無頼・証券マン、哲二

ハリマオ65

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67話(最終章):両親と小田夫妻の訪問

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 しかし、指定した会社の事務所に勤務時間を決めて仕事をするのではなく非常勤社員として,自宅勤務で、自分のエリアの純利益の増加によって給料が決まる様にして、観光のガイドや、その他の仕事と並行して仕事を依頼し、喜ばれた。

 2015年10月12日に、佐藤朋子さんに男女、双子の赤ちゃんができて、2016月4月14日が出産予定日となった。それからは、岩村さんも佐藤商会の副社長として、採用して、佐藤文昭が、子供の事で動けないときに、社長代理として、スーパーや、得意先を訪問して,交渉してもらった。

 やがて、2016月4月14日、無事に2人の子供が生まれ、佐藤幸太と佐藤繁子と名付けた。10月12日には、日本から小田夫妻と佐藤君の御両親が、駆けつけて、可愛い孫を抱いて、大喜びした。その後、2016年
1年間の佐藤商会の純利益が1億円を超えた。

 しかし、佐藤文昭は、これ以上仕事を拡大することなく、地元、ポルトガル、隣のスペインの人のように、家族を第一に、しっかりと休みを取って、旅行をして、人生を楽しみながら、それなりの収入を得て行く方針で,会社を運営していった。

 2017年になり、成田からマドリードへの直行便ができて、ポルトから日本の行き来が楽になり、小田夫妻も、佐藤君の両親も毎年、ポルトガルを訪れるようになり、2017年7月2日に、ポルトに来て、8人乗りのワゴン車を借りて、7月6日から車で1時間でアゲタまで行き、アゲタ駅近くの駐車場に車を止めた。

 その後、乳母車に子供達を乗せて、商店街の天井がカラフルな傘で埋め尽くされた「アンブレラ・スカイ・プロジェクト」と呼ばれるアーケードを埋め尽くす傘の展示会場を歩いて周り、多くの写真を撮って来た。町の階段
や壁にもカラフルな絵が描かれ,とても楽しい観光だった。

 その後、再び車に乗って40分ほど、海の方へ向かうと、パジャマシティと呼ばれるストライプ模様のカラフルなユニークな家が建ち並ぶ、コスタノバの町に入った。駐車場に車を止めて、散歩しながら、多くの写真を撮って、昼過ぎになったので、海の幸の美味しい店に入り、海鮮パスタやサラダを
食べた。

 その後、近くのマーケットで、魚屋、名物のお菓子、ワイン、お土産を買い夕方17時には、ポルトに到着した。その後、7月9日にポルトからLCCでマドリードに飛んで、いつも世話になってる岩村さんと夕食を共にした。
 その席で、佐藤君の両親が、岩村さんに、お礼を言い、これからも宜しくと挨拶をした。

 その晩、本場のフラメンコショーを佐藤君の両親と、岩村さんと小田夫妻が見に行き、ホテルに戻って床についた。翌日は、ゆっくりと9時に起きて、マドリード空港13時発、成田、翌日の朝9時半着の直行便の飛行機で日本
に帰っていった。

 「その飛行機を見送る、佐藤文昭と奥さんの朋子さんは、飛行機の後にできる飛行機雲の白くて力強い、軌跡を見て、自分達家族の今後の人生、子供達のためにも、あのように、まっすぐに力強く生きねば行けないと心に誓うのであった」
【完結】
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