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F world game
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「令?これやんない?」
六花は輝く瞳をモニターと令に交互に向ける。
「ん?「fight in f」?格ゲーか。 」
六花の瞳とは裏腹に、どこにでもあるゲームを見てるかのような目を向ける。
「いいじゃん!まだベータ版しか出てなくてCPUと招待コードでしかできないんだよぉ~!」
一緒にやる友達がいないことが当たり前だと言う六花。
「んーん、了解。とりまダウンロードするから待ってろ」
六花はイタズラを実行する子供のような笑顔を浮かべる。だが、令にはとびきりの、いつも通りの笑顔のように見えた。
「お、終わったぞー。」
ダウンロードが終わり、起動が始まっている画面を眺める。
「はーい。招待コード送ったから、そこに入力して私のルームに入って!」
急かすように指を指す六花。言われるがままに入力をし、ルームに加入する令。
「これってPAD適用してる?アケコン出すのめんどいんだけど」
「してるしてるー。私はアケコンだけどねー。」
そう言っている間にロードが終わり、キャラ選択画面に移る。その瞬間、手慣れた手つきで金髪のキャラを選択する六花。そのキャラクタークラスはスピーダーだった。
「なるほど、アタッカー、シールダー、スピーダー、ディシーバー。攻撃タイプ、防御タイプ、速度タイプ、特殊タイプといったところか。」
そう言って令は六花と同じキャラを選択する。
「ちょっと!同じの選ばないでよ!」
「やだね。キャラ相性を知らないなら相手と同じキャラを選べばいい。お前の敗因は、先にキャラを選んだことだ‼︎」
まるで自分の勝ちが確定しているかのような口振りで話す令。
「まだ勝ちが確定したわけじゃないでしょ!いいから早くやるわよ。」
そう言い、ゲームがスタートする。ルールはhp制。時間無制限。2本先取。
令は画面右側、六花は画面左側。合図と同時に2体のキャラが画面中央に走り出す。六花が繰り出す足技。発生フレームが極めて小さい技にもかかわらず、初見で正確に防御姿勢に入る令。
(操作覚えつつ相手の立ち回りパクるか。)
さっきから足技ばかりを繰り出す六花。
「おいおい、それはもう見切ったぜ?」
「じゃあこれはどう?」
足技を何度か出したかと思うと、足が青い炎で包まれていった。
「なるほど、条件発動のバフか。」
その言葉を発した瞬間、令の額に踵がめり込む。ゲーム開始後、初のダメージ。
(チッ、わからないことが多すぎる。今回のバフの理由は発生回数か?)
「ふっふっふっ、私はベータ版が出てから1週間、毎日10時間以上攻略と研究を重ねた。今日こそ私の勝ちよ‼︎」
そう。あの不敵な笑み。何度も見てきた故に、令には気づくことがで気なかった笑みの意味がこれである。六花は一度も令にゲームで勝ったことがない。だから六花は何度も令に勝負を仕掛けてきた。「なるほど。」
令は六花の発言により勝機を導き出す。
「さぁ、早く諦めることね。」
そう言い、強化された足技を繰り出そうとする六花に対し、令はガードが間に合わない。体力差は50-100。
「さぁ、まだまだ行くわよ!」
スキルを発動したのか、六花のキャラクターにはさまざまなバフがかかっていく。
「おいおいマジかよ!」
令はこのターンを捨て、相手の分析に入る。今までの情報をまとめると、キャラクターは3種のスキル、2種の拳技、2種の足技、つかみからの投げの4方向。それに加えてコマンドによるバフ。空中での行動パターンはまだ読みきれないが、それによってわかってくることもある。そう、このキャラの苦手は空中戦。これらのことから読み取れることは、、、!
「KO」
令は六花にポイントを先取される。
「よっし!!」
「六花、悪いがお前の負けだ」
「は?何言ってるの?私の勝ちだけど、、?」
六花はついにおかしくなったのかと思ってしまう。
「お前はこれから2本取られる」
令の目は笑っていた。
「GO」
合図と同時に六花は足技を繰り出す。
ワンステップ下がり六花の足技をスレスレで避ける。足がついたと同時に令の腕が六花の首元を掴む。そうして令は六花を空中に放り投げる。
「このキャラの弱点、それは空中戦だろ?」
立花の返答を待たず、令は空中で足技を決めていく。この時点でhp差100-70。
「よく気づいたわね。でもこのキャラじゃ、空中に上げたところで大ダメージを狙えない。」
2人が一定の間隔を空け、令は地に足をつける。ワンテンポ遅れて着地する六花。令はその隙を見逃さない。スキル、「超ダッシュ」を発動しもう一度六花を掴む。その後はさっきと同じ行動を繰り返す。それだけで体力差は100-40
「は?!何その使い方!」
しかし決定打にはならない。超ダッシュはクールタイム中。残っているスキルは2つ。六花が足を地につける前に令はスキルを発動する。身体能力アップ。技の発生や攻撃力を上げる、シンプルかつ強力なスキル。効果時間は15秒。六花は防御の姿勢をとり、15秒間耐え抜くことを選ぶ。
(15秒で決める!)
ガード中はダメージが通らないが、掴み技がガラガラに通る。15秒間の駆け引き。
掴み技が入る距離。すかさず令は掴みモーションに入る。しかしそれを読んでいた六花は後ろへバックステップ。だが六花は気づいていない。スキルにより強化が入った足技は、
「通る!!」
その瞬間、令が繰り出した足技は六花の体を擦った。
「KO」
「もぉおおお~、なんでよぉ。」
瞬時に敗因を理解した六花。
2本先取。次取った方が勝利する。令は身体能力アップを使ったためクールタイムに入っているが、2回戦目で1度もスキルを使わなかった六花には3つのバフスキルが残っている。
「さぁ、ここからが本番だろ?」
にやける令。勝ちを確信したかのような顔。
「えぇそうね。無駄話はやめて速く始めましょう。」
そう言いボタンを連打する六花。
「そう焦るなよ笑」
六花は輝く瞳をモニターと令に交互に向ける。
「ん?「fight in f」?格ゲーか。 」
六花の瞳とは裏腹に、どこにでもあるゲームを見てるかのような目を向ける。
「いいじゃん!まだベータ版しか出てなくてCPUと招待コードでしかできないんだよぉ~!」
一緒にやる友達がいないことが当たり前だと言う六花。
「んーん、了解。とりまダウンロードするから待ってろ」
六花はイタズラを実行する子供のような笑顔を浮かべる。だが、令にはとびきりの、いつも通りの笑顔のように見えた。
「お、終わったぞー。」
ダウンロードが終わり、起動が始まっている画面を眺める。
「はーい。招待コード送ったから、そこに入力して私のルームに入って!」
急かすように指を指す六花。言われるがままに入力をし、ルームに加入する令。
「これってPAD適用してる?アケコン出すのめんどいんだけど」
「してるしてるー。私はアケコンだけどねー。」
そう言っている間にロードが終わり、キャラ選択画面に移る。その瞬間、手慣れた手つきで金髪のキャラを選択する六花。そのキャラクタークラスはスピーダーだった。
「なるほど、アタッカー、シールダー、スピーダー、ディシーバー。攻撃タイプ、防御タイプ、速度タイプ、特殊タイプといったところか。」
そう言って令は六花と同じキャラを選択する。
「ちょっと!同じの選ばないでよ!」
「やだね。キャラ相性を知らないなら相手と同じキャラを選べばいい。お前の敗因は、先にキャラを選んだことだ‼︎」
まるで自分の勝ちが確定しているかのような口振りで話す令。
「まだ勝ちが確定したわけじゃないでしょ!いいから早くやるわよ。」
そう言い、ゲームがスタートする。ルールはhp制。時間無制限。2本先取。
令は画面右側、六花は画面左側。合図と同時に2体のキャラが画面中央に走り出す。六花が繰り出す足技。発生フレームが極めて小さい技にもかかわらず、初見で正確に防御姿勢に入る令。
(操作覚えつつ相手の立ち回りパクるか。)
さっきから足技ばかりを繰り出す六花。
「おいおい、それはもう見切ったぜ?」
「じゃあこれはどう?」
足技を何度か出したかと思うと、足が青い炎で包まれていった。
「なるほど、条件発動のバフか。」
その言葉を発した瞬間、令の額に踵がめり込む。ゲーム開始後、初のダメージ。
(チッ、わからないことが多すぎる。今回のバフの理由は発生回数か?)
「ふっふっふっ、私はベータ版が出てから1週間、毎日10時間以上攻略と研究を重ねた。今日こそ私の勝ちよ‼︎」
そう。あの不敵な笑み。何度も見てきた故に、令には気づくことがで気なかった笑みの意味がこれである。六花は一度も令にゲームで勝ったことがない。だから六花は何度も令に勝負を仕掛けてきた。「なるほど。」
令は六花の発言により勝機を導き出す。
「さぁ、早く諦めることね。」
そう言い、強化された足技を繰り出そうとする六花に対し、令はガードが間に合わない。体力差は50-100。
「さぁ、まだまだ行くわよ!」
スキルを発動したのか、六花のキャラクターにはさまざまなバフがかかっていく。
「おいおいマジかよ!」
令はこのターンを捨て、相手の分析に入る。今までの情報をまとめると、キャラクターは3種のスキル、2種の拳技、2種の足技、つかみからの投げの4方向。それに加えてコマンドによるバフ。空中での行動パターンはまだ読みきれないが、それによってわかってくることもある。そう、このキャラの苦手は空中戦。これらのことから読み取れることは、、、!
「KO」
令は六花にポイントを先取される。
「よっし!!」
「六花、悪いがお前の負けだ」
「は?何言ってるの?私の勝ちだけど、、?」
六花はついにおかしくなったのかと思ってしまう。
「お前はこれから2本取られる」
令の目は笑っていた。
「GO」
合図と同時に六花は足技を繰り出す。
ワンステップ下がり六花の足技をスレスレで避ける。足がついたと同時に令の腕が六花の首元を掴む。そうして令は六花を空中に放り投げる。
「このキャラの弱点、それは空中戦だろ?」
立花の返答を待たず、令は空中で足技を決めていく。この時点でhp差100-70。
「よく気づいたわね。でもこのキャラじゃ、空中に上げたところで大ダメージを狙えない。」
2人が一定の間隔を空け、令は地に足をつける。ワンテンポ遅れて着地する六花。令はその隙を見逃さない。スキル、「超ダッシュ」を発動しもう一度六花を掴む。その後はさっきと同じ行動を繰り返す。それだけで体力差は100-40
「は?!何その使い方!」
しかし決定打にはならない。超ダッシュはクールタイム中。残っているスキルは2つ。六花が足を地につける前に令はスキルを発動する。身体能力アップ。技の発生や攻撃力を上げる、シンプルかつ強力なスキル。効果時間は15秒。六花は防御の姿勢をとり、15秒間耐え抜くことを選ぶ。
(15秒で決める!)
ガード中はダメージが通らないが、掴み技がガラガラに通る。15秒間の駆け引き。
掴み技が入る距離。すかさず令は掴みモーションに入る。しかしそれを読んでいた六花は後ろへバックステップ。だが六花は気づいていない。スキルにより強化が入った足技は、
「通る!!」
その瞬間、令が繰り出した足技は六花の体を擦った。
「KO」
「もぉおおお~、なんでよぉ。」
瞬時に敗因を理解した六花。
2本先取。次取った方が勝利する。令は身体能力アップを使ったためクールタイムに入っているが、2回戦目で1度もスキルを使わなかった六花には3つのバフスキルが残っている。
「さぁ、ここからが本番だろ?」
にやける令。勝ちを確信したかのような顔。
「えぇそうね。無駄話はやめて速く始めましょう。」
そう言いボタンを連打する六花。
「そう焦るなよ笑」
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