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イヤイヤしてて、いじめてあげる。
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「やぁっ、だめっ」
乳首をぱくっと咥えて、舌先で刺激していた雄真くんの動きが止まる。目が合った雄真くんはちょっと不満そうな顔をしていて、ドキドキする。
「奈々、何でいつもエッチの時にいやいや言うの? 俺、そんなにエッチ下手?」
そんなつもりじゃなかったから。拗ねた声で聞いてきた雄真くんに「ちがうの」と慌てて首を振った。
「ごめんね、雄真くんのせいじゃないの」
「じゃあ、何で? 奈々、いつもエッチの時にイヤッて言うじゃん。本当は俺とエッチしたくない?」
イヤッて、思わず言っちゃってる自覚はあったけど、そんなに何度も言ってるなんて気付いてなくて、その言葉に戸惑ってしまう。
もちろん、雄真くんとのエッチがイヤなはずがないから。誤解させちゃって、少しだけ悲しそうな顔をしている雄真くんに、悪いことをした気持ちになってくる。
「そんな事ないよ! 雄真くんとのエッチは…すき、だよ……」
恥ずかしいけど、誤解はちゃんと解いておきたくて、そこは頑張って伝えてみた。
「じゃあ、何で?」
「……きもち、よくて…」
「どういこと? 気持ちいいなら、イヤじゃないじゃん」
「ちがうの…気持ちいいと、すぐに訳が分からなくなっちゃうから…。それが、苦手って言うか…ちょっと、怖い……」
だけど、本当の理由を告げるのは、やっぱり恥ずかしすぎて。ぼそぼそと小さな声になってしまった。
でも、頑張って本当の事を言ってみたのに、雄真くんからは反応がない。あれ? と思って顔を上げたら、なぜか目の前で顔を手のひらで覆ったまま、雄真くんは動かなくなっていた。
「どうしたの……? ごめんね、誤解させちゃって…怒っちゃった?」
恐る恐る顔を覗き込む。
「まさか! え、なに、その理由!? すっごい可愛いんだけど!!」
そのタイミングで、ガバッと頭を上げた雄真くんが、いきなり抱きしめてきたからビックリする。
「ヤバい、どうしよう。俺、めちゃくちゃ興奮した」
「ぇ、ぇっ? そう、なの?」
可愛いって言ってくれるのは嬉しいけど、そんなに興奮する所が、どこにあったのか、よく分からない。でも、抱きしめる前に一瞬見えた雄真くんの顔は、すごく真っ赤になっていて。くっついた所から心臓がすごくドキドキしているのも伝わるから、雄真くんの言葉が嘘じゃないんだと分かってしまう。
「うん! はぁ、良かった! 俺とエッチするのがイヤなのかな、って心配してたけど、そんな可愛い理由だったなんて!」
「ご、ごめんね……」
これなら、初めから素直に告げておけば良かった。そんな事を思いながら、雄真くんの勢いにちょっとだけ笑ってしまった。
「大丈夫! でも、それってたぶん、奈々が気持ちいいことに、まだ慣れていないせいだと思うんだよ」
「そう、なのかな……?」
「だから、まずは気持ちいい事に慣れようか」
「えっ、どうやって?」
「俺に任せて! 大丈夫、奈々のイヤイヤがそういう理由だって分かったら、俺、ちゃんと教えてあげられるから!」
何をするのかも分からなくて、不安だったけど、雄真くんがあまりに嬉しそうだったから、いらない、なんて言えなかった。
「お、お願いします……?」
そのまま、勢いに飲まれて、思わず返事をしてしまう。
「じゃあ、まずイヤッて言っちゃう所から直そうか」
「うん…」
「今の話しだったら、奈々が「イヤッ」とか「ダメッ」て言っちゃう時って、結局気持ちが良いってことだからさ、まずは、ちゃんと気持ちいいって、言ってみよう」
素直にそういう事を言うのは、自分がすごくエッチな子になったみたいで恥ずかしい。でも、誤解させて今回みたいに雄真くんを傷付けたくない。
「う、ん……頑張る……」
「ははっ、奈々、もう顔が真っ赤になってる。かっわいい~」
「もうっ、からかわないでっ…!」
お調子者の雄真くんのいつものノリだと思って、唇を少し尖らせる。
「からかってないよ。奈々は本当にどこもかしこも、可愛いんだよ」
だけどそう言って、にっこり笑った雄真くんの雰囲気は、今までの無邪気な様子とは違っていた。イタズラっぽい雰囲気がなくなって、真っ直ぐに見下ろしてくる目が熱かった。雄真くんの顔から目が離せないまま、なんだか緊張してしまう。
雄真くんも男の人なんだ、なんて。知っていたはずなのに、改めて意識しちゃったら、お腹の奥がむずむずして落ち着かなかった。
「頑張り屋なところも。日頃はしっかりしてるのに、結構抜けてたりするところも。恥ずかしがり屋で、すぐに真っ赤になっちゃうところも。すごく可愛い」
「ゆ、ゆうま、くん……」
頬をゆっくり撫でながら、そんな事を言われたら、どんな反応を返したら良いのか分からない。
「ますます顔が真っ赤になっちゃったね」
「だって……」
「そんな奈々の、慣れないキスに一生懸命応えてくれるこの唇も可愛いし。このピンクのツンって立った乳首も可愛い」
「あっ、まっ、まって……っ」
「うん? 待たないよ。だって、奈々が本当はイヤじゃないんだ、って分かったからね」
「そ、そんな……」
「今日はいっぱい教えてあげるから、俺とイヤイヤする癖を直していこうね」
「ゃっ…」
あまりの恥ずかしさに緊張しちゃって、また思わず首を振ってしまう。
「な~な」
「ぁっ、ごめ、ん……」
「もう、ほらこっちにおいで」
ベッドヘッドに凭れた雄真くんが、私に向かって手を差し出した。ゆっくりとマットの上を、雄真くんの方へ移動する。雄真くんの前まできたところで、手を引かれて、後ろから抱えるように抱き込まれた。
「このまま、俺に凭れて力を抜いてて。これから、奈々の気持ちいいところを、いっぱい触ってあげるから、ちゃんと気持ちいいって言葉にしてね」
「うん…わかった……」
「じゃあ、まずは、このピンッて尖った乳首からね」
「やっ、そんなこと言わないで…」
「なんで? もう期待して、こんなに固くしてるでしょ。このピンクの乳首の周りだけを、こうやってゆっくり指の腹でなぞってみようか」
触れるか、触れないかのギリギリで、動く雄真くんの指がもどかしい。くすぐったいような、でも気持ちいいような感触に、思わず身体を捩ろうとする。
「こーら、奈々。逃げようとしないで」
「だって…くすぐったい……」
「違うよ。ほら、気持ちいいって言ってみて」
「でも……」
「は~や~く~」
「き、きもち、いい……」
「そうそう。奈々はこれも気持ちいいんだよ。ほら、その証拠に、ピンッて立った乳首も、早く触って欲しくて震えているでしょ?」
目に入った乳首は、まるでピンクの豆のように固くなっていて。雄真くんの指が触れてくれるのを期待して、周りをゆっくりと触られる度に、本当にフルフルと小さく震えていた。
やだっ、なんで。その光景に、恥ずかしさで一気に身体が熱くなる。
「ゃっ、ちがう、の…」
「違わないよ。奈々はこうやって焦らされるように触られると、すごく期待して、どんどん気持ち良くなっちゃうんだよ」
「ぁっ、ゃぁっ……」
「ほら、また。イヤじゃなくて「気持ちいい」でしょ」
「ぁっ、でも…っぁ、ぁぁ……」
乳首の周りをなぞる指が、動きをどんどん速めていく。それなのに、相変わらず触れるかどうかのタッチのままで、固くなった乳首自体には触れてくれなくて、もどかしかった。
「ぁっ…ぁぁ…ゃぁっ、…」
「気持ちいいって言わないと、ちゃんと触ってあげないよ」
「ぅぅ~、っ」
「このまま、ずっと焦らされたい?」
「ゃっ…ぅっ、きもちぃぃ、からぁ……おねが、いっ…さわ、って…」
「ふふっ、ちゃんと言えてえらいね。じゃあ、ご褒美に触ってあげる。このピンクの固くなった乳首をキュッて指で摘まんで」
「ぁっ、ゃぁ…っ」
「このままコリコリしてあげようか。指にちょっと力を入れて……ほら、両方ともコリコリって…」
「っ、言わないで、はずかしぃ……ゃだぁ……」
「なんで? こういうの、本当は好きでしょ? さっきから、お股を切なそうに擦り合わせてるじゃん」
雄真くんに指摘されて、お股のところがジュワッと熱くなってくる。えっ、なんでこんなに。気が付かない内に濡れていたお股から、蜜が溢れる感触がして、慌てて脚をキュッと閉じた。
「隠さなくて良いよ。奈々が感じてくれて、嬉しいから。だけど、そっちはもうちょっと後で触ろうか。まず気持ちいいことに馴れるために、今は乳首だけ触ってあげるからさ」
「ぁっ、ゃっ、だぁ…ぁっ、ぁぁ……」
「ほら、また。ちゃんと気持ちいいって言って」
「っ、ぁっ……ゆう、ま、くん……きもち、いぃ……」
「そうそう。イヤとか、ダメじゃなくて、気持ちいいって言っててね。じゃあ、コリコリしていた乳首を、今度は指で扱いてあげる」
立った乳首の根元を摘まんでいた指が、形を辿るみたいに上下に動き出す。
「ぁぁっ、ぁっ…っぁ……」
「ふふっ、すっごい可愛い声が出てる。奈々、乳首気持ちいい?」
「ゃっ、ぁぁっ、きか、っないでぇぇ…」
見ていて分かるはずなのに、わざとそんな事を聞いてくるなんて。恥ずかしくて、思わず首を振ってしまった。
「な~な、やだやだはダメって言ったよね。もう、お仕置きに乳首をギュッてするよ」
「っ、ゃっ、だめぇ…っ、ぁぁっ!」
「ダメじゃないよ。お仕置きだから」
乳首を扱いていた指に、雄真くんが力をキュッと入れてきた。立っていた乳首が潰されて、形が指の間で変わっていく。
「こうやって潰した乳首の先っぽを、爪でカリカリしてみようか」
「っ、ぃゃっ、だめっ、つめはぁ、ゃぁぁっ!」
潰された乳首の先を弄られるたびに、ビリビリとした刺激が走ってくる。こんなの、ダメ。耐えきれない。いつも雄真くんを押しのけてしまう、強い感覚が一気にきて、雄真くんの指を止めようとするのに、今日の雄真くんは全然止まってくれなかった。
「ゃっ、やぁ、だめっ、だめな、のぉ……っ!」
「奈々、ダメじゃなくて、ちゃんと気持ちいいって言わないと」
「ちがっ、だめっ、ほんと、に、これは、だめ、だからっ、ぁっ、ぁぁっ」
その間に、強い刺激に身体の中がいっぱいになって、ついに弾けた感覚がした。
「あれ? 奈々、いやいや言ってたのに、イッちゃったんだ。ははっ、すっごい可愛い」
「っ、ぅっ、ぁぁぅ…」
「奈々って、ちょっと強引にされる方が好きなんだ。知らなかったけど、すっごいエロい」
「ちがうっ、から……そんなんじゃ、ない…」
「いつもより、こんなに感じてるのに? いいじゃん。こんなにエロくて、可愛い奈々も、俺はすっごく大好きだからさ」
「で、でも……、本当に、ちがう、から……」
今のは、雄真くんがずっと焦らしていたからで。そんな変態みたいに言わないで欲しい。
「ふ~ん、まぁ良いや。なんとなく、俺も分かってきたから」
「ぇっ…?」
だけど、雄真くんはよく分からない返事をして、また乳首をギュッって摘まんでしまった。
「ぁぁっ! ゆうま、く、ん……ゃぁっ……」
「イヤじゃないよ。ほら、気持ちいいって、ちゃんと言って。言わないと、もっと乳首を潰しちゃうよ」
「っ、だめっ、きもち、いぃ、から…ぎゅっ、て…しない、でぇ……」
「気持ち良すぎて、すぐにイッちゃいそうだから?」
「っち、ちがぅ…いた、ぃ、からぁ…っぁ、ゃっ、ゃぁ…ぎゅっ、てしちゃ、ゃぁ…」
「でも、もうイキそうなのに、痛いの? 奈々は痛いのも、本当は好き? そっちも色々試してみようか?」
「っ! ゃっ、痛いの、ゃぁ…」
「痛いのは嫌い? じゃあ、やっぱり気持ちいいんだ。ほら、ちゃんと何が気持ちいいか教えてくれないと、俺、間違えて色々しちゃうかも」
また乳首の先端をカリカリと爪先で引っ掻かれて、そこからジンジンとした熱が膨らんでいく。
「で、でもっ…ゃっ、だめっ…そこ、もぅ、だめぇ……」
「ダメじゃないってば。気持ちいいときは、そう言ってて教えたじゃん。俺、ちゃんと奈々のこと、気持ち良くしてあげたいからさ」
「っ、ぁっ、ゃ、やぁ…っ!」
そんな事を言われても、強すぎる快感はどうしても怖くて、やっぱり首を振ってしまった。
「こんなに、気持ち良さそうなのにな」
耳元から、雄真くんの困ったような声が聞こえてくる。
「ごめん、ね…、頑張るって、決めたのに…」
「うーん。やっぱり気持ちいいことに、馴れてないせいかな。じゃあ、ダメって言わないようにする前に、まずは気持ちいいことに馴れていこうか」
「ま、待って、脚を広げないで……っ」
「だ~め。直すために頑張るんでしょ。それに奈々が一番気持ち良くなれる所って言ったら、やっぱりここだからさ」
雄真くんの脚に絡めるように広げられたせいで、閉じられなくなったお股を、雄真くんが触ってくる。
「それに、奈々もすごく感じてるし。いつもより、いっぱい濡れてるけど、気付いてる?」
「ゃっ、そんなこと、言わないで…っ」
「奈々はイヤとか、ダメって、言うけど、本当はエッチな事言われるのも、結構好きだよね?」
「~~っ、違、うぅ…っぁ、ひぃ、ぁっ…」
「でも、ほら……すっごい中がひくひくしてる。もう指が二本も入っちゃったの、気付いてる?」
動かす指に合わせて、ジュポジュポと水音が聞こえてきて、どれだけそこが濡れているのか、伝わってくる。
「ねっ、エッチな音も聞こえるでしょ。ははっ、また中がキュッて締まったよ。やっぱり、こうやって、いじめられるのが、好きなんだ」
「っ、ゃぁぁ、ちが、ぅ~っ」
「もう。エッチの時の奈々の口は素直じゃないなぁ。こんなに身体は素直なのに。でも、これなら、いやいやしちゃうのも、無理に直さなくても良いかな」
聞こえた言葉に、えっ…と思ったら、胃の奥が冷たくなっていく。
「っ、ごめん、なさい…直せなくて…」
もしかしたら。雄真くんを不安にしておいて、全然直せない私に、呆れちゃったのかもしれない。
「あっ、違うよ。怒って言ってるんじゃないから、そんな泣きそうな顔をしないで」
だけど、どうしよう、って慌てて振り返れば。雄真くんは苦笑しながら、おでこにチュッて優しいキスをしてくれた。
「だって、奈々のイヤとかダメって、結局気持ち良いって事だって分かったし、こうやって、ちょっと意地悪されるのも好きって分かったからさ。ちゃんと奈々のこと、気持ち良くしてあげられるなら、どっちでも良いかなって思ったんだよ」
だからね。そう言って、ニッコリと笑った雄真くんの顔が意地悪そうで。今度は違う意味で緊張して、喉がひくっと震えてしまった。
「これからは、遠慮しないで、いじめてあげるから、奈々もいっぱい気持ち良くなって」
楽しそうにそう言うから、慌てて雄真くんを止めようとする。
「っ! まって…っ! ゃっ、だぁ、そこ、ギュッてしないで…っ」
「そっかぁ、クリをギュッとされるのはイヤなんだ。じゃあ、もっとギュッて指で潰してあげるね」
言葉の通り意地悪に、感じすぎて固くなっていたクリトリスを、雄真くんの指が突然潰して、捻ってしまった。
乳首をぱくっと咥えて、舌先で刺激していた雄真くんの動きが止まる。目が合った雄真くんはちょっと不満そうな顔をしていて、ドキドキする。
「奈々、何でいつもエッチの時にいやいや言うの? 俺、そんなにエッチ下手?」
そんなつもりじゃなかったから。拗ねた声で聞いてきた雄真くんに「ちがうの」と慌てて首を振った。
「ごめんね、雄真くんのせいじゃないの」
「じゃあ、何で? 奈々、いつもエッチの時にイヤッて言うじゃん。本当は俺とエッチしたくない?」
イヤッて、思わず言っちゃってる自覚はあったけど、そんなに何度も言ってるなんて気付いてなくて、その言葉に戸惑ってしまう。
もちろん、雄真くんとのエッチがイヤなはずがないから。誤解させちゃって、少しだけ悲しそうな顔をしている雄真くんに、悪いことをした気持ちになってくる。
「そんな事ないよ! 雄真くんとのエッチは…すき、だよ……」
恥ずかしいけど、誤解はちゃんと解いておきたくて、そこは頑張って伝えてみた。
「じゃあ、何で?」
「……きもち、よくて…」
「どういこと? 気持ちいいなら、イヤじゃないじゃん」
「ちがうの…気持ちいいと、すぐに訳が分からなくなっちゃうから…。それが、苦手って言うか…ちょっと、怖い……」
だけど、本当の理由を告げるのは、やっぱり恥ずかしすぎて。ぼそぼそと小さな声になってしまった。
でも、頑張って本当の事を言ってみたのに、雄真くんからは反応がない。あれ? と思って顔を上げたら、なぜか目の前で顔を手のひらで覆ったまま、雄真くんは動かなくなっていた。
「どうしたの……? ごめんね、誤解させちゃって…怒っちゃった?」
恐る恐る顔を覗き込む。
「まさか! え、なに、その理由!? すっごい可愛いんだけど!!」
そのタイミングで、ガバッと頭を上げた雄真くんが、いきなり抱きしめてきたからビックリする。
「ヤバい、どうしよう。俺、めちゃくちゃ興奮した」
「ぇ、ぇっ? そう、なの?」
可愛いって言ってくれるのは嬉しいけど、そんなに興奮する所が、どこにあったのか、よく分からない。でも、抱きしめる前に一瞬見えた雄真くんの顔は、すごく真っ赤になっていて。くっついた所から心臓がすごくドキドキしているのも伝わるから、雄真くんの言葉が嘘じゃないんだと分かってしまう。
「うん! はぁ、良かった! 俺とエッチするのがイヤなのかな、って心配してたけど、そんな可愛い理由だったなんて!」
「ご、ごめんね……」
これなら、初めから素直に告げておけば良かった。そんな事を思いながら、雄真くんの勢いにちょっとだけ笑ってしまった。
「大丈夫! でも、それってたぶん、奈々が気持ちいいことに、まだ慣れていないせいだと思うんだよ」
「そう、なのかな……?」
「だから、まずは気持ちいい事に慣れようか」
「えっ、どうやって?」
「俺に任せて! 大丈夫、奈々のイヤイヤがそういう理由だって分かったら、俺、ちゃんと教えてあげられるから!」
何をするのかも分からなくて、不安だったけど、雄真くんがあまりに嬉しそうだったから、いらない、なんて言えなかった。
「お、お願いします……?」
そのまま、勢いに飲まれて、思わず返事をしてしまう。
「じゃあ、まずイヤッて言っちゃう所から直そうか」
「うん…」
「今の話しだったら、奈々が「イヤッ」とか「ダメッ」て言っちゃう時って、結局気持ちが良いってことだからさ、まずは、ちゃんと気持ちいいって、言ってみよう」
素直にそういう事を言うのは、自分がすごくエッチな子になったみたいで恥ずかしい。でも、誤解させて今回みたいに雄真くんを傷付けたくない。
「う、ん……頑張る……」
「ははっ、奈々、もう顔が真っ赤になってる。かっわいい~」
「もうっ、からかわないでっ…!」
お調子者の雄真くんのいつものノリだと思って、唇を少し尖らせる。
「からかってないよ。奈々は本当にどこもかしこも、可愛いんだよ」
だけどそう言って、にっこり笑った雄真くんの雰囲気は、今までの無邪気な様子とは違っていた。イタズラっぽい雰囲気がなくなって、真っ直ぐに見下ろしてくる目が熱かった。雄真くんの顔から目が離せないまま、なんだか緊張してしまう。
雄真くんも男の人なんだ、なんて。知っていたはずなのに、改めて意識しちゃったら、お腹の奥がむずむずして落ち着かなかった。
「頑張り屋なところも。日頃はしっかりしてるのに、結構抜けてたりするところも。恥ずかしがり屋で、すぐに真っ赤になっちゃうところも。すごく可愛い」
「ゆ、ゆうま、くん……」
頬をゆっくり撫でながら、そんな事を言われたら、どんな反応を返したら良いのか分からない。
「ますます顔が真っ赤になっちゃったね」
「だって……」
「そんな奈々の、慣れないキスに一生懸命応えてくれるこの唇も可愛いし。このピンクのツンって立った乳首も可愛い」
「あっ、まっ、まって……っ」
「うん? 待たないよ。だって、奈々が本当はイヤじゃないんだ、って分かったからね」
「そ、そんな……」
「今日はいっぱい教えてあげるから、俺とイヤイヤする癖を直していこうね」
「ゃっ…」
あまりの恥ずかしさに緊張しちゃって、また思わず首を振ってしまう。
「な~な」
「ぁっ、ごめ、ん……」
「もう、ほらこっちにおいで」
ベッドヘッドに凭れた雄真くんが、私に向かって手を差し出した。ゆっくりとマットの上を、雄真くんの方へ移動する。雄真くんの前まできたところで、手を引かれて、後ろから抱えるように抱き込まれた。
「このまま、俺に凭れて力を抜いてて。これから、奈々の気持ちいいところを、いっぱい触ってあげるから、ちゃんと気持ちいいって言葉にしてね」
「うん…わかった……」
「じゃあ、まずは、このピンッて尖った乳首からね」
「やっ、そんなこと言わないで…」
「なんで? もう期待して、こんなに固くしてるでしょ。このピンクの乳首の周りだけを、こうやってゆっくり指の腹でなぞってみようか」
触れるか、触れないかのギリギリで、動く雄真くんの指がもどかしい。くすぐったいような、でも気持ちいいような感触に、思わず身体を捩ろうとする。
「こーら、奈々。逃げようとしないで」
「だって…くすぐったい……」
「違うよ。ほら、気持ちいいって言ってみて」
「でも……」
「は~や~く~」
「き、きもち、いい……」
「そうそう。奈々はこれも気持ちいいんだよ。ほら、その証拠に、ピンッて立った乳首も、早く触って欲しくて震えているでしょ?」
目に入った乳首は、まるでピンクの豆のように固くなっていて。雄真くんの指が触れてくれるのを期待して、周りをゆっくりと触られる度に、本当にフルフルと小さく震えていた。
やだっ、なんで。その光景に、恥ずかしさで一気に身体が熱くなる。
「ゃっ、ちがう、の…」
「違わないよ。奈々はこうやって焦らされるように触られると、すごく期待して、どんどん気持ち良くなっちゃうんだよ」
「ぁっ、ゃぁっ……」
「ほら、また。イヤじゃなくて「気持ちいい」でしょ」
「ぁっ、でも…っぁ、ぁぁ……」
乳首の周りをなぞる指が、動きをどんどん速めていく。それなのに、相変わらず触れるかどうかのタッチのままで、固くなった乳首自体には触れてくれなくて、もどかしかった。
「ぁっ…ぁぁ…ゃぁっ、…」
「気持ちいいって言わないと、ちゃんと触ってあげないよ」
「ぅぅ~、っ」
「このまま、ずっと焦らされたい?」
「ゃっ…ぅっ、きもちぃぃ、からぁ……おねが、いっ…さわ、って…」
「ふふっ、ちゃんと言えてえらいね。じゃあ、ご褒美に触ってあげる。このピンクの固くなった乳首をキュッて指で摘まんで」
「ぁっ、ゃぁ…っ」
「このままコリコリしてあげようか。指にちょっと力を入れて……ほら、両方ともコリコリって…」
「っ、言わないで、はずかしぃ……ゃだぁ……」
「なんで? こういうの、本当は好きでしょ? さっきから、お股を切なそうに擦り合わせてるじゃん」
雄真くんに指摘されて、お股のところがジュワッと熱くなってくる。えっ、なんでこんなに。気が付かない内に濡れていたお股から、蜜が溢れる感触がして、慌てて脚をキュッと閉じた。
「隠さなくて良いよ。奈々が感じてくれて、嬉しいから。だけど、そっちはもうちょっと後で触ろうか。まず気持ちいいことに馴れるために、今は乳首だけ触ってあげるからさ」
「ぁっ、ゃっ、だぁ…ぁっ、ぁぁ……」
「ほら、また。ちゃんと気持ちいいって言って」
「っ、ぁっ……ゆう、ま、くん……きもち、いぃ……」
「そうそう。イヤとか、ダメじゃなくて、気持ちいいって言っててね。じゃあ、コリコリしていた乳首を、今度は指で扱いてあげる」
立った乳首の根元を摘まんでいた指が、形を辿るみたいに上下に動き出す。
「ぁぁっ、ぁっ…っぁ……」
「ふふっ、すっごい可愛い声が出てる。奈々、乳首気持ちいい?」
「ゃっ、ぁぁっ、きか、っないでぇぇ…」
見ていて分かるはずなのに、わざとそんな事を聞いてくるなんて。恥ずかしくて、思わず首を振ってしまった。
「な~な、やだやだはダメって言ったよね。もう、お仕置きに乳首をギュッてするよ」
「っ、ゃっ、だめぇ…っ、ぁぁっ!」
「ダメじゃないよ。お仕置きだから」
乳首を扱いていた指に、雄真くんが力をキュッと入れてきた。立っていた乳首が潰されて、形が指の間で変わっていく。
「こうやって潰した乳首の先っぽを、爪でカリカリしてみようか」
「っ、ぃゃっ、だめっ、つめはぁ、ゃぁぁっ!」
潰された乳首の先を弄られるたびに、ビリビリとした刺激が走ってくる。こんなの、ダメ。耐えきれない。いつも雄真くんを押しのけてしまう、強い感覚が一気にきて、雄真くんの指を止めようとするのに、今日の雄真くんは全然止まってくれなかった。
「ゃっ、やぁ、だめっ、だめな、のぉ……っ!」
「奈々、ダメじゃなくて、ちゃんと気持ちいいって言わないと」
「ちがっ、だめっ、ほんと、に、これは、だめ、だからっ、ぁっ、ぁぁっ」
その間に、強い刺激に身体の中がいっぱいになって、ついに弾けた感覚がした。
「あれ? 奈々、いやいや言ってたのに、イッちゃったんだ。ははっ、すっごい可愛い」
「っ、ぅっ、ぁぁぅ…」
「奈々って、ちょっと強引にされる方が好きなんだ。知らなかったけど、すっごいエロい」
「ちがうっ、から……そんなんじゃ、ない…」
「いつもより、こんなに感じてるのに? いいじゃん。こんなにエロくて、可愛い奈々も、俺はすっごく大好きだからさ」
「で、でも……、本当に、ちがう、から……」
今のは、雄真くんがずっと焦らしていたからで。そんな変態みたいに言わないで欲しい。
「ふ~ん、まぁ良いや。なんとなく、俺も分かってきたから」
「ぇっ…?」
だけど、雄真くんはよく分からない返事をして、また乳首をギュッって摘まんでしまった。
「ぁぁっ! ゆうま、く、ん……ゃぁっ……」
「イヤじゃないよ。ほら、気持ちいいって、ちゃんと言って。言わないと、もっと乳首を潰しちゃうよ」
「っ、だめっ、きもち、いぃ、から…ぎゅっ、て…しない、でぇ……」
「気持ち良すぎて、すぐにイッちゃいそうだから?」
「っち、ちがぅ…いた、ぃ、からぁ…っぁ、ゃっ、ゃぁ…ぎゅっ、てしちゃ、ゃぁ…」
「でも、もうイキそうなのに、痛いの? 奈々は痛いのも、本当は好き? そっちも色々試してみようか?」
「っ! ゃっ、痛いの、ゃぁ…」
「痛いのは嫌い? じゃあ、やっぱり気持ちいいんだ。ほら、ちゃんと何が気持ちいいか教えてくれないと、俺、間違えて色々しちゃうかも」
また乳首の先端をカリカリと爪先で引っ掻かれて、そこからジンジンとした熱が膨らんでいく。
「で、でもっ…ゃっ、だめっ…そこ、もぅ、だめぇ……」
「ダメじゃないってば。気持ちいいときは、そう言ってて教えたじゃん。俺、ちゃんと奈々のこと、気持ち良くしてあげたいからさ」
「っ、ぁっ、ゃ、やぁ…っ!」
そんな事を言われても、強すぎる快感はどうしても怖くて、やっぱり首を振ってしまった。
「こんなに、気持ち良さそうなのにな」
耳元から、雄真くんの困ったような声が聞こえてくる。
「ごめん、ね…、頑張るって、決めたのに…」
「うーん。やっぱり気持ちいいことに、馴れてないせいかな。じゃあ、ダメって言わないようにする前に、まずは気持ちいいことに馴れていこうか」
「ま、待って、脚を広げないで……っ」
「だ~め。直すために頑張るんでしょ。それに奈々が一番気持ち良くなれる所って言ったら、やっぱりここだからさ」
雄真くんの脚に絡めるように広げられたせいで、閉じられなくなったお股を、雄真くんが触ってくる。
「それに、奈々もすごく感じてるし。いつもより、いっぱい濡れてるけど、気付いてる?」
「ゃっ、そんなこと、言わないで…っ」
「奈々はイヤとか、ダメって、言うけど、本当はエッチな事言われるのも、結構好きだよね?」
「~~っ、違、うぅ…っぁ、ひぃ、ぁっ…」
「でも、ほら……すっごい中がひくひくしてる。もう指が二本も入っちゃったの、気付いてる?」
動かす指に合わせて、ジュポジュポと水音が聞こえてきて、どれだけそこが濡れているのか、伝わってくる。
「ねっ、エッチな音も聞こえるでしょ。ははっ、また中がキュッて締まったよ。やっぱり、こうやって、いじめられるのが、好きなんだ」
「っ、ゃぁぁ、ちが、ぅ~っ」
「もう。エッチの時の奈々の口は素直じゃないなぁ。こんなに身体は素直なのに。でも、これなら、いやいやしちゃうのも、無理に直さなくても良いかな」
聞こえた言葉に、えっ…と思ったら、胃の奥が冷たくなっていく。
「っ、ごめん、なさい…直せなくて…」
もしかしたら。雄真くんを不安にしておいて、全然直せない私に、呆れちゃったのかもしれない。
「あっ、違うよ。怒って言ってるんじゃないから、そんな泣きそうな顔をしないで」
だけど、どうしよう、って慌てて振り返れば。雄真くんは苦笑しながら、おでこにチュッて優しいキスをしてくれた。
「だって、奈々のイヤとかダメって、結局気持ち良いって事だって分かったし、こうやって、ちょっと意地悪されるのも好きって分かったからさ。ちゃんと奈々のこと、気持ち良くしてあげられるなら、どっちでも良いかなって思ったんだよ」
だからね。そう言って、ニッコリと笑った雄真くんの顔が意地悪そうで。今度は違う意味で緊張して、喉がひくっと震えてしまった。
「これからは、遠慮しないで、いじめてあげるから、奈々もいっぱい気持ち良くなって」
楽しそうにそう言うから、慌てて雄真くんを止めようとする。
「っ! まって…っ! ゃっ、だぁ、そこ、ギュッてしないで…っ」
「そっかぁ、クリをギュッとされるのはイヤなんだ。じゃあ、もっとギュッて指で潰してあげるね」
言葉の通り意地悪に、感じすぎて固くなっていたクリトリスを、雄真くんの指が突然潰して、捻ってしまった。
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