無頼・証券マン、哲二

３２話：香織の英会話教室２

　翌週、５月９日の英会話教室が始まったときに、今日は実用的な英会話を寸劇にしてみましたので実際にやってみますので宜しくお願いしますと言って、哲二が英会話劇の内容を書いた、紙を全員に、回してもらった。
　その後、寸劇を始めた。最初に香織さんが朝の挨拶をして、話し始め、次に、相手役の内藤幸代さんが、その話に対応して、会話し、やりとりすると言う設定だった。

Ａ：おはようございます。幸代さん。良い天気ですね。
グッモーニング、イッツ、ア、ファインデイ、トゥデイ。

Ｂ：お元気ですか？　Ａ：はい元気です。
ハワ、ワーユー。　イエス、アイム、ファイン。

Ａ：今日、何したいですか、
ワット、ドゥユー、ウオント、トゥ、ドゥー、トゥデイ、

Ａ：今日は家を掃除して洗濯して、その後買い物に行くので忙しいです。
トゥデイ、アイム、ビジイ、ビコーズ、アイ、クリーン、マイ、ハウス、
ドーマイ、ランドリー、エンド、ゼン、ドゥ、ゴー、ショッピング

Ｂ：それでは、お暇なときに、映画を見に行きましょう、
ゼン、レッツゴー、トゥー、ア、ムービー　トゲザー、ホエン、
ユー、アー、フリー

Ａ：そうですね、楽しみにしています。さようなら。
ウェル、アム、ルッキング、フォワード、トゥイット、グッバイ。

Ｂ：さようなら。グッバイ。

　この寸劇が、終わった時、会場から拍手がおこった。わー、格好いいと声があがった。それではと言うとやりたい人と聞くと２人から手が上がり、上手に寸劇をこなした。次から私が指名しますと香織さんが言うと、わーっという声があがった。

　構わず、指名すると出来るかどうか、わかりませんというので良いんです、習うより慣れろですと、内藤幸代さんが言った。そして、その５０歳代と思しき女性と、もう少し若そうな女性が指名された。すると高齢そうな女性が
、私は下手だからＢの相手役をしますというと若い女性の方が、わかりましたと言った。

　そして会話を感情を込めて、まるで劇のように始めた。若い女性が流れるように話すので、終了した時に、思わず、香織さんが、若い女性に、ワンダフル、エクセレントと誉めて、英語検定を持ってるでしょうと聞くと、一応、英文科を出て英検２級を持っていますと言った。

　どこを出たのと聞くと、中学から慶応大学付属でしたというので香織さんが私の同じだわと叫んだ。後で、ちょっと話しましょうと笑いながら言った。その後も、全員が寸劇を終えて香織さんが発音で伝わりやすくするにはイントネーションと発音する音の強弱が重要だと説明して終了した。

　この寸劇は女性に大受けだった。授業終了後の懇親会で香織さんが、さっきの最初の寸劇の女性を呼んで、小さな声で、こっから英語で全部、話そうと耳打ちした。そして、始めまして、私は三条富子と言います。あなたは？私は小田香織と言い、私は、ここから徒歩１０分のマンションに夫婦で住んでます。

　あたなは？　私は、和光市に夫の実家に２人の子供と４人家族で住んでます。和光市？どんな所ですか、自然があって東上線で池袋まで２０分と交通の便も良い素敵な所です。失礼ですが、おいくつですか？　いくつに見えますか４１歳くらいに見える？ありがとう、でも、実際は４８歳です。わお、若く見える。

　ありがとうございます。ところで、あなたは？私は５５歳です。もっとわかくみえます、４０代後半かと思った。それはありがとう。ところで、この英会話教室はどうでうすか？素晴らしい、寸劇で勉強するなんて素敵だわ。練習を重ねて、宝塚のような、ミュージカル調の英会話の劇が出来たら夢のようです。

　そうね、今後、練習して、そのくらいのレベルをめざしたいわね。そして２０分程、全て英語で話すと、女性達から感嘆の声と拍手が上がった。最後に、香織さんが後輩の名前と電話番号を聞いた。彼女の名前は山根和美さんと言った。

　そして今日は初めてだから予定があるかも知れないので、今度、一緒に、長話をしたいわねと笑いながら言った。
　私もですと山根和美さんが言うと、内藤幸代さんが私も入れてよと言うので一緒にいける方は、一緒に行きましょうと香織さんが言うと、わかりましたと声があがった。