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第4章 呪われた森 編
第96話 わだかまりの解消
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エウベ大陸の中央に位置し、『世界の肺』と言っても過言ではないファヌス大森林。
別名『迷いの森』と呼ばれる、この深緑の地へと足を踏み入れ、二日目を迎えたイグナシア王国とメントフ王国の混成部隊。
それは、イグナシア王国の『国王巡察使』という立場にあるレイヴン一行と、メントフ王国の王太子ユリウスが率いる騎士団だった。
そもそもレイヴンの仲間は、砂漠の民、海の民、森の民とバラエティーに富んでいる。レイヴン一行だけで、混成部隊と呼んでもおかしくはない。
その部隊の道中は、先頭を歩くレイヴンの『聖なる火』の効果のおかげか、モンスターから襲われる機会は、著しく減るのだが、幾ばくかの戦闘はあった。
隊列の後方は光りが届きにくく、アンデット系モンスターからすれば、格好の的に見えるのかもしれない。
そこで、殿には最強の人材を配置して対処する事にした。海の民のモアナとユリウスの側近、ホリフィールドである。
モンスターの気配を素早く察知するとモアナは『神速』のスキルを駆使し、瞬く間に殲滅していった。
遊撃隊として動く剣の達人に対して、ホリフィールドはその場から動かない。スキル『護衛』を発動し、モンスターの攻撃を防ぐのだ。
ホリフィールドが時間を稼ぎ、その間にモアナが仕留める。
案外、この二人はいいコンビになるのではないかと思われた。
「あんた、いいスキルを持っているんじゃないか」
モアナが褒めるとホリフィールドは、「ふんっ」とそっぽを向く。
初日、ヘルハウンド相手に見せた失態を咎められたことを、まだ根に持っているようだ。
確かにあれは自分のミスだとホリフィールド自身も認めている。モンスターを舐め切って、スキルすら発動しなかったのだから・・・
だが、大国の騎士として、王太子の側近を任せられるほどのエリートの彼は、そう簡単に飲み込むことができないのだった。
しかし、モンスター相手の戦闘を繰り返す事で、二人の間に、多少の信頼関係が構築されていくのをレイヴンは見逃さない。
最初は、どうなる事かと思ったメンバー構成だったが、どうにかまとまりつつあるようだ。
こうして、二つの団体の歩き詰めの行軍、二日目の行程も、ようやく終わりを告げようとする。
高い木々に隠れて、太陽の傾きは見えないが、頃合いとしては、そろそろ日の入りの時刻が近づいていたのだ。
昨日、同様に適当なスペースを確保して、お互い宿営の準備を始める。
メントフ王国は自慢の魔法道具でテントを楽に設営することができるのだが、それ以上のスキルを見せつけられるため、あまりレイヴンの方を見なかった。
但し、中央に建てられた見張り台の設置の時だけは、嫌でも目に入る。
悔しいが、その妙技には惚れ惚れするのだった。
昨日、寝床に問題があるとボヤいていた黒髪緋眼の青年は、『制作』のスキルで、『炎の剣』を固定できる設置台を作る。
寝ながら、負荷のかからない高さを自在に調整し、瞬く間に改善してみせた。
それと同時にメントフ王国のテント設置が完成するのだから、レイヴンの仕事の早さには感歎するしかない。
そんな異国の青年にユリウスが擦り寄って来るのだった。
「本当に君のスキルには、驚かされるな。ますます、評価が上がるよ」
昨日話した、引き抜きの件をぶり返す。しかし、こんな片手間作業を褒められたところで、むず痒いだけだ。
社交辞令で、返答した後、レイヴンは火起こしを始める。
本日は、ロッジの中の台所ではなく、外で調理をしようと考えたのだ。
今晩の献立は、鶏肉の炙り焼きに野菜のスープ。それにロールパンをつければ完成である。
レイヴンは『金庫』の中から、火が付いている薪を地点指定で、簡易的な竈の中にくべた。
あっという間に準備を整えると、早速、調理を開始する。
「私、手伝います」
日中の行軍では戦闘に参加しないソフィアが、率先して鍋の前に立った。
冒険経験の少ない彼女にとって、歩くだけでも大変だろうにと身体を心配する。一方で、彼女の行動には、故郷の現状から、今は体を動かしていた方が、余計な事を考えずにすむのかもと慮るのだった。
「じゃあ、この野菜を一口大に切って、鍋に入れてくれ」
「分かったわ」
ソフィアが手際よく、食材を処理するとレイヴンの指示通り、鍋に投入する。
普段から、料理はこなしている包丁さばきであった。
スープ自体は、事前に完成した物が『金庫』の中に入っており、後は具材が煮立つのを待つだけ。
鍋の方をソフィアに任せて、レイヴンは鶏肉の炙り焼きに取りかかった。
次第に、辺りには鼻腔を誘ういい匂いが立ち込める。
料理が完成すると、クロウを入れた六人は美味しい料理に舌鼓を打った。
メントフ王国の騎士団は、やっと火起こしが終わり、これから夕食の支度を始めるところ。
先に美食を味わうのに罪悪感を覚えたレイヴンは、スープの提供を提案した。
カーリィとメラが、お盆に乗せた人数分のスープをユリウスの元へと運ぶ。
「私たちが先に食べているから、毒は入っていないのは確認済みよ」
「今さら、そんなことは疑わないさ」
受け取ったユリウスが、早速、口をつける。一日、歩き通した体に、温かいスープは、疲労した体の骨身にしみた。
疲れが和らいだような気分になる。
「美味しいな。これは、君が?」
「いえ、レイヴンよ。自分で用意したのか、どこかの食堂から調達したのかは、知らないけど」
まぁ、結局、誰が作ったかは関係なく、美味しい料理が食べられれば、それで十分。
このおすそ分けにユリウスは感謝する。
食事の途中だが、カーリィとの二人の間に、やや気まずい沈黙が訪れた。
だが、このままではいけないという思いから、メントフ王国の王太子が口を開く。
「・・・中途半端な求婚で、君に迷惑をかけたな」
「私だって、今、生きている事が不思議でならないわ。王国を維持するためのパートナー選びという点では、賢明な判断よ」
砂漠の民とメントフ王国は、立地的に近い位置にあるため、親密な関係を築いていた。
次世代の指導者となる王太子ユリウスと族長の娘カーリィの縁談の話も、両国の関係から自然に生まれた話。
ところが、カーリィがいずれ命を落とす『精鎮の巫女』だと知ると、メントフ王国側は手の平を返したのだ。
縁談はなかったことにして、国交も冷え切るのである。
そんなメントフ王国の方針や態度から、腹を立てたカーリィとメラが、以前、ユリウスの事をアホ王太子と呼ばわったのだった。
「・・・何を言っても、全てはいい訳さ。・・・ただ、率直にあの時の非礼を謝りたい」
「私自身も、恋愛はおろか、生きることも半ば諦めていた。・・・それりゃ、一時は頭に来たけど、もう大丈夫よ」
「それは彼がいるからかい?」
ユリウスの言葉に、やや離れた位置にいるレイヴンをカーリィは見つめる。そして、メントフ王国の王太子に向き直すと、素直に頷いた。
「今の私があるのは、レイヴンのおかげ。彼にとっては、当たり前の事をしただけかもしれないけど、私はレイヴンに出会って全てが変わった」
「だろうね。以前より、生き生きとしているのが、はっきりと分かるよ」
「諦めていた恋愛をしているからかな」
ヘダン族族長の娘の明るい笑顔に、ユリウスも自然と口元が綻ぶ。止めていた手を動かし、再び、スープの味を噛みしめた。
カーリィとユリウスにあったわだかまり。これが、今回の合同行動の足枷になる懸念があった。
それを取り除くために、あの黒髪緋眼の青年はスープを用意し、カーリィに運ばせたのではないか・・・
そのことを当の二人は、薄々、勘づくのだった。また、ある意味、レイヴンが背中を押してくれたのだとも思う。
その期待に応えて、悪い感情を払しょくすることができたのは、何とも喜ばしい話だ。お互い確認するまでもなく、それは理解している。
ユリウスは、今日食べたスープの味を一生、忘れることがないのだろうと思うのだった。
別名『迷いの森』と呼ばれる、この深緑の地へと足を踏み入れ、二日目を迎えたイグナシア王国とメントフ王国の混成部隊。
それは、イグナシア王国の『国王巡察使』という立場にあるレイヴン一行と、メントフ王国の王太子ユリウスが率いる騎士団だった。
そもそもレイヴンの仲間は、砂漠の民、海の民、森の民とバラエティーに富んでいる。レイヴン一行だけで、混成部隊と呼んでもおかしくはない。
その部隊の道中は、先頭を歩くレイヴンの『聖なる火』の効果のおかげか、モンスターから襲われる機会は、著しく減るのだが、幾ばくかの戦闘はあった。
隊列の後方は光りが届きにくく、アンデット系モンスターからすれば、格好の的に見えるのかもしれない。
そこで、殿には最強の人材を配置して対処する事にした。海の民のモアナとユリウスの側近、ホリフィールドである。
モンスターの気配を素早く察知するとモアナは『神速』のスキルを駆使し、瞬く間に殲滅していった。
遊撃隊として動く剣の達人に対して、ホリフィールドはその場から動かない。スキル『護衛』を発動し、モンスターの攻撃を防ぐのだ。
ホリフィールドが時間を稼ぎ、その間にモアナが仕留める。
案外、この二人はいいコンビになるのではないかと思われた。
「あんた、いいスキルを持っているんじゃないか」
モアナが褒めるとホリフィールドは、「ふんっ」とそっぽを向く。
初日、ヘルハウンド相手に見せた失態を咎められたことを、まだ根に持っているようだ。
確かにあれは自分のミスだとホリフィールド自身も認めている。モンスターを舐め切って、スキルすら発動しなかったのだから・・・
だが、大国の騎士として、王太子の側近を任せられるほどのエリートの彼は、そう簡単に飲み込むことができないのだった。
しかし、モンスター相手の戦闘を繰り返す事で、二人の間に、多少の信頼関係が構築されていくのをレイヴンは見逃さない。
最初は、どうなる事かと思ったメンバー構成だったが、どうにかまとまりつつあるようだ。
こうして、二つの団体の歩き詰めの行軍、二日目の行程も、ようやく終わりを告げようとする。
高い木々に隠れて、太陽の傾きは見えないが、頃合いとしては、そろそろ日の入りの時刻が近づいていたのだ。
昨日、同様に適当なスペースを確保して、お互い宿営の準備を始める。
メントフ王国は自慢の魔法道具でテントを楽に設営することができるのだが、それ以上のスキルを見せつけられるため、あまりレイヴンの方を見なかった。
但し、中央に建てられた見張り台の設置の時だけは、嫌でも目に入る。
悔しいが、その妙技には惚れ惚れするのだった。
昨日、寝床に問題があるとボヤいていた黒髪緋眼の青年は、『制作』のスキルで、『炎の剣』を固定できる設置台を作る。
寝ながら、負荷のかからない高さを自在に調整し、瞬く間に改善してみせた。
それと同時にメントフ王国のテント設置が完成するのだから、レイヴンの仕事の早さには感歎するしかない。
そんな異国の青年にユリウスが擦り寄って来るのだった。
「本当に君のスキルには、驚かされるな。ますます、評価が上がるよ」
昨日話した、引き抜きの件をぶり返す。しかし、こんな片手間作業を褒められたところで、むず痒いだけだ。
社交辞令で、返答した後、レイヴンは火起こしを始める。
本日は、ロッジの中の台所ではなく、外で調理をしようと考えたのだ。
今晩の献立は、鶏肉の炙り焼きに野菜のスープ。それにロールパンをつければ完成である。
レイヴンは『金庫』の中から、火が付いている薪を地点指定で、簡易的な竈の中にくべた。
あっという間に準備を整えると、早速、調理を開始する。
「私、手伝います」
日中の行軍では戦闘に参加しないソフィアが、率先して鍋の前に立った。
冒険経験の少ない彼女にとって、歩くだけでも大変だろうにと身体を心配する。一方で、彼女の行動には、故郷の現状から、今は体を動かしていた方が、余計な事を考えずにすむのかもと慮るのだった。
「じゃあ、この野菜を一口大に切って、鍋に入れてくれ」
「分かったわ」
ソフィアが手際よく、食材を処理するとレイヴンの指示通り、鍋に投入する。
普段から、料理はこなしている包丁さばきであった。
スープ自体は、事前に完成した物が『金庫』の中に入っており、後は具材が煮立つのを待つだけ。
鍋の方をソフィアに任せて、レイヴンは鶏肉の炙り焼きに取りかかった。
次第に、辺りには鼻腔を誘ういい匂いが立ち込める。
料理が完成すると、クロウを入れた六人は美味しい料理に舌鼓を打った。
メントフ王国の騎士団は、やっと火起こしが終わり、これから夕食の支度を始めるところ。
先に美食を味わうのに罪悪感を覚えたレイヴンは、スープの提供を提案した。
カーリィとメラが、お盆に乗せた人数分のスープをユリウスの元へと運ぶ。
「私たちが先に食べているから、毒は入っていないのは確認済みよ」
「今さら、そんなことは疑わないさ」
受け取ったユリウスが、早速、口をつける。一日、歩き通した体に、温かいスープは、疲労した体の骨身にしみた。
疲れが和らいだような気分になる。
「美味しいな。これは、君が?」
「いえ、レイヴンよ。自分で用意したのか、どこかの食堂から調達したのかは、知らないけど」
まぁ、結局、誰が作ったかは関係なく、美味しい料理が食べられれば、それで十分。
このおすそ分けにユリウスは感謝する。
食事の途中だが、カーリィとの二人の間に、やや気まずい沈黙が訪れた。
だが、このままではいけないという思いから、メントフ王国の王太子が口を開く。
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ところが、カーリィがいずれ命を落とす『精鎮の巫女』だと知ると、メントフ王国側は手の平を返したのだ。
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「・・・何を言っても、全てはいい訳さ。・・・ただ、率直にあの時の非礼を謝りたい」
「私自身も、恋愛はおろか、生きることも半ば諦めていた。・・・それりゃ、一時は頭に来たけど、もう大丈夫よ」
「それは彼がいるからかい?」
ユリウスの言葉に、やや離れた位置にいるレイヴンをカーリィは見つめる。そして、メントフ王国の王太子に向き直すと、素直に頷いた。
「今の私があるのは、レイヴンのおかげ。彼にとっては、当たり前の事をしただけかもしれないけど、私はレイヴンに出会って全てが変わった」
「だろうね。以前より、生き生きとしているのが、はっきりと分かるよ」
「諦めていた恋愛をしているからかな」
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カーリィとユリウスにあったわだかまり。これが、今回の合同行動の足枷になる懸念があった。
それを取り除くために、あの黒髪緋眼の青年はスープを用意し、カーリィに運ばせたのではないか・・・
そのことを当の二人は、薄々、勘づくのだった。また、ある意味、レイヴンが背中を押してくれたのだとも思う。
その期待に応えて、悪い感情を払しょくすることができたのは、何とも喜ばしい話だ。お互い確認するまでもなく、それは理解している。
ユリウスは、今日食べたスープの味を一生、忘れることがないのだろうと思うのだった。
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