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譲にも事情がある。
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筋肉ダルマの叫び声が聞こえる。
「なんでことわるですかぁぁぁぁぁあ!?」
これは雄叫び?悲鳴?とにかくショッピングモールに響き渡った。
「まあまあ。理由は聞いても?」
僕は聞きたかった。
王寺グループの仕事を彼女が断る理由。
だいたいの人は益田さんのように驚くだろう。
だが僕は逆に好感を持てた。ここまで芯がしっかりしてるのなら尚ほしい。
「いえ。それが妹たちがアイドルをはじめまして。そのボディーガードにと思ってます。まだまだあぶなかっかしいので。」
家族を守るためってことか。
「若。あちらさんもそう言ってることだし仕方ないんじゃないっすか?」
薫が横から囁く。
そうだな。なんか深く話してくれなさそうだし。
無理に引き込んでも双方メリットがなくなる。
納得させてなんとか。そう考えてると益田さんが広島さんに詰め寄ってた。
「なんでなんでなんで!?why?」
なぜ最後に英語?余計悪くなりそうだ。まだ調べてからでも遅くないだろう。ボディーガードの件はちょっと時間をあけるか。
「益田さん。いいんですよ。急に申し訳ない。またの機会にお願いします。またお声をかけさせていただきます。」
「うちは絶対なびかないと思いますけどねぇ。」
小さく聞こえたがそこは触れないでおいた。
「おい広島!なんてこというんだ!?」
「まあまあ。それでわ。」
筋肉を止めて広島さんを見るが何か言いたそうな感じだった。
「それでは僕らはこれで失礼します。あ。あと薫の医療費と慰謝料。それとこちらへの迷惑料は後日益田さんにご連絡しますね。」
赤いダルマみたいな顔で広島さんに言い寄ってた益田さんの顔が今後は青くなった。
そんな信号機みたいな益田さんを置いて僕らは帰宅した。
もちろん薫は動けないからお姫様抱っこして帰りましたよ。
顔隠してわたわたしてたけど。そんなに恥ずかしいのかな?誰もいないのに。
自宅に戻った僕らは足の手当てと今後について話し合いをした。
テーブルには紅茶の入ったティーポット、カップが2つ置いてある。
「若。それにしてもあんな半人前のボディーガードを雇うんすか?プロに任せたほうがいいんじゃ?あれでは若のこと守りきれないっすよ。神出鬼没だし忍者みたいにいなくなるっすからね。」
あれ?ちょっと薫さん。軽くディスられてる気がする。
ちょっと思い付いたらそく行動してるだけなのに。
「でも薫。完璧を求めるとハードル高いよ。あと完璧を追い求めるとこちらにも制限がかかってきちゃうんだ。半人前のほうがやっちも学習してあがるけどこっちにも学習できるところもある。要は失敗して強くなるって感じかな。学習は大事だよ。日々学習だ。」
「でもそれで取り返しのつかないことになったらどうするんすか?」
「それは死ぬってこと?」
「……そうっすね。それが最悪の事態っす。」
「僕はそれこそないと思ってるよ。でも何事も決めつけはよくないけど限りなく0%だと考えてる。なぜなら近くにはいつも薫がそばにいてくれるからね。」
「……なんでいつも不意打ちしてくるんすか。」
薫は顔を赤くしてもじもじしはじめる。僕は話を続けた。
「それにこの学園内のほうが外よりも危険性は低いんじゃないかな?何事も過信はいけないけど最悪は正体がバレてしまうことだと思うよ。」
薫の顔が明るくなるこれで嫁さがしがとかそのボディーガードにポカしてもらえばとかなんかいろんなことを言ってる気が……
まあそんなことないようにこっちも注意するんだけどね。まだ候補も見つかってないんだから。
「そうっすね。じゃあボディーガードさんには頑張ってもらわないとっすね!でも若の人事に首を挟むのは恐縮なんすけどなんであの女なんすか?完璧を求めてないなら最後まで残ってた男2人のなかでもいいんじゃ?あとあの人超美人さんだったし……」
「ん?ごめん。最後の方聞こえなかった。もう一回。」
「いや。だからなんであの人にしたのかと思っただけっすよ。」
なんかはぐらかされた気がするが、まあいいや。
薫が人事に意見するのは珍しい。たしか反対されたのはアイドル事業を立ち上げようとした時以来かな?ものすごい剣幕で反対してきたな。ライバルがどうだとか可愛い子が近くにいちゃいけないとか?よくわからなかったけど。
「薫さんや。理由は2つある。」
「なぜおじいちゃん口調?まあいいっす。気にしたら負けなんで。それで?」
「一つは向上心。それはこっちが教えられるものじゃなくて意識の問題。伸びるか伸びないかはそこも重要だからね。」
「そこも?」
「ああそれとモチベーション。それは自分であげるしかない。こっちからアプローチとできるけど最初からあるほうがいいからね。それが男たちにはなかった。モニタリングしててわかったでしょ?試験だと思って行動してる時点でダメだね。いつも本番のように練習をしないと。で本番の時は練習のようにできないとだめなんだ。青いバラのガールズバンドのギター担当が言ってた。」
「誰っすかそれ?」
「まあそれはググってね。」
「はあ。」
「それともう1つが僕の提案。スカウトを断ったこと。」
「断ったのはびっくりしたっすね。あと断ってくれてよかったっす。でもそれがなんで理由になるんすか?」
「あの提案を断ることは家族のためと言ってたね。自分のことを優勢しないで家族のために動いた。」
「だからなんなんすか?」
「自己中はいくらでもみてきたし最後には自分をとる。それが普通だ。しかし家族を軸として生きてきたあの人は信頼を得たとき必ず裏切らないと感じたんだよ。」
「若がそんなに惚れ込んだならいいんじゃないっすか。もちろん外見じゃないんすよね?」
「?当たり前だろ?ボディーガードは外見がいいからって守れるまけではないからね。」
「それならいいですけど。若を信じます。」
「何を信じる信じないなんだ?」
薫がいってることがわからない。
「でも断られてるんだからもう無理なんじゃないっすか?」
「いやまた時期をみてアプローチするさ。もう夏休みにはいるし。本番は2学期からだよ。それまでいろいろ考えておくさ。」
「いろいろって……?若。ほどほどにしてくださいっす。」
薫の心配そうな顔を横にこれからどうしようかと考えながら、僕は紅茶を飲んだ。
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だいたいの人は益田さんのように驚くだろう。
だが僕は逆に好感を持てた。ここまで芯がしっかりしてるのなら尚ほしい。
「いえ。それが妹たちがアイドルをはじめまして。そのボディーガードにと思ってます。まだまだあぶなかっかしいので。」
家族を守るためってことか。
「若。あちらさんもそう言ってることだし仕方ないんじゃないっすか?」
薫が横から囁く。
そうだな。なんか深く話してくれなさそうだし。
無理に引き込んでも双方メリットがなくなる。
納得させてなんとか。そう考えてると益田さんが広島さんに詰め寄ってた。
「なんでなんでなんで!?why?」
なぜ最後に英語?余計悪くなりそうだ。まだ調べてからでも遅くないだろう。ボディーガードの件はちょっと時間をあけるか。
「益田さん。いいんですよ。急に申し訳ない。またの機会にお願いします。またお声をかけさせていただきます。」
「うちは絶対なびかないと思いますけどねぇ。」
小さく聞こえたがそこは触れないでおいた。
「おい広島!なんてこというんだ!?」
「まあまあ。それでわ。」
筋肉を止めて広島さんを見るが何か言いたそうな感じだった。
「それでは僕らはこれで失礼します。あ。あと薫の医療費と慰謝料。それとこちらへの迷惑料は後日益田さんにご連絡しますね。」
赤いダルマみたいな顔で広島さんに言い寄ってた益田さんの顔が今後は青くなった。
そんな信号機みたいな益田さんを置いて僕らは帰宅した。
もちろん薫は動けないからお姫様抱っこして帰りましたよ。
顔隠してわたわたしてたけど。そんなに恥ずかしいのかな?誰もいないのに。
自宅に戻った僕らは足の手当てと今後について話し合いをした。
テーブルには紅茶の入ったティーポット、カップが2つ置いてある。
「若。それにしてもあんな半人前のボディーガードを雇うんすか?プロに任せたほうがいいんじゃ?あれでは若のこと守りきれないっすよ。神出鬼没だし忍者みたいにいなくなるっすからね。」
あれ?ちょっと薫さん。軽くディスられてる気がする。
ちょっと思い付いたらそく行動してるだけなのに。
「でも薫。完璧を求めるとハードル高いよ。あと完璧を追い求めるとこちらにも制限がかかってきちゃうんだ。半人前のほうがやっちも学習してあがるけどこっちにも学習できるところもある。要は失敗して強くなるって感じかな。学習は大事だよ。日々学習だ。」
「でもそれで取り返しのつかないことになったらどうするんすか?」
「それは死ぬってこと?」
「……そうっすね。それが最悪の事態っす。」
「僕はそれこそないと思ってるよ。でも何事も決めつけはよくないけど限りなく0%だと考えてる。なぜなら近くにはいつも薫がそばにいてくれるからね。」
「……なんでいつも不意打ちしてくるんすか。」
薫は顔を赤くしてもじもじしはじめる。僕は話を続けた。
「それにこの学園内のほうが外よりも危険性は低いんじゃないかな?何事も過信はいけないけど最悪は正体がバレてしまうことだと思うよ。」
薫の顔が明るくなるこれで嫁さがしがとかそのボディーガードにポカしてもらえばとかなんかいろんなことを言ってる気が……
まあそんなことないようにこっちも注意するんだけどね。まだ候補も見つかってないんだから。
「そうっすね。じゃあボディーガードさんには頑張ってもらわないとっすね!でも若の人事に首を挟むのは恐縮なんすけどなんであの女なんすか?完璧を求めてないなら最後まで残ってた男2人のなかでもいいんじゃ?あとあの人超美人さんだったし……」
「ん?ごめん。最後の方聞こえなかった。もう一回。」
「いや。だからなんであの人にしたのかと思っただけっすよ。」
なんかはぐらかされた気がするが、まあいいや。
薫が人事に意見するのは珍しい。たしか反対されたのはアイドル事業を立ち上げようとした時以来かな?ものすごい剣幕で反対してきたな。ライバルがどうだとか可愛い子が近くにいちゃいけないとか?よくわからなかったけど。
「薫さんや。理由は2つある。」
「なぜおじいちゃん口調?まあいいっす。気にしたら負けなんで。それで?」
「一つは向上心。それはこっちが教えられるものじゃなくて意識の問題。伸びるか伸びないかはそこも重要だからね。」
「そこも?」
「ああそれとモチベーション。それは自分であげるしかない。こっちからアプローチとできるけど最初からあるほうがいいからね。それが男たちにはなかった。モニタリングしててわかったでしょ?試験だと思って行動してる時点でダメだね。いつも本番のように練習をしないと。で本番の時は練習のようにできないとだめなんだ。青いバラのガールズバンドのギター担当が言ってた。」
「誰っすかそれ?」
「まあそれはググってね。」
「はあ。」
「それともう1つが僕の提案。スカウトを断ったこと。」
「断ったのはびっくりしたっすね。あと断ってくれてよかったっす。でもそれがなんで理由になるんすか?」
「あの提案を断ることは家族のためと言ってたね。自分のことを優勢しないで家族のために動いた。」
「だからなんなんすか?」
「自己中はいくらでもみてきたし最後には自分をとる。それが普通だ。しかし家族を軸として生きてきたあの人は信頼を得たとき必ず裏切らないと感じたんだよ。」
「若がそんなに惚れ込んだならいいんじゃないっすか。もちろん外見じゃないんすよね?」
「?当たり前だろ?ボディーガードは外見がいいからって守れるまけではないからね。」
「それならいいですけど。若を信じます。」
「何を信じる信じないなんだ?」
薫がいってることがわからない。
「でも断られてるんだからもう無理なんじゃないっすか?」
「いやまた時期をみてアプローチするさ。もう夏休みにはいるし。本番は2学期からだよ。それまでいろいろ考えておくさ。」
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