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有り難う
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用意された部屋の前に着くと、兵士が部屋に入るように促した。
祐樹は、扉を開けて部屋の中に入った。
先ほどまでの廊下とは全く違い、豪華なシャンデリア、家具、ベッドの置かれた部屋であった。ベッドの数は4つ、人数分用意されている。ソラが無言でベットの横に移動して、二つのベッドを引っ付けた。
「・・・・・・ここ、祐樹様。・・・・・・ここ・・・・・・ 私」なにやら、ソラは珍しくニヤリと笑った。
「ふざけるな!」ダンが強烈な飛び蹴りをソラにお見舞いした。
「・・・・・・痛い」ソラは勢いよく壁に激突した。
「それでは、パンがここに・・・・・・ 」パンが2人の隙を突いて、祐樹の隣のベッドに寝転ぼうとする。
「アチョー!」ダンの蹴りがパンに炸裂する。パンもソラと同様に壁に激突した。
ダンが親指で鼻を弾いた。まるでブルースリーのように華麗なステップをして構えている。
「ちょっと、待てよ! 俺は、一人で寝るから、色々考えたいし・・・・・・」祐樹は呆れ顔で呟いた。
「まるで、獣ね!」ニールが祐樹の肩の上に立ち上がり、はき捨てるように言った。
「あんたは、いつまで祐樹の肩に乗っているつもり?」ダンの攻撃の矛先がニールに変わった。
「わっ、私は・・・・・・、祐樹が肩に乗れって言ったから、乗っていただけよ!」ニールは羽ばたいて肩から飛び降りた。
「ちっ、夜の相手も出来ないくせに・・・・・・そんな格好して・・・・・・ 」ダンが聞こえるか聞こえない位の小さな声で呟く。ニールは短いスカートから白く長い足を出し、胸元が大きく開いた服を着ている。体こそ小さいが、もしも通常サイズの人間であったならガイダー達に負けない位の美少女であろう。
「なっ、なによ!」ニールは顔を真っ赤にして憤慨している。
「ちょっとダン!大人気ないぞ!」祐樹がダンをなだめようと近づく。その時足がもつれてダンと一緒にベッドの上に倒れ込む。
ダンの上に、祐樹が覆い被さるような形となった。ダンは今まで見せたことの無いような表情を見せた。その頬は赤く染まり恥じらいを持つ少女の顔。祐樹は一瞬、ダンがこんなに可愛かったのかと再認識した。・・・・・・かと思うと、ダンは唇を尖らせて前に突き出した。
「早く~! 」
「ごっ、御免!」祐樹はベッドから起き上がろうとする。ダンは祐樹の胴体に足を絡めて、それを逃がさない。
「へへへ! 久しぶり、観念しろよ!ヘヘヘヘ!これぞ山篭りで体得した蟹バサミ!」そのまま、祐樹の体を下に回転させて馬乗りになり、お決まりのように、祐樹のズボンを引き下げだした。
「おい!やめろ!やめろよ!」祐樹は必死に抵抗する。祐樹のズボンが膝下まで引き下げられる。
「えぇ、えー!・・・・・・あっ!」ニールが真っ赤になって、目を手で覆い隠す仕草をする。しかし指の隙間からしっかりと覗いている。
「いい加減にしなさい!」パンがスリッパでダンの頭を叩いた。どうもスリッパでの突っ込みが気に入ったらしく、パンは常時携帯しているらしい。
「・・・・・・お決まりですね」ソラは無表情で突っ込む。
「そっ、そんな!」ニールが動揺を隠せない表情で震える。
「ほら見ろ!ニールがビックリしているじゃないか!大丈夫か?ニール」祐樹はズボンを引き上げながらニールに声を掛けた。ニールは魂の抜けたような顔をしていた。
「ニール?」祐樹の問いかけに反応せず、背中の羽を開いて宙に舞い上がった。
「・・・・・・」ニールは無言のまま祐樹の顔を見た後、窓の隙間から外に飛び出していった。
「なんだ。愛想の無い奴だなぁ」ダンが、ほくそ笑みながらベッドに倒れこんだ。
「・・・・・・なぁ、お前達は、本当に俺の事を知らなかったのか?」祐樹は部屋の中にある椅子を、パン達の方に向けてから腰掛けた。その顔は真剣である。
「・・・・・・祐樹様、私達を疑っているの?」ソラが感情を表に出さずに言葉を発した。
「ご主人様・・・・・・、私達は、この星を出た時からご主人様だけをお守りするように刷り込みされています。地球の鳥の雛が初めて見た物を親と思うのと、それは似ています」パンは祐樹の顔を下から見上げた。
「前にも言っただろ。コアだから祐樹を守っているんじゃない。祐樹を守るのが、俺達の生きている証なんだ」ダンが呟く。
「きっと、それは・・・・・・レオお姉さまも同じです・・・・・・」パンの言葉は、自分に言い聞かせているようであった。その気持ちは祐樹も同じであった。
祐樹は、ふと考えた。この娘達が自分の為に普段から馬鹿な事を繰り返してくれているのだと気が付いた。彼女達のお陰で落ち込むような時間は全く無い。彼女達のお陰で、自分の気持ちが滅入る事無く落ち着いているのだなと思った。
(皆、有難うな・・・・・・)祐樹は彼女達に聞こえない声で呟いた。
ニールが真っ青な顔をして飛んでいく。
「そんな、そんな事が・・・・・・! 」いつもは、高速で飛行すると必ずといって良いほどどこかに激突するニールだが、今回は不思議なほど目的に向かって飛んでいく。
「レイ様! 」ニールはレイの部屋に飛び込んだ。
「ニール! ノックぐらいしなさい! 一体なんなの、騒がしい」レイは机で書物を読んでいる最中であった。少ない自由時間を邪魔されたからか、彼女は少し機嫌が悪くなった様子だった。
「レイ様、至急、お伝えしたいことが・・・・・・ 」ニールはレイの肩の上に飛び乗り、耳元で囁く。少しの間を置いてからレイの瞳が大きく見開かれた。
「なに! それはどういう事なの? 」ニールの言葉を聞き終えたレイが立ち上がり激しい口調でニールに詰め寄る。
「私も、一体何が何なのか・・・・・・」ニールは恐れを顔で表現していた。
「私達は、とんでもない過ちを犯しているかもしれない・・・・・・ 」レイは神妙な面持ちで天井を見上げた。
「レイ様、失礼いたします」ドアの外から男の声が聞こえる。
「・・・・・・入れ! 」レイが声を掛けるとドアが開いた。
「レイ様、ユーガ様がお呼びです」一人の兵士がドアの外に立っていた。
「・・・・・・了解した。すぐお伺いする」レイは返答をした。
祐樹は、扉を開けて部屋の中に入った。
先ほどまでの廊下とは全く違い、豪華なシャンデリア、家具、ベッドの置かれた部屋であった。ベッドの数は4つ、人数分用意されている。ソラが無言でベットの横に移動して、二つのベッドを引っ付けた。
「・・・・・・ここ、祐樹様。・・・・・・ここ・・・・・・ 私」なにやら、ソラは珍しくニヤリと笑った。
「ふざけるな!」ダンが強烈な飛び蹴りをソラにお見舞いした。
「・・・・・・痛い」ソラは勢いよく壁に激突した。
「それでは、パンがここに・・・・・・ 」パンが2人の隙を突いて、祐樹の隣のベッドに寝転ぼうとする。
「アチョー!」ダンの蹴りがパンに炸裂する。パンもソラと同様に壁に激突した。
ダンが親指で鼻を弾いた。まるでブルースリーのように華麗なステップをして構えている。
「ちょっと、待てよ! 俺は、一人で寝るから、色々考えたいし・・・・・・」祐樹は呆れ顔で呟いた。
「まるで、獣ね!」ニールが祐樹の肩の上に立ち上がり、はき捨てるように言った。
「あんたは、いつまで祐樹の肩に乗っているつもり?」ダンの攻撃の矛先がニールに変わった。
「わっ、私は・・・・・・、祐樹が肩に乗れって言ったから、乗っていただけよ!」ニールは羽ばたいて肩から飛び降りた。
「ちっ、夜の相手も出来ないくせに・・・・・・そんな格好して・・・・・・ 」ダンが聞こえるか聞こえない位の小さな声で呟く。ニールは短いスカートから白く長い足を出し、胸元が大きく開いた服を着ている。体こそ小さいが、もしも通常サイズの人間であったならガイダー達に負けない位の美少女であろう。
「なっ、なによ!」ニールは顔を真っ赤にして憤慨している。
「ちょっとダン!大人気ないぞ!」祐樹がダンをなだめようと近づく。その時足がもつれてダンと一緒にベッドの上に倒れ込む。
ダンの上に、祐樹が覆い被さるような形となった。ダンは今まで見せたことの無いような表情を見せた。その頬は赤く染まり恥じらいを持つ少女の顔。祐樹は一瞬、ダンがこんなに可愛かったのかと再認識した。・・・・・・かと思うと、ダンは唇を尖らせて前に突き出した。
「早く~! 」
「ごっ、御免!」祐樹はベッドから起き上がろうとする。ダンは祐樹の胴体に足を絡めて、それを逃がさない。
「へへへ! 久しぶり、観念しろよ!ヘヘヘヘ!これぞ山篭りで体得した蟹バサミ!」そのまま、祐樹の体を下に回転させて馬乗りになり、お決まりのように、祐樹のズボンを引き下げだした。
「おい!やめろ!やめろよ!」祐樹は必死に抵抗する。祐樹のズボンが膝下まで引き下げられる。
「えぇ、えー!・・・・・・あっ!」ニールが真っ赤になって、目を手で覆い隠す仕草をする。しかし指の隙間からしっかりと覗いている。
「いい加減にしなさい!」パンがスリッパでダンの頭を叩いた。どうもスリッパでの突っ込みが気に入ったらしく、パンは常時携帯しているらしい。
「・・・・・・お決まりですね」ソラは無表情で突っ込む。
「そっ、そんな!」ニールが動揺を隠せない表情で震える。
「ほら見ろ!ニールがビックリしているじゃないか!大丈夫か?ニール」祐樹はズボンを引き上げながらニールに声を掛けた。ニールは魂の抜けたような顔をしていた。
「ニール?」祐樹の問いかけに反応せず、背中の羽を開いて宙に舞い上がった。
「・・・・・・」ニールは無言のまま祐樹の顔を見た後、窓の隙間から外に飛び出していった。
「なんだ。愛想の無い奴だなぁ」ダンが、ほくそ笑みながらベッドに倒れこんだ。
「・・・・・・なぁ、お前達は、本当に俺の事を知らなかったのか?」祐樹は部屋の中にある椅子を、パン達の方に向けてから腰掛けた。その顔は真剣である。
「・・・・・・祐樹様、私達を疑っているの?」ソラが感情を表に出さずに言葉を発した。
「ご主人様・・・・・・、私達は、この星を出た時からご主人様だけをお守りするように刷り込みされています。地球の鳥の雛が初めて見た物を親と思うのと、それは似ています」パンは祐樹の顔を下から見上げた。
「前にも言っただろ。コアだから祐樹を守っているんじゃない。祐樹を守るのが、俺達の生きている証なんだ」ダンが呟く。
「きっと、それは・・・・・・レオお姉さまも同じです・・・・・・」パンの言葉は、自分に言い聞かせているようであった。その気持ちは祐樹も同じであった。
祐樹は、ふと考えた。この娘達が自分の為に普段から馬鹿な事を繰り返してくれているのだと気が付いた。彼女達のお陰で落ち込むような時間は全く無い。彼女達のお陰で、自分の気持ちが滅入る事無く落ち着いているのだなと思った。
(皆、有難うな・・・・・・)祐樹は彼女達に聞こえない声で呟いた。
ニールが真っ青な顔をして飛んでいく。
「そんな、そんな事が・・・・・・! 」いつもは、高速で飛行すると必ずといって良いほどどこかに激突するニールだが、今回は不思議なほど目的に向かって飛んでいく。
「レイ様! 」ニールはレイの部屋に飛び込んだ。
「ニール! ノックぐらいしなさい! 一体なんなの、騒がしい」レイは机で書物を読んでいる最中であった。少ない自由時間を邪魔されたからか、彼女は少し機嫌が悪くなった様子だった。
「レイ様、至急、お伝えしたいことが・・・・・・ 」ニールはレイの肩の上に飛び乗り、耳元で囁く。少しの間を置いてからレイの瞳が大きく見開かれた。
「なに! それはどういう事なの? 」ニールの言葉を聞き終えたレイが立ち上がり激しい口調でニールに詰め寄る。
「私も、一体何が何なのか・・・・・・」ニールは恐れを顔で表現していた。
「私達は、とんでもない過ちを犯しているかもしれない・・・・・・ 」レイは神妙な面持ちで天井を見上げた。
「レイ様、失礼いたします」ドアの外から男の声が聞こえる。
「・・・・・・入れ! 」レイが声を掛けるとドアが開いた。
「レイ様、ユーガ様がお呼びです」一人の兵士がドアの外に立っていた。
「・・・・・・了解した。すぐお伺いする」レイは返答をした。
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