話下手男の優しさ

ハリマオ65

文字の大きさ
15 / 42

14話:投資、大学生の塾と家の新築

しおりを挟む
 もし10年単位で考えるならアメリカに流行している投資信託「ファンド」良いかも知れないねと言った。ただ、投資は博打ではないので信用できないもの、理屈が通らない投資には手を出さないこと。

 また、自分では、手に負えないと思うような物にも手を出さない方が怪我しなくて済むと言った。それを聞いて、若子がわからない時には父に聞けば良いって事ねとあっさり言った。

 それに対して、俺も間違えるときもあるし、第一、いつ死ぬかわからないぞと言うと、母が、縁起でもないことは言わないのと、父の肩をたたいた。そんな話をしていると22時過ぎ、それぞれ部屋に帰り床についた。

 翌朝は、朝食をとって、今日は、横浜を回って帰るから、直ぐ出発するぞと言い、8時にホテルを出て、小田原、平塚、茅ヶ崎、藤沢、戸塚を抜けて、桜木町から山下公園に10時過ぎに着いて、咲き始めた花壇の花を見て回った。

 その後、元町をぶらついて、11時過ぎに、中華街に入り、素敵な店構えの料理屋に入って、昼食をとった。赤いチャーシュー、フカヒレスープ、旨いチャーハン、大きな魚の丸揚げのあんかけも4人で、食べた。

 それらは、甘酸っぱくて美味しい。その後、14時過ぎに家に帰った。その後、若子が氷川神社に行って、絵馬を奉納し、お礼参りに生き、お賽銭も多めに置いてきた。やがて2000年を迎え、また日常の生活に戻った。

 この頃、高科昭二さんから電話で、会いたいと言われ、その晩、指定された八王子駅前へ行った。そして、近くのビルの高そうなレストランの個室に入った。そして。お陰様で、孝明のおかげで、約1億円の資産が、できた。

 本当にありがとうと言った。今後は、嫁さんでも探して、できたら結婚して一緒に旅行したいと思っていると語った。それを聞き、そうですよ、是非、そうして、人選を楽しむべきですよと伝えた。

 だから、今後、投資の事で電話しなくて良いからと言った。そして、これ少ないけれどと言って。封筒を渡してくれた。今までのお礼で、10万円が入っていると言った。それをもらい、お礼を言った。

 その後、高科昭二さんは、楽しそうに酒を飲んで、実は、俺、こう見えても小説を読むのが好きで、特に五木寛之の大ファンなのだと言い、kレの小説は、ほとんど読んだ。

 でも小説に出てくるような2枚目でもない。それに努力していない、頭もよくない、もてない。まさに、男の三重苦だと、宙を見ながら、寂しそうに笑った。でも、優しいし、きっと良い人が、現れますよと孝明が言った。

 そうして、高科昭二さんは、自分の今までの人生の失敗談。いろんなエピソードと話し続けた。そして、かなり酔っ払って、でも、こんな人生のままで、終わりたくないときっぱり告げた。

 昭二さんが、語り終わると目が潤んでいた。それを見てると、男の悲哀を聞いていると、人生の悲哀を感じざるを得ない心境になった。でも、大丈夫、昭二さんの優しさをわかってくれる女性がきっと現れますと言い切った。

 そんな、嬉しいこと言ってくれるのは、お前だけだよと、これからも、宜しくなと、がっちりと握手した。その後、昭二さんが、店の支払いを済ませて、タクシーで、高尾の自宅に帰っていった。
 
 この年、孝明の子供たちが、算盤塾の手伝い以外に、家庭教師のアルバイトを始めた。翌朝7時半に博一は、家を出て9時に大学に入ると昼食を挟んで、延々と授業を聞いて家に帰って来た。

 今年の春休みに博和が、算盤塾のない日に家庭教師を開始し一橋大学の学生という事で、多くの高校生が集まった。1人で1クラス10人を1時間単位でみて、質疑応答形式で、授業をすすめて言った。

 すると生徒さんの数が50人となり、妹にも手伝ってもらい、かなり稼ぎ出した。やがて算盤塾の手伝いをやめ、夏休み集中講座も初めて、八王子周辺の駅前の貸し教室を捜し授業を始め2人で教えた。

 博和は、大学3年で家庭教師終了しようと考えたが、妹の若子が、兄が辞めたら私の同級生の2人と3人でやりますと言い継続した。2000年4月に実家が、古くなり雨漏りも起こるようになった。

 そこで、瓦屋根のいわゆる農家から最近はやりのモダンな家に建て替えようと言うことになった。そして実家は、父、高科巌男の旧友の小山田聡の経営する工務店に依頼しようと考えた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

17歳男子高生と32歳主婦の境界線

MisakiNonagase
恋愛
32歳主婦のカレンはインスタグラムで20歳大学生の晴人と知り合う。親密な関係となった3度目のデートのときに、晴人が実は17歳の高校2年生だと知る。 カレンと晴人はその後、どうなる?

熟女愛好家ユウスケの青春(熟女漁り)

MisakiNonagase
恋愛
高校まで勉強一筋で大学デビューをしたユウスケは家庭教師の教え子の母親と不倫交際するが、彼にとって彼女とが初の男女交際。そこでユウスケは自分が熟女好きだと自覚する。それからユウスケは戦略と実戦を重ねて、清潔感と聞き上手を武器にたくさんの熟女と付き合うことになるストーリーです。

還暦の性 若い彼との恋愛模様

MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。 そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様を書いたストーリーです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

処理中です...