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第三話 そして初夜!
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「あー、ほんと気分ン悪りぃ」
花嫁の離宮に入った、紫龍・アストレアは
礼服のタイを苛立たしげに外して放った。
そしてそのままソファーに寝転がる。
いくら政略結婚とはいえ、
男の花嫁として迎えられた自分に注がれる、
好奇な視線も不快だったが、何よりあの花婿が気に入らない。
(ったく、人の顔見るなりがっかりしやがって)
紫龍は自分の生涯の伴侶となった、
空色の髪の王子を思い出した。
一瞬とはいえ、その髪の色を不覚にもきれいだと思ってしまったことに、
紫龍は歯噛みしたい思いになった。
「紫龍様に申し上げます。間もなく初夜の儀を行われるために、
クラウド様がこちらにお渡りになられます」
紫龍は不機嫌丸出しに、先触れの侍女を睨み付けた。
「初夜だあ? 男と男でそんなもん
迎えられるわけねーだろ!」
その白目には無数の毛細血管が浮いていた。
紫龍の迫力に気圧され、腰を抜かした侍女は、
ぺたんとその場に座り込んだ。
「あはは~……ども、ども」
やがて顔を引き攣らせて、部屋に入ってきたクラウドを、
紫龍が不機嫌丸出しに睨み付けた。
そして部屋には不吉な沈黙が流れる。
「あのさ、一応俺たち名目上は夫婦ってことになっているんだけどさ、
その……男同士でそういうのも、なんか厳しいわけで……」
クラウドが言いにくそうに口ごもると、紫龍はそっぽを向いた。
「安心しろよ、これが政略結婚だってことは重々承知している。
てめえに何かを期待するなんてことはあり得ねえよ」
投げ捨てるように言い放った紫龍の言葉に、
クラウドはほっと胸を撫で下ろした。
「そう、じゃあ、俺寝るから」
そういってクラウドは
部屋の中央に据えられたベッドの上に身を横たえた。
「おい! ここは俺にあてがわれた離宮だ。
俺がこのベッドに寝る。お前は帰れ!」
そういって紫龍はクラウドをベッドから蹴り落とした。
「痛ってぇな、馬鹿かてめえはっ!
政略結婚の手前、俺は夜が明けるまで、ここを出られねえんだよ。
お前が男だろうが、一応俺は『お前のことを大切に扱ってます』的な
行動をとらないと、国家規模で大変なことになんだよ。
つうか俺、マジでオカンに銃殺されるし」
クラウドが声を荒げると、
「だったら、てめえがそこの長椅子で寝ろよ。
それが政略結婚上の儀礼的な愛情ってもんだろ?」
そういって紫龍が鼻で嗤った。
「なんだと? てめえそれでも俺の嫁か!
嫁たるもの、こういうときには夫のことを気遣って、
無言のままにそっとベッドを明け渡すもんだろ。
そしていついかなる時も嫁は夫の意見に、従順に従うもんだ!」
そういってクラウドは紫龍の顔面に枕をぶつけた。
「ぶはっ! くそっ、痛ってえな。
都合のいいことばっか言ってんじゃねーよ。
形式的な結婚だってお前がさっきそういったんじゃん。
そのくせなんで俺に嫁としての心構えとか求めてくんの?
マジあり得ねぇし」
紫龍がクラウドに反論する。
「たとえ形式的な結婚でも、これは国家規模で大切なことなんだよ!
お前はとにかく、俺の嫁だという自覚を持てっつうの!」
クラウドの言葉に、
紫龍は蟀谷の青筋が脈打つのを感じた。
「あー、なんだか俺、苛々してきちゃいました~。
そうですか、でしたらあなたも夫としてのお務めをちゃんと果たしてくださいよ~。
今夜は結婚式の初夜なんですよ?」
そういって紫龍はパジャマのボタンを上から二つ外して、
クラウドを挑発するようにベッドに身を横たえた。
紫龍の漆黒の髪がシーツの上に散って、
その双眸は閉じられている。
クラウドとは異なる、白く華奢な首筋から、鎖骨のあたりがはだけていて、
その姿にクラウドは思わず生唾を飲み込み、
そしてそのまま脂汗をかきながら、凍り付いたように、動きを止めた。
その様子を薄目を開けて見ていた紫龍が、
勝ち誇ったようにニヤリと嗤った。
「ほーら、やっぱり何にもできねぇ~じゃねえか。
嫁をろくに満足もさせられないで、一丁前に夫ズラすんなっつうの。
はい、だからお前、あっちな」
そういって紫龍はクラウドに枕と毛布を手渡した。
(くっそー、今日さえ乗り切れば)
クラウドは枕と毛布を受け取って、
長椅子の上でイジケルように丸まった。
そして出入りの店の贔屓にしている女の子たちの顔を思い浮かべる頃には、
うつらうつらと微睡はじめた。
刹那、クラウドは盛大なくしゃみをした。
春とはいえ、夜も更けるとぐっと気温が低くなるので、
やはり布団が恋しい。
クラウドのくしゃみに一瞬ビクッとなった紫龍が、
ベッドの上にむっくりと起き上がった。
「もういい、こっち来い。このままだと、お前風邪をひくぞ」
「へ? いいの?」
クラウドがおずおずと紫龍を見た。
「仕方ねぇだろ、不本意だけど風邪ひかれるとこっちも後味悪いし」
紫龍はベッドの上で小さく溜息を吐いた。
「おじゃま、します」
そういってクラウドは紫龍の隣にぎこちなく潜り込んだ。
「うわ~、暖ったけぇ~」
「いいか、ここが境界線だからな!
こっから絶対にはみ出すなよ」
そういって紫龍は布団の中でクラウドに背を向けた。
(なんかコイツ、微妙に優しくね?)
そんなことを思いながら、
クラウドはしばらく紫龍の背中を見つめていた。
枕もとに置かれた時計の秒針が、やけに大きく聞こえて、
クラウドはなかなか寝付くことができない。
(ちくしょう、すっかり目が冴えちまって
これじゃあ、眠れやしねぇ)
そういってクラウドが溜息を吐いたときだった。
今まで背を向けて寝ていた紫龍が、
いきなり寝返りを打って、クラウドに向き合った。
紫龍の顔面がドアップになる。
(うおー、なにこれ、びっくりした~)
クラウドは闇雲に高鳴った己の心臓を叱咤する。
(お、おいっ! なに男の寝顔見たくらいで、ドキドキしてやがる。
俺は初恋のラブレターを渡せない童貞の中学生ですか? コノヤロー)
そして横目でちらりと、隣で眠る紫龍を盗み見た。
(つうか、睫毛長げぇよな、こいつ。
綺麗というか、ひょっとすると男にこういう形容は相応しくないのかもしれねえけど、
美人っていうの? 身長は俺より少し低いくらいだけど、体つきは俺よりはずっと華奢なのな……)
そんなことを思いながら、クラウドが紫龍の首筋から鎖骨のあたりに
視線を這わせたとき、悲劇は起きたのだった。
(○×△?)
その感覚に、クラウドは全身に脂汗をみなぎらせた。
(勃っている……。俺の息子があたかも東京スカイツリーのごとくに、
天に向かってそそり勃っていやがる!!!)
クラウドの頬に一筋の涙が伝った。
(っておい! ちょっと待て、相手は男だぞ。
お前は冥界の門をくぐっちまうのか? )
クラウドは思わず自分の下半身に呼びかけを行うが、
紫龍の規則正しい寝息とともに、その吐息が
クラウドの首筋にかかると、
クラウドの全身に電流が駆け抜けた。
(うおっ! これマジでキツイって。
痛いくらいに張りつめていやがる)
そして人生最大の危機に瀕したクラウドに更なる試練が襲いかかったのだった。
「うう~ん、寒い」
寝ぼけた紫龍が、クラウドに抱きついたのである。
(ヤバイ! もう限界……)
クラウドに抱きつく紫龍から仄かに石鹸の匂いが香ると、
クラウドの理性はブチ切れた。
「もういい! 冥界の門でも雷門でも、お望み通りにくぐってやるよ!」
そういってクラウドはベッドに横たわる紫龍の上にマウントした。
クラウドの前髪が紫龍の頬を掠め、
キスまであと1mmという体制になったとき、ぱっちりと紫龍が目を見開いた。
「なにしてんの?」
寝起きの不機嫌も相まって、その声色は低い。
「いや、あの、えっと……」
ここにクラウド・リーニィ・グランバニアの
不思議な世界の冒険が、幕を開けたのであった。
花嫁の離宮に入った、紫龍・アストレアは
礼服のタイを苛立たしげに外して放った。
そしてそのままソファーに寝転がる。
いくら政略結婚とはいえ、
男の花嫁として迎えられた自分に注がれる、
好奇な視線も不快だったが、何よりあの花婿が気に入らない。
(ったく、人の顔見るなりがっかりしやがって)
紫龍は自分の生涯の伴侶となった、
空色の髪の王子を思い出した。
一瞬とはいえ、その髪の色を不覚にもきれいだと思ってしまったことに、
紫龍は歯噛みしたい思いになった。
「紫龍様に申し上げます。間もなく初夜の儀を行われるために、
クラウド様がこちらにお渡りになられます」
紫龍は不機嫌丸出しに、先触れの侍女を睨み付けた。
「初夜だあ? 男と男でそんなもん
迎えられるわけねーだろ!」
その白目には無数の毛細血管が浮いていた。
紫龍の迫力に気圧され、腰を抜かした侍女は、
ぺたんとその場に座り込んだ。
「あはは~……ども、ども」
やがて顔を引き攣らせて、部屋に入ってきたクラウドを、
紫龍が不機嫌丸出しに睨み付けた。
そして部屋には不吉な沈黙が流れる。
「あのさ、一応俺たち名目上は夫婦ってことになっているんだけどさ、
その……男同士でそういうのも、なんか厳しいわけで……」
クラウドが言いにくそうに口ごもると、紫龍はそっぽを向いた。
「安心しろよ、これが政略結婚だってことは重々承知している。
てめえに何かを期待するなんてことはあり得ねえよ」
投げ捨てるように言い放った紫龍の言葉に、
クラウドはほっと胸を撫で下ろした。
「そう、じゃあ、俺寝るから」
そういってクラウドは
部屋の中央に据えられたベッドの上に身を横たえた。
「おい! ここは俺にあてがわれた離宮だ。
俺がこのベッドに寝る。お前は帰れ!」
そういって紫龍はクラウドをベッドから蹴り落とした。
「痛ってぇな、馬鹿かてめえはっ!
政略結婚の手前、俺は夜が明けるまで、ここを出られねえんだよ。
お前が男だろうが、一応俺は『お前のことを大切に扱ってます』的な
行動をとらないと、国家規模で大変なことになんだよ。
つうか俺、マジでオカンに銃殺されるし」
クラウドが声を荒げると、
「だったら、てめえがそこの長椅子で寝ろよ。
それが政略結婚上の儀礼的な愛情ってもんだろ?」
そういって紫龍が鼻で嗤った。
「なんだと? てめえそれでも俺の嫁か!
嫁たるもの、こういうときには夫のことを気遣って、
無言のままにそっとベッドを明け渡すもんだろ。
そしていついかなる時も嫁は夫の意見に、従順に従うもんだ!」
そういってクラウドは紫龍の顔面に枕をぶつけた。
「ぶはっ! くそっ、痛ってえな。
都合のいいことばっか言ってんじゃねーよ。
形式的な結婚だってお前がさっきそういったんじゃん。
そのくせなんで俺に嫁としての心構えとか求めてくんの?
マジあり得ねぇし」
紫龍がクラウドに反論する。
「たとえ形式的な結婚でも、これは国家規模で大切なことなんだよ!
お前はとにかく、俺の嫁だという自覚を持てっつうの!」
クラウドの言葉に、
紫龍は蟀谷の青筋が脈打つのを感じた。
「あー、なんだか俺、苛々してきちゃいました~。
そうですか、でしたらあなたも夫としてのお務めをちゃんと果たしてくださいよ~。
今夜は結婚式の初夜なんですよ?」
そういって紫龍はパジャマのボタンを上から二つ外して、
クラウドを挑発するようにベッドに身を横たえた。
紫龍の漆黒の髪がシーツの上に散って、
その双眸は閉じられている。
クラウドとは異なる、白く華奢な首筋から、鎖骨のあたりがはだけていて、
その姿にクラウドは思わず生唾を飲み込み、
そしてそのまま脂汗をかきながら、凍り付いたように、動きを止めた。
その様子を薄目を開けて見ていた紫龍が、
勝ち誇ったようにニヤリと嗤った。
「ほーら、やっぱり何にもできねぇ~じゃねえか。
嫁をろくに満足もさせられないで、一丁前に夫ズラすんなっつうの。
はい、だからお前、あっちな」
そういって紫龍はクラウドに枕と毛布を手渡した。
(くっそー、今日さえ乗り切れば)
クラウドは枕と毛布を受け取って、
長椅子の上でイジケルように丸まった。
そして出入りの店の贔屓にしている女の子たちの顔を思い浮かべる頃には、
うつらうつらと微睡はじめた。
刹那、クラウドは盛大なくしゃみをした。
春とはいえ、夜も更けるとぐっと気温が低くなるので、
やはり布団が恋しい。
クラウドのくしゃみに一瞬ビクッとなった紫龍が、
ベッドの上にむっくりと起き上がった。
「もういい、こっち来い。このままだと、お前風邪をひくぞ」
「へ? いいの?」
クラウドがおずおずと紫龍を見た。
「仕方ねぇだろ、不本意だけど風邪ひかれるとこっちも後味悪いし」
紫龍はベッドの上で小さく溜息を吐いた。
「おじゃま、します」
そういってクラウドは紫龍の隣にぎこちなく潜り込んだ。
「うわ~、暖ったけぇ~」
「いいか、ここが境界線だからな!
こっから絶対にはみ出すなよ」
そういって紫龍は布団の中でクラウドに背を向けた。
(なんかコイツ、微妙に優しくね?)
そんなことを思いながら、
クラウドはしばらく紫龍の背中を見つめていた。
枕もとに置かれた時計の秒針が、やけに大きく聞こえて、
クラウドはなかなか寝付くことができない。
(ちくしょう、すっかり目が冴えちまって
これじゃあ、眠れやしねぇ)
そういってクラウドが溜息を吐いたときだった。
今まで背を向けて寝ていた紫龍が、
いきなり寝返りを打って、クラウドに向き合った。
紫龍の顔面がドアップになる。
(うおー、なにこれ、びっくりした~)
クラウドは闇雲に高鳴った己の心臓を叱咤する。
(お、おいっ! なに男の寝顔見たくらいで、ドキドキしてやがる。
俺は初恋のラブレターを渡せない童貞の中学生ですか? コノヤロー)
そして横目でちらりと、隣で眠る紫龍を盗み見た。
(つうか、睫毛長げぇよな、こいつ。
綺麗というか、ひょっとすると男にこういう形容は相応しくないのかもしれねえけど、
美人っていうの? 身長は俺より少し低いくらいだけど、体つきは俺よりはずっと華奢なのな……)
そんなことを思いながら、クラウドが紫龍の首筋から鎖骨のあたりに
視線を這わせたとき、悲劇は起きたのだった。
(○×△?)
その感覚に、クラウドは全身に脂汗をみなぎらせた。
(勃っている……。俺の息子があたかも東京スカイツリーのごとくに、
天に向かってそそり勃っていやがる!!!)
クラウドの頬に一筋の涙が伝った。
(っておい! ちょっと待て、相手は男だぞ。
お前は冥界の門をくぐっちまうのか? )
クラウドは思わず自分の下半身に呼びかけを行うが、
紫龍の規則正しい寝息とともに、その吐息が
クラウドの首筋にかかると、
クラウドの全身に電流が駆け抜けた。
(うおっ! これマジでキツイって。
痛いくらいに張りつめていやがる)
そして人生最大の危機に瀕したクラウドに更なる試練が襲いかかったのだった。
「うう~ん、寒い」
寝ぼけた紫龍が、クラウドに抱きついたのである。
(ヤバイ! もう限界……)
クラウドに抱きつく紫龍から仄かに石鹸の匂いが香ると、
クラウドの理性はブチ切れた。
「もういい! 冥界の門でも雷門でも、お望み通りにくぐってやるよ!」
そういってクラウドはベッドに横たわる紫龍の上にマウントした。
クラウドの前髪が紫龍の頬を掠め、
キスまであと1mmという体制になったとき、ぱっちりと紫龍が目を見開いた。
「なにしてんの?」
寝起きの不機嫌も相まって、その声色は低い。
「いや、あの、えっと……」
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