万能艦隊

ypaaaaaaa

文字の大きさ
5 / 15
艦隊建設

艦隊派遣

しおりを挟む
欧州に艦隊を派遣することになったが、4隻の戦艦に加えて新型巡洋艦である天龍型巡洋艦の天龍、龍田を加えることとした。
新型巡洋艦が2隻なのは、この天龍型自体が試験艦的な立ち位置であり、また国内では扶桑型戦艦の追加建造が決まっていたためそちらに予算が割かれていたのである。
扶桑型戦艦はかなり建造しやすく、どれだけゆっくり建造しても3年以内には竣工することが出来る。
また建造費も他国の超弩級戦艦に比べれば半分程度であり、議会も特に扶桑型戦艦の建造に反対することは無かったのである。


欧州に派遣される遣欧艦隊の司令長官には日本海海戦時に水雷戦隊を駆り、目覚ましい活躍を見せた鈴木貫太郎中将が充てられ、1915年2月12日に柱島泊地を出港した。
柱島の近くの呉ではすでに扶桑型五番艦が進水を迎えようとしており、遣欧艦隊は安心して欧州への航路についたのである。


遣欧艦隊が配備されたのはイギリス本国艦隊であった。
1915年の3月に遣欧艦隊は欧州入りを果たしたわけだが、既にバルト海のロシア帝国海軍は壊滅しドイツ帝国海軍の視線は海上封鎖を行うイギリス海軍に向いていた。
これはイギリス海軍も重々承知であり、だからこそ日本に助けを求めたのである。
遣欧艦隊は3月24日にイギリス艦隊が碇泊するスカパ・フローに寄港し、船団護衛などの任務に従事することになる。
ドイツ海軍は潜水艦を用いた通商破壊戦を行っていたからである。
ここで活躍したのは天龍型の2隻だった、
天龍型はかなり巨大な巡洋艦だったが、搭載している兵器の数は豊富で爆雷や砲撃で敵潜水艦を葬っていった。
その間は扶桑型戦艦の4隻はスカパ・フローで静かに時を過ごしていたが1916年に入ると状況は少しずつ変化し始めた。
ドイツの通商破壊戦は確かに効果があったが、アメリカの客船であるルシタニア号を撃沈してしまいアメリカに目を付けられた。
そのため、ドイツ海軍の潜水艦運用は消極的になったがドイツ海軍首脳部は”海上戦力による封鎖の打破”をもくろみ、海上決戦を行うとしていた。
既に太平洋戦線は終結し、イギリスはやっと地中海と本国に絞ることが出来たがそれでも戦力は分散しておりドイツ大洋艦隊の戦力は上回っていたが、圧倒的とは言えなかった。
近代の海戦と言うと日本海海戦はやり玉に挙げられる。
日本海海戦では問題点はあったとはいえ、戦力的に各上のロシア艦隊を日本艦隊が撃破している。
つまり、数の上で優位であってもそれが勝敗に直結することはないのだ。
その戦力差がより小さければなおさらである。
その点、遣欧艦隊が派遣されたのはイギリスにとって干天の慈雨のような物だった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

小沢機動部隊

ypaaaaaaa
歴史・時代
1941年4月10日に世界初の本格的な機動部隊である第1航空艦隊の司令長官が任命された。 名は小沢治三郎。 年功序列で任命予定だった南雲忠一中将は”自分には不適任”として望んで第2艦隊司令長官に就いた。 ただ時局は引き返すことが出来ないほど悪化しており、小沢は戦いに身を投じていくことになる。 毎度同じようにこんなことがあったらなという願望を書き綴ったものです。 楽しんで頂ければ幸いです!

小日本帝国

ypaaaaaaa
歴史・時代
日露戦争で判定勝ちを得た日本は韓国などを併合することなく独立させ経済的な植民地とした。これは直接的な併合を主張した大日本主義の対局であるから小日本主義と呼称された。 大日本帝国ならぬ小日本帝国はこうして経済を盤石としてさらなる高みを目指していく… 戦線拡大が甚だしいですが、何卒!

超量産艦隊

ypaaaaaaa
歴史・時代
海軍内では八八艦隊の議論が熱を帯びていた頃、ある一人の天才によって地味ではあるが大きく日本の未来を変えるシステムが考案された。そのシステムとは、軍艦を一種の”箱”と捉えそこに何を詰めるかによって艦種を変えるという物である。海軍首脳部は直ちにこのシステムの有用性を認め次から建造される軍艦からこのシステムを導入することとした。 そうして、日本海軍は他国を圧倒する量産性を確保し戦雲渦巻く世界に漕ぎ出していく… こういうの書く予定がある…程度に考えてもらうと幸いです!

零式艦上マルチロール機

ypaaaaaaa
歴史・時代
1941年12月8日。真珠湾へ向かう6隻の空母の艦上に艦載されている機体はただ1機種のみであった。その名は零式艦上多用途機。この機体は世界で初めて戦闘、爆撃、雷撃を行えるいわば”マルチロール機”として誕生した。この機体を駆使して日本海軍は英米海軍との絶望的な戦争を切り抜けていく…

世界はあるべき姿へ戻される 第二次世界大戦if戦記

颯野秋乃
歴史・時代
1929年に起きた、世界を巻き込んだ大恐慌。世界の大国たちはそれからの脱却を目指し、躍起になっていた。第一次世界大戦の敗戦国となったドイツ第三帝国は多額の賠償金に加えて襲いかかる恐慌に国の存続の危機に陥っていた。援助の約束をしたアメリカは恐慌を理由に賠償金の支援を破棄。フランスは、自らを救うために支払いの延期は認めない姿勢を貫く。 ドイツ第三帝国は自らの存続のために、世界に隠しながら軍備の拡張に奔走することになる。 また、極東の国大日本帝国。関係の悪化の一途を辿る日米関係によって受ける経済的打撃に苦しんでいた。 その解決法として提案された大東亜共栄圏。東南アジア諸国及び中国を含めた大経済圏、生存圏の構築に力を注ごうとしていた。 この小説は、ドイツ第三帝国と大日本帝国の2視点で進んでいく。現代では有り得なかった様々なイフが含まれる。それを楽しんで貰えたらと思う。 またこの小説はいかなる思想を賛美、賞賛するものでは無い。 この小説は現代とは似て非なるもの。登場人物は史実には沿わないので悪しからず… 大日本帝国視点は都合上休止中です。気分により再開するらもしれません。 【重要】 不定期更新。超絶不定期更新です。

藤本喜久雄の海軍

ypaaaaaaa
歴史・時代
海軍の至宝とも言われた藤本喜久雄造船官。彼は斬新的かつ革新的な技術を積極的に取り入れ、ダメージコントロールなどに関しては当時の造船官の中で最も優れていた。そんな藤本は早くして脳溢血で亡くなってしまったが、もし”亡くなっていなければ”日本海軍はどうなっていたのだろうか。

真・八八艦隊

ypaaaaaaa
歴史・時代
1936年にロンドン海軍軍縮条約を脱退した日本海軍は過去の八八艦隊に変わる真・八八艦隊とも言える計画を始動させた。これは、従来通り戦艦も強化しつつも航空戦力も相応に拡張させるという海軍の決意であった。 こうして日本海軍は1941年までに真・八八艦隊計画を完遂し、欧米列強との戦争という荒波に漕ぎ出していく。

皇国の栄光

ypaaaaaaa
歴史・時代
1929年に起こった世界恐慌。 日本はこの影響で不況に陥るが、大々的な植民地の開発や産業の重工業化によっていち早く不況から抜け出した。この功績を受け犬養毅首相は国民から熱烈に支持されていた。そして彼は社会改革と並行して秘密裏に軍備の拡張を開始していた。 激動の昭和時代。 皇国の行く末は旭日が輝く朝だろうか? それとも47の星が照らす夜だろうか? 趣味の範囲で書いているので違うところもあると思います。 こんなことがあったらいいな程度で見ていただくと幸いです

処理中です...