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三一六計画
重巡の建造優先
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列強各国の大建艦計画を目にした日本海軍は強迫観念の苛まれた。
(列強は戦艦を大量建造している…確かに空母は4年後くらいには重要な戦力になるかもしれないが、今は戦艦の方が重要だ!)
だが、その戦艦はすでに46㎝三連装砲を搭載することが決まっておりすでに船体の設計も完了していた。
今更変更することも出来ないし、46㎝砲はすでに完成していた。
あとは三連装砲塔だけだったので今から扶桑型のような戦艦を建造してもあまり意味が無かった。
では、どうするか。
日本海軍はこの課題に重巡の建造を優先することで解決しようとした。
「必ず、将来的には空母を優先するので今だけは重巡の建造を優先させて欲しい!」
伏見宮から言われてしまったら山本には何もできず、頷いたのである。
こうして①計画の後の②計画は策定された。
②計画
重巡洋艦:改金剛型8隻
軽巡洋艦:球磨型8隻
以下補助艦32隻
三一六計画の通りで行けば改金剛型は4隻で良いはずだった。
だが、欧米列強が強大な戦艦を多数建造する中で”ある程度の砲撃力は必要”と考えた軍令部は当初の計画を変更したのである。
これで②計画が完了することろには、日本海軍は金剛型8隻、改金剛型12隻の総計20隻の重巡を保有することになる。
ただ、改金剛型は現在ドイツが計画中であると言われている巡洋戦艦と主砲口径に関してはほぼ同等であるため他国からは巡洋戦艦と定義されている。
それでも装甲は薄く、また機関や副砲も特型駆逐艦の物を流用しているのでドイツで建造中の巡洋戦艦よりかなり安価である。
また、軽巡洋艦に関しては①計画と同数の8隻建造される。
この球磨型軽巡洋艦はかなり性能が良く、他国の軽巡洋艦より優れていた。
なにせ15.5㎝三連装砲を3基搭載し、完全防御方式によりかなり頑強なのである。
他国もこの球磨型をまねて軽巡洋艦を建造しているが、やはり戦艦の建造が最優先であり量産に踏み切れていなかった。
それにしても、日本海軍の軽巡洋艦の建造ペースは異常と言える。
これにはちゃんと理由がある。
近いうちに行われる大建艦計画の布石である。
空母であったり、戦艦であったり、こういう主力艦には必ず補助艦が必要になる。
それをこの球磨型軽巡洋艦に担わせようというのだ。
空母の護衛ならば主砲の換装や対空火器の増設。
戦艦の護衛ならば魚雷兵装の強化等。
少しの改装で対空巡洋艦にもなり、重雷装巡洋艦となるような艦がこの球磨型軽巡洋艦であったのである。
また、艦政本部はこれとは別に球磨型の船体を利用した空母も密かに立案していたがこれはまた別の話である。
(列強は戦艦を大量建造している…確かに空母は4年後くらいには重要な戦力になるかもしれないが、今は戦艦の方が重要だ!)
だが、その戦艦はすでに46㎝三連装砲を搭載することが決まっておりすでに船体の設計も完了していた。
今更変更することも出来ないし、46㎝砲はすでに完成していた。
あとは三連装砲塔だけだったので今から扶桑型のような戦艦を建造してもあまり意味が無かった。
では、どうするか。
日本海軍はこの課題に重巡の建造を優先することで解決しようとした。
「必ず、将来的には空母を優先するので今だけは重巡の建造を優先させて欲しい!」
伏見宮から言われてしまったら山本には何もできず、頷いたのである。
こうして①計画の後の②計画は策定された。
②計画
重巡洋艦:改金剛型8隻
軽巡洋艦:球磨型8隻
以下補助艦32隻
三一六計画の通りで行けば改金剛型は4隻で良いはずだった。
だが、欧米列強が強大な戦艦を多数建造する中で”ある程度の砲撃力は必要”と考えた軍令部は当初の計画を変更したのである。
これで②計画が完了することろには、日本海軍は金剛型8隻、改金剛型12隻の総計20隻の重巡を保有することになる。
ただ、改金剛型は現在ドイツが計画中であると言われている巡洋戦艦と主砲口径に関してはほぼ同等であるため他国からは巡洋戦艦と定義されている。
それでも装甲は薄く、また機関や副砲も特型駆逐艦の物を流用しているのでドイツで建造中の巡洋戦艦よりかなり安価である。
また、軽巡洋艦に関しては①計画と同数の8隻建造される。
この球磨型軽巡洋艦はかなり性能が良く、他国の軽巡洋艦より優れていた。
なにせ15.5㎝三連装砲を3基搭載し、完全防御方式によりかなり頑強なのである。
他国もこの球磨型をまねて軽巡洋艦を建造しているが、やはり戦艦の建造が最優先であり量産に踏み切れていなかった。
それにしても、日本海軍の軽巡洋艦の建造ペースは異常と言える。
これにはちゃんと理由がある。
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それをこの球磨型軽巡洋艦に担わせようというのだ。
空母の護衛ならば主砲の換装や対空火器の増設。
戦艦の護衛ならば魚雷兵装の強化等。
少しの改装で対空巡洋艦にもなり、重雷装巡洋艦となるような艦がこの球磨型軽巡洋艦であったのである。
また、艦政本部はこれとは別に球磨型の船体を利用した空母も密かに立案していたがこれはまた別の話である。
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