家に出入りして、カイにご飯をくれるようになった。
 時々痛い事をされるけど我慢してたらご飯をくれた。そのうち体を触られるようになった、そしたら少し多くご飯を貰えた。次はお尻の穴に入れられるようになった。またご飯が多く貰えた。
 でも多く貰えたのは最初だけだった。何回もされるとご飯を貰えなくなった。
 だからお腹がすいた。お腹がすいたままいつの間にか眠ってしまった。

 カイは前世で必要なものを貰えて無かった。
 
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

あなたと過ごせた日々は幸せでした

蒸しケーキ
BL
結婚から五年後、幸せな日々を過ごしていたシューン・トアは、突然義父に「息子と別れてやってくれ」と冷酷に告げられる。そんな言葉にシューンは、何一つ言い返せず、飲み込むしかなかった。そして、夫であるアインス・キールに離婚を切り出すが、アインスがそう簡単にシューンを手離す訳もなく......。

今日もBL営業カフェで働いています!?

卵丸
BL
ブラック企業の会社に嫌気がさして、退職した沢良宜 篤は給料が高い、男だけのカフェに面接を受けるが「腐男子ですか?」と聞かれて「腐男子ではない」と答えてしまい。改めて、説明文の「BLカフェ」と見てなかったので不採用と思っていたが次の日に採用通知が届き疑心暗鬼で初日バイトに向かうと、店長とBL営業をして腐女子のお客様を喜ばせて!?ノンケBL初心者のバイトと同性愛者の店長のノンケから始まるBLコメディ ※ 不定期更新です。

ふたなり治験棟 企画12月31公開

ほたる
BL
ふたなりとして生を受けた柊は、16歳の年に国の義務により、ふたなり治験棟に入所する事になる。 男として育ってきた為、子供を孕み産むふたなりに成り下がりたくないと抗うが…?!

縁結びオメガと不遇のアルファ

くま
BL
お見合い相手に必ず運命の相手が現れ破談になる柊弥生、いつしか縁結びオメガと揶揄されるようになり、山のようなお見合いを押しつけられる弥生、そんな折、中学の同級生で今は有名会社のエリート、藤宮暁アルファが泣きついてきた。何でも、この度結婚することになったオメガ女性の元婚約者の女になって欲しいと。無神経な事を言ってきた暁を一昨日来やがれと追い返すも、なんと、次のお見合い相手はそのアルファ男性だった。

何故よりにもよって恋愛ゲームの親友ルートに突入するのか

BL
平凡な学生だったはずの俺が転生したのは、恋愛ゲーム世界の“王子”という役割。 ……けれど、攻略対象の女の子たちは次々に幸せを見つけて旅立ち、 気づけば残されたのは――幼馴染みであり、忠誠を誓った騎士アレスだけだった。 「僕は、あなたを守ると決めたのです」 いつも優しく、忠実で、完璧すぎるその親友。 けれど次第に、その視線が“友人”のそれではないことに気づき始め――? 身分差? 常識? そんなものは、もうどうでもいい。 “王子”である俺は、彼に恋をした。 だからこそ、全部受け止める。たとえ、世界がどう言おうとも。 これは転生者としての使命を終え、“ただの一人の少年”として生きると決めた王子と、 彼だけを見つめ続けた騎士の、 世界でいちばん優しくて、少しだけ不器用な、じれじれ純愛ファンタジー。

【完結】抱っこからはじまる恋

  *  ゆるゆ
BL
満員電車で、立ったまま寄りかかるように寝てしまった高校生の愛希を抱っこしてくれたのは、かっこいい社会人の真紀でした。接点なんて、まるでないふたりの、抱っこからはじまる、しあわせな恋のお話です。 ふたりの動画をつくりました! インスタ @yuruyu0 絵もあがります。 YouTube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。 プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったら! 完結しました! おまけのお話を時々更新しています。 BLoveさまのコンテストに応募しているお話を倍以上の字数増量でお送りする、アルファポリスさま限定版です! 名前が  *   ゆるゆ  になりましたー! 中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!

冷血宰相の秘密は、ただひとりの少年だけが知っている

春夜夢
BL
「――誰にも言うな。これは、お前だけが知っていればいい」 王国最年少で宰相に就任した男、ゼフィルス=ル=レイグラン。 冷血無慈悲、感情を持たない政の化け物として恐れられる彼は、 なぜか、貧民街の少年リクを城へと引き取る。 誰に対しても一切の温情を見せないその男が、 唯一リクにだけは、優しく微笑む―― その裏に隠された、王政を揺るがす“とある秘密”とは。 孤児の少年が踏み入れたのは、 権謀術数渦巻く宰相の世界と、 その胸に秘められた「決して触れてはならない過去」。 これは、孤独なふたりが出会い、 やがて世界を変えていく、 静かで、甘くて、痛いほど愛しい恋の物語。

後宮の男妃

紅林
BL
碧凌帝国には年老いた名君がいた。 もう間もなくその命尽きると噂される宮殿で皇帝の寵愛を一身に受けていると噂される男妃のお話。

処理中です...