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いざ、出陣です!
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「……よし、今日こそは」
それから、数日経た夕暮れ時。
両拳をぎゅっと握り、ぐっと意気込みを口にする。そんな私がいるのは、山の中を少し入ったところにある和風のお家――我が愛しの恋人、外崎先輩のお家です。
さて、何の意気込みかと言うと――まあ、言わずもがなかもしれませんが、例の件について先輩とお話をするため。数日前、あの立派な邸宅にてお会いしていた例の女性――そして、あの表情の理由について先輩とお話をするためです。
……の、はずなのですが――
「……さて、どうしましょう」
そう、ポツリと呟く。……いえ、どうするかは決まっています。決まっているの、ですけども――
……さて、どう切り出しましょう。もちろん、何かしらの退っ引きならないご事情があることは想像に難くないですが……それでも、私は今、彼に歓迎されていない身――それ故、どんな表情でご挨拶を申せば良いかも分からず、ここ数日こちらに赴いては怖気づき引き返してしまったわけで。
……ですが、流石にこれ以上は延ばせません。ほどなく、二学期も開始――そうなれば、彼は私と顔を合わせないため、登校しないという選択をなさる可能性も皆無とは言い切れません。そして、三年生という進路に大きく関わる時期にそれはきっとたいそうな痛手……そういう意味でも、これ以上は延ばせ――
――――ビリビリッ。
「――――っ!?」
刹那、呼吸が止まる。突如、首筋に刺すような痛みが走り……そして――
「…………ここ、は……?」
そう、朧な意識で呟く。視界には、蒼然とした草木と空。そして、背中には土の感触……えっと、ここは――
「――あら、やっと目が覚めたのね。いいかげん、待ちくたびれたわ」
「…………え」
すると、困惑する私の耳に届く声。随分と苛立っを孕んだ、聞き覚えのない声。ですが、移した視線の先に映る人物……まだ視界は霞んでいますが、煙草を手にこちらを見下ろすその人物には、確かに見覚えがあって――
「…………貴女は、あの、時の……」
そう呟きつつ、ゆっくりと身体を起こす。そこにいたのは、紛れもなくあの人――数日前、外崎先輩と会っていたあの女の人で。
「あら、あたしのこと知ってんのね。じゃあ、やっぱあんたが例の女?」
「…………例の、女?」
「知らばっくれんじゃないわよ。あんたが、玲里の女なんでしょ? ……ったく、玲里のやつ、なんでこんなちんちくりんを……」
そう、忌々しげに話す女の人。どうやら、私のことを先輩から聞いていたようで。尤も、彼がどこまで話したのかは当然ながら分かりませんし、そもそも何かしら私のことを話したとも限りません。単に、恋人がいると言うことを伝えただけかもしれませんし。……ただ、いずれにせよ――
「……ねえ、何ニヤけてるわけ?」
「……へっ、あ、いえ……」
すると、いっそう忌々しげにそう問い掛ける女の人。しまった、どうやら表情に出てたみたいで……でも、仕方ないよね。だって――
……先輩は、私を嫌ってなんていなかった。いや、そんなこと思ってたわけじゃない。なにか、事情が――先輩自身もどうにもならない、なにか重大な事情があるんだって分かってた。
……それでも……やっぱり、怖かった。本当は、私のことが嫌になって、それで離れて……そんな思考が過ぎる度、震えるほどの恐怖で夜も眠れなかったから。
……だけど、今は浸ってる場合じゃない。何故なら、この状況は明らかに異常……それに、あの時のあの痛みは――
「――ああ、それ? それは、こいつでやったんだよ。見たことない? こういうの」
すると、何とも愉しそうな笑顔で告げる女性。具体的な言葉は何一つ口にしていないですが、理解には何ら問題ありません。それ、とは今私が抑えている首筋……そして、こいつ、とは彼女が手にしている黒い機器――恐らくは、スタンガンと呼ばれるであろう機器のことで。
さて、改めて状況を整理すると……まず、あの時この女にスタンガンで気絶させられ、その後ここに――恐らくは、山中の深くであろうこの辺りへ連れてこられ……うん、整理するほどでもなかったですね。
まあ、それはともあれ……さて、どうしましょうか。幸い、縛られてるわけではないので逃げようと思えば逃げられ――
「――――っ!!」
刹那、思考が止まる。と言うのも……立ち上がろうとした際、ズキリと鋭い痛みが走り……見ると、左右それぞれの足に変色した部位――見るも痛々しい真っ赤な痣ができていて。
「あら、どうしたのお嬢ちゃん。逃げなくて良いのかしら?」
「……ええ、お気遣いどうもありがとうございます」
すると、私の様子に満足したのか、たいそう愉悦に満ちた笑みでそう問い掛ける女。そんな彼女に対し、努めて笑顔で答える私。……まあ、お世辞にも自然な笑顔とは言えないでしょうけど。
ただ、それはともあれ……まあ、そりゃそうだよね。あんな非道な手でこんな所に連れてくる人間が、拘束一つしないはずがない。つまりは、これが――この痛々しい両足の痣が、拘束の……それも、よりいっそう私を苦しめるための拘束の代わりといったところでしょう。
……さて、どうするかな。正直、これと言って策など何も……まあ、それもそうか。流石に想定してなかったし、こんな状況。……うん、ここはやはり――
「……ですが、どうして今の今まで私を生かしておいてくださったのでしょう? 息の根を止める機会など、いくらでもあったでしょうに」
そう、控えめに問い掛けてみる。まあ、大方予想はついていますし、別に聞きたいとも思わないのですが……とにかく、今は時間を稼いで何か突破口を――
「ええ、そうね。でも、後で違ったなんて判明したら流石に洒落にならないし――それに、あの時殺っちゃったら面白くないじゃない? ちゃんと、この目で拝んでからじゃないと。あたしの男を誑かした女狐の、この上なく恐怖に震える表情を拝んからじゃないとねえ」
「…………」
そう、何とも自虐的な笑みで告げる女。まあ、そんなところでしょうね。驚くことは何もない。……ですが、それでも――
「……聞き捨て、なりませんね」
「……あ?」
「……あたしの男、の部分です。貴女と先輩のご関係について、私は何も存じません。ですが、断言しても構いませんが――先輩が、貴女のような人間を選ぶはずがありません。なので、是非訂正して頂けたらと」
そう、彼女の目を見つめ告げる。いえ……睨んで、と言った方が正確でしょう。……もちろん、分かっています。今の私の立場を鑑みれば、こんな発言は愚策中の愚策――いえ、もはや策ですらなくただの愚行で。
……それでも、我慢ならなかった。私の先輩を……私の大切な恋人を、こんな人間に我が物のように言われたら――
「…………へぇ、いい度胸ね」
すると、先ほどの笑みから一転、血管が浮き上がるほどに顔を引き攣らせ呟く女。それから、徐にこちらへ近づいて――
「――だったら、お望み通り早急にあの世へ送ってやるわよ!」
そう叫び、振り上げたのは金属製の長い棒。それが、まさに今私の頭へと……ああ、もう終わ――
「…………あれ?」
もう終わりかな――そう覚悟を決めるも、一向になにも降りてこない。震えるほどの恐怖の中、どうにか徐に目を開くと――
「――――っ!!」
刹那、呼吸が止まる。いや、だって……だって、そこには――
「……お怪我はありませんか、八雲さん」
そう、優しく尋ねる美少年。金属製の長い棒――バールを背に受けながらも、努めて穏やかに微笑み尋ねる美少年。そんな彼に対し、私はひどく震えた声で――
「…………外崎、先輩……」
それから、数日経た夕暮れ時。
両拳をぎゅっと握り、ぐっと意気込みを口にする。そんな私がいるのは、山の中を少し入ったところにある和風のお家――我が愛しの恋人、外崎先輩のお家です。
さて、何の意気込みかと言うと――まあ、言わずもがなかもしれませんが、例の件について先輩とお話をするため。数日前、あの立派な邸宅にてお会いしていた例の女性――そして、あの表情の理由について先輩とお話をするためです。
……の、はずなのですが――
「……さて、どうしましょう」
そう、ポツリと呟く。……いえ、どうするかは決まっています。決まっているの、ですけども――
……さて、どう切り出しましょう。もちろん、何かしらの退っ引きならないご事情があることは想像に難くないですが……それでも、私は今、彼に歓迎されていない身――それ故、どんな表情でご挨拶を申せば良いかも分からず、ここ数日こちらに赴いては怖気づき引き返してしまったわけで。
……ですが、流石にこれ以上は延ばせません。ほどなく、二学期も開始――そうなれば、彼は私と顔を合わせないため、登校しないという選択をなさる可能性も皆無とは言い切れません。そして、三年生という進路に大きく関わる時期にそれはきっとたいそうな痛手……そういう意味でも、これ以上は延ばせ――
――――ビリビリッ。
「――――っ!?」
刹那、呼吸が止まる。突如、首筋に刺すような痛みが走り……そして――
「…………ここ、は……?」
そう、朧な意識で呟く。視界には、蒼然とした草木と空。そして、背中には土の感触……えっと、ここは――
「――あら、やっと目が覚めたのね。いいかげん、待ちくたびれたわ」
「…………え」
すると、困惑する私の耳に届く声。随分と苛立っを孕んだ、聞き覚えのない声。ですが、移した視線の先に映る人物……まだ視界は霞んでいますが、煙草を手にこちらを見下ろすその人物には、確かに見覚えがあって――
「…………貴女は、あの、時の……」
そう呟きつつ、ゆっくりと身体を起こす。そこにいたのは、紛れもなくあの人――数日前、外崎先輩と会っていたあの女の人で。
「あら、あたしのこと知ってんのね。じゃあ、やっぱあんたが例の女?」
「…………例の、女?」
「知らばっくれんじゃないわよ。あんたが、玲里の女なんでしょ? ……ったく、玲里のやつ、なんでこんなちんちくりんを……」
そう、忌々しげに話す女の人。どうやら、私のことを先輩から聞いていたようで。尤も、彼がどこまで話したのかは当然ながら分かりませんし、そもそも何かしら私のことを話したとも限りません。単に、恋人がいると言うことを伝えただけかもしれませんし。……ただ、いずれにせよ――
「……ねえ、何ニヤけてるわけ?」
「……へっ、あ、いえ……」
すると、いっそう忌々しげにそう問い掛ける女の人。しまった、どうやら表情に出てたみたいで……でも、仕方ないよね。だって――
……先輩は、私を嫌ってなんていなかった。いや、そんなこと思ってたわけじゃない。なにか、事情が――先輩自身もどうにもならない、なにか重大な事情があるんだって分かってた。
……それでも……やっぱり、怖かった。本当は、私のことが嫌になって、それで離れて……そんな思考が過ぎる度、震えるほどの恐怖で夜も眠れなかったから。
……だけど、今は浸ってる場合じゃない。何故なら、この状況は明らかに異常……それに、あの時のあの痛みは――
「――ああ、それ? それは、こいつでやったんだよ。見たことない? こういうの」
すると、何とも愉しそうな笑顔で告げる女性。具体的な言葉は何一つ口にしていないですが、理解には何ら問題ありません。それ、とは今私が抑えている首筋……そして、こいつ、とは彼女が手にしている黒い機器――恐らくは、スタンガンと呼ばれるであろう機器のことで。
さて、改めて状況を整理すると……まず、あの時この女にスタンガンで気絶させられ、その後ここに――恐らくは、山中の深くであろうこの辺りへ連れてこられ……うん、整理するほどでもなかったですね。
まあ、それはともあれ……さて、どうしましょうか。幸い、縛られてるわけではないので逃げようと思えば逃げられ――
「――――っ!!」
刹那、思考が止まる。と言うのも……立ち上がろうとした際、ズキリと鋭い痛みが走り……見ると、左右それぞれの足に変色した部位――見るも痛々しい真っ赤な痣ができていて。
「あら、どうしたのお嬢ちゃん。逃げなくて良いのかしら?」
「……ええ、お気遣いどうもありがとうございます」
すると、私の様子に満足したのか、たいそう愉悦に満ちた笑みでそう問い掛ける女。そんな彼女に対し、努めて笑顔で答える私。……まあ、お世辞にも自然な笑顔とは言えないでしょうけど。
ただ、それはともあれ……まあ、そりゃそうだよね。あんな非道な手でこんな所に連れてくる人間が、拘束一つしないはずがない。つまりは、これが――この痛々しい両足の痣が、拘束の……それも、よりいっそう私を苦しめるための拘束の代わりといったところでしょう。
……さて、どうするかな。正直、これと言って策など何も……まあ、それもそうか。流石に想定してなかったし、こんな状況。……うん、ここはやはり――
「……ですが、どうして今の今まで私を生かしておいてくださったのでしょう? 息の根を止める機会など、いくらでもあったでしょうに」
そう、控えめに問い掛けてみる。まあ、大方予想はついていますし、別に聞きたいとも思わないのですが……とにかく、今は時間を稼いで何か突破口を――
「ええ、そうね。でも、後で違ったなんて判明したら流石に洒落にならないし――それに、あの時殺っちゃったら面白くないじゃない? ちゃんと、この目で拝んでからじゃないと。あたしの男を誑かした女狐の、この上なく恐怖に震える表情を拝んからじゃないとねえ」
「…………」
そう、何とも自虐的な笑みで告げる女。まあ、そんなところでしょうね。驚くことは何もない。……ですが、それでも――
「……聞き捨て、なりませんね」
「……あ?」
「……あたしの男、の部分です。貴女と先輩のご関係について、私は何も存じません。ですが、断言しても構いませんが――先輩が、貴女のような人間を選ぶはずがありません。なので、是非訂正して頂けたらと」
そう、彼女の目を見つめ告げる。いえ……睨んで、と言った方が正確でしょう。……もちろん、分かっています。今の私の立場を鑑みれば、こんな発言は愚策中の愚策――いえ、もはや策ですらなくただの愚行で。
……それでも、我慢ならなかった。私の先輩を……私の大切な恋人を、こんな人間に我が物のように言われたら――
「…………へぇ、いい度胸ね」
すると、先ほどの笑みから一転、血管が浮き上がるほどに顔を引き攣らせ呟く女。それから、徐にこちらへ近づいて――
「――だったら、お望み通り早急にあの世へ送ってやるわよ!」
そう叫び、振り上げたのは金属製の長い棒。それが、まさに今私の頭へと……ああ、もう終わ――
「…………あれ?」
もう終わりかな――そう覚悟を決めるも、一向になにも降りてこない。震えるほどの恐怖の中、どうにか徐に目を開くと――
「――――っ!!」
刹那、呼吸が止まる。いや、だって……だって、そこには――
「……お怪我はありませんか、八雲さん」
そう、優しく尋ねる美少年。金属製の長い棒――バールを背に受けながらも、努めて穏やかに微笑み尋ねる美少年。そんな彼に対し、私はひどく震えた声で――
「…………外崎、先輩……」
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