沼田の若者が、牧場経営

２話：天皇陛下の崩御、平成へ

　１９８８年１１月１４日、青梅信用金庫の女子職員が、オンラインを悪用して愛人の元暴力団組員の男の口座に９億７千万円を不正入金したことが発覚、女子職員を横領容疑で逮捕。１９８８年１２月９日、宮澤喜一蔵相がリクルート疑惑で辞任。１２月１４日には真藤恒ＮＴＴ会長が同様の責任で辞任。１２月３０日、神戸市の太陽神戸銀行須磨支店前で現金輸送車が奪われ、現金３億２２５０万円が奪われる。

　やがて１９８９年。１月７日、ＮＨＫは、早朝から特設ニュースを放送し昭和天皇が、危篤となったと報道した。そして午前７時５５分、宮内庁の藤森長官は、昭和天皇が午前６時３３分に崩御したことを発表した。ＮＨＫも昭和天皇の崩御と、今の天皇陛下の即位を伝えました。１４時３５分頃、新しい元号は、『平成』でありますと、当時の小渕官房長官が、報道陣に発表した。１９８９年７月に村沢が、Ｉ商事の就職支店に合格し内定通知を受け取った。

　１９８９年１０月１１日、早朝、村沢君から電話が入りソニー株の気配値が９４００円と高いから売りと言われ、同意し、千株を成り行き売りを指示。その後、９４０万円で売れ、税引き後利益、６７９万円となり投資残高が７１８万円となった。１９８９年１２月、笑顔で記者会見するソ連のゴルバチョフ共産党書記長とブッシュ米大統領。米ソ冷戦構造に終止符が打たれた。やがて、１９９０念が、開けた。その後、村沢君は、研修を終え、Ｉ商事、新宿支店に配属された。

　やがて１９９０年が、明けた。田沼の母、敏江は、目標を５００万円として、その後も一時払い養老保険やワリコーなどの利付金融債も利用して、１９９０年までに預貯金の合計が５００万円を超えた。村沢は、Ｉ商事の青山近くの本社に配属された村沢は、実家のある沼田に帰り、正月を実家でゆっくりと過ごした。その時、村沢の父から野木代議士の娘さんの祥子さんと見合いをしてくれないかと言われ断れず了解した。

　５月３日、夕方１８時に沼田の高級料亭を予約しておくと言われわかりましたと答えた。野木代議士は、Ｊ党の栃木県選挙対策本部長の次期候補と目される、やりて議員であり縁故をつくっときたいと述べた。それを聞いて断り切れず、見合いの席に出席すると返事をした。その後、１月２日、幼友達の田沼里恵、柴橋聡、星崎純代を呼び出して、沼田の料理屋で新年会を開いて近況の話をした。これから、スキー場で、稼ぐ時期だと田沼里恵が、笑顔で話した。

　そして田植えに始まり、小麦、野菜、リンゴ、の仕事が続き、１１月は、リンゴの箱詰めをして出荷したり農協の販売所で、売ったりする。リンゴの摘み取りが、短時間でやらなければならず、きついと言った。帰り際、田沼が、村沢にソニー株でもうけさせてもらいありがとうとお礼を述べた。俺も株で稼いで行くから、また電話するからと言うので、お礼はどうしたら良いのと田沼が、聞くと、そんなの気にするな、ほかの連中は、金がないからお前だけに教えるのさと語った。

　１月１８日、長崎市の本島等市長が地元右翼団体の幹部に拳銃で撃たれ、重傷を負った。２月２１日、日経平均株価が1日で１１６１円下がり，終値が３万５７３４円になる。その後、２月２３日には９３６円安の終値３万４８９１円，２６日には、１５６９円安の終値３万３３２２円に急落が、続き、日経平均株価が、合計３５００円以上の暴落した。４月１日、大阪市で国際花と緑の博覧会が開幕、９月３０日まで開催された。

　また、三井銀行と太陽神戸銀行が合併、太陽神戸三井銀行「現：三井住友銀行」誕生した。８月のお盆休み、村沢は、実家に帰ると、最近、見合いした野木先生の娘さんの野木祥子さんが、村沢を気に入り、結婚したいと言ってきたと語った。父が、お前も、しがないサラリーマンをやめ野木先生のかばん持ちして政界に出たら良いと笑顔で告げた。

　村沢は、学費、多額の資金を父に全額、出してもらっていたので、強く反対できず、そうねと、お茶を濁すような言い方をした。そうか、お前もまんざらではないのだなと言い野木先生にも伝えておくと語った。翌、８月１６日、村沢は、沼田から列車で東京へ戻った。８月３０日、日銀、公定歩合を年率６％に引き上げた。

　今年に入り、ついに１０月１日、日経平均株価が、一時２万円の大台割れと大暴落を演じた。しかし、翌２日、東証、前日より２６７６円５５銭高い２２８９８円４１銭で取引を終了。前日の日経平均株価２万円割れの反動と橋本龍太郎蔵相の株価対策発表を受けて暴騰した。これは、２００８年１０月現在、上昇幅、上昇率とも記録的な暴騰となった。

　１１月１３日、協和銀行と埼玉銀行が対等合併に合意し現在のりそな銀行になった。１１月２１日、任天堂の家庭用ゲーム機「スーパーファミコン」が発売開始。世界的に大ヒットした。１２月３０日、村沢研吾は、沼田の実家へ帰った。今晩、野木先生が、忘年会を開くのでお前も来いと言われ出かけた。