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3.仲間ができました。
魚26:お肉うまうま。
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「「「女将さんただいまー!」」」 カランカラン
「おかえりなさいませ、”赤い宝石”のみなさん。」
「ツボミちゃん、ありがとうねただいまー」
「ママ…じゃなかった、女将もすぐ来ると思いますよ。自分がお出迎えするのが一番安心できるんだーっていつも言ってますから。」
宿屋の娘さんなんだろう若い女性が営業スマイルでお迎えしてくれる。
店内はロウソクではなく光る石が光源みたい。
テーブルや飾り棚に置かれた、薄ぐもりのガラス?に似た容器。太めの牛乳瓶のような器の中で、暖かい光を放ち続けている。
すぐに娘さんより少し背の高い、ちょっとぽっちゃりめな女性がやってくる。女将さんだろう。
「ああ、おかえりさん。キャンプは気分転換になったかい?」
「んー、ちょっとしたトラブルがあったわ。でも昔あったっきりの友人と偶然再会して助けてもらったの。彼女よ。」
「ど、どうも。アユコと呼んでください。長く会っていなかったのに友人というのもなんだか照れ臭いですが、まあそんな感じです。」
「あらあらまあ、細っこい子だこと! あたしはマンゲツグマの宿、女将のオハナだよ。よろしくねぇ!あっちのは娘のツボミ。」
「普段は受付と雑用係です、どうぞよろしく。」
「あとは厨房にいつもいるのが旦那のカダン。恥ずかしがり屋なもんだから厨房からなかなか出てこないけど見かけたら挨拶くらいしてやっとくれ。あたしたちと同じエプロンだから見たらわかるさ。」
「ふふっはい、よろしくお願いします。」
「シシィ、アユコはもう仲間にしたのかい?仲間になってるんなら部屋代がチーム割引適応になるけど?」
「まだなの、でもアユコにはちょっと特殊なスキルがあってね。軽く説明してもらっていい?」
「うん、"秘密の小部屋"っていうものを持ち歩けるスキルでして、好きな場所に出入口を出現させられます。まだ冒険者になりたてなので、お金に余裕ができるまではそこで寝泊まりしたいので、シシィさんのお部屋の壁を使わせてほしいんです。それで、そのー…お代を、食事代だけにまけてもらえないかなっていうお願いなのですが…」
「部屋を作るスキルってことかい?すごいじゃないか。布団の用意や洗顔用の水の準備もナシでいいんなら部屋代タダでいいよ。」
「ありがとうございます!」
「ダンジョンにいても野宿しなくて済むなんて安心なスキルじゃない!スゴーイ!」
「さって!お仕事に戻らなきゃね。とりあえず今日の夕飯分と明日の朝食分、アユコの料金もらっていいかい?」
「ええ、ありがとうオハナさん。アユコ、よかったわね。」
おお、切り替えが早い。
「シシィさん、お財布どんなのですか?荷物から探すので特徴教えてください。」
「薄茶色くて灰色っぽいような皮の袋よ。白い皮の紐で縛ってあって…」
「えーと…(袋の中探す振りしつつ袋の中でインベントリ開いてモソモソ…これ、だいぶ怪しいな。なんか考えなきゃ…)あった!お願いします。」
「そうそうこれよ。ありがとう。 じゃ女将さん、お支払いをー…」
「助かります!」
シシィさんに食事代をお願いし、みんなで食堂へ。
混雑してるけどちょうどテーブル一つ空いたね。ラッキー。
男性と女性の店員さんもいるみたいだ。
厨房からちらっと見えた渋いおじ様が女将さんの旦那さんかな。
「いらっしゃい、なんか受付のほうでにぎやかだったスね。すぐに持ってくるからまっててくれっス~。」
「ええ、お願いね。」
ふーん、メニュー表らしきものは無いから出てくる料理は決まってるのかな。
「あ、アユコ。食べられないものとかある?」
「うーん、たぶん大丈夫。(実はこっちに来てから干し肉とパンと魚しか食べてないから、わからないんだよね)コソコソ」
「(ああ、すごく遠くから来たって言ってたものね…)コソコソ」
「駄目っぽいモンがあったらオハナさんに言っとけよ。抜いたメシ作ってくれるから。ただし、ただの好き嫌いはすぐばれるからやめとけよ!」
「うん、気を付けるね。」
「おまちどうさん!クサリトカゲのステーキ定食四人前ッス!」
「やった、ステーキ!」
「すごーい!シシィさん、ゴチになります!」
「ごち? まあいいわ、さあいただきましょう。」
「「今日の恵みを神々に感謝いたします。」」
「いただきます。」
「いっただっきまーす!」
トカゲってきいてちょっとひるんだけどすっごくいい匂い!そんでおーいしーい!!
ちょっと鶏肉っぽい食感かな。塩味だけなのがもったいないなぁ、唐辛子みたいな辛味があるともっとおいしいぞこれ。
ん、そういえばアビーさんも”いただきます”って言ってた?
シシィさんとジュドーさんはなんかお祈りっぽいの言ってたけど。
まあいっか。
「おかえりなさいませ、”赤い宝石”のみなさん。」
「ツボミちゃん、ありがとうねただいまー」
「ママ…じゃなかった、女将もすぐ来ると思いますよ。自分がお出迎えするのが一番安心できるんだーっていつも言ってますから。」
宿屋の娘さんなんだろう若い女性が営業スマイルでお迎えしてくれる。
店内はロウソクではなく光る石が光源みたい。
テーブルや飾り棚に置かれた、薄ぐもりのガラス?に似た容器。太めの牛乳瓶のような器の中で、暖かい光を放ち続けている。
すぐに娘さんより少し背の高い、ちょっとぽっちゃりめな女性がやってくる。女将さんだろう。
「ああ、おかえりさん。キャンプは気分転換になったかい?」
「んー、ちょっとしたトラブルがあったわ。でも昔あったっきりの友人と偶然再会して助けてもらったの。彼女よ。」
「ど、どうも。アユコと呼んでください。長く会っていなかったのに友人というのもなんだか照れ臭いですが、まあそんな感じです。」
「あらあらまあ、細っこい子だこと! あたしはマンゲツグマの宿、女将のオハナだよ。よろしくねぇ!あっちのは娘のツボミ。」
「普段は受付と雑用係です、どうぞよろしく。」
「あとは厨房にいつもいるのが旦那のカダン。恥ずかしがり屋なもんだから厨房からなかなか出てこないけど見かけたら挨拶くらいしてやっとくれ。あたしたちと同じエプロンだから見たらわかるさ。」
「ふふっはい、よろしくお願いします。」
「シシィ、アユコはもう仲間にしたのかい?仲間になってるんなら部屋代がチーム割引適応になるけど?」
「まだなの、でもアユコにはちょっと特殊なスキルがあってね。軽く説明してもらっていい?」
「うん、"秘密の小部屋"っていうものを持ち歩けるスキルでして、好きな場所に出入口を出現させられます。まだ冒険者になりたてなので、お金に余裕ができるまではそこで寝泊まりしたいので、シシィさんのお部屋の壁を使わせてほしいんです。それで、そのー…お代を、食事代だけにまけてもらえないかなっていうお願いなのですが…」
「部屋を作るスキルってことかい?すごいじゃないか。布団の用意や洗顔用の水の準備もナシでいいんなら部屋代タダでいいよ。」
「ありがとうございます!」
「ダンジョンにいても野宿しなくて済むなんて安心なスキルじゃない!スゴーイ!」
「さって!お仕事に戻らなきゃね。とりあえず今日の夕飯分と明日の朝食分、アユコの料金もらっていいかい?」
「ええ、ありがとうオハナさん。アユコ、よかったわね。」
おお、切り替えが早い。
「シシィさん、お財布どんなのですか?荷物から探すので特徴教えてください。」
「薄茶色くて灰色っぽいような皮の袋よ。白い皮の紐で縛ってあって…」
「えーと…(袋の中探す振りしつつ袋の中でインベントリ開いてモソモソ…これ、だいぶ怪しいな。なんか考えなきゃ…)あった!お願いします。」
「そうそうこれよ。ありがとう。 じゃ女将さん、お支払いをー…」
「助かります!」
シシィさんに食事代をお願いし、みんなで食堂へ。
混雑してるけどちょうどテーブル一つ空いたね。ラッキー。
男性と女性の店員さんもいるみたいだ。
厨房からちらっと見えた渋いおじ様が女将さんの旦那さんかな。
「いらっしゃい、なんか受付のほうでにぎやかだったスね。すぐに持ってくるからまっててくれっス~。」
「ええ、お願いね。」
ふーん、メニュー表らしきものは無いから出てくる料理は決まってるのかな。
「あ、アユコ。食べられないものとかある?」
「うーん、たぶん大丈夫。(実はこっちに来てから干し肉とパンと魚しか食べてないから、わからないんだよね)コソコソ」
「(ああ、すごく遠くから来たって言ってたものね…)コソコソ」
「駄目っぽいモンがあったらオハナさんに言っとけよ。抜いたメシ作ってくれるから。ただし、ただの好き嫌いはすぐばれるからやめとけよ!」
「うん、気を付けるね。」
「おまちどうさん!クサリトカゲのステーキ定食四人前ッス!」
「やった、ステーキ!」
「すごーい!シシィさん、ゴチになります!」
「ごち? まあいいわ、さあいただきましょう。」
「「今日の恵みを神々に感謝いたします。」」
「いただきます。」
「いっただっきまーす!」
トカゲってきいてちょっとひるんだけどすっごくいい匂い!そんでおーいしーい!!
ちょっと鶏肉っぽい食感かな。塩味だけなのがもったいないなぁ、唐辛子みたいな辛味があるともっとおいしいぞこれ。
ん、そういえばアビーさんも”いただきます”って言ってた?
シシィさんとジュドーさんはなんかお祈りっぽいの言ってたけど。
まあいっか。
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