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第2話アデュラリア女王
11.解放と解呪
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その夜の宴会は華やかなものだった。
氷細工の花が咲く。
絃楽器の楽団がさらに優雅に花をそえる。
食事はデンドロン国の苦しい原状を憂えて、控えめなものであったが、美しく装われて、女王の国の美意識の高さを伺わせるものである。
冷たく光る白銀の髪を高く結い上げ、アイスブルーの瞳は氷のようなアデュラリア女王が、12の騎士を引き連れ現れる。
何れもアデュラリアのために命を捧げる男たち。
会場には淡い色あいの若い乙女たちも溢れている。
時期女王の候補者たちという。
アデュラリアは整った美貌の冷たい笑顔を皆に向ける。
遠い常夏の砂漠の国からきた者たちの歓迎の宴の開催が告げられると、楽団がワルツを刻み、騎士も乙女も優雅に踊り出す。
一番にアデュラリアはムハンマドを誘い出す。
ムハンマドは申し訳程度に氷の女王とステップを踏み、早々にノアールに引き渡す。
ノアールは甘い笑顔でアデュラリアの固い笑顔をほどきにかかるが空回り。
女王とムハンマドのペアに、リリアスはむっとする。
乙女と踊り終えたジュードはリリアスに近づいた。
「その胸は本物ですか?」
リリアスは、黒い豊かな髪をデンドロン風に髪を高く結い上げ、胸が大きく開いたドレスを着ている。
ささやかでも盛り上がっている。
ジュードはぶしつけに眺めた。
彼はリリアスを男と思い込んでいる。
それはある意味正しい。
リリアスは両性未分化。
二つの性を均等に持っているから。
リリアスはむっすとしたままだ。
「本物でないとなに?」
混乱するジュードを横目に、大人の余裕でムハンマドがすいと割り込み、リリアスの手を取った。
「わたしの姫。踊っていただけますか?」
ようやくリリアスに輝く笑顔が戻る。
「喜んで」
二人は舞台に躍り出た。
褐色の肌に赤毛のムハンマドは、色のない世界に降りた、燃え立つ南国の神のようだ。
対するリリアスは夜が落した一粒の宝石。
二人はワルツの優雅なリズムにのり、胸に高まる情熱を押さえつけて、静かな波のように踊る。
楽団も踊り手を得て、音を変化させた。
アップテンポの激しい情熱的な曲へ変わる。
楽団長は彼らには激しい曲が相応しいような気がした。
楽団員も笑顔になる。
演奏が楽しいなんて久びさだった。
二人はすぐさまステップを変化させる。
砂漠の美男美女のカップルに、騎士も乙女もため息をつく。
見るものに情熱の炎を落とした。
二人には、凍えたデンドロンのものにはない熱があった。
自分にも素敵な相手が欲しいと、恋焦がせるような熱い導火線。
ただひとり、アイスブルーの瞳のアデュラリア女王を除いて。
彼女を熱くさせる恋人はもういない。
「どういうことだ?リリアスが娘に見える」
頬を上気させて、ジュードはバードを捕まえる。
リリアスとキスをしたバード。
「リリアスは女だって言わなかったっけ?」
飄飄とバードは返す。
情熱につられて、騎士は乙女をダンスに誘い出す。
激しいステップを笑顔で無茶苦茶に踏みながら、皆それぞれに楽しんだ!
そのうちに、楽団は吟遊詩人にその場を譲る。
小ぶりのたて琴を抱いて、ノアールは燃え上がる会場でただひとり、凍える女王の前に進み出た。
「アデュラリア女王さま、われわれをお招きくださいましてありがとうございます。
こんな楽しい夜は久びさです。
この美しい宴の夜に、お礼に春を呼び込む歌を捧げようと思いますが、宜しいでしょうか」
全員が春を呼ぶに反応する。
既に騎士も乙女たちも呼吸は荒く、顔は真っ赤で、汗がにじむ。
既に春が来たようだ。
アデュラリア女王はひとり凍える。
吟遊詩人はたて琴を軽くつま弾いた。
(ノアール)
デンドロンの氷の国
深い森と海と氷河の国
一番の騎士が恋をささやいて
女王の心の
氷が溶ける
つかの間の春が訪れるのを
誰もが今かと待っている
デンドロンの氷の国
深い森と海と氷河の国
一番の騎士は
一番めの春を見つけた
ちいさなスノードロップ
短い恋の季節に浮き足立つ
デンドロンの氷の国
深い森と海と氷河の国
眼下に女王の氷の城
一番めの春を告げる花を
早くあなたに捧げましょう
あなたに愛を告げましょう
溶ける氷河に足を滑らせた
恋する女王の元には
冷たくなった騎士の躯
リリアスは女王の声色を真似て、歌いだす。
誰もが女王の心の声と錯覚した。
(リリアス)
デンドロンの氷の国
深い森と海と氷河の国
愛しいあなたを
溶けない氷の中に
幾星霜もとどめましょう
春を告げるスノードロップは
咲いていない
季節を
一番の騎士を
わたしの心を
凍らせましょう
愛が溶け出さないように
愛しいあなたを
氷河の中に
幾星霜もとどめましょう
リリアスは前に進み出る。
手にはちいさな寄木細工の宝箱。
女王に渡されるはずの婚約指輪がはいっている。
「一番めの騎士が持っていた。
あなたには開けられるでしょう?」
リリアスはふるえる女王に手渡した。
二年前に渡されるはずの、宝箱。
リリアスはもう一つの女王自身の、宝箱の呪文を指で押す。
永遠の愛をあなたに クリード
中から指輪と鍵を取り出した。
「デンドロンの女王よ。
あなたの恋人をどこに閉じ込めた!」
会場中に響く声で詰め寄った。
アデュラリアは、ま白い顔をさらに白くして、わなわなと唇を震わした。
リリアスはさらに鍵をつきつける。
ここには気高い女王は居なかった。
ひとりの女と、神託を下すぬばたまの黒髪の美しき巫女のみ。
「この鍵で開けられる扉を示しなさい!」
アデュラリアはふるえる指で指差した。
それは広間に面した、開かずの扉。
その部屋はアデュラリアの部屋にも面していて。
するすると音もなくリリアスは歩む。
誰もが彼女から目を離せない。
鍵をさし込み回し開ける。
アデュラリアの最後の固く閉じられていた扉。
中には、
固く冷たい氷河から削りだされたままの、一番の騎士が横わたる。
まるで生きているかのように半眼で、アイスブルーの瞳はアデュラリアを写す。
半分ひらいた唇は、キスを求める。
胸にささる凍った樹木が絶命している唯一の証拠。
ふらふらとアデュラリアは歩み寄る。
ふるえる指で寄木の箱の彼の呪文を解く。
何度も何度も染み込むまで彼がささやいた言葉
わたしの愛しい人 アデュラリア
手には彼から渡されるはずだった婚約指輪が握られる。
リリアスはさらにアデュラリアの手に何かを握らせた。
凍ったスノードロップ。
クリードが彼女に渡すために摘んだ花。
アデュラリアが好んでまとう、香水の花。
リリアスはとうとう最後の解放の呪文をいい放った。
「一番に春を告げる花が咲いた!
アデュラリア!
今すぐ氷を溶かしなさい!」
空気がふるえる。
皆の体温が一拍動に一気に上昇したかのように思われた。
呼吸が熱い。肌が熱い。
ざんっ。
騎士を閉じこめる氷、会場の氷の細工の花花が一瞬のうちに溶けて水になり、部屋から会場に、テーブルの上に、さあっと流れでて、皆の足を濡らした。
アデュラリアは氷から解放され、吐き出された愛しい騎士に濡れるのも構わずすがり付き、泣いた。
「あなたがいない世界では、わたしは生きていけない!
だから氷の世界にあなたも私も、世界も閉じ込めた。私をおいていかないで。あなたのいない春なんて、一生こなければいいのよ!」
激しく泣き崩れるアデュラリアの、凍らせた時間が流れ出した。
ジュードは兄の亡骸に自分の上着を掛けた。
ジュードの時間も流れだす。
12人の騎士と乙女は長い冬が終わりを告げたのを知った。
翌日には突き抜けるような青空に、暖かい南風。
雪がとけて流れだし、氷河が崩れ落ちる。
スノードロップの花が咲き、デンドロン国中の人だけでなく、動植物、生きとし生けるものすべて、待ちに待った春が来たのを知った。
恋の季節が動き出し、駆け抜ける。
デンドロンに季節が巡る。
その春以来、スノードロップが咲く頃に冬の国デンドロンに春を呼ぶ、その年の赤髪の南国の神と黒髪の乙女を奉り、歌って踊る春呼祭りが町の隅々で華やかに行われるのである。
氷細工の花が咲く。
絃楽器の楽団がさらに優雅に花をそえる。
食事はデンドロン国の苦しい原状を憂えて、控えめなものであったが、美しく装われて、女王の国の美意識の高さを伺わせるものである。
冷たく光る白銀の髪を高く結い上げ、アイスブルーの瞳は氷のようなアデュラリア女王が、12の騎士を引き連れ現れる。
何れもアデュラリアのために命を捧げる男たち。
会場には淡い色あいの若い乙女たちも溢れている。
時期女王の候補者たちという。
アデュラリアは整った美貌の冷たい笑顔を皆に向ける。
遠い常夏の砂漠の国からきた者たちの歓迎の宴の開催が告げられると、楽団がワルツを刻み、騎士も乙女も優雅に踊り出す。
一番にアデュラリアはムハンマドを誘い出す。
ムハンマドは申し訳程度に氷の女王とステップを踏み、早々にノアールに引き渡す。
ノアールは甘い笑顔でアデュラリアの固い笑顔をほどきにかかるが空回り。
女王とムハンマドのペアに、リリアスはむっとする。
乙女と踊り終えたジュードはリリアスに近づいた。
「その胸は本物ですか?」
リリアスは、黒い豊かな髪をデンドロン風に髪を高く結い上げ、胸が大きく開いたドレスを着ている。
ささやかでも盛り上がっている。
ジュードはぶしつけに眺めた。
彼はリリアスを男と思い込んでいる。
それはある意味正しい。
リリアスは両性未分化。
二つの性を均等に持っているから。
リリアスはむっすとしたままだ。
「本物でないとなに?」
混乱するジュードを横目に、大人の余裕でムハンマドがすいと割り込み、リリアスの手を取った。
「わたしの姫。踊っていただけますか?」
ようやくリリアスに輝く笑顔が戻る。
「喜んで」
二人は舞台に躍り出た。
褐色の肌に赤毛のムハンマドは、色のない世界に降りた、燃え立つ南国の神のようだ。
対するリリアスは夜が落した一粒の宝石。
二人はワルツの優雅なリズムにのり、胸に高まる情熱を押さえつけて、静かな波のように踊る。
楽団も踊り手を得て、音を変化させた。
アップテンポの激しい情熱的な曲へ変わる。
楽団長は彼らには激しい曲が相応しいような気がした。
楽団員も笑顔になる。
演奏が楽しいなんて久びさだった。
二人はすぐさまステップを変化させる。
砂漠の美男美女のカップルに、騎士も乙女もため息をつく。
見るものに情熱の炎を落とした。
二人には、凍えたデンドロンのものにはない熱があった。
自分にも素敵な相手が欲しいと、恋焦がせるような熱い導火線。
ただひとり、アイスブルーの瞳のアデュラリア女王を除いて。
彼女を熱くさせる恋人はもういない。
「どういうことだ?リリアスが娘に見える」
頬を上気させて、ジュードはバードを捕まえる。
リリアスとキスをしたバード。
「リリアスは女だって言わなかったっけ?」
飄飄とバードは返す。
情熱につられて、騎士は乙女をダンスに誘い出す。
激しいステップを笑顔で無茶苦茶に踏みながら、皆それぞれに楽しんだ!
そのうちに、楽団は吟遊詩人にその場を譲る。
小ぶりのたて琴を抱いて、ノアールは燃え上がる会場でただひとり、凍える女王の前に進み出た。
「アデュラリア女王さま、われわれをお招きくださいましてありがとうございます。
こんな楽しい夜は久びさです。
この美しい宴の夜に、お礼に春を呼び込む歌を捧げようと思いますが、宜しいでしょうか」
全員が春を呼ぶに反応する。
既に騎士も乙女たちも呼吸は荒く、顔は真っ赤で、汗がにじむ。
既に春が来たようだ。
アデュラリア女王はひとり凍える。
吟遊詩人はたて琴を軽くつま弾いた。
(ノアール)
デンドロンの氷の国
深い森と海と氷河の国
一番の騎士が恋をささやいて
女王の心の
氷が溶ける
つかの間の春が訪れるのを
誰もが今かと待っている
デンドロンの氷の国
深い森と海と氷河の国
一番の騎士は
一番めの春を見つけた
ちいさなスノードロップ
短い恋の季節に浮き足立つ
デンドロンの氷の国
深い森と海と氷河の国
眼下に女王の氷の城
一番めの春を告げる花を
早くあなたに捧げましょう
あなたに愛を告げましょう
溶ける氷河に足を滑らせた
恋する女王の元には
冷たくなった騎士の躯
リリアスは女王の声色を真似て、歌いだす。
誰もが女王の心の声と錯覚した。
(リリアス)
デンドロンの氷の国
深い森と海と氷河の国
愛しいあなたを
溶けない氷の中に
幾星霜もとどめましょう
春を告げるスノードロップは
咲いていない
季節を
一番の騎士を
わたしの心を
凍らせましょう
愛が溶け出さないように
愛しいあなたを
氷河の中に
幾星霜もとどめましょう
リリアスは前に進み出る。
手にはちいさな寄木細工の宝箱。
女王に渡されるはずの婚約指輪がはいっている。
「一番めの騎士が持っていた。
あなたには開けられるでしょう?」
リリアスはふるえる女王に手渡した。
二年前に渡されるはずの、宝箱。
リリアスはもう一つの女王自身の、宝箱の呪文を指で押す。
永遠の愛をあなたに クリード
中から指輪と鍵を取り出した。
「デンドロンの女王よ。
あなたの恋人をどこに閉じ込めた!」
会場中に響く声で詰め寄った。
アデュラリアは、ま白い顔をさらに白くして、わなわなと唇を震わした。
リリアスはさらに鍵をつきつける。
ここには気高い女王は居なかった。
ひとりの女と、神託を下すぬばたまの黒髪の美しき巫女のみ。
「この鍵で開けられる扉を示しなさい!」
アデュラリアはふるえる指で指差した。
それは広間に面した、開かずの扉。
その部屋はアデュラリアの部屋にも面していて。
するすると音もなくリリアスは歩む。
誰もが彼女から目を離せない。
鍵をさし込み回し開ける。
アデュラリアの最後の固く閉じられていた扉。
中には、
固く冷たい氷河から削りだされたままの、一番の騎士が横わたる。
まるで生きているかのように半眼で、アイスブルーの瞳はアデュラリアを写す。
半分ひらいた唇は、キスを求める。
胸にささる凍った樹木が絶命している唯一の証拠。
ふらふらとアデュラリアは歩み寄る。
ふるえる指で寄木の箱の彼の呪文を解く。
何度も何度も染み込むまで彼がささやいた言葉
わたしの愛しい人 アデュラリア
手には彼から渡されるはずだった婚約指輪が握られる。
リリアスはさらにアデュラリアの手に何かを握らせた。
凍ったスノードロップ。
クリードが彼女に渡すために摘んだ花。
アデュラリアが好んでまとう、香水の花。
リリアスはとうとう最後の解放の呪文をいい放った。
「一番に春を告げる花が咲いた!
アデュラリア!
今すぐ氷を溶かしなさい!」
空気がふるえる。
皆の体温が一拍動に一気に上昇したかのように思われた。
呼吸が熱い。肌が熱い。
ざんっ。
騎士を閉じこめる氷、会場の氷の細工の花花が一瞬のうちに溶けて水になり、部屋から会場に、テーブルの上に、さあっと流れでて、皆の足を濡らした。
アデュラリアは氷から解放され、吐き出された愛しい騎士に濡れるのも構わずすがり付き、泣いた。
「あなたがいない世界では、わたしは生きていけない!
だから氷の世界にあなたも私も、世界も閉じ込めた。私をおいていかないで。あなたのいない春なんて、一生こなければいいのよ!」
激しく泣き崩れるアデュラリアの、凍らせた時間が流れ出した。
ジュードは兄の亡骸に自分の上着を掛けた。
ジュードの時間も流れだす。
12人の騎士と乙女は長い冬が終わりを告げたのを知った。
翌日には突き抜けるような青空に、暖かい南風。
雪がとけて流れだし、氷河が崩れ落ちる。
スノードロップの花が咲き、デンドロン国中の人だけでなく、動植物、生きとし生けるものすべて、待ちに待った春が来たのを知った。
恋の季節が動き出し、駆け抜ける。
デンドロンに季節が巡る。
その春以来、スノードロップが咲く頃に冬の国デンドロンに春を呼ぶ、その年の赤髪の南国の神と黒髪の乙女を奉り、歌って踊る春呼祭りが町の隅々で華やかに行われるのである。
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