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その4
さるのけんたくん
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「ねえねえ、はなちゃん、最近けいこさん元気がないと思わない?」
さるのけんたくんがいいました。
うさぎのはなちゃんは
「そうねえ、今朝、けいこさんの所に言った時も
なんだか元気が無かったな、あとでお花でも持っていこうかしら?」
はなちゃんはきれいに咲いたお花をせっせと植木鉢に移しはじめました。
けんたくんは考えました。ボクにもできる事は無いかしら?
何かおいしいものでも食べれば元気になるかな?
クマのだいすけさんだって、お腹がすいてる時は
本当に元気がなくなっちゃうもの!
けんたくんは早速、マドレーヌを沢山焼いて、けいこさんの所に持っていく事にしました。
卵も砂糖もたっぷり使って、ほかほかのマドレーヌが焼き上がると
部屋にはあまーい匂いが広がって
なんだかけんたくんも元気になってきました
さあ、はやくけいこさんの所に持っていこう!
「けいこさん、こんにちは!」
けんたくんがおうちに行くと、けいこさんはぼんやりと
はなちゃんの持ってきたお花を眺めています。
「マドレーヌをたくさん焼いたんだけど
よかったら、一緒に食べない?」
「まあまあ、けんたくん、どうもありがとう、
まあまあ、とってもいいにおい!」けいこさんはうれしそうに
笑うと、マドレーヌをほおばりました。
「けんたくん、どうもありがとう
けんたくんのマドレーヌ、とってもおいしいね、
今日は、はなちゃんもお花を持ってきてくれるし、おばさんとってもうれしいわ」
といって、笑顔を見せてくれたのですが、そっとため息をつきました。
やっぱり元気がありません
けんたくんはマドレーヌを持ってネズミのつよしくんのお家にいきました。
「わーい、けんたくん!ボクはけんたくんのマドレーヌが大好きなんだ!」
と言ってつよしくんはマドレーヌをぺろりと平らげました。
「ねえ、つよしくん。最近けいこさんの元気が無いと思わない?」
けんたくんはつよしくんに聞きました。
「そうそう、今朝もため息ばかりついていたって、ゆうこさんも言ってたよ」
けんたくんは考え込んでしまいました。
「ぼくが思うに、嵐の夜から、みんなちょっと元気が無いような気がするんだ」
そういえば、そんな気もします。
つよしくんもたまにはまともな事を言います。
「ボクが思うに犯人は・・・・」
「つよしくん、ぼく用事を思い出したから帰るね!」
けんたくんはそう言うと、つよしくんの家を飛び出しました。
「ボクにしかできないことってなんだろう?」
みんなを元気にしてあげたい
けんたくんは一生懸命考えました
けんたくんが、さんちゃんの大きなベンチに座って
考え事をしていると、そこに見知らぬ2人の旅人がやってきました。
「こんにちは、ぼうや、僕たちもいっしょに
その素敵なベンチにすわってもいいかい?」
白い犬が言いました。
「こんにちは、ぼうや、そんなに難しい顔をして、なにか悩み事でもあるのかい?」
黄色いカナリヤが歌うようにささやきました。
「こんにちは、ぼくはけんたです。なんだか嵐の夜から
森のみんなが元気がなくて、なにか元気になれる事
ボクに何かできないかと思って・・。」
けんたくんがそう言うと
「それなら僕たちにもお手伝いができるかもしれないよ!」
と白い犬が言いました。
「みんなを元気にしてあげたいなんて、けんたくんは優しいんだね、
君にしかできないこと、きっとあるよ!」黄色いカナリヤは歌うように言いました。
「あの嵐の夜から、どこの森にいっても、みんな元気が無いんだ。
だから僕たちの得意な事ですこしでもみんなに笑顔になってもらいたくて
旅をしてるんだよ」
「得意な事?」
「そう!けんたくんも聞いてくれる?」
そういうと2人は歌をうたい始めました
♪もしも君がひとりぼっちでも
優しい風の音に耳をすませてごらん
その先に、ほら希望の花がゆれている
だれかがまいた希望の種が
君を笑顔にしてくれる
今度は君が種をまこう
君にしかできない
希望の花を咲かせよう
ほら、誰かが笑ってる
まわりを良く見てごらん
たくさんの希望の花が
たくさんの人を笑顔にするよ
さあ、みんなで守っていこう
希望という花畑で
みんなが笑顔でいられるように♪
けんたくんは、なんだか楽しくなってきて
みんなと一緒にこの歌をききたいと
思いました。
「ぼく、みんなにも2人の歌を聴いてもらいたいな!」
けんたくんは考えました。
「この大きなベンチをステージにして
2人に歌ってもらうんだ!」
「すごいよ、けんたくん!それはすごく良いアイディアだね!
僕たちもけんたくんとみんなの為に一生懸命歌うよ!」
「ぼくはマドレーヌをたくさん焼くから、2人の歌を聴きながら
みんなに食べてもらおう!」
「けんたくんのマドレーヌ、僕たちも食べたいな!きっとみんな喜ぶだろうね!」
「けんたくん、よかったらみんなで一緒に・・・・・・。」
3人はどうしたらみんなに楽しんでもらえるか
考えました。「みんなで協力すれば、きっと素敵なコンサートになるぞ!」
次の日からけんたくんは早速
コンサートの準備に取りかかりました
さんちゃんにコンサートの話しをすると
「けんたくんの役に立てるなんてうれしいなあ!」と
喜んで、テーブルや椅子をたくさん運んでくれました
はなちゃんは、「みんなに楽しんでもらえるよう
ステージをお花で一杯にするわ!」とたくさんの植木鉢を並べてくれました。
ステージは彩り豊かなお花畑に変身しました。
森のみんなにマドレーヌを食べてもらえるよう
けいこさんもたくさん卵を用意してくれました
けんたくんはけいこさんに手伝ってもらって
マドレーヌをたくさん焼きました
つよしくんは「おまつりにはたこ焼きだ!」といって一生懸命
たこ焼きを焼いています
2人の旅人が、そんなけんたくんたちの様子を見ながら
ギターで元気に音楽を奏ではじめると
森のみんなが楽しそうな音楽と、おいしそうな匂いにつられて
笑顔でステージのまわりに集まってきました。
けんたくんもさんちゃんも、はなちゃんも、つよしくんも、けいこさんも
それをドキドキしながら見ています。
だいすけさんが言いました
「けんたくん、これからいったい何が始まるんだい?」
けんたくんは大きい声で言いました
「ぼくたちの歌を聴いて下さい!」
さんちゃんもつよしくんもはなちゃんも
2人の旅人とけんたくんと一緒にステージに上がると
大きな声で歌いはじめました
♪ボクたちはひとりぼっちじゃないよ
優しい風の音に耳を澄ませば
その先に、ほら希望の花がゆれている
ボクたちのまいた希望の種が
みんなのまわりで咲いてるよ
今度はみんなで種をまこう
ボクたちにしかできない
希望の花を咲かせよう
ほら、みんな笑ってる
ぼくたちの森で咲いている
たくさんの希望の花が
たくさんの人を笑顔にするよ
さあ、みんなで守っていこう
希望というお花畑を
みんなが笑顔でいられるように♪
森にみんなの歌声が響き渡りました
さあ、楽しいコンサートのはじまりです
おしまい
さるのけんたくんがいいました。
うさぎのはなちゃんは
「そうねえ、今朝、けいこさんの所に言った時も
なんだか元気が無かったな、あとでお花でも持っていこうかしら?」
はなちゃんはきれいに咲いたお花をせっせと植木鉢に移しはじめました。
けんたくんは考えました。ボクにもできる事は無いかしら?
何かおいしいものでも食べれば元気になるかな?
クマのだいすけさんだって、お腹がすいてる時は
本当に元気がなくなっちゃうもの!
けんたくんは早速、マドレーヌを沢山焼いて、けいこさんの所に持っていく事にしました。
卵も砂糖もたっぷり使って、ほかほかのマドレーヌが焼き上がると
部屋にはあまーい匂いが広がって
なんだかけんたくんも元気になってきました
さあ、はやくけいこさんの所に持っていこう!
「けいこさん、こんにちは!」
けんたくんがおうちに行くと、けいこさんはぼんやりと
はなちゃんの持ってきたお花を眺めています。
「マドレーヌをたくさん焼いたんだけど
よかったら、一緒に食べない?」
「まあまあ、けんたくん、どうもありがとう、
まあまあ、とってもいいにおい!」けいこさんはうれしそうに
笑うと、マドレーヌをほおばりました。
「けんたくん、どうもありがとう
けんたくんのマドレーヌ、とってもおいしいね、
今日は、はなちゃんもお花を持ってきてくれるし、おばさんとってもうれしいわ」
といって、笑顔を見せてくれたのですが、そっとため息をつきました。
やっぱり元気がありません
けんたくんはマドレーヌを持ってネズミのつよしくんのお家にいきました。
「わーい、けんたくん!ボクはけんたくんのマドレーヌが大好きなんだ!」
と言ってつよしくんはマドレーヌをぺろりと平らげました。
「ねえ、つよしくん。最近けいこさんの元気が無いと思わない?」
けんたくんはつよしくんに聞きました。
「そうそう、今朝もため息ばかりついていたって、ゆうこさんも言ってたよ」
けんたくんは考え込んでしまいました。
「ぼくが思うに、嵐の夜から、みんなちょっと元気が無いような気がするんだ」
そういえば、そんな気もします。
つよしくんもたまにはまともな事を言います。
「ボクが思うに犯人は・・・・」
「つよしくん、ぼく用事を思い出したから帰るね!」
けんたくんはそう言うと、つよしくんの家を飛び出しました。
「ボクにしかできないことってなんだろう?」
みんなを元気にしてあげたい
けんたくんは一生懸命考えました
けんたくんが、さんちゃんの大きなベンチに座って
考え事をしていると、そこに見知らぬ2人の旅人がやってきました。
「こんにちは、ぼうや、僕たちもいっしょに
その素敵なベンチにすわってもいいかい?」
白い犬が言いました。
「こんにちは、ぼうや、そんなに難しい顔をして、なにか悩み事でもあるのかい?」
黄色いカナリヤが歌うようにささやきました。
「こんにちは、ぼくはけんたです。なんだか嵐の夜から
森のみんなが元気がなくて、なにか元気になれる事
ボクに何かできないかと思って・・。」
けんたくんがそう言うと
「それなら僕たちにもお手伝いができるかもしれないよ!」
と白い犬が言いました。
「みんなを元気にしてあげたいなんて、けんたくんは優しいんだね、
君にしかできないこと、きっとあるよ!」黄色いカナリヤは歌うように言いました。
「あの嵐の夜から、どこの森にいっても、みんな元気が無いんだ。
だから僕たちの得意な事ですこしでもみんなに笑顔になってもらいたくて
旅をしてるんだよ」
「得意な事?」
「そう!けんたくんも聞いてくれる?」
そういうと2人は歌をうたい始めました
♪もしも君がひとりぼっちでも
優しい風の音に耳をすませてごらん
その先に、ほら希望の花がゆれている
だれかがまいた希望の種が
君を笑顔にしてくれる
今度は君が種をまこう
君にしかできない
希望の花を咲かせよう
ほら、誰かが笑ってる
まわりを良く見てごらん
たくさんの希望の花が
たくさんの人を笑顔にするよ
さあ、みんなで守っていこう
希望という花畑で
みんなが笑顔でいられるように♪
けんたくんは、なんだか楽しくなってきて
みんなと一緒にこの歌をききたいと
思いました。
「ぼく、みんなにも2人の歌を聴いてもらいたいな!」
けんたくんは考えました。
「この大きなベンチをステージにして
2人に歌ってもらうんだ!」
「すごいよ、けんたくん!それはすごく良いアイディアだね!
僕たちもけんたくんとみんなの為に一生懸命歌うよ!」
「ぼくはマドレーヌをたくさん焼くから、2人の歌を聴きながら
みんなに食べてもらおう!」
「けんたくんのマドレーヌ、僕たちも食べたいな!きっとみんな喜ぶだろうね!」
「けんたくん、よかったらみんなで一緒に・・・・・・。」
3人はどうしたらみんなに楽しんでもらえるか
考えました。「みんなで協力すれば、きっと素敵なコンサートになるぞ!」
次の日からけんたくんは早速
コンサートの準備に取りかかりました
さんちゃんにコンサートの話しをすると
「けんたくんの役に立てるなんてうれしいなあ!」と
喜んで、テーブルや椅子をたくさん運んでくれました
はなちゃんは、「みんなに楽しんでもらえるよう
ステージをお花で一杯にするわ!」とたくさんの植木鉢を並べてくれました。
ステージは彩り豊かなお花畑に変身しました。
森のみんなにマドレーヌを食べてもらえるよう
けいこさんもたくさん卵を用意してくれました
けんたくんはけいこさんに手伝ってもらって
マドレーヌをたくさん焼きました
つよしくんは「おまつりにはたこ焼きだ!」といって一生懸命
たこ焼きを焼いています
2人の旅人が、そんなけんたくんたちの様子を見ながら
ギターで元気に音楽を奏ではじめると
森のみんなが楽しそうな音楽と、おいしそうな匂いにつられて
笑顔でステージのまわりに集まってきました。
けんたくんもさんちゃんも、はなちゃんも、つよしくんも、けいこさんも
それをドキドキしながら見ています。
だいすけさんが言いました
「けんたくん、これからいったい何が始まるんだい?」
けんたくんは大きい声で言いました
「ぼくたちの歌を聴いて下さい!」
さんちゃんもつよしくんもはなちゃんも
2人の旅人とけんたくんと一緒にステージに上がると
大きな声で歌いはじめました
♪ボクたちはひとりぼっちじゃないよ
優しい風の音に耳を澄ませば
その先に、ほら希望の花がゆれている
ボクたちのまいた希望の種が
みんなのまわりで咲いてるよ
今度はみんなで種をまこう
ボクたちにしかできない
希望の花を咲かせよう
ほら、みんな笑ってる
ぼくたちの森で咲いている
たくさんの希望の花が
たくさんの人を笑顔にするよ
さあ、みんなで守っていこう
希望というお花畑を
みんなが笑顔でいられるように♪
森にみんなの歌声が響き渡りました
さあ、楽しいコンサートのはじまりです
おしまい
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