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07-01 時間停止チャレンジ**※(AVごっこ)
しおりを挟む「おお、いいね。積極的な子は大好きだよ」
覚悟を決めたらしいノイナを見て、ゲブラーは嬉しそうに笑みを浮かべる。さっそく始めようと彼に言われるまま、ノイナは下着とシャツだけを着てベッドに上がり、横向きになって寝そべった。
「さすがに瞬きなしは無理だろうし、あんたは挿れられると普通に立てなくなるだろうから、今回は就寝中ってことで横になってていいよ」
(ゲブラーの温情って本当に優しめだよね……)
「でも絶対動いちゃダメだよ。俺がいいって言うまで、声も出しちゃダメ。オッケー?」
「分かりました」
返事をして、ノイナは寝てるふりを始める。目も閉じてしまうため、ゲブラーが何をするかは音や触覚で判断するしかない。
「ちょっと緊張しすぎ。いつも寝てるときみたいにリラックスして」
緊張のせいか身体がガチガチに硬直しているのを見抜かれ、ゲブラーはそんなことを言ってくる。リラックスした状態を維持するのも、意外と難しいのではと今更ながらにノイナは思った。
「よし、じゃあ時間停止~」
呑気な掛け声と同時に、近くで衣擦れの音がする。ついでに山場に突入したポルノビデオから生々しい交合音と男優の荒い息遣いが聞こえてくる。
身体を強張らせないよう気を遣いながらじっとしていれば、被っていたシーツが剥ぎ取られる。彼の指がくすぐったいくらいに脇腹から太ももまでをなぞって、思わず身悶えしてしまいそうになる。
「よく寝てるねぇ」
さわさわと胸元や股座を無遠慮に手が弄る。最初からがっつり触るんだなと覚悟を決めていると、ぐっと唇に何かが触れた。
僅かな熱気と湿り気、覚えのある臭いを察知して、ノイナは緊張してしまいそうになる。それを堪えていると、先走りが滲んだ男根らしきものが顔面に押し付けられる。
「ノイナは偉い玩具だね。ふふ……がんばってね」
このまま口の中に突っ込まれるかとも思ったが、ゲブラーはノイナの顔に自身を擦り寄せながら手淫を始める。肌が擦れる微かな音をすぐ耳元で聞いて、次第に荒くなっていく彼の呼吸音に身構える。
ぐりぐりと頬や口に鈴口を押し付けられるたびに、先走りが顔を汚していく。既に知ってしまったその臭いに口淫した時のことを思い出し、ノイナはじわじわと身体が熱くなるのを感じる。
今か、まだか。目が見えないせいか妙に時間の流れが遅くなってような気がして、じりじりと何かがすり減っていくような気がした。
「、っ……」
ゲブラーが息を呑む。それと同時に熱いものが顔にかかって、反射的にノイナはきつく目を瞑ってしまう。
「あれ? ちゃんと止まってるはずなんだけどな……」
意図的にノイナの顔面に精液をぶっかけながら、彼は訝しむように言う。出し切ったあとも、まだ精の滲む鈴口を唇に押し付けて、なすりつけようとしているようだった。
「まぁいいか。さて」
ベッドが軋む感触で、ゲブラーが移動したのを感じる。そのままじっとしていれば、荒々しくショーツを剥ぎ取られてしまう。
「……けっこう濡れてる。寝る前に自慰でもしてたのかな」
(勝手に設定を追加するな……!)
「でもこれなら」
聞き慣れたビニールを破く小さな音がして、数秒の間を置いてぐっと大きく片足を持ち上げられる。まさかと思った次の瞬間には、硬いものがぐうっと股座に押し当てられた。
そしてずぷんと、挿入される。
「っ……」
「は、んんっ……この締め付け、いい、んっ」
独りよがりな抽挿を始めたゲブラーは、ノイナのこともお構いなしにがつがつと一番奥を抉り始める。それは明らかに彼女を動かすため、啼かすためのものだ。
「ふっ、んっ、奥が、突くたびに、吸い付いて……はぁっ、きもちい……っ」
「……っ、……」
動かず、力まずに受け入れる抽挿は、普段と全く違う。快感が真っ直ぐに身体の芯を貫いて、逃げずにずっと中を暴れ回る。こんなものを耐え続けるなどとても無理だと思った。
声も必死に堪えているが、それでも呻き声のようなものが漏れてしまいそうになる。口の中を噛んで今は堪えているが、いつまで持つかは分からない。
「いやぁ、いいオナホだな、っと」
「……っ!」
強く身体を引っ張られて、下半身が軽く宙に浮く。そんな中彼は腰遣いをより深くして、容赦なくノイナの弱い部分を嬲ってくる。
見えない視界。狂った時間感覚。弛緩した身体。そこに加わる、終わらないように思えてしまう強すぎる快感と、ビデオの淫靡な音声。異常なその空間に、先に頭がおかしくなってしまいそうだった。
「はぁ……っ、頑張るね……それじゃあ、これはどう?」
多少腰の動きが緩やかになったかと思えば、びりっと強い刺激が下腹部に走る。間違いなくそれは秘芯で得る快感で、彼はゆらゆらと男根を押し込みながら、じっくりとそこを弄り始める。
「っ、っ、……」
「ちょっとぴくぴくしてる? そんなことないよねぇ」
「ぅ……っ!」
ほんの少しだけ声が出てしまうも、タイミング良くテレビから出てきた女性の嬌声で掻き消えてくれる。それに安堵するのも束の間、緩かった抽挿に再び熱が入り始める。
「クリ弄ると、中がもっと、締まる……っ、あぁ、っん、きもちい……っ」
「……ふ、っ……んぅ」
「やっぱ、ノイナの中は……ん、格別、だっ」
限界が近いのか、ゲブラーは蕩け切った声でそう言った。陰核を弄る指を緩めることなく、また絶えずねちねちと胎の口ばかりを刺激して、一気にノイナを攻め立ててくる。
(これ、もう……っ)
絶頂が近づくにつれ、動きを止めることが難しくなる。気持ち良すぎて、腰を逃さないとこのまま快感で壊れてしまいそうで、喉奥からも汚い声が出てしまいそうになる。
イッたら終わる。その一心でなんとかイかないよう、ノイナは強く自分の舌の端を噛んだ。
「んっ、あぁ、イくっ……」
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