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第5夜 鳳の羽
42-3、
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「ミイナ、飛べ。これで誰にも見られることもなく、矢も射かけられることもない」
「嫌よ」
ためらったのは、翼を失い飛び去ることができないヒロを想ってか、最後の命を濃霧を呼ぶことに使い、わたしが生きることを望んだダイゴを想ってか。
「わたしが「成る」ことができることを知っていたの」
ダイゴは笑う。
「愛しい女のことは何でも知りたいと思うものだろう?」
飛べ。
そう命令したのはダイゴかヒロか。
それとも二人同時だったのか。
炎に包まれた天井が男たちの上に崩落する。
わたしは熱風に押し出されるようにして、濃霧の中へ落ちた。
「嫌よ」
ためらったのは、翼を失い飛び去ることができないヒロを想ってか、最後の命を濃霧を呼ぶことに使い、わたしが生きることを望んだダイゴを想ってか。
「わたしが「成る」ことができることを知っていたの」
ダイゴは笑う。
「愛しい女のことは何でも知りたいと思うものだろう?」
飛べ。
そう命令したのはダイゴかヒロか。
それとも二人同時だったのか。
炎に包まれた天井が男たちの上に崩落する。
わたしは熱風に押し出されるようにして、濃霧の中へ落ちた。
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