12 / 35
ダン(青髪の少女)とソラ(白銀髪の少女)
しおりを挟む
祐樹はレオを抱えたまま、家の庭に着地した。レオを地面の下ろすと変身を解いた。
パンは手から淡い光を放つと、レオに絡まった糸を剥ぎ取った。
「もうパン!先に私を助けなさい!」レオの口調がいつもと比較してきつい。
「ごめんなさいなのです、レオお姉さま・・・・・・、カッとなっちゃって、私・・・・・・」パンという名の少女は花が萎れるように小さくなった。
「助かったから良いけれど、ダンとソラも一緒に来たのでしょう!何処にいるの? 」レオは怒りをあらわにしている。
「あそこなのです・・・・・・」パンは祐樹の部屋を指差した。誰もいない筈の部屋の明かりがなぜか点いている。
「あれ? 電気は消して出たはずなのに・・・・・・」祐樹は慌てて、家の鍵を開け自分の部屋に向かい階段を上った。その後を、レオとパンが追いかけていく。
誰もいないはずの部屋の中から、笑い声が聞こえてくる。
「君達は一体?」祐樹が自分の部屋の扉を開けると二人の少女が部屋の中でくつろいでいた。
「アハハハハハ!あっ、お帰り!」青色の服を着た少女が祐樹の本棚から、秘蔵の漫画本を取り出し読み漁っていた。部屋の中には本が散乱している。
「・・・・・・」もう一人の少女は、テレビの画面を睨み続けている。その手にはゲームのコントローラーが握られている。どうやらテレビゲームに熱中しているようだ。彼女は白い服を着用している。ゲームに熱中して、祐樹達の姿を見ようともしない。二人とも、レオに劣らずモデルのような容姿であった。
「ダンお姉さま、ソラお姉さま二人とも、パンとレオお姉さまがいたら大丈夫だろうって言って、ずっと部屋から出ないのです」パンがレオに、いじめられっ子が告げ口でもするかのように呟く。
「現に、大丈夫だったのでしょ・・・・・・」白い服の少女は、相変わらずテレビに視線を固定して答えた。彼女は白銀の髪を腰まで伸ばし、赤い紐で束ねている。発する言葉には感情がないように高揚が全く無い。
レオは壁際にゆっくり歩いていくと、コンセントのささった、タップのスイッチを無言で切った。
「げっ・・・・・・ 」白い服の少女の手からコントローラーが転げ落ちた。
「やっと、5面クリアしたのに・・・・・・セーブもしていないの・・・・・・」白い少女は恨めしそうな顔をして立ち上がった。お化け屋敷の幽霊のようである。うん、うん、プレー中のゲームをブチ消しされたり、セーブデータが消えた時ほど悲しいときは確かに無い。祐樹は白い少女に少し同情した。
レオはそれを無視しながら、青い服の少女が読む漫画を取り上げた。
「ちょ、ちょっと、なんだよ!今良いところ ― 」と言ったところで言葉が途切れた。
二人の目の前で、レオの怒りは頂点に達していた。その背後には炎が吹き上がっているかのようであった。
少女達の顔は、明らかに恐怖で引きつっていた。
パンは手から淡い光を放つと、レオに絡まった糸を剥ぎ取った。
「もうパン!先に私を助けなさい!」レオの口調がいつもと比較してきつい。
「ごめんなさいなのです、レオお姉さま・・・・・・、カッとなっちゃって、私・・・・・・」パンという名の少女は花が萎れるように小さくなった。
「助かったから良いけれど、ダンとソラも一緒に来たのでしょう!何処にいるの? 」レオは怒りをあらわにしている。
「あそこなのです・・・・・・」パンは祐樹の部屋を指差した。誰もいない筈の部屋の明かりがなぜか点いている。
「あれ? 電気は消して出たはずなのに・・・・・・」祐樹は慌てて、家の鍵を開け自分の部屋に向かい階段を上った。その後を、レオとパンが追いかけていく。
誰もいないはずの部屋の中から、笑い声が聞こえてくる。
「君達は一体?」祐樹が自分の部屋の扉を開けると二人の少女が部屋の中でくつろいでいた。
「アハハハハハ!あっ、お帰り!」青色の服を着た少女が祐樹の本棚から、秘蔵の漫画本を取り出し読み漁っていた。部屋の中には本が散乱している。
「・・・・・・」もう一人の少女は、テレビの画面を睨み続けている。その手にはゲームのコントローラーが握られている。どうやらテレビゲームに熱中しているようだ。彼女は白い服を着用している。ゲームに熱中して、祐樹達の姿を見ようともしない。二人とも、レオに劣らずモデルのような容姿であった。
「ダンお姉さま、ソラお姉さま二人とも、パンとレオお姉さまがいたら大丈夫だろうって言って、ずっと部屋から出ないのです」パンがレオに、いじめられっ子が告げ口でもするかのように呟く。
「現に、大丈夫だったのでしょ・・・・・・」白い服の少女は、相変わらずテレビに視線を固定して答えた。彼女は白銀の髪を腰まで伸ばし、赤い紐で束ねている。発する言葉には感情がないように高揚が全く無い。
レオは壁際にゆっくり歩いていくと、コンセントのささった、タップのスイッチを無言で切った。
「げっ・・・・・・ 」白い服の少女の手からコントローラーが転げ落ちた。
「やっと、5面クリアしたのに・・・・・・セーブもしていないの・・・・・・」白い少女は恨めしそうな顔をして立ち上がった。お化け屋敷の幽霊のようである。うん、うん、プレー中のゲームをブチ消しされたり、セーブデータが消えた時ほど悲しいときは確かに無い。祐樹は白い少女に少し同情した。
レオはそれを無視しながら、青い服の少女が読む漫画を取り上げた。
「ちょ、ちょっと、なんだよ!今良いところ ― 」と言ったところで言葉が途切れた。
二人の目の前で、レオの怒りは頂点に達していた。その背後には炎が吹き上がっているかのようであった。
少女達の顔は、明らかに恐怖で引きつっていた。
0
あなたにおすすめの小説
つまらない妃と呼ばれた日
柴田はつみ
恋愛
公爵令嬢リーシャは政略結婚で王妃に迎えられる。だが国王レオニスの隣には、幼馴染のセレスが“当然”のように立っていた。祝宴の夜、リーシャは国王が「つまらない妃だ」と語る声を聞いてしまい、心を閉ざす。
舞踏会で差し出された手を取らず、王弟アドリアンの助けで踊ったことで、噂は一気に燃え上がる――「王妃は王弟と」「国王の本命は幼馴染」と。
さらに宰相は儀礼と世論を操り、王妃を孤立させる策略を進める。監視の影、届かない贈り物、すり替えられた言葉、そして“白薔薇の香”が事件現場に残る冤罪の罠。
リーシャは微笑を鎧に「今日から、王の隣に立たない」と決めるが、距離を取るほど誤解は確定し、王宮は二人を引き裂いていく。
――つまらない妃とは、いったい誰が作ったのか。真実が露わになった時、失われた“隣”は戻るのか。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる