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第4章 呪われた森 編
第93話 大森林の変化
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『迷いの森』こと、ファヌス大森林の中に足を踏み入れたレイヴン一行は、早速、ヘルハウンドの洗礼を受けるも、無事に撃退する。
次のモンスターが現れる前に、襲撃された現場を離れるのだった。
案内人である森の民のソフィアは、移動しながらも木々の並びや地形を確認する。
予定よりも早く大森林に突入したため、頭の中で計画を練り直しているのだ。
目的地は、大精霊シルフがいる『森の神殿』。
辿り着くまでの道筋をイメージすると、どうやら自分の知識で対応ができそうである。
進む経路は変わったが、案内する事には支障がないと分かり、胸を撫で下ろした。
ただ、彼女の脳裏には、気になることが一つだけある。
その事が、どうしても頭から離れず、表情にもあらわれるのだった。
「どうした?ルートを見失ったのか?」
目ざといレイヴンが、そんな彼女の様子を察知する。
このファヌス大森林の中では、森の民であるソフィアが命綱だ。
黒髪緋眼の青年が、気にするのも仕方がない。
「いえ、それは大丈夫。この辺りも、何度か来たことがあるから・・・」
彼女の言葉に安心するも、その後、視線を落とす仕草をレイヴンは見逃さなかった。
「何か気になることがあるのか?」
「・・・ええ。そうね」
質問に、一拍置いた後、ソフィアが答える。
「先ほど、襲ってきたヘルハウンド。ファヌス大森林には、これまで棲息していなかったモンスターなの」
「!・・・もしかして、瘴気のせいで、生態系が変わってしまったっていうのか?」
レイヴンの反射的な言葉だが、十分に考えられる事だった。
ファヌス大森林の中に住むのは、モンスターだけではなく小動物たちもいる。
それら全ての生態系が変わってしまったのならば、原因を排除したとしても、はたしてかつての姿を折り戻すことができるのだろうか?
ソフィアには、将来に対する不安もあったのだ。
しかし、ファヌス大森林から瘴気が発生して、まだ、数カ月しか経っていない。
今まで、存在していなかったモンスターの成体が、急に存在するものだろうか?
もちろん、モンスターの成長が、一般の動物とは異なる点は理解しているが・・・
「ヘルハウンドは、別名、『墓場の番犬』とも呼ばれている。あ奴らがいるという事は、アンデット系のモンスターが他にも大森林の中にいる可能性が高い」
「アンデット系ですか・・・」
モアナがモンスターに関するウンチクを披露すると、ソフィアは卒倒しかけるほどに絶句する。
風の精霊シルフとともに悠久の時を過ごした木々は、神木と言っても過言ではなかった。
その中心には『世界樹』があり、ファヌス大森林は聖域と呼ばれても不思議ではない場所となっている。
そこにアンデット系のモンスターが住みつくなど、森の民にとって、想像したくない出来事だ。
「瘴気が原因だとしても、変化が急すぎるな。」
「もしかしたら、『死霊魔術師』の仕業かもしれないねぇ」
モアナの話にレイヴンも頷く。瘴気、ヘルハウンド、アンデット系モンスター。
もしかしたら、全てが『死霊魔術師』に繋がっているのかもしれなかった。
決めつけるのは、早計だが、仮にそうだとしたら、相当な力を持った、件の術者がファヌス大森林にいる事になる。
だが、そうであった場合、問題の解決は単純であり、かつ早まるのだ。
その術者を倒せばいいだけなのである。
実際に、その仮定が成立していればの話だが・・・
但し、これからの行動は、『死霊魔術師』が存在するつもりで行動した方がいい。
術者の能力にもよるが、アンデット系モンスターはいくらでも増強できるため、油断していると足元をすくわれかねないのだ。
そして、気にしなければならないのが夜。
ファヌス大森林の木々に太陽の光りが遮られがちなため、うす暗さはあまり変わらないのだが、そろそろ陽が落ちる時間帯に差し掛かる。
野営の準備を始めた方がいい頃合いだった。
「『死霊魔術師』の件は保留にするが、いると見て行動しよう。これから、キャンプの準備を始めるけど、アンデット系モンスターの襲撃には注意しよう」
レイヴンがそう宣言すると、仲間たちは周囲に警戒しながらも腰を落とす。
初日とはいえ、少々、歩きすぎたのもしれなかった。
一方、メントフ王国の騎士団たちは、相談もなく決められたことに対して不満があるようだが、本日の行軍を止めることには賛成の様子。
彼らは適当な場所にテントを張る準備を始めた。
見ているとユリウスの部下たちは、腰にぶら下げた袋から珠のような物を取り出す。
その珠を地面に放り投げると、ある程度組み立てられたテントが出てきた。
ちょっとした微調整をするだけで、三人は寝泊まりできそうなテントができ上る。
あっという間に、三つのテントが建ち並ぶのだ。
さすがは魔法道具の創造が盛んな大国、メントフ王国である。
ホリフィールドをはじめとしたユリウスの配下たちが、ドヤ顔でレイヴンの方に視線を送って来た。
まるで、先のヘルハウンドとの戦闘で、モアナから叱責を受けた名誉を挽回したとでも言いだけである。
『別にお前たちの実力とは、関係ないだろ』と、思いつつ苦笑いをしながら、レイヴンは頭をかいた。
それは、ご自慢の魔法道具以上のスキルを持っているからである。
ここで、披露するのは、何だが申し訳ないが、仲間の女性陣に露営させる訳にいかなかった。
レイヴンは、『金庫』の中から、いつも使用しているコテージより、小ぶりなロッジを出す。
ファヌス大森林の中では、設置するスペースに限りがあるための選択なのだが、中の設備には、それなりに自信があった。
キャンプとして宿泊するには、十分すぎる大きさであり、メントフ王国のテントがみすぼらしく見える。
当然、その様子を見ていたホリフィールドたちは、あんぐりと口を開けて鳩が豆鉄砲を食ったような顔をしていた。
レイヴンは、あまり、そちらを見ないようにして、ロッジの中を仲間に案内する。
内装はシンプルだが、台所やシャワー、トイレなど最低限の設備は備わっていた。但し、間取りとしては、広めの1LDKであるため、寝る時は雑魚寝である。
もちろん、広いリビングを女性の寝所として、レイヴンはダイニングで寝るつもりだ。
後は豪華客船の時のようなネグリジェをカーリィとメラが着用しないことを祈るばかりだが・・・
そのカーリィとメラが台所に立って、料理を始める。
ヘルハウンドとの戦闘では、あまり活躍していないため、これくらいは引き受けるとのことだった。
レイヴンに、必要な食材を注文する。
料理をする二人を尻目に、レイヴンは外に出て、これからの事を考えた。
『死霊魔術師』がいると前提して戦う場合、術者をどうやって見つけ出すかが肝心となる。
使役するモンスターの陰に隠れて、前線に出てくるとは考えられないからだ。
それから、夜はアンデット系モンスターが、もっとも躍動する時間帯となる。
警戒のための見張りも立てなければならなかった。
考えることが非常に多い。
「できたわよ」
レイヴンが深い思考に入りかけたところで、カーリィからの声がかかった。
大きな皿に料理を盛りつけて、メラとともにロッジからやって来る。
料理人二人が砂漠の民だった事もあり、本日の夕食はヘダン族の郷土料理のようだった。
以前、ダネス砂漠の中にあるミラージの街で、レイヴンがご相伴あずかった品々が並び、懐かしさを感じる。
『砂漠の神殿』を目指していた、あの頃から、まだ、一年と経っていなかった。
その際、同じ食卓を囲み、ともに舌鼓を打っていたアンナの姿は、ここにはない。改めて彼女の身が案じられた。
「大丈夫さ、アンナにはライのアホウもついている」
モアナは、幼馴染でもある槍の名人ライ・アバンダの名前を出す。
その言葉通り、アンナの傍には、海の民の戦士が付いているはずなのだ。
彼の実力は、一緒に魔獣スキュラに立ち向かったレイヴンが良く知っている。過度な心配は、彼らに対して失礼かもしれない。
「折角の食事もまずくなるしねぇ」
まさしくモアナの言う通りだ。今は、目の前にある美味しい料理に集中した方がいい。
皿を前にして、仁王立ちするカーリィの姿も気になった。
食事の感想を待っているのである。
一口、頬張ったレイヴンは、サムズアップのポーズを見せた。
それに納得したカーリィとメラも席について、夕食が始まる。
今はとにかく、明日に備えて鋭気を養う事だけに専念しようと思うレイヴンだった。
次のモンスターが現れる前に、襲撃された現場を離れるのだった。
案内人である森の民のソフィアは、移動しながらも木々の並びや地形を確認する。
予定よりも早く大森林に突入したため、頭の中で計画を練り直しているのだ。
目的地は、大精霊シルフがいる『森の神殿』。
辿り着くまでの道筋をイメージすると、どうやら自分の知識で対応ができそうである。
進む経路は変わったが、案内する事には支障がないと分かり、胸を撫で下ろした。
ただ、彼女の脳裏には、気になることが一つだけある。
その事が、どうしても頭から離れず、表情にもあらわれるのだった。
「どうした?ルートを見失ったのか?」
目ざといレイヴンが、そんな彼女の様子を察知する。
このファヌス大森林の中では、森の民であるソフィアが命綱だ。
黒髪緋眼の青年が、気にするのも仕方がない。
「いえ、それは大丈夫。この辺りも、何度か来たことがあるから・・・」
彼女の言葉に安心するも、その後、視線を落とす仕草をレイヴンは見逃さなかった。
「何か気になることがあるのか?」
「・・・ええ。そうね」
質問に、一拍置いた後、ソフィアが答える。
「先ほど、襲ってきたヘルハウンド。ファヌス大森林には、これまで棲息していなかったモンスターなの」
「!・・・もしかして、瘴気のせいで、生態系が変わってしまったっていうのか?」
レイヴンの反射的な言葉だが、十分に考えられる事だった。
ファヌス大森林の中に住むのは、モンスターだけではなく小動物たちもいる。
それら全ての生態系が変わってしまったのならば、原因を排除したとしても、はたしてかつての姿を折り戻すことができるのだろうか?
ソフィアには、将来に対する不安もあったのだ。
しかし、ファヌス大森林から瘴気が発生して、まだ、数カ月しか経っていない。
今まで、存在していなかったモンスターの成体が、急に存在するものだろうか?
もちろん、モンスターの成長が、一般の動物とは異なる点は理解しているが・・・
「ヘルハウンドは、別名、『墓場の番犬』とも呼ばれている。あ奴らがいるという事は、アンデット系のモンスターが他にも大森林の中にいる可能性が高い」
「アンデット系ですか・・・」
モアナがモンスターに関するウンチクを披露すると、ソフィアは卒倒しかけるほどに絶句する。
風の精霊シルフとともに悠久の時を過ごした木々は、神木と言っても過言ではなかった。
その中心には『世界樹』があり、ファヌス大森林は聖域と呼ばれても不思議ではない場所となっている。
そこにアンデット系のモンスターが住みつくなど、森の民にとって、想像したくない出来事だ。
「瘴気が原因だとしても、変化が急すぎるな。」
「もしかしたら、『死霊魔術師』の仕業かもしれないねぇ」
モアナの話にレイヴンも頷く。瘴気、ヘルハウンド、アンデット系モンスター。
もしかしたら、全てが『死霊魔術師』に繋がっているのかもしれなかった。
決めつけるのは、早計だが、仮にそうだとしたら、相当な力を持った、件の術者がファヌス大森林にいる事になる。
だが、そうであった場合、問題の解決は単純であり、かつ早まるのだ。
その術者を倒せばいいだけなのである。
実際に、その仮定が成立していればの話だが・・・
但し、これからの行動は、『死霊魔術師』が存在するつもりで行動した方がいい。
術者の能力にもよるが、アンデット系モンスターはいくらでも増強できるため、油断していると足元をすくわれかねないのだ。
そして、気にしなければならないのが夜。
ファヌス大森林の木々に太陽の光りが遮られがちなため、うす暗さはあまり変わらないのだが、そろそろ陽が落ちる時間帯に差し掛かる。
野営の準備を始めた方がいい頃合いだった。
「『死霊魔術師』の件は保留にするが、いると見て行動しよう。これから、キャンプの準備を始めるけど、アンデット系モンスターの襲撃には注意しよう」
レイヴンがそう宣言すると、仲間たちは周囲に警戒しながらも腰を落とす。
初日とはいえ、少々、歩きすぎたのもしれなかった。
一方、メントフ王国の騎士団たちは、相談もなく決められたことに対して不満があるようだが、本日の行軍を止めることには賛成の様子。
彼らは適当な場所にテントを張る準備を始めた。
見ているとユリウスの部下たちは、腰にぶら下げた袋から珠のような物を取り出す。
その珠を地面に放り投げると、ある程度組み立てられたテントが出てきた。
ちょっとした微調整をするだけで、三人は寝泊まりできそうなテントができ上る。
あっという間に、三つのテントが建ち並ぶのだ。
さすがは魔法道具の創造が盛んな大国、メントフ王国である。
ホリフィールドをはじめとしたユリウスの配下たちが、ドヤ顔でレイヴンの方に視線を送って来た。
まるで、先のヘルハウンドとの戦闘で、モアナから叱責を受けた名誉を挽回したとでも言いだけである。
『別にお前たちの実力とは、関係ないだろ』と、思いつつ苦笑いをしながら、レイヴンは頭をかいた。
それは、ご自慢の魔法道具以上のスキルを持っているからである。
ここで、披露するのは、何だが申し訳ないが、仲間の女性陣に露営させる訳にいかなかった。
レイヴンは、『金庫』の中から、いつも使用しているコテージより、小ぶりなロッジを出す。
ファヌス大森林の中では、設置するスペースに限りがあるための選択なのだが、中の設備には、それなりに自信があった。
キャンプとして宿泊するには、十分すぎる大きさであり、メントフ王国のテントがみすぼらしく見える。
当然、その様子を見ていたホリフィールドたちは、あんぐりと口を開けて鳩が豆鉄砲を食ったような顔をしていた。
レイヴンは、あまり、そちらを見ないようにして、ロッジの中を仲間に案内する。
内装はシンプルだが、台所やシャワー、トイレなど最低限の設備は備わっていた。但し、間取りとしては、広めの1LDKであるため、寝る時は雑魚寝である。
もちろん、広いリビングを女性の寝所として、レイヴンはダイニングで寝るつもりだ。
後は豪華客船の時のようなネグリジェをカーリィとメラが着用しないことを祈るばかりだが・・・
そのカーリィとメラが台所に立って、料理を始める。
ヘルハウンドとの戦闘では、あまり活躍していないため、これくらいは引き受けるとのことだった。
レイヴンに、必要な食材を注文する。
料理をする二人を尻目に、レイヴンは外に出て、これからの事を考えた。
『死霊魔術師』がいると前提して戦う場合、術者をどうやって見つけ出すかが肝心となる。
使役するモンスターの陰に隠れて、前線に出てくるとは考えられないからだ。
それから、夜はアンデット系モンスターが、もっとも躍動する時間帯となる。
警戒のための見張りも立てなければならなかった。
考えることが非常に多い。
「できたわよ」
レイヴンが深い思考に入りかけたところで、カーリィからの声がかかった。
大きな皿に料理を盛りつけて、メラとともにロッジからやって来る。
料理人二人が砂漠の民だった事もあり、本日の夕食はヘダン族の郷土料理のようだった。
以前、ダネス砂漠の中にあるミラージの街で、レイヴンがご相伴あずかった品々が並び、懐かしさを感じる。
『砂漠の神殿』を目指していた、あの頃から、まだ、一年と経っていなかった。
その際、同じ食卓を囲み、ともに舌鼓を打っていたアンナの姿は、ここにはない。改めて彼女の身が案じられた。
「大丈夫さ、アンナにはライのアホウもついている」
モアナは、幼馴染でもある槍の名人ライ・アバンダの名前を出す。
その言葉通り、アンナの傍には、海の民の戦士が付いているはずなのだ。
彼の実力は、一緒に魔獣スキュラに立ち向かったレイヴンが良く知っている。過度な心配は、彼らに対して失礼かもしれない。
「折角の食事もまずくなるしねぇ」
まさしくモアナの言う通りだ。今は、目の前にある美味しい料理に集中した方がいい。
皿を前にして、仁王立ちするカーリィの姿も気になった。
食事の感想を待っているのである。
一口、頬張ったレイヴンは、サムズアップのポーズを見せた。
それに納得したカーリィとメラも席について、夕食が始まる。
今はとにかく、明日に備えて鋭気を養う事だけに専念しようと思うレイヴンだった。
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