無頼・証券マン、哲二

３１話：香織の英会話教室１

　その晩、生徒さんが１０人になったので来週から哲二さんも手伝って下さると聞くと、快く、了解してくれた。３週目の４月１８日は１６名となった。そして、英会話教室を終えたときに、内藤幸代さんが生徒さんの何人かが自分の町内で、ここで毎週１回で月千円の安い英会話教室をやってると言ったので、多くの人に知れ渡り、参加者が急増したことがわかった。

　そして２０名以上になったらどうしようと言うので、営利目的でなく、単なるボランディアでやってるのだから、この部屋には入れる３０人位まで、この形式でやったらと言われ了解した。もし聞こえにくくなったら、私のカセットテープレーコーダーにカラオケマイクをつければ、大きな声になるから大丈夫と言われ３０名で満員としましょうと話し合った。

　そして、家に帰った香織さんが哲二さんに、パソコンのプリンターで英会話の文章のプリントして下さると聞き了解してもらい、初級英会話テキスト１、裏面をテキスト２として作成して配るようにした。翌週も哲二さんが手伝ってくれ、初めてのテキストを配った。

　４週目の４月２５日は男性が６人の参加者で生徒総数が２３人になった。そして内藤幸代さんとのやりとりも上手になって来たようだ。授業もさることながら、授業後のお茶飲み会が盛り上がって、女性達の明るい声と笑い声が飛び交っていた。男性陣は奥さんを置いて先に帰る人も多かった。

　そして１ケ月が終わり内藤幸代さんが突然、英会話だけでなく映画の寸劇なんか面白いんじゃないかと言い、５～１０分位の日常どこにでもありそうな世間話や立ち話を英語でやってみるのよと言った。具体的に構想を来週までに
まとめてきてと香織さんが内藤幸代さんに言うとわかったと言った。

　翌週の５月２日に失敗しても良いから、１度、英語の寸劇をやってみようと言うことになった。たわいもない、朝の挨拶で実際に見本を練習し、次のように決まった。

　おはようございます。幸代さん。良い天気ですね。グッモーニング、イッツ、ア、ファインデイ、トゥデイ。

　お元気ですか？　はい元気です。ハワ、ワーユー。　イエス、アイム、ファイン。

　今日、何したいですか、ワット、ドゥユー、ウオント、トゥ、ドゥー、トゥデイ、

　今日は、家を掃除して、洗濯して、その後、買い物に行くので、忙しいです。
トゥデイ、アイム、ビジイ、ビコーズ、アイ、クリーン、マイ、ハウス、ドー、マイ、ランドリー、エンド
、ゼン、ドゥ、ゴー、ショッッピング

　それでは、お暇なときに、映画を見に行きましょう、
ゼン、レッツゴー、トゥー、ア、ムービー　トゲザー、ホエン、ユー、アー、フリー

　そうですね、楽しみにしています。さようなら。
ウェル、アム、ルッキング、フォワード、トゥイット、グッバイ、グッバイ。

さようなら。グッバイ。