41 / 198
第7章 徐州攻防編
第41話 義務と責任
しおりを挟む
彭城県から十里ほど離れた野営地。
曹操軍は、ここで待機していた。
その陣幕の中、曹操、郭嘉、荀攸が顔を突き合わせている。
間者の報告で、援軍の将の正体が分かり、その対策を立てているのだ。
正直言って、関羽、張飛と並んでも遜色がない武将の登場など、誤算以外の何ものでもない。
「趙雲子龍か・・・厄介な奴が現れたな」
「はい。典韋の傷は思ったほど深くありませんが、この戦いでの復帰は難しそうです」
先ほどから、曹操と荀攸だけが会話をし、郭嘉はずっと黙りっぱなしだ。
一人、想定外の出来事を、どうやって修正すればいいか考えている。
短期決戦に持ち込むために、かなり無茶をしてきていた。
徐州の民の虐殺などは、その最たるもので、陶謙をこの地に引っ張り出すために実施した作戦だったのだ。
ここまでは予定通りだったのだが・・・
まず、絶対にしてはいけないのが、陶謙をこの彭城県から逃がすことだ。
徐州の奥まで行かれては、そこに行きつくまでに兵糧が尽きてしまう。
そして、次に、我々の兵糧が少ないことも敵に悟られてはいけない。
覚悟を決めて籠城されては、こちらが先に根を上げてしまう可能性がある。
本来は陶謙の心を折って、自ら首を差出すという展開に持っていきたかったのだが、劉備の登場に士気が上がっている。
もはや無理だろう。惜しいところまで行ったはずだが・・・
郭嘉の中で、修正案がなかなか出てこなかった。
「殿、明日、私と劉備とで、対決をさせてもらえませんか?」
「対決とは?」
「矛ではなく、あくまでも言葉でです。考えたのですが、どうにも修正案が浮かびません。・・・ただ、鍵となるのは劉備のような気がします。かの男を論破できれば、もしや活路が見いだせるかもしれません」
戦う前は小石と馬鹿にしていたが、ようやく劉備を認めたようだ。
相手を軽く見ていた郭嘉を危うく感じたが、今の状態であれば問題ないだろう。
曹操は、分かったと、許可を出すのであった。
翌日、曹操軍の囲みの中から、一人の男が馬に乗って進み出てきた。
見たところ、武将というよりは文官である。
曹操軍の軍師ではないかと思われた。
「私は軍師祭酒の郭嘉奉考と申す。劉備殿に話がある」
「ここでか?それとも馬上か?」
用事があるのが自分と分かり、劉備は城郭から声をかけた。
「話せればいい。どちらでも構いませぬ」
「分かった。待っていろ」
すると、ほどなくして城門が開き、劉備が単騎で出てきた。
いつも護衛として付き従う、関羽や張飛も伴っていない。
『このくそ度胸は、どこから出てくるんだ?』
郭嘉も軍の囲みから飛び出しているとはいえ、すぐ後ろには数万の軍勢が控えている。
その前に単騎で身をさらすなど、自分で招いておきなから、劉備の行動に呆れてしまうのだった。
郭嘉は近づく劉備を観察する。二人の距離が残り一歩というところで劉備が止まった。
「待たせたかい?郭嘉殿」
「いや、わざわざご足労いただくとは、恐縮の至りです」
「それで、話ってのは、何だい?」
柔和な顔つきで声にも緊張感が感じられない。
この男の胆力は本物か・・・
「我が殿に聞いたところ、劉備殿とは親しい間柄だったと聞きます。どうして、敵に回ったのでしょうか?」
「親しい?・・・そうか、死地は確かに何度もともにした。しかし、同じ道を歩むのを誓い合ったわけじゃない。・・・それでいいよな?」
最後は、遠くにいる曹操に投げかけた言葉だったが、今回は郭嘉に任すということになっているので、曹操は返事をしなかった。
「死地をともにされたのであれば、殿の力は理解できましょう。勝てると本気でお思いか?」
もし劉備が勝てるというのであれば、戦力分析能力が足りないと責めることができる。勝てないと言えば、陶謙軍の士気が下がるだろう。
郭嘉は劉備の次の言葉を待った。
「うーん。勝てる、勝てないねぇ・・・俺が援軍の使者、麋竺殿に約束したのは、『何とかする』だよ。勝敗を約束したわけじゃない」
『何とかする』だと?・・・
そんなあいまいな言葉を信じて、徐州の臣たちは、あれほどに士気をあげているのか?
郭嘉の理解の外にある。
また、予想外の回答に用意していた言葉が使えなくなってしまった。
「何とかするとは、どのようにして?」
「それは、これから考えるさ。そうだ、あんた頭よさそうだから、一緒に考えようぜ」
「く・・・・」
郭嘉が劉備に振り回され出した。
それが自分でも分かるだけに、流れを変えようと必死になる。
「今回は我が殿の父君が殺されたのだ。その無念たるや想像するに胸が張り裂ける。非は陶謙にある」
「そいつは確かに悲しいよね・・・・でも、それは徐州の民だって同じだぜ」
咄嗟だったのだが、郭嘉は口が滑ったと後悔した。
「今回、悪いのは張闓ってやつだ。そいつを見つけ出して、報いを与えたいっていうなら、親しい曹操殿のために俺は手伝った」
でも、今回はやり方が違うと劉備は言う。
「張闓は陶謙の部下。陶謙には部下を管理する責任がある。その責任を放棄されるおつもりか?」
「そいつは一理ある。・・・でも、それは徐州の民に手をかける前の話だ」
いつの間にか、劉備は一歩の距離も詰めており、横並びにあぶみとあぶみがぶつかるほどに近づいて来た。
「州の長官は、州の民を守る義務がある。部下への責任より、その義務の方が大きい。だから、陶謙殿は今、あんたらと戦っているんだよ」
「しかし・・・」
郭嘉が言葉に詰まる。その時、
「もういい」と、曹操が割って入って来た。
久しぶりの曹操との対面。
こんな間近で会うのは廃墟の洛陽以来だ。
「張闓を捜すか・・・今からでも、その提案に乗りたいが・・・」
「ああ、残念だが、少し遅いな」
短い言葉を交わし、お互いに分かれる。
劉備は城に戻る途中に振り返ると、
「郭嘉殿、頭で考えてない、後半の言葉の方が胸に来たぜ。あれこそが君臣としての鑑だ」
「なっ・・・」
論理的思考を第一とする郭嘉としては、本来、嬉しくない言葉のはずだが・・・
なぜか顔が赤くなるほど照れくさい言葉だった。
「それから、・・・今回の戦に関して言えば、このままだと俺たちは勝てるらしいぜ」
その言葉には曹操も振り返った。
・・・兵糧の件が露見しているのか?
「うちの身内が言ってたって言えば、分かってもらえると思うけど」
やはりか・・・
「だが、戦はやってみないとわからないものだぞ」
「もちろん、そうさ。・・・お手柔らかにな」
そう言うと、劉備は城の中に戻って行った。
曹操は陣幕に戻るとすぐに緊急に軍議を開く。
劉備の口ぶりから、兵糧がごく僅かなことは簡雍に見破られているのだろう。
兵糧が本当になくなってからの退却では、下手をすると全滅の危険もある。
退却するならば、今しかない。
今なら、まともに動けるのは援軍の劉備だけ。
総勢、三千から四千では深追いもしてこないだろう。
「残念だか、一旦、戻るぞ」
「そうですね」
曹操の決断に郭嘉も納得した。
郭嘉は曹操に付き従って、指示の伝達を行う。
それにしても、あれが劉備玄徳か・・・
ん?
郭嘉は、ふと地面に小さな石があることに気づくが、よく見るとそれは地表から石の頭の一部が出ているだけ。
掘ってみると、大きな石が出てきた。
今回のことを含め、少し考えさせられる。
しかし、
「戻ったら、文若殿に感謝しますね」
「なぜだ?」
「殿に引き合わせてくれました」
もし、先に劉備に会っていたら、ひょっとして・・・
それを聞いた曹操は大笑いする。
「あの男は稀代の人たらしだという。戦には負けたが、劉備には勝ったか」
「戦の負けも、一旦って言いましたよね。聞き逃していませんよ」
「ああ、一旦だ」
そう言って、曹操は全軍に退却の指示を出すのだった。
「兵糧の件、ばらしたんですね」
「ああ。そうすれば無駄な血も流れずに終わるだろう」
・・・今回はそうですね。
その言葉を簡雍は飲み込んだ。
長期戦に持ち込んで勝ったとしても、曹操を討ち取ることは難しかっただろう。
であれば、損害が少ない方がいいに決まっている。
例え、曹操の徐州侵攻が再び起こると予想したとしても。
「そう言えば、私がいない間に陶謙殿の歓待を受けたそうじゃないですか?」
「ああ、酒も料理も最高だったぜ」
「人が曹操軍の内情を調べている間に・・・待ってやろうとは思わなかったんですね」
悪い悪いと劉備は謝った。
まぁ、簡雍も本気で怒っているわけではないのだが・・・
今はつかの間の休息に羽を休めるとき。
曹操がこれで諦めないことを劉備も直感で分かっていた。
休んだあと、すぐに準備にとりかからなければならない。
曹操の第二次徐州侵攻に備えて。
劉備は次の戦こそ、本気の曹操孟徳と対峙することになる。
そう覚悟を決めるのだった。
曹操軍は、ここで待機していた。
その陣幕の中、曹操、郭嘉、荀攸が顔を突き合わせている。
間者の報告で、援軍の将の正体が分かり、その対策を立てているのだ。
正直言って、関羽、張飛と並んでも遜色がない武将の登場など、誤算以外の何ものでもない。
「趙雲子龍か・・・厄介な奴が現れたな」
「はい。典韋の傷は思ったほど深くありませんが、この戦いでの復帰は難しそうです」
先ほどから、曹操と荀攸だけが会話をし、郭嘉はずっと黙りっぱなしだ。
一人、想定外の出来事を、どうやって修正すればいいか考えている。
短期決戦に持ち込むために、かなり無茶をしてきていた。
徐州の民の虐殺などは、その最たるもので、陶謙をこの地に引っ張り出すために実施した作戦だったのだ。
ここまでは予定通りだったのだが・・・
まず、絶対にしてはいけないのが、陶謙をこの彭城県から逃がすことだ。
徐州の奥まで行かれては、そこに行きつくまでに兵糧が尽きてしまう。
そして、次に、我々の兵糧が少ないことも敵に悟られてはいけない。
覚悟を決めて籠城されては、こちらが先に根を上げてしまう可能性がある。
本来は陶謙の心を折って、自ら首を差出すという展開に持っていきたかったのだが、劉備の登場に士気が上がっている。
もはや無理だろう。惜しいところまで行ったはずだが・・・
郭嘉の中で、修正案がなかなか出てこなかった。
「殿、明日、私と劉備とで、対決をさせてもらえませんか?」
「対決とは?」
「矛ではなく、あくまでも言葉でです。考えたのですが、どうにも修正案が浮かびません。・・・ただ、鍵となるのは劉備のような気がします。かの男を論破できれば、もしや活路が見いだせるかもしれません」
戦う前は小石と馬鹿にしていたが、ようやく劉備を認めたようだ。
相手を軽く見ていた郭嘉を危うく感じたが、今の状態であれば問題ないだろう。
曹操は、分かったと、許可を出すのであった。
翌日、曹操軍の囲みの中から、一人の男が馬に乗って進み出てきた。
見たところ、武将というよりは文官である。
曹操軍の軍師ではないかと思われた。
「私は軍師祭酒の郭嘉奉考と申す。劉備殿に話がある」
「ここでか?それとも馬上か?」
用事があるのが自分と分かり、劉備は城郭から声をかけた。
「話せればいい。どちらでも構いませぬ」
「分かった。待っていろ」
すると、ほどなくして城門が開き、劉備が単騎で出てきた。
いつも護衛として付き従う、関羽や張飛も伴っていない。
『このくそ度胸は、どこから出てくるんだ?』
郭嘉も軍の囲みから飛び出しているとはいえ、すぐ後ろには数万の軍勢が控えている。
その前に単騎で身をさらすなど、自分で招いておきなから、劉備の行動に呆れてしまうのだった。
郭嘉は近づく劉備を観察する。二人の距離が残り一歩というところで劉備が止まった。
「待たせたかい?郭嘉殿」
「いや、わざわざご足労いただくとは、恐縮の至りです」
「それで、話ってのは、何だい?」
柔和な顔つきで声にも緊張感が感じられない。
この男の胆力は本物か・・・
「我が殿に聞いたところ、劉備殿とは親しい間柄だったと聞きます。どうして、敵に回ったのでしょうか?」
「親しい?・・・そうか、死地は確かに何度もともにした。しかし、同じ道を歩むのを誓い合ったわけじゃない。・・・それでいいよな?」
最後は、遠くにいる曹操に投げかけた言葉だったが、今回は郭嘉に任すということになっているので、曹操は返事をしなかった。
「死地をともにされたのであれば、殿の力は理解できましょう。勝てると本気でお思いか?」
もし劉備が勝てるというのであれば、戦力分析能力が足りないと責めることができる。勝てないと言えば、陶謙軍の士気が下がるだろう。
郭嘉は劉備の次の言葉を待った。
「うーん。勝てる、勝てないねぇ・・・俺が援軍の使者、麋竺殿に約束したのは、『何とかする』だよ。勝敗を約束したわけじゃない」
『何とかする』だと?・・・
そんなあいまいな言葉を信じて、徐州の臣たちは、あれほどに士気をあげているのか?
郭嘉の理解の外にある。
また、予想外の回答に用意していた言葉が使えなくなってしまった。
「何とかするとは、どのようにして?」
「それは、これから考えるさ。そうだ、あんた頭よさそうだから、一緒に考えようぜ」
「く・・・・」
郭嘉が劉備に振り回され出した。
それが自分でも分かるだけに、流れを変えようと必死になる。
「今回は我が殿の父君が殺されたのだ。その無念たるや想像するに胸が張り裂ける。非は陶謙にある」
「そいつは確かに悲しいよね・・・・でも、それは徐州の民だって同じだぜ」
咄嗟だったのだが、郭嘉は口が滑ったと後悔した。
「今回、悪いのは張闓ってやつだ。そいつを見つけ出して、報いを与えたいっていうなら、親しい曹操殿のために俺は手伝った」
でも、今回はやり方が違うと劉備は言う。
「張闓は陶謙の部下。陶謙には部下を管理する責任がある。その責任を放棄されるおつもりか?」
「そいつは一理ある。・・・でも、それは徐州の民に手をかける前の話だ」
いつの間にか、劉備は一歩の距離も詰めており、横並びにあぶみとあぶみがぶつかるほどに近づいて来た。
「州の長官は、州の民を守る義務がある。部下への責任より、その義務の方が大きい。だから、陶謙殿は今、あんたらと戦っているんだよ」
「しかし・・・」
郭嘉が言葉に詰まる。その時、
「もういい」と、曹操が割って入って来た。
久しぶりの曹操との対面。
こんな間近で会うのは廃墟の洛陽以来だ。
「張闓を捜すか・・・今からでも、その提案に乗りたいが・・・」
「ああ、残念だが、少し遅いな」
短い言葉を交わし、お互いに分かれる。
劉備は城に戻る途中に振り返ると、
「郭嘉殿、頭で考えてない、後半の言葉の方が胸に来たぜ。あれこそが君臣としての鑑だ」
「なっ・・・」
論理的思考を第一とする郭嘉としては、本来、嬉しくない言葉のはずだが・・・
なぜか顔が赤くなるほど照れくさい言葉だった。
「それから、・・・今回の戦に関して言えば、このままだと俺たちは勝てるらしいぜ」
その言葉には曹操も振り返った。
・・・兵糧の件が露見しているのか?
「うちの身内が言ってたって言えば、分かってもらえると思うけど」
やはりか・・・
「だが、戦はやってみないとわからないものだぞ」
「もちろん、そうさ。・・・お手柔らかにな」
そう言うと、劉備は城の中に戻って行った。
曹操は陣幕に戻るとすぐに緊急に軍議を開く。
劉備の口ぶりから、兵糧がごく僅かなことは簡雍に見破られているのだろう。
兵糧が本当になくなってからの退却では、下手をすると全滅の危険もある。
退却するならば、今しかない。
今なら、まともに動けるのは援軍の劉備だけ。
総勢、三千から四千では深追いもしてこないだろう。
「残念だか、一旦、戻るぞ」
「そうですね」
曹操の決断に郭嘉も納得した。
郭嘉は曹操に付き従って、指示の伝達を行う。
それにしても、あれが劉備玄徳か・・・
ん?
郭嘉は、ふと地面に小さな石があることに気づくが、よく見るとそれは地表から石の頭の一部が出ているだけ。
掘ってみると、大きな石が出てきた。
今回のことを含め、少し考えさせられる。
しかし、
「戻ったら、文若殿に感謝しますね」
「なぜだ?」
「殿に引き合わせてくれました」
もし、先に劉備に会っていたら、ひょっとして・・・
それを聞いた曹操は大笑いする。
「あの男は稀代の人たらしだという。戦には負けたが、劉備には勝ったか」
「戦の負けも、一旦って言いましたよね。聞き逃していませんよ」
「ああ、一旦だ」
そう言って、曹操は全軍に退却の指示を出すのだった。
「兵糧の件、ばらしたんですね」
「ああ。そうすれば無駄な血も流れずに終わるだろう」
・・・今回はそうですね。
その言葉を簡雍は飲み込んだ。
長期戦に持ち込んで勝ったとしても、曹操を討ち取ることは難しかっただろう。
であれば、損害が少ない方がいいに決まっている。
例え、曹操の徐州侵攻が再び起こると予想したとしても。
「そう言えば、私がいない間に陶謙殿の歓待を受けたそうじゃないですか?」
「ああ、酒も料理も最高だったぜ」
「人が曹操軍の内情を調べている間に・・・待ってやろうとは思わなかったんですね」
悪い悪いと劉備は謝った。
まぁ、簡雍も本気で怒っているわけではないのだが・・・
今はつかの間の休息に羽を休めるとき。
曹操がこれで諦めないことを劉備も直感で分かっていた。
休んだあと、すぐに準備にとりかからなければならない。
曹操の第二次徐州侵攻に備えて。
劉備は次の戦こそ、本気の曹操孟徳と対峙することになる。
そう覚悟を決めるのだった。
5
あなたにおすすめの小説
日本の運命を変えた天才少年-日本が世界一の帝国になる日-
ましゅまろ
歴史・時代
――もしも、日本の運命を変える“少年”が現れたなら。
1941年、戦争の影が世界を覆うなか、日本に突如として現れた一人の少年――蒼月レイ。
わずか13歳の彼は、天才的な頭脳で、戦争そのものを再設計し、歴史を変え、英米独ソをも巻き込みながら、日本を敗戦の未来から救い出す。
だがその歩みは、同時に多くの敵を生み、命を狙われることも――。
これは、一人の少年の手で、世界一の帝国へと昇りつめた日本の物語。
希望と混乱の20世紀を超え、未来に語り継がれる“蒼き伝説”が、いま始まる。
※アルファポリス限定投稿
大東亜戦争を有利に
ゆみすけ
歴史・時代
日本は大東亜戦争に負けた、完敗であった。 そこから架空戦記なるものが増殖する。 しかしおもしろくない、つまらない。 であるから自分なりに無双日本軍を架空戦記に参戦させました。 主観満載のラノベ戦記ですから、ご感弁を
改造空母機動艦隊
蒼 飛雲
歴史・時代
兵棋演習の結果、洋上航空戦における空母の大量損耗は避け得ないと悟った帝国海軍は高価な正規空母の新造をあきらめ、旧式戦艦や特務艦を改造することで数を揃える方向に舵を切る。
そして、昭和一六年一二月。
日本の前途に暗雲が立ち込める中、祖国防衛のために改造空母艦隊は出撃する。
「瑞鳳」「祥鳳」「龍鳳」が、さらに「千歳」「千代田」「瑞穂」がその数を頼みに太平洋艦隊を迎え撃つ。
If太平洋戦争 日本が懸命な判断をしていたら
みにみ
歴史・時代
もし、あの戦争で日本が異なる選択をしていたら?
国力の差を直視し、無謀な拡大を避け、戦略と外交で活路を開く。
真珠湾、ミッドウェー、ガダルカナル…分水嶺で下された「if」の決断。
破滅回避し、国家存続をかけたもう一つの終戦を描く架空戦記。
現在1945年中盤まで執筆
織田信長IF… 天下統一再び!!
華瑠羅
歴史・時代
日本の歴史上最も有名な『本能寺の変』の当日から物語は足早に流れて行く展開です。
この作品は「もし」という概念で物語が進行していきます。
主人公【織田信長】が死んで、若返って蘇り再び活躍するという作品です。
※この物語はフィクションです。
四代目 豊臣秀勝
克全
歴史・時代
アルファポリス第5回歴史時代小説大賞参加作です。
読者賞を狙っていますので、アルファポリスで投票とお気に入り登録してくださると助かります。
史実で三木城合戦前後で夭折した木下与一郎が生き延びた。
秀吉の最年長の甥であり、秀長の嫡男・与一郎が生き延びた豊臣家が辿る歴史はどう言うモノになるのか。
小牧長久手で秀吉は勝てるのか?
朝日姫は徳川家康の嫁ぐのか?
朝鮮征伐は行われるのか?
秀頼は生まれるのか。
秀次が後継者に指名され切腹させられるのか?
天竜川で逢いましょう 〜日本史教師が石田三成とか無理なので平和な世界を目指します〜
岩 大志
歴史・時代
ごくありふれた高校教師津久見裕太は、ひょんなことから頭を打ち、気を失う。
けたたましい轟音に気付き目を覚ますと多数の軍旗。
髭もじゃの男に「いよいよですな。」と、言われ混乱する津久見。
戦国時代の大きな分かれ道のド真ん中に転生した津久見はどうするのか!!???
そもそも現代人が生首とか無理なので、平和な世の中を目指そうと思います。
滝川家の人びと
卯花月影
歴史・時代
勝利のために走るのではない。
生きるために走る者は、
傷を負いながらも、歩みを止めない。
戦国という時代の只中で、
彼らは何を失い、
走り続けたのか。
滝川一益と、その郎党。
これは、勝者の物語ではない。
生き延びた者たちの記録である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる