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34話:山一証券事件、時雄の横浜国大合格
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そして、天然温泉に入り自然の空気を吸って英気を養ってきた。そうして8月17日、新横浜に帰って来た。11月23日 バンダイが携帯ゲーム機「たまごっち」を発売し、空前のブームを巻き起こした。こうして、1996年が終わり1997年を迎えた。
1997年は、長男、雨宮時雄の大学受験を来年、1998年に控え、両親は、気を使っていた。夏の予備校の一斉テストの結果、横浜国立大学への合格確立が、初めて75%を超え、合格ラインに乗ったのを雨宮時雄は、一番、喜んだ。
そして、秋を迎え、受験勉強のラストスパートをかけていた。母は、風邪をひかない様に、体調管理に気を付けるように言い、父は、あがらない様にする方法を自分なりに決めて、実行すると良いとアドバイスした。
1997年の大きなニュースと言えば、神戸連続児童殺傷事件である。新聞社に送られた「酒鬼薔薇聖斗」を名乗る犯行声明文。2~5月に小学生5人が相次いで襲われ、2人が殺害された、警察の懸命な捜査により、犯人の14歳少年を逮捕した。
しかし、この14歳の犯行という異常さは、日本の現状の問題と重なり、陰鬱な気分にさせられた。その他、忘れなれないのは、山一、拓銀など破たん相次ぎ、金融システム不安頂点に達したことだ。
1997年11月の山一證券の自主廃業発表の記者会見で涙ながらに社員の再雇用を訴える山一証券の野沢正平社長の記者会見は、今でも頭から離れない。振り返ると、殺気立つ雰囲気の中で行われた長い会見だった。
この時、東京証券取引所の会議室をぶち抜いた大部屋は異様な熱気に包まれた。野沢社長は青白い顔で会見場に入ってきた。泣きはらして涙も涸れ、生気を失ったような表情に見えた。
思い返せば、山一証券は違法な利回り保証をして株を売りまくっていた。しかし、バブル崩壊で株価が急落。損失の発覚を恐れた山一証券は決算期が違う複数のペーパーカンパニーを設立した。
そして、決算が近づくたびに株をたらい回す「飛ばし」という手法で損失を隠し続けた。しかし、株価の下落は止まらず損失はさらに拡大。追い込まれた山一証券はついに経営破綻。社員約1万人が解雇された。
その後、私らが悪いんであって社員は悪くありませんから。どうか社員の皆さんを応援してやってください。お願いします。1人でも2人でも皆さんが力を貸していただいて再就職できるように、この場を借りて私からもお願いしますと号泣しながら語ったのだ。
あの記者会見での社長の発言を聞いた時、全く関係のない者でも、心に訴えるものが、あったように思う。あの時の涙には2つあって、7割が社員の事で頭がいっぱい。3割は、社長になって頑張ったけれど駄目だったと悔し涙であったろうと思う。
こうして、1997年が終わり1998年となった。この年は、もちろん、初詣に行き、長男、雨宮時雄の大学の合格と家族の健康と投資成功の奇岩をして、多めにお賽銭「さいせん」を置いてきた。
その後、最初に、2月、神奈川大学理工学部を受験し合格。次に、横浜国大理工学部電気科を受験し、合格発表に日に出かけると、自信があったのか、合格の受験番号をすぐに探してれ、入学の手続きを取ってきた。
その帰り、横浜中華街に行って、合格祝いを兼ねて、豪華な夕食を3人で、食べた。この時も欲しいものを買ってやると言うと、新型のウインドウズ98対応のNEC製のタワーパソコンにプリンターが欲しいと言い、50万円かかるが、了解した。
1998年は、7月25日、和歌山市内の夏祭りで提供された、亜ヒ酸が何者かに混入されたカレーを食べた客4人が死亡。63人が重軽傷した。10月4日、和歌山県警はカレーに亜ヒ酸を混入したとして、会場近くに住む夫婦を逮捕。
この年、日本で、大きな変化見られたのは、自殺者数である。それまで年間おおむね2万5千人以下であった自殺者数は、1998 年に一挙に増加して3万人台となり、その後、2011年まで3万人を切ることはなかった
その理由としては、失業率の悪化など急激な雇用環境の悪化が挙げられることが多かった。しかし、確かに、失業率は急激に悪化したしかし、その後改善したので、自殺者数が3万人を超えてままであることの説明とならない。
1997年は、長男、雨宮時雄の大学受験を来年、1998年に控え、両親は、気を使っていた。夏の予備校の一斉テストの結果、横浜国立大学への合格確立が、初めて75%を超え、合格ラインに乗ったのを雨宮時雄は、一番、喜んだ。
そして、秋を迎え、受験勉強のラストスパートをかけていた。母は、風邪をひかない様に、体調管理に気を付けるように言い、父は、あがらない様にする方法を自分なりに決めて、実行すると良いとアドバイスした。
1997年の大きなニュースと言えば、神戸連続児童殺傷事件である。新聞社に送られた「酒鬼薔薇聖斗」を名乗る犯行声明文。2~5月に小学生5人が相次いで襲われ、2人が殺害された、警察の懸命な捜査により、犯人の14歳少年を逮捕した。
しかし、この14歳の犯行という異常さは、日本の現状の問題と重なり、陰鬱な気分にさせられた。その他、忘れなれないのは、山一、拓銀など破たん相次ぎ、金融システム不安頂点に達したことだ。
1997年11月の山一證券の自主廃業発表の記者会見で涙ながらに社員の再雇用を訴える山一証券の野沢正平社長の記者会見は、今でも頭から離れない。振り返ると、殺気立つ雰囲気の中で行われた長い会見だった。
この時、東京証券取引所の会議室をぶち抜いた大部屋は異様な熱気に包まれた。野沢社長は青白い顔で会見場に入ってきた。泣きはらして涙も涸れ、生気を失ったような表情に見えた。
思い返せば、山一証券は違法な利回り保証をして株を売りまくっていた。しかし、バブル崩壊で株価が急落。損失の発覚を恐れた山一証券は決算期が違う複数のペーパーカンパニーを設立した。
そして、決算が近づくたびに株をたらい回す「飛ばし」という手法で損失を隠し続けた。しかし、株価の下落は止まらず損失はさらに拡大。追い込まれた山一証券はついに経営破綻。社員約1万人が解雇された。
その後、私らが悪いんであって社員は悪くありませんから。どうか社員の皆さんを応援してやってください。お願いします。1人でも2人でも皆さんが力を貸していただいて再就職できるように、この場を借りて私からもお願いしますと号泣しながら語ったのだ。
あの記者会見での社長の発言を聞いた時、全く関係のない者でも、心に訴えるものが、あったように思う。あの時の涙には2つあって、7割が社員の事で頭がいっぱい。3割は、社長になって頑張ったけれど駄目だったと悔し涙であったろうと思う。
こうして、1997年が終わり1998年となった。この年は、もちろん、初詣に行き、長男、雨宮時雄の大学の合格と家族の健康と投資成功の奇岩をして、多めにお賽銭「さいせん」を置いてきた。
その後、最初に、2月、神奈川大学理工学部を受験し合格。次に、横浜国大理工学部電気科を受験し、合格発表に日に出かけると、自信があったのか、合格の受験番号をすぐに探してれ、入学の手続きを取ってきた。
その帰り、横浜中華街に行って、合格祝いを兼ねて、豪華な夕食を3人で、食べた。この時も欲しいものを買ってやると言うと、新型のウインドウズ98対応のNEC製のタワーパソコンにプリンターが欲しいと言い、50万円かかるが、了解した。
1998年は、7月25日、和歌山市内の夏祭りで提供された、亜ヒ酸が何者かに混入されたカレーを食べた客4人が死亡。63人が重軽傷した。10月4日、和歌山県警はカレーに亜ヒ酸を混入したとして、会場近くに住む夫婦を逮捕。
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