26 / 30
3.仲間ができました。
魚25:トーヤコの町へやってきました。
しおりを挟む
ーーー大きな湖のほとりにある観光地、トーヤコの町。
珍しい植物の採取やトーヤコ湖の水そのものにも魔法薬を作るのに適した価値があり、また湖水と薬古木の樹液で作られる化粧水は庶民貴族問わず大人気である。
だからといって貴族ばかりが買い占めるわけでもなく、欲しい人にきちんといきわたるのは、トーヤコ湖が意志を持っているからだという伝承もある。
湖に嫌われたものは、その湖水または湖水を使った商品にふれてしまうと、どんな名医にかかってもなかなか治らない皮膚病に丸一年は悩まされるという恐ろしい呪いを受けるのだ。
[トーヤコ湖の呪い]は実際にステータスにも表示されてしまうため、実在する呪いであるーーー
(初心者冒険者用周辺ガイドマップ・ボッツボット版より抜粋)
レンガ造りの門の前には入場待ちのほどほどな行列。
もうすっかり夕方なので、わたしたちと同じように転移してやってくる人たちもいる。
「……はいどうぞー 次の方ー!」
「お願いしまーす。」
「ああ、お帰りなさい、”赤い宝石”さん。カードをお願いします。」
「ほいほーい。あと、彼女もいっしょに。」
「こ、こんにちは。」
「おや、はじめましてかな?こんにちは。身分証明になるものはありますか?ない場合は銀貨三枚必要ですが。」
「ギルドカードでお願いします。」
「ハイお預かりします。 ……おや?」
ぎっくーん!
「アビー!あんた頭巾とっちまったのか。度胸ついたみたいだな!」
「あ、ああ。思うところがありまして。」
ほ……
「あれ? えーっとアユさん?あんた人族って書いてあるけどなんで角生えてるんだ?」
ぎくぎくぅ!!!
「あ、これ髪飾りなんです。」 スポッ
「へー、キレイなもんだ。でもなんでまた?知らないわけじゃないだろう、鬼人族は…」
「お話は聞きました。そのうえで選びました。 アビーさん!」
「ひゃ!あ、ははい!」
(お手手こいびとつなぎ ギュ!)
「こういうことです。」 ニコニコ
「・・・・・・っっ!!」 マッカッカ
「…あ、ああー!はいはい、そういうことね!よかったなぁアビー!可愛い彼女ができて!」 背中バシバシ
「えあ、え、ええ、はい。」 オットット
「そーかそーか、お揃いがよかったんだな!この髪飾りの角も赤いもんな!あっはっはっは! よーしちょっと待っててな。カードに[角はアクセサリー]っと。で、魔結晶に通して…これでよし。」
「ギルドじゃなくても変更って出来るんですね。」
「うーん…職業の変更や結婚して相手の種族になることにした、みたいは大きな変更なんかはギルドでやってもらう必要あるけど、片腕無くしたとか眼帯付けてる、みたいな追記くらいなら、ここでやっちまうほうが早いからね。さ、通っていいよ。」
「ありがとうございます。」
人気の少ない町の隅まで、てくてくてく…
「「「「………ぶっはぁぁぁぁぁぁ。」」」」
「びびった…むちゃくちゃびびった…ちびりそうだった…」
「心臓に悪いわぁ…ああ、辛かった…」
「ふー、何事もなくてよかったです。」
「なんであんたは平気なんだ…」
「とんでもない、まったく平気じゃないです。心臓やばいですよ。」
「本当に、ばれませんでしたね天女様。その『せいなんとか?』だっていうこと…」
「アビー、だめよ。」
「っとすみません!」
「大丈夫ですよー、もうなんなら天女でいいよ。違うって言ったけどそれ、あだ名って事にしとこう。」
「で、ですが、あれだけ否定されてしまったわけですし、お嫌だったのでしょう?本当に申し訳ありません…」
「ああー、そうじゃないよ。人間だってわかってほしかっただけですから。 …むしろ隠れるためにも有効かもしれない。天女って呼ばれてるから人違いだって追っ手側が勘違いしてくれるんじゃないかなっていう打算はある。」
「よろしいのですか?」
「うん、アビーさんはもうそのほうが呼びやすそうだし自然に呼んでもらったほうがいいですね。お二人も呼びやすいように呼んでくれていいですから。」
「ああ、じゃ、さっき森で決めた「アユコ」で統一させてもらうか。」
「下手に全然違う名前にするより似た名前のほうが安全だと思うもの。うっかり反応しちゃっても聞き間違いってことにできるわ。」
「ありがとうございます。」
「さあ、いろいろ聞きたいことは山積みだけど!(手パン!)まずは宿屋へ行くわよ!」
えー、はい。
ざっくりと説明すると…
・うっかり聖女だって暴露しちゃった。
・慌てるわたし、固まるジュドーさんと頭を抱えるシシィさん。
・聖女がどういうものか分からないアビーさん。
・気合で問題を放棄するシシィさん。
・とりあえず、知り合いを装うためおたがいの名前だけ確認しあう。
・転移石をエコバックさんから渡して全員手をつないで、石に記録された地点へ転移。
・石が割れて、転移完了。トーヤコの町に到着。 ←イマココ
こんな感じ。
旅の途中で偶然再会したていで、お互いの近況を話しながら状況確認しつつ、とりあえずあのやばい電撃の魔法については言わないでくれと再度お願いしたり、ジュドーさんとシシィさんが二年前に結婚したばかりだと聞いてびっくりしたりしながら宿屋につきました。
暖かいオレンジ色の平屋が食堂で、くっついてる二階建ての建物が宿屋。
すっごくいい匂いが外まで漂っています。
「あの、わたしお金全然なくて…」
「ご馳走させてもらうわよ!部屋ももう一人分なんとかなるでしょ。」
「あ、お部屋は大丈夫です。寝床はあるので。」
「なになにー?どゆこと?」
「うーんと、妖精さんのお部屋?のようなものがあります。なので、人目につかない場所を借りられればそれで大丈夫なんです。しっかり稼げるようになるまではそれで節約したいな、と。」
「あはは!もう本当にきみの妖精は規格外だ! 妖精が人間にそんなに尽くすなんて聞いたことないや!」
「はぁ、もう予想外だらけで驚くものもう無いだろうって思ったけどさらに出てくるわね…」
「さすが天女様です!」
「あ、あははははー…(やっべぇ、妖精設定にしたの駄目だったかなぁ…でもお金は節約しなきゃだしねぇ。)」
「うん、よし。女将さんに相談しましょ。 さあいくわよー お腹ペコペコー!」
「はーい!」
珍しい植物の採取やトーヤコ湖の水そのものにも魔法薬を作るのに適した価値があり、また湖水と薬古木の樹液で作られる化粧水は庶民貴族問わず大人気である。
だからといって貴族ばかりが買い占めるわけでもなく、欲しい人にきちんといきわたるのは、トーヤコ湖が意志を持っているからだという伝承もある。
湖に嫌われたものは、その湖水または湖水を使った商品にふれてしまうと、どんな名医にかかってもなかなか治らない皮膚病に丸一年は悩まされるという恐ろしい呪いを受けるのだ。
[トーヤコ湖の呪い]は実際にステータスにも表示されてしまうため、実在する呪いであるーーー
(初心者冒険者用周辺ガイドマップ・ボッツボット版より抜粋)
レンガ造りの門の前には入場待ちのほどほどな行列。
もうすっかり夕方なので、わたしたちと同じように転移してやってくる人たちもいる。
「……はいどうぞー 次の方ー!」
「お願いしまーす。」
「ああ、お帰りなさい、”赤い宝石”さん。カードをお願いします。」
「ほいほーい。あと、彼女もいっしょに。」
「こ、こんにちは。」
「おや、はじめましてかな?こんにちは。身分証明になるものはありますか?ない場合は銀貨三枚必要ですが。」
「ギルドカードでお願いします。」
「ハイお預かりします。 ……おや?」
ぎっくーん!
「アビー!あんた頭巾とっちまったのか。度胸ついたみたいだな!」
「あ、ああ。思うところがありまして。」
ほ……
「あれ? えーっとアユさん?あんた人族って書いてあるけどなんで角生えてるんだ?」
ぎくぎくぅ!!!
「あ、これ髪飾りなんです。」 スポッ
「へー、キレイなもんだ。でもなんでまた?知らないわけじゃないだろう、鬼人族は…」
「お話は聞きました。そのうえで選びました。 アビーさん!」
「ひゃ!あ、ははい!」
(お手手こいびとつなぎ ギュ!)
「こういうことです。」 ニコニコ
「・・・・・・っっ!!」 マッカッカ
「…あ、ああー!はいはい、そういうことね!よかったなぁアビー!可愛い彼女ができて!」 背中バシバシ
「えあ、え、ええ、はい。」 オットット
「そーかそーか、お揃いがよかったんだな!この髪飾りの角も赤いもんな!あっはっはっは! よーしちょっと待っててな。カードに[角はアクセサリー]っと。で、魔結晶に通して…これでよし。」
「ギルドじゃなくても変更って出来るんですね。」
「うーん…職業の変更や結婚して相手の種族になることにした、みたいは大きな変更なんかはギルドでやってもらう必要あるけど、片腕無くしたとか眼帯付けてる、みたいな追記くらいなら、ここでやっちまうほうが早いからね。さ、通っていいよ。」
「ありがとうございます。」
人気の少ない町の隅まで、てくてくてく…
「「「「………ぶっはぁぁぁぁぁぁ。」」」」
「びびった…むちゃくちゃびびった…ちびりそうだった…」
「心臓に悪いわぁ…ああ、辛かった…」
「ふー、何事もなくてよかったです。」
「なんであんたは平気なんだ…」
「とんでもない、まったく平気じゃないです。心臓やばいですよ。」
「本当に、ばれませんでしたね天女様。その『せいなんとか?』だっていうこと…」
「アビー、だめよ。」
「っとすみません!」
「大丈夫ですよー、もうなんなら天女でいいよ。違うって言ったけどそれ、あだ名って事にしとこう。」
「で、ですが、あれだけ否定されてしまったわけですし、お嫌だったのでしょう?本当に申し訳ありません…」
「ああー、そうじゃないよ。人間だってわかってほしかっただけですから。 …むしろ隠れるためにも有効かもしれない。天女って呼ばれてるから人違いだって追っ手側が勘違いしてくれるんじゃないかなっていう打算はある。」
「よろしいのですか?」
「うん、アビーさんはもうそのほうが呼びやすそうだし自然に呼んでもらったほうがいいですね。お二人も呼びやすいように呼んでくれていいですから。」
「ああ、じゃ、さっき森で決めた「アユコ」で統一させてもらうか。」
「下手に全然違う名前にするより似た名前のほうが安全だと思うもの。うっかり反応しちゃっても聞き間違いってことにできるわ。」
「ありがとうございます。」
「さあ、いろいろ聞きたいことは山積みだけど!(手パン!)まずは宿屋へ行くわよ!」
えー、はい。
ざっくりと説明すると…
・うっかり聖女だって暴露しちゃった。
・慌てるわたし、固まるジュドーさんと頭を抱えるシシィさん。
・聖女がどういうものか分からないアビーさん。
・気合で問題を放棄するシシィさん。
・とりあえず、知り合いを装うためおたがいの名前だけ確認しあう。
・転移石をエコバックさんから渡して全員手をつないで、石に記録された地点へ転移。
・石が割れて、転移完了。トーヤコの町に到着。 ←イマココ
こんな感じ。
旅の途中で偶然再会したていで、お互いの近況を話しながら状況確認しつつ、とりあえずあのやばい電撃の魔法については言わないでくれと再度お願いしたり、ジュドーさんとシシィさんが二年前に結婚したばかりだと聞いてびっくりしたりしながら宿屋につきました。
暖かいオレンジ色の平屋が食堂で、くっついてる二階建ての建物が宿屋。
すっごくいい匂いが外まで漂っています。
「あの、わたしお金全然なくて…」
「ご馳走させてもらうわよ!部屋ももう一人分なんとかなるでしょ。」
「あ、お部屋は大丈夫です。寝床はあるので。」
「なになにー?どゆこと?」
「うーんと、妖精さんのお部屋?のようなものがあります。なので、人目につかない場所を借りられればそれで大丈夫なんです。しっかり稼げるようになるまではそれで節約したいな、と。」
「あはは!もう本当にきみの妖精は規格外だ! 妖精が人間にそんなに尽くすなんて聞いたことないや!」
「はぁ、もう予想外だらけで驚くものもう無いだろうって思ったけどさらに出てくるわね…」
「さすが天女様です!」
「あ、あははははー…(やっべぇ、妖精設定にしたの駄目だったかなぁ…でもお金は節約しなきゃだしねぇ。)」
「うん、よし。女将さんに相談しましょ。 さあいくわよー お腹ペコペコー!」
「はーい!」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
拾われ子のスイ
蒼居 夜燈
ファンタジー
【第18回ファンタジー小説大賞 奨励賞】
記憶にあるのは、自分を見下ろす紅い眼の男と、母親の「出ていきなさい」という怒声。
幼いスイは故郷から遠く離れた西大陸の果てに、ドラゴンと共に墜落した。
老夫婦に拾われたスイは墜落から七年後、二人の逝去をきっかけに養祖父と同じハンターとして生きていく為に旅に出る。
――紅い眼の男は誰なのか、母は自分を本当に捨てたのか。
スイは、故郷を探す事を決める。真実を知る為に。
出会いと別れを繰り返し、命懸けの戦いを繰り返し、喜びと悲しみを繰り返す。
清濁が混在する世界に、スイは何を見て何を思い、何を選ぶのか。
これは、ひとりの少女が世界と己を知りながら成長していく物語。
※週2回(木・日)更新。
※誤字脱字報告に関しては感想とは異なる為、修正が済み次第削除致します。ご容赦ください。
※カクヨム様にて先行公開(登場人物紹介はアルファポリス様でのみ掲載)
※表紙画像、その他キャラクターのイメージ画像はAIイラストアプリで作成したものです。再現不足で色彩の一部が作中描写とは異なります。
※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
あっとさん
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
この世界、イケメンが迫害されてるってマジ!?〜アホの子による無自覚救済物語〜
具なっしー
恋愛
※この表紙は前世基準。本編では美醜逆転してます。AIです
転生先は──美醜逆転、男女比20:1の世界!?
肌は真っ白、顔のパーツは小さければ小さいほど美しい!?
その結果、地球基準の超絶イケメンたちは “醜男(キメオ)” と呼ばれ、迫害されていた。
そんな世界に爆誕したのは、脳みそふわふわアホの子・ミーミ。
前世で「喋らなければ可愛い」と言われ続けた彼女に同情した神様は、
「この子は救済が必要だ…!」と世界一の美少女に転生させてしまった。
「ひきわり納豆顔じゃん!これが美しいの??」
己の欲望のために押せ押せ行動するアホの子が、
結果的にイケメン達を救い、世界を変えていく──!
「すきーー♡結婚してください!私が幸せにしますぅ〜♡♡♡」
でも、気づけば彼らが全方向から迫ってくる逆ハーレム状態に……!
アホの子が無自覚に世界を救う、
価値観バグりまくりご都合主義100%ファンタジーラブコメ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる