太一の決心

ハリマオ65

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3話:彼女の実家は医者1

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 あっという間に郡山に着いて、郡山駅からタクシーで数分のビルも見て、あのビルの2、3階に父の皮膚科と、母の眼科があるのと指さした。10分ほどで、大きなお屋敷の前にタクシーが止まり、里美医院につけといてと、彼女が言うと、タクシーの運転手が、東京のお嬢様ですかと言い、かしこまりましたと言った。屋敷から、中に入ると、玉砂利が敷き詰められて、灯籠がいくつかあり、庭には、大きな家と鯉が見えた。

 数分して、玄関の呼び鈴を彼女が押した。すると、お母さんと、思しき人が、元気でしたかと言いながら迎えに出て来た。そして、どうぞ、お上がりなさいと言われ、あがり、長い廊下を行くと、大きな応接間に通されて、ちょっとお待ちください、どうぞと言われ、革張りのソファーに座った。少しして、和服の2人の人が入ってきて、彼女が、お母さん、お父さん、ただいま帰りましたと、挨拶した。

 そして、彼女が、私、来年3月、日大経済学部を卒業して、就職したら、来年の夏にも、ここの秩父太一さんと結婚しますと告げた。すると、彼女の父が、いつも、由美子は、自分で決めて、ごり押しするのだからと困った様に言った。その後、お父さんから、学校はと聞かれ、中卒ですと答えると、なんで高校に入らなかったのか聞かれ、高校は、金がかかる割に、たいしたことないと思ったからと言った。

 しかし、友人の父から、コンビニで夜働くようになり、通信教育で勉強して、高校くらい出てないと、人様に馬鹿にされると言われ、4年かけて卒業しましたと言った。働きながらと聞かれ、えーそうですと答えると、偉いねと言ってくれた。その後、父は大きな製鉄会社で夜勤の仕事、母は、昼間のスーパーでのパートで、僕が、中学の頃から、炊事、洗濯、料理を手伝いった。

 どうしたら、少ない給料でも、お金を貯められるか考えて、入る金が少ないなら、出る金を減らして、入る金以下にすれば、金は貯まると考えて、どうやって食料品を安く買うか考え、半額セール品、賞味期限近いもの、そのうち、小さい子が頑張ってる姿を見て、近くのパン屋のおばさんが、だまって、ビニール袋にいっぱいに、詰めたパンの耳、パンの切れ端を無料で譲ってくれた。

 すると、八百屋の大将も、売れ残り、傷物、形の悪い野菜、果物を無料で分けてくれるようになり、彼らのお陰で、家計が黒字になり、毎月、千円、2千円とため始めると、自然に金が貯まってきた。そして、中学を卒業し、貯めた金で原付バイクの免許を取り、バイクを買って、房総半島の先の館山や外房の鴨川、勝浦まで走り回るようになった。

その後、18歳の時、友人の父から、日本株投資をやって財産を作れと言われた。そこで、近くのN証券に投資証券口座を作った。そのおじさんの言うには、株は、難しいから、いくつも売買するのではなく、これだという企業の株を売買しろと言われた。さすが、じゃじゃ馬娘、由美子が惚れただけのことはあると言ってくれた。

 その後、由美子が結婚を許してくれるのねと、聞くと、許すも許さないも、駄目と言ったら、由美子は家を出ても、太一君と一緒になるんだろと言った。その通りと返すと、それなら、賛成するよと言い、太一に両親が、よろしく頼みますと言ってくれた。これに対して、太一は、全身全霊をかけて、由美子さんを幸せにして見せますと言ってしまった。

 そして、話は終わり、尾頭付きの鯛や、豪華の食事と地元の銘酒で、宴会が始まった。すっかり。酔っ払ってしまい、気がつくと、翌朝になっていて、慌てて、顔を洗い、由美子さんの御両親に、おはようございますと元気に挨拶し、今晩、仕事がありまっすので失礼しますと言い、遅い朝食をいただき、10時過ぎに里美家を出て、バスに乗り、郡山から電車を乗り継いで午後5時に千葉・君津の家に帰った。

 夕方、風呂を出て18時からのコンビニ仕事へ向かった。そして長い真夏の日が終わり、また、いつもの生活にもどった。その後、里美由美子さんは、就職活動をしていて、1999年12月に、東京のNTTの入社試験を受け、その後内定の通知をもらった。その後も毎月第2日曜日、由美子さんとデートを継続し、1999年12月を迎えた。12月25日、いつもの喫茶店で、ささやかな2人だけのクリスマス・パーティを開いた。

 やがて、21世紀の幕開けとなり、2000年を迎えた。コンピュータが誤作動するとか、いろんな怪情報が飛び交ったが、結局、大きな問題はなかった。2000年1月2日の日曜の朝、浜田浩二さんから電話で今日11時に、木更津駅改札出口で待ち合わせて、話がしたいと言うので、出かけた。11時に行くと、浜田健二君が車で来ていて浜田浩二さんの家の書斎に案内された。

 それよりヤフー株が、1株1億円を超えるという、前代未聞の上昇を続けた。太一は、にわかに信じられないと思った。しかし、一番驚いたのは浜田健二のお父さんだった、君の言う通り、ネット関連株が大化けしたねと、新年の挨拶に行った時に、誉めてくれた。浜田さんが、僕もソニー株で儲けたがヤフー株が、こんなに上昇するとは思わなかったと、太一の肩をたたいた。

 こう言うのを英語でビギナーズ・ラック「初心者の幸運」というのだろうと大笑いした。しかし、そろそろ、天井だと思うので、売るべき時には、また、電話で指示してあげると言ってくれた。その後2000年2月22日の朝、浜田さんから、ヤフー株の気配値が1株、16790万円だから、成行売りするべきだと言われた。ヤフー株は、1999年3月26日と9月27日に、株を2分割した。

 そのため4倍、つまり買った1株が、4株なっていた。65520万円で売れ、税引き後、約5億円となった。その後、浜田さんが、千葉で食事をしようと、2000年2月17日、日曜日、11時半に千葉駅近くの高級中華料理屋で待ち合わせた。店に入り、ヤフーの成功を祝して、中華料理の豪華なコース料理をたべた。そして浜田さんが、ヤフー株が、こんなに上昇するとは、考えもしなかったと言った。
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