無頼・証券マン、哲二

３３話：英会話教室後の食事会１

　その後、慶応の後輩の山根和美さんがから電話で毎月、第一火曜日に、お話しませんかと連絡があり了解した。やがて６月５日となり、また今日も火曜日の午前１０時に南池袋のコミュニティセンターへ行き、英会話の寸劇と英会話の勉強を始めた。

　先週、人数が３０人となったので満員になりましたとコミュニティセンターにも伝え、参加者にも、その話をした。そして今日も英会話の寸劇と文章のポイント会話のイントネーション発音上の注意点し終え、終了した。今日、時間のある人は皆さんで一緒に昼食をしませんかと聞いた。

　すると哲二も参加すると言い合計２０人が参加し信二の奥さんの経営する池袋のたこ焼き屋さん「蛸一池袋店」に電話を入れて奥の３０人位は入れる部屋を借りた。　そして店に着くと哲二が信二の奥さんの桂子さんに、今後、食事に来るから宜しくというと、笑いながら毎度ありがとうございますと元気に言ってくれた。

その後、たこ焼きを１５人前とお好み焼き１５人前を注文して、ビール１０個とソフトドリンク２０人前、注文した。すぐに、飲み物がきて１０分位遅れて、お好み焼きとたこ焼きが運ばれてきた。特に、たこ焼きが、旨いと評判だった。

　お好み焼きもタコ入り、イカ入り、天かす入りといろんな味がして好評だった。その後、部屋が広いので小グループに分かれて話ができた。そして哲二と奥さんの香織さんと後輩の山根和美さんと一緒に英会話教室を始めた内藤幸代さんと旦那さんの内藤清さんの５人で男性達と山根和美さんがビールを飲んで、他の人はソフトドリンクを飲み食事をした。

　最初に後輩の山根和美さんが型どおり自分の両親の話を始めて母方が名家の出である事、父方は貧しく、父は苦学の末、努力して、猛勉強して東京帝大を出て外務省に入ったエリート官僚で戦後、ヨーロッパの日本・大使館を経て
アメリカの日本大使館に勤めたと話してくれた。

　そして彼女が慶応大学の英文科を出てアメリカ留学して、大恋愛の末にアメリカの富裕層の息子さんと駈け落ち同然で家を出て生活を始めたが、彼氏が働いたこともなく怠け者で働かず、安い物は食べないと言い我が儘で困ったが、じっと我慢して２年がした頃、ひどい生活に嫌気がさして、彼が実家に帰ると言い出し、最後は喧嘩別れしたと、話し出した。

　その頃はビールを２杯を飲み干していて感極まって涙をこぼした。すると、じっと話を聞いていた香織さんが、冷静に良くある事ねと言った。その声を意外そうに後輩の山根和美さんが聞いた。その後、香織さんがしらふで、自分の話を始めた。自分の父が闇市ボスであくどい商売をして金を稼いた。

　そしてヤクザと喧嘩して死にそうになった話や飲み屋に女を作って、遊びほうけていた話、そのため自分は彼を親とも思わず、親子の情も全くなく、お父さんから逃げ回っていた。そんな小学校時代、同級生だった哲二さんとで会ったと言った。