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第二章 籠城する村への道
極光の契約<カレン視点>
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聖都エリングラード、エリン大聖堂にある儀式の間。
聖女となったカレンは、聖結界を修復する為の光魔法、聖域化の儀式を始めていた。
彼女にとって、この儀式は二度目であり、一度目の聖域化発動は五日前に行ったばかりである。カレンの魔力では聖結界の再生力が弱く、アリアが行っていた倍のペースで儀式を行わなければならない。
(……アリア様は、半世紀近くもの間、ずっと、このような事を)
カレンは尊敬する大聖女アリアがこなしてきた仕事の偉大さを再認識したが、これには若干の誤謬があった。
カレンの倍以上あるアリアの魔力を以てすれば、聖域化の儀式は一〇日に一度で済む。儀式にかかる時間も、六時間かけているカレンの半分である三時間で終える事ができた。
さらに、儀式の時間が長引けば、消耗する魔法力も増加する。
魔力は魔法に関わる殆どの事象に影響するのである。魔法を使う為のエネルギーである、通称MPと呼ばれる魔法力の最大値すら、魔力の大きさに比例している。
聖域化の儀式が終わると、カレンは脱力してよろめき、柱に寄りかかるようにへたりこんだ。長時間の儀式によって魔法力を殆ど使い果たしてしまっている。
顔面蒼白になり、したたり落ちる汗と共に、緩いウェーブのかかったストロベリーブロンドが、震えと呼吸の動作で揺れ動いていた。
「カ……カレン様、大丈夫ですか。すぐに体力回復の光魔法の準備を」
「……大丈夫。心配はいらないわ。……まだ慣れていないだけ。……次はもっとうまくやるから」
カレンは儀式に参加していた修道女たちに心配をかけないよう微笑んだが、意識は朦朧としていた。呼吸が整うまでは、まっすぐ歩くのも難しいかもしれない。
大聖女とまで呼ばれた偉大なる聖女アリア。カレンは後継としての力不足をまざまざと実感させられていた。
「……カレン様。聖女たる者が、そのような有様では。もし辛いのであれば、貴女の魔法力は以後、聖結界の為だけに使って頂きましょう」
片眼鏡に司教帽を被った壮年の男が、よろめくカレンに苦言を示した。
ロランド。新しくエリン大聖堂の長を務める事になった司教。彼は大聖女アリアの死後、極光の書の管理を任されていた高位司祭だったが、つい先日、司教位を叙階し大聖堂の長に抜擢された。それには、聖王国第一王子リチャードの強い働きがあったと真しやかに噂されている。
前任の大聖堂長であるチャールズ司教は、聖王国西部の集落群のある教区に転任した。聖結界西端、混沌の森の最近接領であり、万が一聖結界が破断した時は、集落民の救護と聖王国への報告の役割を担っている。
彼への処遇は表向きには大役を任されたという扱いだった。だが、実際は聖王都の中枢から遠ざけられた事は権力闘争からの脱落を意味する。その事は聖王アレクシス派、そして偽聖女として聖都を追放されたエレノアに強く取り入ろうとしていた、彼に対する懲罰的な人事だと、聖職者の間では囁かれていた。
「……ロランド司教、申し訳ありません。そのようにします」
ロランド司教は、とある秘密事を共有する共犯の一人だった。
一蓮托生。もはや切り離す事は叶わないのだろう。
◇
その夜、カレンはベッドに倒れ込むと、茫然とした表情で天井を見つめていた。
肉体的な疲労は修道女から受けた光魔法で回復して貰ったが、精神的なものや、魔法力の減少による疲れはそうはいかなかった。そして数時間経っても体調が戻らず、夕餉の食事をほとんど嘔吐してしまった。
ここ最近、魔法力が回復しきらず、日中も頭がぼんやりしていた。日課となっていた光魔法の研究も手が止まっている。
ロランドの言う通り、もはや聖域化以外の光魔法を行使する余裕はないのかもしれない。
(聖女。──私は、幼い頃からの夢を叶えてしまった)
念願の夢が叶ったカレンの表情は虚ろで、あまりに冴えないものだった。
聖女となった事によって多くの大切なものを喪失した。残されたものは、大聖女アリアから受け継いだ責務の重さ。そして、聖女となるはずだったエレノアに対する後悔の念。
エレノア。最高魔力と称され、聖王アレクシスの寵愛を受けた完璧な光術師。同じ光魔法の道を進むものとして、存在を知ってから彼女を意識しなかった日はない。
あまりにも膨大な魔力。艶やかな濡羽色の髪。背高で凛とした表情。素っ気ない態度と氷のような声。自分にないものを彼女は持っていた。
羨望。嫉妬。尊敬。嫌悪。憧憬。そして僅かばかりの友情はあったかもしれない。彼女に抱く思いはあまりにも歪であり、一言で表せないくらいには複雑だった。
(──エレノア)
カレンは光の宿らない何も捉えぬ瞳の中に、発端となった、聖女認定の儀、前日の出来事を想起していた。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
聖女継承の儀の前日。
大聖女アリアの葬儀が終わり、カレンは喪失感で気落ちするように項垂れていた。この弱い心は自らが聖女に至る事の出来ない矮小な存在である事を思い知らされた。
葬儀でエレノアは涙を見せず、覚悟を決めたような凛とした眼差しをアリアの亡骸に向けていた。彼女はそっけない態度から冷徹な性格と取られがちで、人を寄せ付けない孤高のオーラを纏っていたが、接する限りでは冷たさの中に、ときおり優しい感情が見え隠れするのを感じ取ることが出来た。アリアから極光の書を受け継ぎ聖女を受け継ぐ以上、弱気ではいられないという事だろう。
明日行われる予定のエレノアの聖女継承の儀は、複雑な思いで見ることになるだろうと思っていたが、これをもって、ある程度気持ちの区切りがつくだろうとも考えていた。
エレノアが知らない事が一つだけある。彼女に不慮の事態があった時のスペアとして、光魔法の英才教育を受けて育った。歴代で潜在魔力値470で継承を確認した例はなく、直近の魔力値450で失敗したという例があり、継承に至る能力を備えているかは極めて不透明だったが、念のために育成しておいて損はないという程度の備えである。
その長い呪縛から、ようやく解放される。きっと晴れ晴れとした気分でエレノアを祝福できるはずである。そして、まだまだ光魔法を極めるまでの道のりは長い。
今後も光魔法の研究を続け、現在の光魔術レベル5認定から、一〇年以内には最高位であるレベル6認定まで辿り着きたい。エレノアのような光翼を背に宿してみたいとずっと思っていた。もし、それが手の届かない頂ならば、火・水・風・土、四属性の勉強を始めるのもいいかもしれない。
聖女ではなくても生まれつきの高い魔力は財産だった。そんな明るい未来の事を考えていた。
その夜、一台の馬車がカレンの居る屋敷に訪れた。
馬車から姿を現したのは、聖王国第一王子リチャードと、ロランド高位司祭。
ロランドは上質な布で包んだ何かを持っていた。カレンはそれを一目見て、その何かの正体を直感した。
「カレン。聖王国の王子として頼みがある。……君が聖女になる資格があるか試してみて欲しい。……エレノア? ああ……気にすることはないさ。……あれは、聖王国の聖女として相応しくない下賤な女だ」
あの時の動悸の高まりは、一八年の人生の中で最も強く感じたものだったと断言できる。
身分を考えれば、拒否する事は許されないとは思ってはいたが、実の処、誘惑に負けたという気持ちが半分以上あったのだと思う。
幼いころから抱いていた聖女の夢。ともすればエレノアと肩を並べる最後の機会。そして、本心では極光の書に認められる事はまず無いだろうとも思っていた。極光の書に認められなかったのを目の当たりにすれば、リチャードも諦めるしかない。
さまざまな思いが入り交じった結果、カレンはリチャードに言われるがまま、極光の書との契約を試してしまった。
──契約は成功してしまった。聖女になるには不足した魔力に生まれながら、積んできた努力と研鑽によって、あるいは、なにかの間違いで極光の書に認められてしまったのである。
「……本当に契約出来たのか!? はは……カレン、やはり君こそが本物の聖女だ! ……よし、これは面白い事になってきたぞ」
我に返り、取り返しのつかない事態となった事に気付き、呆然とするカレン。
まさかの契約成功に、はしゃいだ様子でカレンを抱擁するリチャード。
目を細め、悪魔のような微笑を浮かべるロランド。
極光の書の契約は不可逆。もはやカレンとの契約を取り消す事も、やり直す事も叶わなかった。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
カレンは起き上がると、鏡の前で胸元に印された、聖女の証である、極光の書を手元に召喚する為の紋様を、虚ろな瞳で見つめていた。
聖女。聖王国の救世主。聖女神の使い。幼少の頃から憧れ続けていた存在。
だが、エレノアが偽聖女として追放され、聖王国を去った今、カレンの心の中には大きな空洞だけが残されていた。
聖女となったカレンは、聖結界を修復する為の光魔法、聖域化の儀式を始めていた。
彼女にとって、この儀式は二度目であり、一度目の聖域化発動は五日前に行ったばかりである。カレンの魔力では聖結界の再生力が弱く、アリアが行っていた倍のペースで儀式を行わなければならない。
(……アリア様は、半世紀近くもの間、ずっと、このような事を)
カレンは尊敬する大聖女アリアがこなしてきた仕事の偉大さを再認識したが、これには若干の誤謬があった。
カレンの倍以上あるアリアの魔力を以てすれば、聖域化の儀式は一〇日に一度で済む。儀式にかかる時間も、六時間かけているカレンの半分である三時間で終える事ができた。
さらに、儀式の時間が長引けば、消耗する魔法力も増加する。
魔力は魔法に関わる殆どの事象に影響するのである。魔法を使う為のエネルギーである、通称MPと呼ばれる魔法力の最大値すら、魔力の大きさに比例している。
聖域化の儀式が終わると、カレンは脱力してよろめき、柱に寄りかかるようにへたりこんだ。長時間の儀式によって魔法力を殆ど使い果たしてしまっている。
顔面蒼白になり、したたり落ちる汗と共に、緩いウェーブのかかったストロベリーブロンドが、震えと呼吸の動作で揺れ動いていた。
「カ……カレン様、大丈夫ですか。すぐに体力回復の光魔法の準備を」
「……大丈夫。心配はいらないわ。……まだ慣れていないだけ。……次はもっとうまくやるから」
カレンは儀式に参加していた修道女たちに心配をかけないよう微笑んだが、意識は朦朧としていた。呼吸が整うまでは、まっすぐ歩くのも難しいかもしれない。
大聖女とまで呼ばれた偉大なる聖女アリア。カレンは後継としての力不足をまざまざと実感させられていた。
「……カレン様。聖女たる者が、そのような有様では。もし辛いのであれば、貴女の魔法力は以後、聖結界の為だけに使って頂きましょう」
片眼鏡に司教帽を被った壮年の男が、よろめくカレンに苦言を示した。
ロランド。新しくエリン大聖堂の長を務める事になった司教。彼は大聖女アリアの死後、極光の書の管理を任されていた高位司祭だったが、つい先日、司教位を叙階し大聖堂の長に抜擢された。それには、聖王国第一王子リチャードの強い働きがあったと真しやかに噂されている。
前任の大聖堂長であるチャールズ司教は、聖王国西部の集落群のある教区に転任した。聖結界西端、混沌の森の最近接領であり、万が一聖結界が破断した時は、集落民の救護と聖王国への報告の役割を担っている。
彼への処遇は表向きには大役を任されたという扱いだった。だが、実際は聖王都の中枢から遠ざけられた事は権力闘争からの脱落を意味する。その事は聖王アレクシス派、そして偽聖女として聖都を追放されたエレノアに強く取り入ろうとしていた、彼に対する懲罰的な人事だと、聖職者の間では囁かれていた。
「……ロランド司教、申し訳ありません。そのようにします」
ロランド司教は、とある秘密事を共有する共犯の一人だった。
一蓮托生。もはや切り離す事は叶わないのだろう。
◇
その夜、カレンはベッドに倒れ込むと、茫然とした表情で天井を見つめていた。
肉体的な疲労は修道女から受けた光魔法で回復して貰ったが、精神的なものや、魔法力の減少による疲れはそうはいかなかった。そして数時間経っても体調が戻らず、夕餉の食事をほとんど嘔吐してしまった。
ここ最近、魔法力が回復しきらず、日中も頭がぼんやりしていた。日課となっていた光魔法の研究も手が止まっている。
ロランドの言う通り、もはや聖域化以外の光魔法を行使する余裕はないのかもしれない。
(聖女。──私は、幼い頃からの夢を叶えてしまった)
念願の夢が叶ったカレンの表情は虚ろで、あまりに冴えないものだった。
聖女となった事によって多くの大切なものを喪失した。残されたものは、大聖女アリアから受け継いだ責務の重さ。そして、聖女となるはずだったエレノアに対する後悔の念。
エレノア。最高魔力と称され、聖王アレクシスの寵愛を受けた完璧な光術師。同じ光魔法の道を進むものとして、存在を知ってから彼女を意識しなかった日はない。
あまりにも膨大な魔力。艶やかな濡羽色の髪。背高で凛とした表情。素っ気ない態度と氷のような声。自分にないものを彼女は持っていた。
羨望。嫉妬。尊敬。嫌悪。憧憬。そして僅かばかりの友情はあったかもしれない。彼女に抱く思いはあまりにも歪であり、一言で表せないくらいには複雑だった。
(──エレノア)
カレンは光の宿らない何も捉えぬ瞳の中に、発端となった、聖女認定の儀、前日の出来事を想起していた。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
聖女継承の儀の前日。
大聖女アリアの葬儀が終わり、カレンは喪失感で気落ちするように項垂れていた。この弱い心は自らが聖女に至る事の出来ない矮小な存在である事を思い知らされた。
葬儀でエレノアは涙を見せず、覚悟を決めたような凛とした眼差しをアリアの亡骸に向けていた。彼女はそっけない態度から冷徹な性格と取られがちで、人を寄せ付けない孤高のオーラを纏っていたが、接する限りでは冷たさの中に、ときおり優しい感情が見え隠れするのを感じ取ることが出来た。アリアから極光の書を受け継ぎ聖女を受け継ぐ以上、弱気ではいられないという事だろう。
明日行われる予定のエレノアの聖女継承の儀は、複雑な思いで見ることになるだろうと思っていたが、これをもって、ある程度気持ちの区切りがつくだろうとも考えていた。
エレノアが知らない事が一つだけある。彼女に不慮の事態があった時のスペアとして、光魔法の英才教育を受けて育った。歴代で潜在魔力値470で継承を確認した例はなく、直近の魔力値450で失敗したという例があり、継承に至る能力を備えているかは極めて不透明だったが、念のために育成しておいて損はないという程度の備えである。
その長い呪縛から、ようやく解放される。きっと晴れ晴れとした気分でエレノアを祝福できるはずである。そして、まだまだ光魔法を極めるまでの道のりは長い。
今後も光魔法の研究を続け、現在の光魔術レベル5認定から、一〇年以内には最高位であるレベル6認定まで辿り着きたい。エレノアのような光翼を背に宿してみたいとずっと思っていた。もし、それが手の届かない頂ならば、火・水・風・土、四属性の勉強を始めるのもいいかもしれない。
聖女ではなくても生まれつきの高い魔力は財産だった。そんな明るい未来の事を考えていた。
その夜、一台の馬車がカレンの居る屋敷に訪れた。
馬車から姿を現したのは、聖王国第一王子リチャードと、ロランド高位司祭。
ロランドは上質な布で包んだ何かを持っていた。カレンはそれを一目見て、その何かの正体を直感した。
「カレン。聖王国の王子として頼みがある。……君が聖女になる資格があるか試してみて欲しい。……エレノア? ああ……気にすることはないさ。……あれは、聖王国の聖女として相応しくない下賤な女だ」
あの時の動悸の高まりは、一八年の人生の中で最も強く感じたものだったと断言できる。
身分を考えれば、拒否する事は許されないとは思ってはいたが、実の処、誘惑に負けたという気持ちが半分以上あったのだと思う。
幼いころから抱いていた聖女の夢。ともすればエレノアと肩を並べる最後の機会。そして、本心では極光の書に認められる事はまず無いだろうとも思っていた。極光の書に認められなかったのを目の当たりにすれば、リチャードも諦めるしかない。
さまざまな思いが入り交じった結果、カレンはリチャードに言われるがまま、極光の書との契約を試してしまった。
──契約は成功してしまった。聖女になるには不足した魔力に生まれながら、積んできた努力と研鑽によって、あるいは、なにかの間違いで極光の書に認められてしまったのである。
「……本当に契約出来たのか!? はは……カレン、やはり君こそが本物の聖女だ! ……よし、これは面白い事になってきたぞ」
我に返り、取り返しのつかない事態となった事に気付き、呆然とするカレン。
まさかの契約成功に、はしゃいだ様子でカレンを抱擁するリチャード。
目を細め、悪魔のような微笑を浮かべるロランド。
極光の書の契約は不可逆。もはやカレンとの契約を取り消す事も、やり直す事も叶わなかった。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
カレンは起き上がると、鏡の前で胸元に印された、聖女の証である、極光の書を手元に召喚する為の紋様を、虚ろな瞳で見つめていた。
聖女。聖王国の救世主。聖女神の使い。幼少の頃から憧れ続けていた存在。
だが、エレノアが偽聖女として追放され、聖王国を去った今、カレンの心の中には大きな空洞だけが残されていた。
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