5 / 5
第5章
しおりを挟む
朝。太陽が昇り生物が活動を始める。
朝。毎日きている朝。だが今日はちょっと違う。
俺、小林康之27歳はここからゼロから小林工務店復活の為、試練を受けに修行の旅にでる。
なんか住み込みで手取り足取り教えてもらえると思っていたが、なんか考えてる丁稚奉公とはかけ離れてたなぁ。
これから1人で旅をしながら腕を磨く。
じいちゃんばあちゃんに喜んでもらうためにも頑張らないとな。
俺は両頬を手のひらで叩き、気合いを入れてマックさんの待つ部屋へ向かうのだった。
「おはようございます!昨日はありがとうございました。おかげさまでゆっくり休めました。」
そう言いながらドアを開ける。
すると、涙か鼻水かわからないくらい顔をぐしゃぐしゃにしながらマックさんが泣きわめいていた。
…!(◎_◎;)何この光景。マックさん歳はじいちゃんやばあちゃんと変わらないくらいだというのに外見は昔のまんまだから中学生か高校生みたいだよ。
それが泣きわめいてるもんだから、ただの駄々をこねてる子どもにしか見えなかった。
「なんですか、この状況。なんでマックさんノドカにすがりついてるんですか?」
もう素晴らしい門出だと思ったら、いきなり修羅場だよ。
「聞いてよ康之くん!ノドカが、ノドカがこの家を出て行くというんだよ!!?なんでかね。なんでだろうね!!」
話し方がいつも通りになってるみたいだけど、目が血走ってて怖い。
「それは目の前にいるノドカさんにきいてみたらいかがですか?」
「もうさっきからずっとずっとずぅぅぅぅっと聞いてるのにダンマリなんだよ。何か知らないかね?」
マックさん必死だなぁ~。
「俺でよかったら聞いてみましょうか?ダメ元で。」
「本当かい?!ありがとう。助かるよ!」
そういってマックさんは部屋を去って行った。
そして、2人きりになった。
「姐さん、どうしていきなり出て行くと言ったんです?マックさん慌てふためいてましたよ?」
「はぁ~。まあじいちゃんはうちのことになるとめちゃくちゃ心配性になるからね。仕方ないよ。でも、もう決めたんだ。」
ノドカのパッチリとした目から強い意志のようなものを感じた気がした。
「そうか。じゃマックさんには2人で言おうか?まあ俺でもいないよりマシでしょ。」
「おおっ!サンキュー康之!」
あ。今、名前初めていわれたな。ホントノドカは分け隔てないな。
「いいってことよ。でわ参りますかね。どこにいるかな?」
「だいたいじいちゃんがいるところはわかるさね。」
そういうノドカのあとをついていく。
今度こそマックさんがいる部屋へ2人で向かった。
マックさんがいた部屋は工務店の事務所の様なところだった。今は使っていないのか埃っぽい。
マック工務店と木で看板があり、その横にはじいちゃんに見せてもらった白黒写真が立てかけてあった。
そしてガラスのショーケースには賞状やらメダルなどがある中、一際目立つところに小林工務店のヘルメットが飾ってある。
それら眺めながらマックさんは座っていた。
「じいちゃん。うち考え変わらないからね!決めたんだ!」
「マックさん!お孫さんの気持ちわかってください!夢があるなら追いかけさせてあげてください。うちのじいちゃんばあちゃんは背中を押してくれましたよ。あと…もう何言っても聞かないと思いますよ。だってもう目がキラキラ輝いてます。止められないですよ。」
「それをまさか康之くんに言われるとはね。本当に情けない。」
マックさんは頭を掻きながら力なく微笑んだ。
「わかった!そこまで言うなら認めよう!不束な孫娘だが、康之くんよろしく頼んだ!」
そして頭を地面スレスレまで下げる。
「………???ん?どういうことです?」
マックさんの言ってることがわからない。
「康之の願いを叶えてやる為一緒に旅をすると言ったときは本当に大丈夫かと思ったが、この2人なら大丈夫だろう。」
あれ?なんかわからないこと言ってる気がする。
2人でなら大丈夫?一緒に旅をする?俺と誰が?たぶんノドカだろうな。この話の流れから言って。
「ありがとうじいちゃん!うち頑張ってくるさね!よろしくね康之!これから2人、小林工務店復活のため頑張っていくさね!」
あ~なんか話が進んじゃってる。
まあ、いいか。美少女との旅も悪くない。
それから数時間経ち…出発である。
マックさんから地図と水、食料を受け取り旅がはじまる。工具と馬車まで準備してくれた。
これから目指すのは、ここ「はじまりの街マック」から山を3つ越えたところにある王都トーセに向かう。そこに1人目の賢者がいるらしい。
「おーい康之行くぞ!」
相変わらずノドカはサバサバしてるな。じいちゃんとの暫しの別れなのに。
「康之くん。孫娘をよろしく頼む。くれぐれも2人きりだからといって羽目を外しすぎない様に。孫娘に何かあったら例え師匠の孫であろうとも許さないからね?」
マックさん顔めちゃくちゃ怖いです。
「はい!かしこまりました。小林家の家紋に賭けてノドカさんと旅をさせていただきます!」
「よし!よく言った。漢に二言はなしですぞ!」
「康之、じいちゃん。何話してるんさね?早くいくよ!」
「わかったよ姐さん!でわマックさん行ってきます!」
「行ってらっしゃい!気をつけて戻ってくるんですよ!ノドカも元気でな~」
「行ってくるねじいちゃん!身体に気をつけるんだよ!」
パッチリとした目を涙でいっぱいにしてマックが見えなくなるまで大きく手を振り続けてた。
しばらくしてノドカも落ち着いた。
いつものノドカだ。
「本当に良かったの姐さん?寂しんじゃないの?」
聞かない方がいいとわかっていたがどうしてか聞いてしまった。
「まだわからないけど、いつもじいちゃんに甘えてばかりじゃいけない気がする。ここから、1人で自分の足で歩いて行こうと思ったんさね。あと…」
「ん?あと?」
「こんな頼りのない弟を放っておけないだろ?」
顔赤くしながら答えられると勘違いしちゃいそうだった。
「あと、姐さんは止めろ!姉弟子だけどなんか他の人から見たらなんか変に思われるだろ?あとあと、お前の方が老け顔だからな!うちは25歳だし気軽にノドカでいいよ。」
「そう言ってもらえたら嬉しいや。じゃノドカ。これからよろしく頼むよ!」
「おう!まかせなさね。」
「じゃあいきますか!」
「いこうかさね。」
『王都トーセへ!!』
朝。毎日きている朝。だが今日はちょっと違う。
俺、小林康之27歳はここからゼロから小林工務店復活の為、試練を受けに修行の旅にでる。
なんか住み込みで手取り足取り教えてもらえると思っていたが、なんか考えてる丁稚奉公とはかけ離れてたなぁ。
これから1人で旅をしながら腕を磨く。
じいちゃんばあちゃんに喜んでもらうためにも頑張らないとな。
俺は両頬を手のひらで叩き、気合いを入れてマックさんの待つ部屋へ向かうのだった。
「おはようございます!昨日はありがとうございました。おかげさまでゆっくり休めました。」
そう言いながらドアを開ける。
すると、涙か鼻水かわからないくらい顔をぐしゃぐしゃにしながらマックさんが泣きわめいていた。
…!(◎_◎;)何この光景。マックさん歳はじいちゃんやばあちゃんと変わらないくらいだというのに外見は昔のまんまだから中学生か高校生みたいだよ。
それが泣きわめいてるもんだから、ただの駄々をこねてる子どもにしか見えなかった。
「なんですか、この状況。なんでマックさんノドカにすがりついてるんですか?」
もう素晴らしい門出だと思ったら、いきなり修羅場だよ。
「聞いてよ康之くん!ノドカが、ノドカがこの家を出て行くというんだよ!!?なんでかね。なんでだろうね!!」
話し方がいつも通りになってるみたいだけど、目が血走ってて怖い。
「それは目の前にいるノドカさんにきいてみたらいかがですか?」
「もうさっきからずっとずっとずぅぅぅぅっと聞いてるのにダンマリなんだよ。何か知らないかね?」
マックさん必死だなぁ~。
「俺でよかったら聞いてみましょうか?ダメ元で。」
「本当かい?!ありがとう。助かるよ!」
そういってマックさんは部屋を去って行った。
そして、2人きりになった。
「姐さん、どうしていきなり出て行くと言ったんです?マックさん慌てふためいてましたよ?」
「はぁ~。まあじいちゃんはうちのことになるとめちゃくちゃ心配性になるからね。仕方ないよ。でも、もう決めたんだ。」
ノドカのパッチリとした目から強い意志のようなものを感じた気がした。
「そうか。じゃマックさんには2人で言おうか?まあ俺でもいないよりマシでしょ。」
「おおっ!サンキュー康之!」
あ。今、名前初めていわれたな。ホントノドカは分け隔てないな。
「いいってことよ。でわ参りますかね。どこにいるかな?」
「だいたいじいちゃんがいるところはわかるさね。」
そういうノドカのあとをついていく。
今度こそマックさんがいる部屋へ2人で向かった。
マックさんがいた部屋は工務店の事務所の様なところだった。今は使っていないのか埃っぽい。
マック工務店と木で看板があり、その横にはじいちゃんに見せてもらった白黒写真が立てかけてあった。
そしてガラスのショーケースには賞状やらメダルなどがある中、一際目立つところに小林工務店のヘルメットが飾ってある。
それら眺めながらマックさんは座っていた。
「じいちゃん。うち考え変わらないからね!決めたんだ!」
「マックさん!お孫さんの気持ちわかってください!夢があるなら追いかけさせてあげてください。うちのじいちゃんばあちゃんは背中を押してくれましたよ。あと…もう何言っても聞かないと思いますよ。だってもう目がキラキラ輝いてます。止められないですよ。」
「それをまさか康之くんに言われるとはね。本当に情けない。」
マックさんは頭を掻きながら力なく微笑んだ。
「わかった!そこまで言うなら認めよう!不束な孫娘だが、康之くんよろしく頼んだ!」
そして頭を地面スレスレまで下げる。
「………???ん?どういうことです?」
マックさんの言ってることがわからない。
「康之の願いを叶えてやる為一緒に旅をすると言ったときは本当に大丈夫かと思ったが、この2人なら大丈夫だろう。」
あれ?なんかわからないこと言ってる気がする。
2人でなら大丈夫?一緒に旅をする?俺と誰が?たぶんノドカだろうな。この話の流れから言って。
「ありがとうじいちゃん!うち頑張ってくるさね!よろしくね康之!これから2人、小林工務店復活のため頑張っていくさね!」
あ~なんか話が進んじゃってる。
まあ、いいか。美少女との旅も悪くない。
それから数時間経ち…出発である。
マックさんから地図と水、食料を受け取り旅がはじまる。工具と馬車まで準備してくれた。
これから目指すのは、ここ「はじまりの街マック」から山を3つ越えたところにある王都トーセに向かう。そこに1人目の賢者がいるらしい。
「おーい康之行くぞ!」
相変わらずノドカはサバサバしてるな。じいちゃんとの暫しの別れなのに。
「康之くん。孫娘をよろしく頼む。くれぐれも2人きりだからといって羽目を外しすぎない様に。孫娘に何かあったら例え師匠の孫であろうとも許さないからね?」
マックさん顔めちゃくちゃ怖いです。
「はい!かしこまりました。小林家の家紋に賭けてノドカさんと旅をさせていただきます!」
「よし!よく言った。漢に二言はなしですぞ!」
「康之、じいちゃん。何話してるんさね?早くいくよ!」
「わかったよ姐さん!でわマックさん行ってきます!」
「行ってらっしゃい!気をつけて戻ってくるんですよ!ノドカも元気でな~」
「行ってくるねじいちゃん!身体に気をつけるんだよ!」
パッチリとした目を涙でいっぱいにしてマックが見えなくなるまで大きく手を振り続けてた。
しばらくしてノドカも落ち着いた。
いつものノドカだ。
「本当に良かったの姐さん?寂しんじゃないの?」
聞かない方がいいとわかっていたがどうしてか聞いてしまった。
「まだわからないけど、いつもじいちゃんに甘えてばかりじゃいけない気がする。ここから、1人で自分の足で歩いて行こうと思ったんさね。あと…」
「ん?あと?」
「こんな頼りのない弟を放っておけないだろ?」
顔赤くしながら答えられると勘違いしちゃいそうだった。
「あと、姐さんは止めろ!姉弟子だけどなんか他の人から見たらなんか変に思われるだろ?あとあと、お前の方が老け顔だからな!うちは25歳だし気軽にノドカでいいよ。」
「そう言ってもらえたら嬉しいや。じゃノドカ。これからよろしく頼むよ!」
「おう!まかせなさね。」
「じゃあいきますか!」
「いこうかさね。」
『王都トーセへ!!』
0
この作品は感想を受け付けておりません。
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
勇者パーティーの保父になりました
阿井雪
ファンタジー
保父として転生して子供たちの世話をすることになりましたが、その子供たちはSSRの勇者パーティーで
世話したり振り回されたり戦闘したり大変な日常のお話です
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
半竜皇女〜父は竜人族の皇帝でした!?〜
侑子
恋愛
小さな村のはずれにあるボロ小屋で、母と二人、貧しく暮らすキアラ。
父がいなくても以前はそこそこ幸せに暮らしていたのだが、横暴な領主から愛人になれと迫られた美しい母がそれを拒否したため、仕事をクビになり、家も追い出されてしまったのだ。
まだ九歳だけれど、人一倍力持ちで頑丈なキアラは、体の弱い母を支えるために森で狩りや採集に励む中、不思議で可愛い魔獣に出会う。
クロと名付けてともに暮らしを良くするために奮闘するが、まるで言葉がわかるかのような行動を見せるクロには、なんだか秘密があるようだ。
その上キアラ自身にも、なにやら出生に秘密があったようで……?
※二章からは、十四歳になった皇女キアラのお話です。
追放された味噌カス第7王子の異種族たちと,のんびり辺境地開発
ハーフのクロエ
ファンタジー
アテナ王国の末っ子の第7王子に産まれたルーファスは魔力が0で無能者と言われ、大陸の妖精族や亜人やモンスターの多い大陸から離れた無人島に追放される。だが前世は万能スキル持ちで魔王を倒し英雄と呼ばれていたのを隠し生まれ変わってスローライフを送る為に無能者を装っていたのだ。そんなルーファスはスローライフを送るつもりが、無人島には人間族以外の種族の独自に進化した先住民がおり、周りの人たちが勝手に動いて気が付けば豊かで平和な強国を起こしていく物語です。
繰り返しのその先は
みなせ
ファンタジー
婚約者がある女性をそばに置くようになってから、
私は悪女と呼ばれるようになった。
私が声を上げると、彼女は涙を流す。
そのたびに私の居場所はなくなっていく。
そして、とうとう命を落とした。
そう、死んでしまったはずだった。
なのに死んだと思ったのに、目を覚ます。
婚約が決まったあの日の朝に。
無能妃候補は辞退したい
水綴(ミツヅリ)
ファンタジー
貴族の嗜み・教養がとにかく身に付かず、社交会にも出してもらえない無能侯爵令嬢メイヴィス・ラングラーは、死んだ姉の代わりに15歳で王太子妃候補として王宮へ迎え入れられる。
しかし王太子サイラスには周囲から正妃最有力候補と囁かれる公爵令嬢クリスタがおり、王太子妃候補とは名ばかりの茶番レース。
帰る場所のないメイヴィスは、サイラスとクリスタが正式に婚約を発表する3年後までひっそりと王宮で過ごすことに。
誰もが不出来な自分を見下す中、誰とも関わりたくないメイヴィスはサイラスとも他の王太子妃候補たちとも距離を取るが……。
果たしてメイヴィスは王宮を出られるのか?
誰にも愛されないひとりぼっちの無気力令嬢が愛を得るまでの話。
この作品は「小説家になろう」「カクヨム」にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる