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36 おすそ分けしました
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結局けがで戦線離脱した玉山をリビングにほっておいて、敦子は残りの料理を作った。
敦子は、途中玉山のために、コーヒーと買い置きのクッキーを出しておいた。
玉山はといえば、手の傷で力尽きたらしく、テーブルに座ってコーヒーを飲みながら敦子を眺めていた。
あらかた料理を作り終えた敦子は、あのレタスとワカメをどうしようかと眺めた。
するとその様子を見ていた玉山から声がかかった。
「 滝村さん、そのワカメとレタス余ったら、おばさんに持って行っていい? 」
「 いいんですか? でも嫌がられませんかね。 」
敦子もワカメはともかく、レタスは新鮮なほうがいいので、それならうれしいと思ったが、一応確認してみた。
「 大丈夫だと思うよ。この前おじさんとおばさん検診に行ったら、おじさんが検査で中性脂肪がひっかかったから大変って、うちの母親に愚痴っていたよ。 」
なるほどそれなら、野菜と海藻は、食べてくれるだろう。
ということで、今日のサラダにする分をとっておいて、残りの分をボウルさら玉山が持っていくことにした。
「 何かドレッシングとか調理していった方がいいですか。」
さすがにそのままでは、かっこ悪いと思った敦子だったが、玉山がそのままのほうがいろいろ調理しやすいじゃないかといったのでそのままお願いすることにした。
玉山は、自分の出したアイデアに至極満足しているようだった。
「 じゃあ行ってくるね。 」
そういって玉山は、喜々として出かけて行った。
敦子は、一応玄関まで見送ったが、玉山が出かけた後、ふと思った。
「 玉山さん、なんて言って渡すのかなあ。付き合ってるとか勘違いされないかなあ。玉山さんになんていって渡したのか聞いたほうがいいかなあ。 」
敦子は、あとかたずけをしながら、そんなことを考えていた。
「 ただいま。 」
「 おかえりなさい。 」
玉山はあれからすぐに戻ってきた。
「 帰ってきたとき、おかえりなさいっていってくれる生活っていいね。 」
敦子がつい玉山の顔を見ると、玉山は満面の笑みを浮かべていた。
敦子は、玉山の笑みにつられて笑ってしまったが、発言を理解してつい気恥ずかしくなってしまい、赤くなった顔を見られたくなくて、つい玉山から顔を背けた。
玉山は、そんな敦子を見てよけい笑みを濃くしていたが、顔を背けた敦子が気付くことはなかった。
「 おばさんたち喜んでくれたよ。 」
敦子は、つい気になっていたことを聞いてしまった。
「 なんていって渡したんですか。 」
「 作りすぎたから持ってきたって言ったけどよかった? 」
玉山は、そう深く考えていなさそうに答えた。
敦子は、玉山の答えに自分が考えすぎていたことにがっくりした。
しかしまあ玉山らしいといえば玉山らしい発言だと思ったのだった。
「 喜んでくれたならよかったです。 」
玉山はキッチンに来て、すでに調理されている料理を見た。
「 おいしそうだね。戦力外だったけど、終わってよかったよ。ごめんね役に立たなくて。 」
「 いえっ、大丈夫でしたよ。じゃあ今度は、めいいっぱい働いてもらいますからね。 」
敦子は、玉山が気にしすぎないように軽口をたたいた。
「 分かった! 今度は頑張るから! 」
玉山は、先ほどのしゅんとした態度から復活して、またやる気を見せた。
しかし敦子は思った。
( もう玉山さんに手伝ってもらうのはいいにしよう。 )
とうの玉山が知ったら、がっくり来ることを思っていたが、おくびにも出さずいっておいた。
「 じゃあ、その時にはよろしくお願いします。 」
玉山は、敦子の心の内を知らないおかげで、また頑張る発言をしたのだった。
そのあと一緒に夕食を食べて、あとかたずけをふたりでやった。
初めての時に比べると、ふたりともスムーズに片づけることができた。
回数をこなしたせいもあるが、敦子にとっては、玉山が横にいることに慣れたおかげだ。
一方の玉山は、家事に慣れたせいだろう。
今日は、食後にお茶を入れた。
買い置きしてあったおせんべいも出した。
ふたりぼりぼりとおせんべいをかじりながらテレビを見た。
敦子は、玉山がおせんべいをかじりながらテレビを見ている姿を見て、それを当たり前のように感じている自分に驚いた。
玉山は、少し前なら話などとてもできない雲上人のような存在だった。
それが今は、二人でおせんべいをかじっているのである。
なんだか不思議な気がして、ついまた玉山をぼーと眺めてしまっていた。
玉山は、テレビではなく自分を見ていることに気が付いたのだろう。
気が付けば二人で、見つめあっているという図ができてしまった。
先に顔を背けたのは、玉山だった。
テレビに視線を向けなおしたのだが、耳が真っ赤になってしまっている。
それをぼーと見ていた敦子が、ふと気づいてしまった。
敦子も急にすごく恥ずかしくなってしまい、玉山の顔はもちろんのことテレビも見れなくなってしまい下を向くしかなかった。
今度は、ふたりお酒も飲んでいないのに、なぜか耳や顔が真っ赤になっている図ができてしまった。
部屋の中には、テレビから流れるバラエティー番組の笑い声だけが響いている。
どれくらいたったのか、ふとテレビを見れば、バラエティー番組も終わってしまっていた。
「 じゃあそろそろお邪魔しようかな。今日はありがとう。明日も休みなんだ。よかったら植物園にでも行かない? 」
急にニュースになり、静かで落ち着いた部屋の中で玉山が言った。
「 えっ、いいんですか? うれしいです。 」
敦子もついそう返事していた。
玉山はその返事を聞いた後、すごくうれしそうな顔をして、席を立った。
「 じゃあ、また明日。時間は9時でもいい? 」
「 はい、大丈夫です。 」
敦子が玄関まで見送り、玉山は部屋に帰っていった。
敦子は、玉山と別れた後すぐに、クローゼットまでダッシュしていたのだった。
敦子は、途中玉山のために、コーヒーと買い置きのクッキーを出しておいた。
玉山はといえば、手の傷で力尽きたらしく、テーブルに座ってコーヒーを飲みながら敦子を眺めていた。
あらかた料理を作り終えた敦子は、あのレタスとワカメをどうしようかと眺めた。
するとその様子を見ていた玉山から声がかかった。
「 滝村さん、そのワカメとレタス余ったら、おばさんに持って行っていい? 」
「 いいんですか? でも嫌がられませんかね。 」
敦子もワカメはともかく、レタスは新鮮なほうがいいので、それならうれしいと思ったが、一応確認してみた。
「 大丈夫だと思うよ。この前おじさんとおばさん検診に行ったら、おじさんが検査で中性脂肪がひっかかったから大変って、うちの母親に愚痴っていたよ。 」
なるほどそれなら、野菜と海藻は、食べてくれるだろう。
ということで、今日のサラダにする分をとっておいて、残りの分をボウルさら玉山が持っていくことにした。
「 何かドレッシングとか調理していった方がいいですか。」
さすがにそのままでは、かっこ悪いと思った敦子だったが、玉山がそのままのほうがいろいろ調理しやすいじゃないかといったのでそのままお願いすることにした。
玉山は、自分の出したアイデアに至極満足しているようだった。
「 じゃあ行ってくるね。 」
そういって玉山は、喜々として出かけて行った。
敦子は、一応玄関まで見送ったが、玉山が出かけた後、ふと思った。
「 玉山さん、なんて言って渡すのかなあ。付き合ってるとか勘違いされないかなあ。玉山さんになんていって渡したのか聞いたほうがいいかなあ。 」
敦子は、あとかたずけをしながら、そんなことを考えていた。
「 ただいま。 」
「 おかえりなさい。 」
玉山はあれからすぐに戻ってきた。
「 帰ってきたとき、おかえりなさいっていってくれる生活っていいね。 」
敦子がつい玉山の顔を見ると、玉山は満面の笑みを浮かべていた。
敦子は、玉山の笑みにつられて笑ってしまったが、発言を理解してつい気恥ずかしくなってしまい、赤くなった顔を見られたくなくて、つい玉山から顔を背けた。
玉山は、そんな敦子を見てよけい笑みを濃くしていたが、顔を背けた敦子が気付くことはなかった。
「 おばさんたち喜んでくれたよ。 」
敦子は、つい気になっていたことを聞いてしまった。
「 なんていって渡したんですか。 」
「 作りすぎたから持ってきたって言ったけどよかった? 」
玉山は、そう深く考えていなさそうに答えた。
敦子は、玉山の答えに自分が考えすぎていたことにがっくりした。
しかしまあ玉山らしいといえば玉山らしい発言だと思ったのだった。
「 喜んでくれたならよかったです。 」
玉山はキッチンに来て、すでに調理されている料理を見た。
「 おいしそうだね。戦力外だったけど、終わってよかったよ。ごめんね役に立たなくて。 」
「 いえっ、大丈夫でしたよ。じゃあ今度は、めいいっぱい働いてもらいますからね。 」
敦子は、玉山が気にしすぎないように軽口をたたいた。
「 分かった! 今度は頑張るから! 」
玉山は、先ほどのしゅんとした態度から復活して、またやる気を見せた。
しかし敦子は思った。
( もう玉山さんに手伝ってもらうのはいいにしよう。 )
とうの玉山が知ったら、がっくり来ることを思っていたが、おくびにも出さずいっておいた。
「 じゃあ、その時にはよろしくお願いします。 」
玉山は、敦子の心の内を知らないおかげで、また頑張る発言をしたのだった。
そのあと一緒に夕食を食べて、あとかたずけをふたりでやった。
初めての時に比べると、ふたりともスムーズに片づけることができた。
回数をこなしたせいもあるが、敦子にとっては、玉山が横にいることに慣れたおかげだ。
一方の玉山は、家事に慣れたせいだろう。
今日は、食後にお茶を入れた。
買い置きしてあったおせんべいも出した。
ふたりぼりぼりとおせんべいをかじりながらテレビを見た。
敦子は、玉山がおせんべいをかじりながらテレビを見ている姿を見て、それを当たり前のように感じている自分に驚いた。
玉山は、少し前なら話などとてもできない雲上人のような存在だった。
それが今は、二人でおせんべいをかじっているのである。
なんだか不思議な気がして、ついまた玉山をぼーと眺めてしまっていた。
玉山は、テレビではなく自分を見ていることに気が付いたのだろう。
気が付けば二人で、見つめあっているという図ができてしまった。
先に顔を背けたのは、玉山だった。
テレビに視線を向けなおしたのだが、耳が真っ赤になってしまっている。
それをぼーと見ていた敦子が、ふと気づいてしまった。
敦子も急にすごく恥ずかしくなってしまい、玉山の顔はもちろんのことテレビも見れなくなってしまい下を向くしかなかった。
今度は、ふたりお酒も飲んでいないのに、なぜか耳や顔が真っ赤になっている図ができてしまった。
部屋の中には、テレビから流れるバラエティー番組の笑い声だけが響いている。
どれくらいたったのか、ふとテレビを見れば、バラエティー番組も終わってしまっていた。
「 じゃあそろそろお邪魔しようかな。今日はありがとう。明日も休みなんだ。よかったら植物園にでも行かない? 」
急にニュースになり、静かで落ち着いた部屋の中で玉山が言った。
「 えっ、いいんですか? うれしいです。 」
敦子もついそう返事していた。
玉山はその返事を聞いた後、すごくうれしそうな顔をして、席を立った。
「 じゃあ、また明日。時間は9時でもいい? 」
「 はい、大丈夫です。 」
敦子が玄関まで見送り、玉山は部屋に帰っていった。
敦子は、玉山と別れた後すぐに、クローゼットまでダッシュしていたのだった。
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