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二十一話
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「目が覚めたのね?フフフっ…」
俺は先ほどと変わらない部屋にいて、目の前には宵月が怪しい笑みを浮かべながら座っている。そして俺は椅子の肘置きに腕を、椅子の足に両足を鎖で縛られた状態で座らされていた。鎖を引きちぎろうと椅子の上で少し暴れてみたが、引きちぎるどころか自分の体が痛むばかりだ。
「あらあら、そんなに暴れても無駄よ。分からないの?」
俺が鎖を外そうとして失敗したのが滑稽なのか、宵月はクスクスと笑っている。
「それはそうとしてあなたに単刀直入に聞くわ。三日月はあなたのどこに惹かれたのかしら?」
勿論俺はその質問に答えるつもりはないので、宵月を睨みつけながら黙っていた。
「へー、私の質問に答えないのね?いいわ。」
宵月は椅子から立ち上がり、俺のすぐそばまで来た。
「私に逆らうってのは相応の覚悟を持ってからしなさいね。」
そういうと肘置きの上に縛られている俺の腕の手の甲に銀色のナイフをグサッと突き刺した。
傷口からぽたぽたと血が流れ出て床に垂れる。ナイフで刺されたことの痛みに喘ぐというよりは、それよりも驚きと血が流れ出ることの恐ろしさの方が大きかった。
「なるほどねぇ~。これが三日月があなたを気に入った理由かぁ。」
宵月はかがみこんで俺の手の甲から垂れる血が床に落ちる様子をまじまじと見つめた。
「フフッ、いい香り、それに美味しそう♪あぁもう我慢できないわ。頂いちゃうわね。」
俺は首筋に噛みつかれるのかと思い覚悟をしたが、宵月は首筋に噛みついてくるわけではなく俺の手の甲に刺さっているナイフでさらにグリグリとえぐり始めた。
宵月がナイフで掻き回すたびにぐちゃぐちゃと
肉が裂けて中から先ほどの比じゃない量の血があふれ出した。先程までは感じなかった痛みが全身を襲った。痛みで顔が醜くゆがむ。
「ンアーーーーーー!ハァハァ、やめろーーーー!」
あまりの痛さに声の限りに叫ばずにはいられなかった。そして反射的に俺の体も渾身の力を込めて身をよじったが俺を拘束している鎖はびくともしなかった。
「ほらほらほらほら、もっともーっと苦しんで!私にあなたの叫び声と苦痛にゆがむ表情を見せて。」
宵月は俺の手の甲からさっとナイフを抜くと刃の部分にべっとりと着いた俺の血をなめとった。
「うーん♪おいしいわぁ~。最っ高!」
さらに宵月は俺の左手もナイフを突き刺すと、右手と同様にナイフで手の甲をえぐると中からあふれ出た血を舐めた。
「ああああああああ!やめてくれー!頼む!」
すさまじい痛みからさらに発狂した。もう声をあげていないと正気を保つことができない状態にまで陥っていた。宵月はそんな俺に構わず、ナイフで俺の手をえぐっては刃を舐めることを続けている。そうしているうちに俺の喉は声が出なくなってき、出血量も少なくなってきた。もう俺は意識も朦朧としてきて、あれほど激しく感じていた痛みももうとぎれとぎれでしか感じなくなってぐったりとしてきた。
(これが死ぬという感覚なのか…なるほど死は救済という事を言っていたものがいたような気がするが、それは本当だったんだな。それで三日月さんはどうなってしまったのかな…)
「おやおや?もう弱ってるのかな?まったく人間は弱いねぇ~。まぁいいや、簡単には死なせたりはしないわよ。こんなに上質な血はめったにないものね。」
朦朧とする意識の中、その言葉ははっきりと聞こえた。
そして再び俺の傷口を見ると、すべての傷が跡形もなく消えていた。
「驚いた?フフッ、これであなたは私の所有物ね。そしてこれもね。」
宵月は服の中から注射器を取り出した。中には怪しい紫色をした液体で満たされていた。宵月は俺の反応を楽しむように液体をちらつかせた。
「この液体はね、人間の体調維持に必要なものが入っているのよ。まぁ製法は難しいけどね、これをね、あなたの頸動脈にね、ブスッ!」
俺の中に液体が入ってくる。先程まで朦朧としていた意識が急に覚醒してきた。
俺は先ほどと変わらない部屋にいて、目の前には宵月が怪しい笑みを浮かべながら座っている。そして俺は椅子の肘置きに腕を、椅子の足に両足を鎖で縛られた状態で座らされていた。鎖を引きちぎろうと椅子の上で少し暴れてみたが、引きちぎるどころか自分の体が痛むばかりだ。
「あらあら、そんなに暴れても無駄よ。分からないの?」
俺が鎖を外そうとして失敗したのが滑稽なのか、宵月はクスクスと笑っている。
「それはそうとしてあなたに単刀直入に聞くわ。三日月はあなたのどこに惹かれたのかしら?」
勿論俺はその質問に答えるつもりはないので、宵月を睨みつけながら黙っていた。
「へー、私の質問に答えないのね?いいわ。」
宵月は椅子から立ち上がり、俺のすぐそばまで来た。
「私に逆らうってのは相応の覚悟を持ってからしなさいね。」
そういうと肘置きの上に縛られている俺の腕の手の甲に銀色のナイフをグサッと突き刺した。
傷口からぽたぽたと血が流れ出て床に垂れる。ナイフで刺されたことの痛みに喘ぐというよりは、それよりも驚きと血が流れ出ることの恐ろしさの方が大きかった。
「なるほどねぇ~。これが三日月があなたを気に入った理由かぁ。」
宵月はかがみこんで俺の手の甲から垂れる血が床に落ちる様子をまじまじと見つめた。
「フフッ、いい香り、それに美味しそう♪あぁもう我慢できないわ。頂いちゃうわね。」
俺は首筋に噛みつかれるのかと思い覚悟をしたが、宵月は首筋に噛みついてくるわけではなく俺の手の甲に刺さっているナイフでさらにグリグリとえぐり始めた。
宵月がナイフで掻き回すたびにぐちゃぐちゃと
肉が裂けて中から先ほどの比じゃない量の血があふれ出した。先程までは感じなかった痛みが全身を襲った。痛みで顔が醜くゆがむ。
「ンアーーーーーー!ハァハァ、やめろーーーー!」
あまりの痛さに声の限りに叫ばずにはいられなかった。そして反射的に俺の体も渾身の力を込めて身をよじったが俺を拘束している鎖はびくともしなかった。
「ほらほらほらほら、もっともーっと苦しんで!私にあなたの叫び声と苦痛にゆがむ表情を見せて。」
宵月は俺の手の甲からさっとナイフを抜くと刃の部分にべっとりと着いた俺の血をなめとった。
「うーん♪おいしいわぁ~。最っ高!」
さらに宵月は俺の左手もナイフを突き刺すと、右手と同様にナイフで手の甲をえぐると中からあふれ出た血を舐めた。
「ああああああああ!やめてくれー!頼む!」
すさまじい痛みからさらに発狂した。もう声をあげていないと正気を保つことができない状態にまで陥っていた。宵月はそんな俺に構わず、ナイフで俺の手をえぐっては刃を舐めることを続けている。そうしているうちに俺の喉は声が出なくなってき、出血量も少なくなってきた。もう俺は意識も朦朧としてきて、あれほど激しく感じていた痛みももうとぎれとぎれでしか感じなくなってぐったりとしてきた。
(これが死ぬという感覚なのか…なるほど死は救済という事を言っていたものがいたような気がするが、それは本当だったんだな。それで三日月さんはどうなってしまったのかな…)
「おやおや?もう弱ってるのかな?まったく人間は弱いねぇ~。まぁいいや、簡単には死なせたりはしないわよ。こんなに上質な血はめったにないものね。」
朦朧とする意識の中、その言葉ははっきりと聞こえた。
そして再び俺の傷口を見ると、すべての傷が跡形もなく消えていた。
「驚いた?フフッ、これであなたは私の所有物ね。そしてこれもね。」
宵月は服の中から注射器を取り出した。中には怪しい紫色をした液体で満たされていた。宵月は俺の反応を楽しむように液体をちらつかせた。
「この液体はね、人間の体調維持に必要なものが入っているのよ。まぁ製法は難しいけどね、これをね、あなたの頸動脈にね、ブスッ!」
俺の中に液体が入ってくる。先程まで朦朧としていた意識が急に覚醒してきた。
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