無頼・証券マン、哲二

４４話：冬の沖縄

　１月１７日、羽田空港から那覇空港へ昼頃に到着し、高速バスで沖縄、読谷村の有名なホテルにチェックインして、残波岬を見て公園を散歩して歩いた。他の日には、城壁が残る座喜味城跡を見学して、そこからの見える、林や海の景色を楽しんだ。その他の日は、持参した文庫本を読んだり、部屋でまったりして、ゆっくり２週間を過ごした。

　その後、那覇のホテルに滞在し、石垣島に宿泊して、竹富島で牛車にのったり、小浜島のはいむるぶしビーチの夜空の星を眺めたり、西表島の探検ツアーに参加してカヌーで川を移動して、ピナイサーラの滝の見学をしたが、西表島の大きいことには驚かされた。その後、結局、石垣島に４泊した。

　その他、別の日に、宮古島に飛んで、レンタカーを借りて、全長１４２５ｍの池間大橋を渡るときには、そのエメラルドブルーに輝く海に、感動した。その他に、１６９０ｍの来間島大橋もエメラルドグリーンで素晴らしくかった。来間島に行ってみると竜宮城展望台という名所を訪ねた。来間島で一番高い丘に建てられているので、最上階からの眺めは言葉にならない程の美しさで、サトウキビ畑が広がる島内はもちろんのこと、宮古島や来間大橋などが
一望できた。

　特に、午前中の海の色は格別で、砂地とサンゴ礁のグラデーションが最高。宮古島にも2泊してきた。その他、那覇・松山の沖縄ケントスにも３回遊びに行き、奥さんの香織さんと、オールデイズ・ソングに酔いしれて、飲んで、踊って、那覇の若者のパワーをもらって来た。そうして、この冬を大いに楽しんで、３月１日に熱海に帰ってきた。

　その後、３月は、南伊豆へドライブしたり、土肥から清水港へのフェリーに乗って、霊峰富士の雄姿を見てきた。５月から９月迄は、箱根、御殿場、富士五湖をドライブして楽しんだ。秋には、電車で橫浜、中華街へ、行き、この年、ウンドジャマーと言う、素敵なジャズバーを探して、気に入って、横浜へ行くと、立ち寄るようになった。中華料理もいろんな店を食べ歩き、自分のお気に入りの店も数件、見つけた。

　２００８年９月、国際的な金融危機の引き金となったリーマン・ブラザーズの経営破綻とその後の株価暴落などを指す。大手証券会社ベア・スターンズが JPモルガン・チェース・アンド・カンパニーに買収され，連邦住宅抵当公社・ファニーメイ，連邦住宅貸付抵当公社・フレディマックが公的資金により救済された。

　メリル・リンチ・アンド・カンパニーがバンク・オブ・アメリカに買収されることが決定した。しかし、リーマン・ブラザーズには買い手がつかず、リーマンは米国第４位の投資銀行だが、２００８年９月１５日、米連邦破産法
１１条の適用を申請し破綻した。

　信用度の低い人を対象とした高金利の住宅担保貸付け、サブプライム・ローンを証券化した商品を大量に抱え込んだため、住宅バブル崩壊で損失が膨らんだ。リーマンの破綻後、対米の大手金融機関が連鎖的に経営危機に陥るなど金融不安が深刻化する。

　アメリカの証券界で第４位であったリーマン・ブラザーズの経営破綻は金融界に衝撃を与え，２００８年の 1年間でダウ工業株３０種平均は ３３.８%下落，ほかの主要国の株価も暴落した。金融市場のマヒを防ぐため、各国政府は相次いで税金を投じて銀行に資本注入や損失保証を行い「金融機関の公的管理」に踏み切った。

　しかし危機は実体経済に波及。日米欧は軒並みマイナス成長に陥り、デフレ懸念も広がっている。そのリスクオンの状態で急激な円高が起きた。２００８年１０月になり急激な豪ドルが安くなり、２００８年１０月２７日５７円で豪ドルを２００万豪ドルを１.１４億円で買い、哲二の残高が８６００万円となった。