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第三章 偽聖女の初陣
安息の日々
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エレノアは疲れた身体を休める為、一週間ノーラス村に滞在する事に決めた。
その間、民兵団の小鬼残党の掃討を回復魔法で手伝いつつ、それ以外の時間は村での生活をのんびりと楽しんでいた。
「おお、光の女神様。ご機嫌いかがですかな」
エレノアが村を散策すると方々で声をかけられた。神官衣と術師服が合わさったような格好が物珍しいというのもありそうだが、やはり小鬼撃退の立役者であるという事が、しっかりとノーラス村に伝わっているようだった。
ただ、同時にグレイとレナードが作戦開始の場で付けた『光の女神様』という気恥ずかしい名称まで伝わってしまっていた。戦いの場で恩恵を得た民兵団の誰か、あるいは複数人が喧伝したのだろうか。
そう呼ぶのは止めて欲しいという思いもあったが、聖王国では有名であるエレノアという本名も積極的に伝えたいとは思わなかったので、改めるよう働きかけることはしなかった。
畑では農作物を分けてもらったり、道端では野草を分けてもらったり、村の池では釣り竿を貸してもらったり、はたまた広場にいる小さな子供に混ざって遊びを手伝ったりもした。女神鬼ごっこの名誉ある女神鬼役である。
毎朝、村の小さな教会では、齢八〇で無理が効かない光術師ロズウェルに代わって、聖女神の教えを説いた。集まったのはリリアを含め二〇名に届かないほどだったが、エレノアとしても初めての事だったので丁度良い按配であった。
わかりやすい話を抜粋し、聖女神に興味を持ってくれるように努めた。一番大切なのは、最初のとっかかりで興味をひかせる事ができるかどうかである。
民兵団からはエレノアに報酬が支払われる事になった。何も仕事をしなくても、半年はゆうに暮らせるくらいの金貨と銀貨の山である。
確かにあの作戦は最高魔力と呼ばれる魔力量を持つエレノアにしか出来ない仕事だったが、あの単純魔法労働で、こんな大金を貰っていいものかとも思ったが、レナードには知人の傭兵団を雇うよりも、はるかに安上がりで片が付いたと言われた。
グレイの調査が長引くようであれば、しばらくノーラス村でのんびり過ごせばいいとも言われたが、いつまで滞在するかはとりあえず保留をしつつ、今後の事を漠然と考えていた。
引き続きお世話になっている村長宅では、リリアから裁縫を教わったり料理を手伝ったりした。初めてとなる挑戦は上手にはいかなかったが、それもまた楽しい事だと思えた。
皇帝国の孤児、奴隷として過ごした暗い影を落とす幼年期。そして、聖王国の聖女になる為の一〇年に渡る厳しい修練を積んだ少女時代。こういった平穏な日常を謳歌するのは、エレノアにとって実に初めての事だったのである。
お礼にリリアには勉強を教えた。魔力的な素養がどれくらいあるかはわからないが素直で利口な子である。もし術師に憧れているならば、修練を続ければ魔法の発現を果たせるかもしれない。学識の低さを気にしているようだが、一五歳になって間もないという年齢を考えれば遅いという事は決してない。
そんな滞在中の事である。エレノアの安息を脅かす一件があった。
「……エレノアさん。ちょっと太りました?」
「えっ?」
村長宅にお世話になって、ちょうど七日目。唐突に呟いたリリアの台詞に、エレノアは真顔になった。
「……あっ、ごめんなさい。少しふっくらしてていいと思います! 光の女神様ですから」
「それ、関係ある!?」
リリアのフォローにもなってない追撃に傷つき腹を立てたが、エレノアは鏡を見て、彼女が適当な事を言っているわけではないと気付いた。
原因は分析するまでもなく分かった。村長宅で出される山の幸を活かした美味しい料理。エレノアは食事における、おかわりという概念を、この村で始めて知った。ついつい食べ過ぎてしまったという単純な話である。
聖女候補だった頃は、聖王国における聖女育成のプログラムで、厳しい管理の行き届いていた生活をしていたエレノアは、そういった要領と加減が全く掴めていなかった。
(幸せが運んでくるのは何とやら……これは忌々しき問題だわ)
エレノアは外出の準備を整えると、民兵団の訓練場に向かった。
◇
「ハッ!」
民兵団の訓練場。対峙していた民兵団兵長のレナードは、気合と共にエレノアの構える木剣を弾き落した。そして、流れるように首下に付きつけられる剣先。
電光石火の早業にエレノアは呆然としたが、やがて諦めたように肩をすくめた。
「エレノアお嬢ちゃん、まだやるかい?」
「……降参。手加減なしだと一本も取れないのはわかったわ。ごめんなさい、調子に乗り過ぎたわ」
エレノアは民兵団兵長のレナードに頼み込んで剣の師事を受けていた。とは言っても、本格的に剣を始めようというつもりはなく、基本的には村での暇潰し。そしてリリアに言われた体重を気にしての身体の運動である。
「まあ、流石に本気でやってと頼まれちゃ、負けたら沽券に関わるってもんだ。……やはりエレノアお嬢ちゃんは光魔法だな。今も勉強はしてるのか?」
「この村では無理。だからこうしてレナードに剣を教わってるの」
得意である光魔法の研究をするには、この村の施設では正直難しい。光術師の老人ロズウェルが持っていた光の魔法書もレベル3までしか記されていない簡易なものだった。光魔法の研究が進み、聖女育成の為、あらゆる設備が整えられた聖王国エリングラードのようにはいかない。
そして今後も聖王国ほど整った施設を見つけるのは難しいかもしれない。
(……とはいえ、光魔法レベル6は全て習得し認定済み。レベル7の領域はこれ以上研究を進める必要はなさそうだけど。危険もあるし)
エレノアは光魔法については一通りの研究が終わっている。エレノアのように一〇代の内に、一分野の魔法を実質上最高であるレベル6認定まで辿り着ける者は稀だった。
レベル7という深淵に手を延ばす者は狂人と呼ばれている。部分的にレベル7魔法を行使出来た者はいても、全体系を完全に会得しレベル7認定を受けた者は、エレノアの知る限りでは存在しない。
「エレノアお嬢ちゃん。ここらで、おしまいにするか」
「付き合って貰って悪かったわね。強かったわ。流石、歴戦の傭兵って処ね。グレイにも負けてないのかしら」
「もう知ってるようだが、アイツは剣王家の縁者だからな。そしてゲイル様から剣を教わっている。……真剣勝負だと俺が取れるのはせいぜい一〇本に三本くらいか」
「ゲイル様?」
「グレイの兄で、いずれファルクⅧ世の名を頂く御方だ。剣士としては世界でも比類無き、といった感じだな」
レナードに言われ、エレノアはグレイの複雑な出生の事を思い出した。
そして剣王国で仕事していたとはいえ、元傭兵の身でありながらグレイと強い信頼関係を築けている彼も只者ではなさそうである。
「……レナード、傭兵ってどう?」
「もしエレノアお嬢ちゃんが就職したいなら知人の処を紹介するが。ちゃんとした傭兵団だ」
「……多分だけど向いてないわ。私はこないだみたいな後方支援が性に合うみたい」
エレノアは聖結界を張る役割を担う聖女になる為の教育しか受けていない。護身術を学んでいたとはいえ、基本的に戦闘というものを想定していない。
戦闘力を飛躍的に向上させる燐天翼があるが、高出力であるが故に消耗が著しく、精神に乱れがあると上手く発現しないこともある。奥の手といった性質が強い事を再確認させられた。
「そうはいうが、エレノアお嬢ちゃんも、全くの素人ってわけでもないようだな。避ける技術はそれなりに高く感じたぜ」
「貴方にそう言って貰えると励みになるわね。ありがとう。とても良い運動になったわ」
エレノアは借りていた木刀を立台に返すと、レナードにお礼を告げた。
「グレイと剣王国に行くんだろう? エレノアお嬢ちゃん、またノーラス村にも来てくれ」
ノーラス村を拠点に砂王国寄りの山岳地帯の調査に赴いているグレイからは、そろそろ切り上げて剣王国に帰還すると聞いていた。
エレノアもグレイに付いていこうと考えていた。というよりも他に選択肢はないと言っていい。
「ええ。でもここは良すぎて怠けてしまうわ。皆、私に親切過ぎて心配になるのよ」
「くっくっ。そりゃ、小鬼の件を解決に導いてくれた英雄だぜ。親切にもなるし女神様と崇めもするさ」
レナードが冷やかすように笑うと、エレノアは目を据わらせて睨みつけた。
「次来たときはリリアを拐っていくわ。剣王国に根を張れたらだけどね。そういう約束をしているの」
「……村長も奥さんも、もういい歳だからな。もしエレノアお嬢ちゃんがリリアを預かってくれるなら安心だ。知ってるかもしれんが、あいつは少し可哀想な境遇でな」
「知っているわ。でも決して同情ではないのよ。気配りが利いて仕事の出来る子だから、彼女にお世話をして欲しいと心から思っているの。……私がちゃんとリリアを雇えるだけの仕事を探さないといけないけど」
「……ま、それについては心配いらないだろう。つーか、その魔力がありゃ好きな事がなんだって出来るだろうさ」
気楽にいうレナードだったが、エレノアは自信なさそうな表情を浮かべた。
これまで聖女の仕事以外、真面目に考えた事がなかったのである。今後について、エレノアは今日、帰還予定となっているグレイに相談してみようと思った。
その間、民兵団の小鬼残党の掃討を回復魔法で手伝いつつ、それ以外の時間は村での生活をのんびりと楽しんでいた。
「おお、光の女神様。ご機嫌いかがですかな」
エレノアが村を散策すると方々で声をかけられた。神官衣と術師服が合わさったような格好が物珍しいというのもありそうだが、やはり小鬼撃退の立役者であるという事が、しっかりとノーラス村に伝わっているようだった。
ただ、同時にグレイとレナードが作戦開始の場で付けた『光の女神様』という気恥ずかしい名称まで伝わってしまっていた。戦いの場で恩恵を得た民兵団の誰か、あるいは複数人が喧伝したのだろうか。
そう呼ぶのは止めて欲しいという思いもあったが、聖王国では有名であるエレノアという本名も積極的に伝えたいとは思わなかったので、改めるよう働きかけることはしなかった。
畑では農作物を分けてもらったり、道端では野草を分けてもらったり、村の池では釣り竿を貸してもらったり、はたまた広場にいる小さな子供に混ざって遊びを手伝ったりもした。女神鬼ごっこの名誉ある女神鬼役である。
毎朝、村の小さな教会では、齢八〇で無理が効かない光術師ロズウェルに代わって、聖女神の教えを説いた。集まったのはリリアを含め二〇名に届かないほどだったが、エレノアとしても初めての事だったので丁度良い按配であった。
わかりやすい話を抜粋し、聖女神に興味を持ってくれるように努めた。一番大切なのは、最初のとっかかりで興味をひかせる事ができるかどうかである。
民兵団からはエレノアに報酬が支払われる事になった。何も仕事をしなくても、半年はゆうに暮らせるくらいの金貨と銀貨の山である。
確かにあの作戦は最高魔力と呼ばれる魔力量を持つエレノアにしか出来ない仕事だったが、あの単純魔法労働で、こんな大金を貰っていいものかとも思ったが、レナードには知人の傭兵団を雇うよりも、はるかに安上がりで片が付いたと言われた。
グレイの調査が長引くようであれば、しばらくノーラス村でのんびり過ごせばいいとも言われたが、いつまで滞在するかはとりあえず保留をしつつ、今後の事を漠然と考えていた。
引き続きお世話になっている村長宅では、リリアから裁縫を教わったり料理を手伝ったりした。初めてとなる挑戦は上手にはいかなかったが、それもまた楽しい事だと思えた。
皇帝国の孤児、奴隷として過ごした暗い影を落とす幼年期。そして、聖王国の聖女になる為の一〇年に渡る厳しい修練を積んだ少女時代。こういった平穏な日常を謳歌するのは、エレノアにとって実に初めての事だったのである。
お礼にリリアには勉強を教えた。魔力的な素養がどれくらいあるかはわからないが素直で利口な子である。もし術師に憧れているならば、修練を続ければ魔法の発現を果たせるかもしれない。学識の低さを気にしているようだが、一五歳になって間もないという年齢を考えれば遅いという事は決してない。
そんな滞在中の事である。エレノアの安息を脅かす一件があった。
「……エレノアさん。ちょっと太りました?」
「えっ?」
村長宅にお世話になって、ちょうど七日目。唐突に呟いたリリアの台詞に、エレノアは真顔になった。
「……あっ、ごめんなさい。少しふっくらしてていいと思います! 光の女神様ですから」
「それ、関係ある!?」
リリアのフォローにもなってない追撃に傷つき腹を立てたが、エレノアは鏡を見て、彼女が適当な事を言っているわけではないと気付いた。
原因は分析するまでもなく分かった。村長宅で出される山の幸を活かした美味しい料理。エレノアは食事における、おかわりという概念を、この村で始めて知った。ついつい食べ過ぎてしまったという単純な話である。
聖女候補だった頃は、聖王国における聖女育成のプログラムで、厳しい管理の行き届いていた生活をしていたエレノアは、そういった要領と加減が全く掴めていなかった。
(幸せが運んでくるのは何とやら……これは忌々しき問題だわ)
エレノアは外出の準備を整えると、民兵団の訓練場に向かった。
◇
「ハッ!」
民兵団の訓練場。対峙していた民兵団兵長のレナードは、気合と共にエレノアの構える木剣を弾き落した。そして、流れるように首下に付きつけられる剣先。
電光石火の早業にエレノアは呆然としたが、やがて諦めたように肩をすくめた。
「エレノアお嬢ちゃん、まだやるかい?」
「……降参。手加減なしだと一本も取れないのはわかったわ。ごめんなさい、調子に乗り過ぎたわ」
エレノアは民兵団兵長のレナードに頼み込んで剣の師事を受けていた。とは言っても、本格的に剣を始めようというつもりはなく、基本的には村での暇潰し。そしてリリアに言われた体重を気にしての身体の運動である。
「まあ、流石に本気でやってと頼まれちゃ、負けたら沽券に関わるってもんだ。……やはりエレノアお嬢ちゃんは光魔法だな。今も勉強はしてるのか?」
「この村では無理。だからこうしてレナードに剣を教わってるの」
得意である光魔法の研究をするには、この村の施設では正直難しい。光術師の老人ロズウェルが持っていた光の魔法書もレベル3までしか記されていない簡易なものだった。光魔法の研究が進み、聖女育成の為、あらゆる設備が整えられた聖王国エリングラードのようにはいかない。
そして今後も聖王国ほど整った施設を見つけるのは難しいかもしれない。
(……とはいえ、光魔法レベル6は全て習得し認定済み。レベル7の領域はこれ以上研究を進める必要はなさそうだけど。危険もあるし)
エレノアは光魔法については一通りの研究が終わっている。エレノアのように一〇代の内に、一分野の魔法を実質上最高であるレベル6認定まで辿り着ける者は稀だった。
レベル7という深淵に手を延ばす者は狂人と呼ばれている。部分的にレベル7魔法を行使出来た者はいても、全体系を完全に会得しレベル7認定を受けた者は、エレノアの知る限りでは存在しない。
「エレノアお嬢ちゃん。ここらで、おしまいにするか」
「付き合って貰って悪かったわね。強かったわ。流石、歴戦の傭兵って処ね。グレイにも負けてないのかしら」
「もう知ってるようだが、アイツは剣王家の縁者だからな。そしてゲイル様から剣を教わっている。……真剣勝負だと俺が取れるのはせいぜい一〇本に三本くらいか」
「ゲイル様?」
「グレイの兄で、いずれファルクⅧ世の名を頂く御方だ。剣士としては世界でも比類無き、といった感じだな」
レナードに言われ、エレノアはグレイの複雑な出生の事を思い出した。
そして剣王国で仕事していたとはいえ、元傭兵の身でありながらグレイと強い信頼関係を築けている彼も只者ではなさそうである。
「……レナード、傭兵ってどう?」
「もしエレノアお嬢ちゃんが就職したいなら知人の処を紹介するが。ちゃんとした傭兵団だ」
「……多分だけど向いてないわ。私はこないだみたいな後方支援が性に合うみたい」
エレノアは聖結界を張る役割を担う聖女になる為の教育しか受けていない。護身術を学んでいたとはいえ、基本的に戦闘というものを想定していない。
戦闘力を飛躍的に向上させる燐天翼があるが、高出力であるが故に消耗が著しく、精神に乱れがあると上手く発現しないこともある。奥の手といった性質が強い事を再確認させられた。
「そうはいうが、エレノアお嬢ちゃんも、全くの素人ってわけでもないようだな。避ける技術はそれなりに高く感じたぜ」
「貴方にそう言って貰えると励みになるわね。ありがとう。とても良い運動になったわ」
エレノアは借りていた木刀を立台に返すと、レナードにお礼を告げた。
「グレイと剣王国に行くんだろう? エレノアお嬢ちゃん、またノーラス村にも来てくれ」
ノーラス村を拠点に砂王国寄りの山岳地帯の調査に赴いているグレイからは、そろそろ切り上げて剣王国に帰還すると聞いていた。
エレノアもグレイに付いていこうと考えていた。というよりも他に選択肢はないと言っていい。
「ええ。でもここは良すぎて怠けてしまうわ。皆、私に親切過ぎて心配になるのよ」
「くっくっ。そりゃ、小鬼の件を解決に導いてくれた英雄だぜ。親切にもなるし女神様と崇めもするさ」
レナードが冷やかすように笑うと、エレノアは目を据わらせて睨みつけた。
「次来たときはリリアを拐っていくわ。剣王国に根を張れたらだけどね。そういう約束をしているの」
「……村長も奥さんも、もういい歳だからな。もしエレノアお嬢ちゃんがリリアを預かってくれるなら安心だ。知ってるかもしれんが、あいつは少し可哀想な境遇でな」
「知っているわ。でも決して同情ではないのよ。気配りが利いて仕事の出来る子だから、彼女にお世話をして欲しいと心から思っているの。……私がちゃんとリリアを雇えるだけの仕事を探さないといけないけど」
「……ま、それについては心配いらないだろう。つーか、その魔力がありゃ好きな事がなんだって出来るだろうさ」
気楽にいうレナードだったが、エレノアは自信なさそうな表情を浮かべた。
これまで聖女の仕事以外、真面目に考えた事がなかったのである。今後について、エレノアは今日、帰還予定となっているグレイに相談してみようと思った。
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