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回転寿司
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「なんで、回転寿司なのよ・・・・・・・」愛美は流れるレーンを見つめながらため息をついた。
「あれっ、お寿司は嫌いでしたか?」刈谷は目も前のイカの皿を手に取りながら聞く。目の前の甘ダレを手に取ると直接イカに垂らした。
「嫌いじゃないけど・・・・・・・、って、そんなことより・・・・・・・・、あの時、あの場所にいたのは・・・・・・・・、嘉彦さんに頼まれたからなんですか?」愛美の心は、まだ失意のままであった。あの日、あの場所で刈谷に助けられたことを運命のように感じて、大袈裟に言うと白馬の王子のようであった。それが、探偵として自分を調査していたなんて、正直言って友音を潰されたような気分であった。
「ええ、そうですよ。だって、それが僕の仕事なんですから・・・・・・・、あっ、マグロが来ましたよ」刈谷は頼んでもいないのにマグロの皿を取って、真野亜美の前に置いた。
「そうですね!仕事なんですね!」愛美は目の前のマグロを口の中に投げ込むように入れる。
「でも、そのお陰で愛美さんと知り合いになれたんですけどね」刈谷は、またイカの皿を取り甘タレを掛ける。
「えっ・・・・・・・・・」刈谷の何気ない言葉に愛美の顔が真っ赤に染まる。
「あれ?もしかしてワサビがきつかったですか?」刈谷は自分の食べる皿はワサビ無しの物を選んでいた。
「し、知らない!」愛美は突然立ち上がる。
「どうしたんですか?」
「お化粧直しです!」真っ赤になった顔を見られるのが恥ずかしくて、トイレに飛び込んだ。トイレの洗面所の鏡で自分の顔を確認する。「本当に・・・・・・・、天然ね。あの人・・・・・・・・」そう呟くと吹き出してしまう。直美は鞄からリップを取り出すと、唇に丁寧に塗った。
席に戻ると、刈谷はうどんをすすっていた。
「お待たせしました」席に着くと、マグロが確保されている。なんだかそれを見て微笑んでしまった。
「少し、機嫌が直ったみたいですね。それじゃあ、少し話したい事があります」そう告げると刈谷は、テーブルの上にあの写真を置いた。
「えっ、それは・・・・・・・」それは、会社で見せられた自分と刈谷が抱き合って寝ている姿の写った写真であった。「これが、なにか?」刈谷が何を言いたいのかよく解らなかった。
「野沢さん・・・・・・・・、いや、警察は衝動的な犯行と言っていましたが・・・・・・・、僕は、やっぱり違うと思うのです」またイカを取る。
「えっ、でも、どうして?」愛美はもう一度写真を見る。そこには、顔を真っ赤にしている自分と、苦痛に顔を歪める刈谷の顔が写っていた。
「あの、事故の写真をこんな風に撮るのは、今、これだけ普通にスマホが普及しているから仕方無いけれど、これを撮った女・・・・・・、いや、犯人は、少なくとも、愛美さんの会社を知っているという事、それに、こんな事をするという事は、あなたに何らかの恨みがある・・・・・・・、と考えられませんか?」またイカ。
「私、恨まれる事なんて・・・・・・・・」
「こういうには、たいてい男女関係の縺れですよ」人差し指で自分の鼻をはじいた。
「男女関係の縺れ・・・・・・ですか・・・・・・・・」愛美は、考えるような仕草をした。
「あれっ、お寿司は嫌いでしたか?」刈谷は目も前のイカの皿を手に取りながら聞く。目の前の甘ダレを手に取ると直接イカに垂らした。
「嫌いじゃないけど・・・・・・・、って、そんなことより・・・・・・・・、あの時、あの場所にいたのは・・・・・・・・、嘉彦さんに頼まれたからなんですか?」愛美の心は、まだ失意のままであった。あの日、あの場所で刈谷に助けられたことを運命のように感じて、大袈裟に言うと白馬の王子のようであった。それが、探偵として自分を調査していたなんて、正直言って友音を潰されたような気分であった。
「ええ、そうですよ。だって、それが僕の仕事なんですから・・・・・・・、あっ、マグロが来ましたよ」刈谷は頼んでもいないのにマグロの皿を取って、真野亜美の前に置いた。
「そうですね!仕事なんですね!」愛美は目の前のマグロを口の中に投げ込むように入れる。
「でも、そのお陰で愛美さんと知り合いになれたんですけどね」刈谷は、またイカの皿を取り甘タレを掛ける。
「えっ・・・・・・・・・」刈谷の何気ない言葉に愛美の顔が真っ赤に染まる。
「あれ?もしかしてワサビがきつかったですか?」刈谷は自分の食べる皿はワサビ無しの物を選んでいた。
「し、知らない!」愛美は突然立ち上がる。
「どうしたんですか?」
「お化粧直しです!」真っ赤になった顔を見られるのが恥ずかしくて、トイレに飛び込んだ。トイレの洗面所の鏡で自分の顔を確認する。「本当に・・・・・・・、天然ね。あの人・・・・・・・・」そう呟くと吹き出してしまう。直美は鞄からリップを取り出すと、唇に丁寧に塗った。
席に戻ると、刈谷はうどんをすすっていた。
「お待たせしました」席に着くと、マグロが確保されている。なんだかそれを見て微笑んでしまった。
「少し、機嫌が直ったみたいですね。それじゃあ、少し話したい事があります」そう告げると刈谷は、テーブルの上にあの写真を置いた。
「えっ、それは・・・・・・・」それは、会社で見せられた自分と刈谷が抱き合って寝ている姿の写った写真であった。「これが、なにか?」刈谷が何を言いたいのかよく解らなかった。
「野沢さん・・・・・・・・、いや、警察は衝動的な犯行と言っていましたが・・・・・・・、僕は、やっぱり違うと思うのです」またイカを取る。
「えっ、でも、どうして?」愛美はもう一度写真を見る。そこには、顔を真っ赤にしている自分と、苦痛に顔を歪める刈谷の顔が写っていた。
「あの、事故の写真をこんな風に撮るのは、今、これだけ普通にスマホが普及しているから仕方無いけれど、これを撮った女・・・・・・、いや、犯人は、少なくとも、愛美さんの会社を知っているという事、それに、こんな事をするという事は、あなたに何らかの恨みがある・・・・・・・、と考えられませんか?」またイカ。
「私、恨まれる事なんて・・・・・・・・」
「こういうには、たいてい男女関係の縺れですよ」人差し指で自分の鼻をはじいた。
「男女関係の縺れ・・・・・・ですか・・・・・・・・」愛美は、考えるような仕草をした。
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