沼田の若者が、牧場経営

ハリマオ65

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3話:野木と村沢の結婚?!

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 会場に着くと、すでに野木先生は、赤い顔して村沢研吾を呼んで、J党の幹部や、地元商工会の幹部に紹介し、娘と結婚すると言ってしまった。しかし、いや違いますとも言えず、困っていると、野木祥子さんが、村沢の隣に来て、お酒をつぎ始めた。そして、東京は、面白い所が、多いのでしょと言い、私も東京へ行って有名になりたいわと耳打ちした。

 そして、結婚しましょうと言うので、村沢が、まだ、付き合ってもいないのに、そんな大事な事を急に言われても困ると言った。大丈夫よ、私がうまくしてあげると、小さな声で告げた。その後、早合点した連中が入れ代わり立ち代わり、2人の所へ来て、おめでとうございます。私は、・・・と言いますが、是非、今後とも宜しくお願いしますと言い、次々と名刺を置いていくではないか。2時間くらいたって、忘年会もお開きになった。

 その時、野木先生が、上機嫌で、私も、J党の幹部として、いずれ、東京に居を構えて、ここの村沢君を立派な政治家に育て上げて、中央政界でのし上がっていくと豪語した。これには、まいったが、何も言えずに、ただ立っていた。さらに、なぜか、野木祥子さんも上機嫌で、支持者たちに笑顔を振りまいているではないか、何か、魂胆があるなと思ったが、拒否できる状態にはなかった。そして1月3日、村沢は東京へ帰った。こうして1991年が、明けた。

 2月、湾岸戦争多国籍軍への90億ドル追加関連法案が可決され、海部俊樹首相と橋本龍太郎蔵相が、握手を交わした。4月には、掃海母艦「はやせ」をペルシャ湾に派遣し、広島県呉港から出港した。また、これと同時期の1991年5月には、野村證券と日興證券の金融子会社が暴力団幹部に資金融資を行っていたことも新聞報道により発覚した。5月3日、村沢は、沼田の実家に帰ると、父に呼ばれて、野木先生が、今年中に娘さんが、お前と結婚したいと言っている。

そこで8月のお盆が、良いか、年末が良いかと聞いてきた。また結婚するかどうかも決めてないと答えると、いまさら結婚しませんとは言えないぞと迫った。これを聞いて、そっちで、決めてくれと投げやりな言い方で、答えると、わかった決まり次第、連絡すると言われた。この時、嫌なら離婚すればよいだけさと心の中でつぶやいた。その後、12月29日、日曜、上野の名門料亭で結婚式をすることに決まり、新婚旅行は、ハワイ旅行と決めた。

 主な来賓など招待客なども野木先生に一任することになった。6月、日興證券が、大口顧客の株売買による損失を補填していたとの新聞報道された。これが日本中を騒がすような事態となった、いわゆる証券不祥事に発展した。大蔵省の調査などから、損失補填が証券業界全般に幅広く蔓延「まんえん」していることが次第に明らかになった。6月、大口顧客への損失補てんなど一連の不祥事に野村証券の田淵義久社長が、陳謝した。

 1991年6月3日、雲仙普賢岳で発生した火砕流によって43人が犠牲になった。消防団員や警察官は取材者に警戒を呼びかけた中で、タクシーの運転手は取材者に同行する中で、雲仙普賢岳の火砕流に巻き込まれた。8月、保守派のクーデターが、失敗に終わり、ソ連邦が事実上崩壊し市民が見守るなかKGB「旧ソ連国家保安委員会」の前身に当たる治安機関の初代長官ジェルジンスキーの銅像が、引き倒された。

 その後、中学時代の友人、田沼里恵、柴橋聡、星崎純代に電話をして11月3日。17時、沼田駅近くの喫茶店で会いたいと連絡した。17時には、3人は、すでに、来ていて、しばらくぶりと挨拶した。実は、今日集まってもらったのは、俺が、今年の12月29日、野木代議士の娘さんと結婚すると告げると、わーすごい、逆玉だなと、柴橋聡が、言った。なんだそれと村沢が聞くので、男が女の玉の腰に乗る事さと笑いながら言った。冗談じゃないよ、大変なんだからと訴えた。

 そして今迄のいきさつを話した。すると田沼里恵が、利用して偉い代議士になり東京に豪邸を建てて日本の政界に打って出ればよいじゃないと伝えた。しかし星崎純代が、「なんか、おかしいわね。何だか、裏が、ある様な気がするわ」きっと、彼女、村沢君を利用しているのじゃないと疑った。だって、あまり付き合ってもいなくて、よく知らない男性と結婚したいという事は、結婚して、何かを企んでいるか、村沢君を利用して、自分なり益を得たいのよと、断言した。

 そうでなければ、そんなことするはずないものと言い切った。村沢が、具体的にはと聞くと、そこ、までは、わからないけれどと話した。村沢君はどう思っているの聞くと、どうしたら良いかわからないから君たち呼んだじゃないかと言った。星崎純代が、面白そうね、みんなで、真相を調べてみないと言うと、田沼里恵、柴橋聡も同意した。調査の結果は、わかり、次第、村沢君の所に電話するわと星崎が、言うと、それは、ありがたい。このお礼は、必ず、させてもらうからと言った。
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