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その4, ※①北条和寿と北見
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本家の跡取り息子の名前は北条和寿。
人の言うことはきかない、好き勝手に行動する、発言は父親に似て横暴、家の手伝いに通う者をいじめては辞めさせる。乱暴で怪我をさせる。
とにかく乱暴者で本家の跡を継ぐには頭が足りていないのではないかという噂であった。
それでも長男である。
いずれ落ち着くだろうし、その手助けをする、頭が足りていないのであればその横で頭脳になってやると意気込んでいた二人の兄たちは顔合わせの後、苦虫をかみつぶしたような顔で帰宅する。
詳細は語られないが、いわれなき癇癪にまきこまれたという。
浩二は不可解に感じる。
多少困難なことがあっても目の前のチャンスをみすみす見逃すような兄たちではなかったからだ。
「和寿さまは浩二のようなタイプがいいんじゃないか」
次男は浩二を横目でみながら父親にいった。
そうして学友の候補の顔合わせの場が浩二に回ってくる。
季節は蝉が朝から鳴きやまない夏の昼。
北見浩二が13歳の時であった。
うだるような暑さの中、北条家から迎えに来た執事の後ろを歩く。
七十は超えるのであろう真白な髪ながら、ぴんと背中の伸びた男である。
本家の息子が住むという館は高級住宅地の高台にあった。
塀が高く囲み防犯カメラがいくつもあちらこちらを向いている。
厳重な警備に驚く。塀の向こう側は広大すぎて手入れが行き届かない森のような様相を呈した庭。
その奥の日本家屋の豪邸。
「北条久嗣さまは出張されておりまして、次にこちらに顔をお見せになるのは来月になるかと。和寿さまが浩二さまをご学友として選ばれましたら、浩二さまもこちらで共に生活されることになります。ここに住んでおりますのは住み込みのお手伝いに、執事のわたし、和寿さまのボディーガード、広大な庭ですので庭師も住んでおります」
「ボディーガード?」
浩二は興味をひかれた。
「ボディーガードは警視庁のSP出身だとか。久嗣さまが和寿さまを大事に思っているので、二十四時間警護についております」
北条家の息子だから誘拐などを恐れるのは当然だと思う。
「学校にもそのSPはついて行っているの?」
「学校には行っておりません。その代わり一流の家庭教師が付いております。和寿さまは次期北条家を率いていくことになるのですから」
「ふうん?じゃあ、ずっとここから出ていないの?」
会う前に、北条和寿の基本情報が欲しかった。
浩二の父親は口が固く何も教えてくれない。
館の中は空気がひやされシンと静まっている。
浩二は応接に通された。畳にペルシャ絨毯を敷き、その上に黒い革のソファを置いた豪華な応接室である。
「では、和寿さまがこちらにこられるまでお待ちください」
老齢の執事は北見を一人残していく。
開け放たれた障子の向こう側の日本庭園の景色を眺め、それに飽きると掛け軸を眺める。
部屋にある調度はどれも一流の品格を備えていて、もし弾みで壊すことがあったら、一生働いても返し切れないような高価なもののように思えた。
だが、いくら待っても冷茶をもってきた女中以外に誰も来ない。
次第に暑さに汗がにじみ出る。
待つ退屈さに負けて、とうとう立ち上がり縁側にでた。
縁側は長く続いている。庭を見ながら縁側を歩くことにした。
誰にも会わない。執事や女中はどこにいるのか。ボディーガードはどこで守っているのだろう。
そして、もうかれこれ1時間以上待っている。
自分の学友になるかもしれない北条家の息子はどこにいるのか。
自分を待たせるだけまたせて寝ているのではないかと思い始めていた。
だから、縁側沿いに探索しようと思ったのはほんの出来心だった。
延々と泣き続ける蝉の声に何か別のものが紛れていることに気が付いた。
耳を澄ませば誰かが苦し気に呻く声のようだった。
その声に足を向けた。
近づくにつれて、うめき声は明瞭になる。
低く抑えた荒い息遣いのような気配もする。
誰かが何か発作でも起こしているのかと浩二は思った。
ここにはそんなに人が住んでいないと執事は言っていた。
なかなか現れない北条和寿には、もしかして何か心臓に重大な欠陥でもあって、一人で部屋で苦しんでいるのかもしれない。
だから、何か理由を付けて、兄は北条の長男を見限ったのかもしれなかった。
執事が気が付いていないのであれば、自分が助けなければと思う。
もしくは白髪の老齢の執事が倒れているかもしれないではないか。
縁側を曲がる。
庭園は日陰をつくる木立の庭に変わる。
セミの大合唱が強いシャワーのように降り注ぐ。
何か異変が起こっているのは確実だった。
助けを呼ぼうにも苦しすぎて呼べない、そんな切羽詰まった感じだった。
そして、その部屋だと思った北見が見たのは。
開け放たれた障子の奥に、黒いスーツの男が態勢低く四つん這いになり動いていた。
呻き声は男の体の下から聞こえる。
細く白いうでが畳に投げ出されている。
サラリと細い艶やかな髪が乱れている。
やはり北条和寿が倒れて何かの発作でもおこし、黒服のSPによる蘇生活動がされているのだと思った。
男の横顔は必死な形相で汗だく。
口と口が合わさっているではないか。
だが、さらに駆け寄ろうと障子に手をかけたとき、別のものが目に入る。
男の身体をまたぐように白い脚が開かれている。黒い帯紐が蛇のようにうねり落ちている。
荒い息使いはSPの男から漏れる。合わさった口から洩れていた。
息使いと共に腰が突きいるように動いていた。
投げ出されていたと思った白い腕は男の大きな手に押さえつけられていた。
口が離れる。男の身体が膝立ちになったかと思うと、下になっていた白い腕の主の身体があらわになった。
着ていたものは藍色の浴衣のようなものだったはずだ。
だがその着物は前が大きく開けられ、下着は身に着けていなかった。
なまめかしい白い身体を見て、浩二は愕然とする。
これは蘇生活動ではない。これは、大人たちが行う性行為だ。
少女が男に襲われていると思った。
だがもう一度頭をガツンと殴られたような衝撃を受ける。
その胸は扁平で、少女に似つかわしくないものが股間にあった。
それは浩二もズボンの下に納めているおなじもの。
仰向けになっていた少年の身体が男の手で起こされうつ伏せにされる。その時、少年の目が浩二と合った。
男と少年の間に何が行われているか理解し、叫んで助けを呼ばなければと思った浩二は、少年の冷やかな目に叫びを飲み込んだ。
このまま続けさせろ。黙っていろ。
そして失せろ。
一瞬で少年の意志を理解する。
黒服の男は少年の背後からのしかかるようにして腰を突き入れた。
少年は声を抑えきれず喘ぐと、男の手が少年の股間をまさぐった。
深く彼らはつながっている。
男は体を起こし腰を動かし始める。だんだんと激しく。
いやらしいぐちゅぐちゅと音がした。
とうとう少年は悲鳴のような声を上げた。
縁側の木立に貼りつく100の蝉の声があってもまぎらわせることはできない。もはや浩二には彼らがしていることは明らかだった。
浩二は後ずさった。
心臓がばくばくと打っている。
目の前で行われている光景が信じられない。
ここに住む少年は一人しかいないはずだ。
彼は北条和寿だ。
黒服は執事の言っていたボディーガードなら。
北条和寿のボディーガードが守る対象のはずの和寿を凌辱しているなんてことはあり得るのだろうか。
凌辱ではない、合意?
しかも、助けをもとめていないなんて?自分より一つ下の子供が?
頭は混乱し、眩暈さえ感じる。
そんなことがあり得るのだろうか?
いったいどうしたらいいかわからず、応接のソファに倒れるように座り込む。
二人の野心的な兄たちが、北条家の後継ぎの学友という美味しい役割を、箸にも棒にもかからないとみなしていた末っ子の浩二に譲ろうとしたわけがわかったような気がした。
兄が手に負えないと判断したのに、自分が何かできるはずはないではないか。
このまま、見なかったことにして帰るべきだと北見浩二は思った。
人の言うことはきかない、好き勝手に行動する、発言は父親に似て横暴、家の手伝いに通う者をいじめては辞めさせる。乱暴で怪我をさせる。
とにかく乱暴者で本家の跡を継ぐには頭が足りていないのではないかという噂であった。
それでも長男である。
いずれ落ち着くだろうし、その手助けをする、頭が足りていないのであればその横で頭脳になってやると意気込んでいた二人の兄たちは顔合わせの後、苦虫をかみつぶしたような顔で帰宅する。
詳細は語られないが、いわれなき癇癪にまきこまれたという。
浩二は不可解に感じる。
多少困難なことがあっても目の前のチャンスをみすみす見逃すような兄たちではなかったからだ。
「和寿さまは浩二のようなタイプがいいんじゃないか」
次男は浩二を横目でみながら父親にいった。
そうして学友の候補の顔合わせの場が浩二に回ってくる。
季節は蝉が朝から鳴きやまない夏の昼。
北見浩二が13歳の時であった。
うだるような暑さの中、北条家から迎えに来た執事の後ろを歩く。
七十は超えるのであろう真白な髪ながら、ぴんと背中の伸びた男である。
本家の息子が住むという館は高級住宅地の高台にあった。
塀が高く囲み防犯カメラがいくつもあちらこちらを向いている。
厳重な警備に驚く。塀の向こう側は広大すぎて手入れが行き届かない森のような様相を呈した庭。
その奥の日本家屋の豪邸。
「北条久嗣さまは出張されておりまして、次にこちらに顔をお見せになるのは来月になるかと。和寿さまが浩二さまをご学友として選ばれましたら、浩二さまもこちらで共に生活されることになります。ここに住んでおりますのは住み込みのお手伝いに、執事のわたし、和寿さまのボディーガード、広大な庭ですので庭師も住んでおります」
「ボディーガード?」
浩二は興味をひかれた。
「ボディーガードは警視庁のSP出身だとか。久嗣さまが和寿さまを大事に思っているので、二十四時間警護についております」
北条家の息子だから誘拐などを恐れるのは当然だと思う。
「学校にもそのSPはついて行っているの?」
「学校には行っておりません。その代わり一流の家庭教師が付いております。和寿さまは次期北条家を率いていくことになるのですから」
「ふうん?じゃあ、ずっとここから出ていないの?」
会う前に、北条和寿の基本情報が欲しかった。
浩二の父親は口が固く何も教えてくれない。
館の中は空気がひやされシンと静まっている。
浩二は応接に通された。畳にペルシャ絨毯を敷き、その上に黒い革のソファを置いた豪華な応接室である。
「では、和寿さまがこちらにこられるまでお待ちください」
老齢の執事は北見を一人残していく。
開け放たれた障子の向こう側の日本庭園の景色を眺め、それに飽きると掛け軸を眺める。
部屋にある調度はどれも一流の品格を備えていて、もし弾みで壊すことがあったら、一生働いても返し切れないような高価なもののように思えた。
だが、いくら待っても冷茶をもってきた女中以外に誰も来ない。
次第に暑さに汗がにじみ出る。
待つ退屈さに負けて、とうとう立ち上がり縁側にでた。
縁側は長く続いている。庭を見ながら縁側を歩くことにした。
誰にも会わない。執事や女中はどこにいるのか。ボディーガードはどこで守っているのだろう。
そして、もうかれこれ1時間以上待っている。
自分の学友になるかもしれない北条家の息子はどこにいるのか。
自分を待たせるだけまたせて寝ているのではないかと思い始めていた。
だから、縁側沿いに探索しようと思ったのはほんの出来心だった。
延々と泣き続ける蝉の声に何か別のものが紛れていることに気が付いた。
耳を澄ませば誰かが苦し気に呻く声のようだった。
その声に足を向けた。
近づくにつれて、うめき声は明瞭になる。
低く抑えた荒い息遣いのような気配もする。
誰かが何か発作でも起こしているのかと浩二は思った。
ここにはそんなに人が住んでいないと執事は言っていた。
なかなか現れない北条和寿には、もしかして何か心臓に重大な欠陥でもあって、一人で部屋で苦しんでいるのかもしれない。
だから、何か理由を付けて、兄は北条の長男を見限ったのかもしれなかった。
執事が気が付いていないのであれば、自分が助けなければと思う。
もしくは白髪の老齢の執事が倒れているかもしれないではないか。
縁側を曲がる。
庭園は日陰をつくる木立の庭に変わる。
セミの大合唱が強いシャワーのように降り注ぐ。
何か異変が起こっているのは確実だった。
助けを呼ぼうにも苦しすぎて呼べない、そんな切羽詰まった感じだった。
そして、その部屋だと思った北見が見たのは。
開け放たれた障子の奥に、黒いスーツの男が態勢低く四つん這いになり動いていた。
呻き声は男の体の下から聞こえる。
細く白いうでが畳に投げ出されている。
サラリと細い艶やかな髪が乱れている。
やはり北条和寿が倒れて何かの発作でもおこし、黒服のSPによる蘇生活動がされているのだと思った。
男の横顔は必死な形相で汗だく。
口と口が合わさっているではないか。
だが、さらに駆け寄ろうと障子に手をかけたとき、別のものが目に入る。
男の身体をまたぐように白い脚が開かれている。黒い帯紐が蛇のようにうねり落ちている。
荒い息使いはSPの男から漏れる。合わさった口から洩れていた。
息使いと共に腰が突きいるように動いていた。
投げ出されていたと思った白い腕は男の大きな手に押さえつけられていた。
口が離れる。男の身体が膝立ちになったかと思うと、下になっていた白い腕の主の身体があらわになった。
着ていたものは藍色の浴衣のようなものだったはずだ。
だがその着物は前が大きく開けられ、下着は身に着けていなかった。
なまめかしい白い身体を見て、浩二は愕然とする。
これは蘇生活動ではない。これは、大人たちが行う性行為だ。
少女が男に襲われていると思った。
だがもう一度頭をガツンと殴られたような衝撃を受ける。
その胸は扁平で、少女に似つかわしくないものが股間にあった。
それは浩二もズボンの下に納めているおなじもの。
仰向けになっていた少年の身体が男の手で起こされうつ伏せにされる。その時、少年の目が浩二と合った。
男と少年の間に何が行われているか理解し、叫んで助けを呼ばなければと思った浩二は、少年の冷やかな目に叫びを飲み込んだ。
このまま続けさせろ。黙っていろ。
そして失せろ。
一瞬で少年の意志を理解する。
黒服の男は少年の背後からのしかかるようにして腰を突き入れた。
少年は声を抑えきれず喘ぐと、男の手が少年の股間をまさぐった。
深く彼らはつながっている。
男は体を起こし腰を動かし始める。だんだんと激しく。
いやらしいぐちゅぐちゅと音がした。
とうとう少年は悲鳴のような声を上げた。
縁側の木立に貼りつく100の蝉の声があってもまぎらわせることはできない。もはや浩二には彼らがしていることは明らかだった。
浩二は後ずさった。
心臓がばくばくと打っている。
目の前で行われている光景が信じられない。
ここに住む少年は一人しかいないはずだ。
彼は北条和寿だ。
黒服は執事の言っていたボディーガードなら。
北条和寿のボディーガードが守る対象のはずの和寿を凌辱しているなんてことはあり得るのだろうか。
凌辱ではない、合意?
しかも、助けをもとめていないなんて?自分より一つ下の子供が?
頭は混乱し、眩暈さえ感じる。
そんなことがあり得るのだろうか?
いったいどうしたらいいかわからず、応接のソファに倒れるように座り込む。
二人の野心的な兄たちが、北条家の後継ぎの学友という美味しい役割を、箸にも棒にもかからないとみなしていた末っ子の浩二に譲ろうとしたわけがわかったような気がした。
兄が手に負えないと判断したのに、自分が何かできるはずはないではないか。
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