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ダン(青髪の少女)とソラ(白銀髪の少女)

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 祐樹はレオを抱えたまま、家の庭に着地した。レオを地面の下ろすと変身を解いた。
パンは手から淡い光を放つと、レオに絡まった糸を剥ぎ取った。

「もうパン!先に私を助けなさい!」レオの口調がいつもと比較してきつい。

「ごめんなさいなのです、レオお姉さま・・・・・・、カッとなっちゃって、私・・・・・・」パンという名の少女は花が萎れるように小さくなった。

「助かったから良いけれど、ダンとソラも一緒に来たのでしょう!何処にいるの? 」レオは怒りをあらわにしている。

「あそこなのです・・・・・・」パンは祐樹の部屋を指差した。誰もいない筈の部屋の明かりがなぜか点いている。 

「あれ? 電気は消して出たはずなのに・・・・・・」祐樹は慌てて、家の鍵を開け自分の部屋に向かい階段を上った。その後を、レオとパンが追いかけていく。

誰もいないはずの部屋の中から、笑い声が聞こえてくる。

「君達は一体?」祐樹が自分の部屋の扉を開けると二人の少女が部屋の中でくつろいでいた。

「アハハハハハ!あっ、お帰り!」青色の服を着た少女が祐樹の本棚から、秘蔵の漫画本を取り出し読み漁っていた。部屋の中には本が散乱している。

「・・・・・・」もう一人の少女は、テレビの画面を睨み続けている。その手にはゲームのコントローラーが握られている。どうやらテレビゲームに熱中しているようだ。彼女は白い服を着用している。ゲームに熱中して、祐樹達の姿を見ようともしない。二人とも、レオに劣らずモデルのような容姿であった。

「ダンお姉さま、ソラお姉さま二人とも、パンとレオお姉さまがいたら大丈夫だろうって言って、ずっと部屋から出ないのです」パンがレオに、いじめられっ子が告げ口でもするかのように呟く。

「現に、大丈夫だったのでしょ・・・・・・」白い服の少女は、相変わらずテレビに視線を固定して答えた。彼女は白銀の髪を腰まで伸ばし、赤い紐で束ねている。発する言葉には感情がないように高揚が全く無い。

 レオは壁際にゆっくり歩いていくと、コンセントのささった、タップのスイッチを無言で切った。

「げっ・・・・・・ 」白い服の少女の手からコントローラーが転げ落ちた。

「やっと、5面クリアしたのに・・・・・・セーブもしていないの・・・・・・」白い少女は恨めしそうな顔をして立ち上がった。お化け屋敷の幽霊のようである。うん、うん、プレー中のゲームをブチ消しされたり、セーブデータが消えた時ほど悲しいときは確かに無い。祐樹は白い少女に少し同情した。
 レオはそれを無視しながら、青い服の少女が読む漫画を取り上げた。

「ちょ、ちょっと、なんだよ!今良いところ ― 」と言ったところで言葉が途切れた。

 二人の目の前で、レオの怒りは頂点に達していた。その背後には炎が吹き上がっているかのようであった。

 少女達の顔は、明らかに恐怖で引きつっていた。

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