電子カルテの創成期

ハリマオ65

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第24話:冬のコンピュター研究会2

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 それでも、0時15分前には、終了して、閉会の辞を富士川先生が話し、更なるマッキントッシュの性能向上と、もっとスライド作成に特化したソフトウェアができてくることを期待したいと言って、締めくくった。そして、あす、早めに帰る先生方と池辺さんか、白馬駅まで送る様で、打ち合わせしていた。その後、解散して、各部屋に帰っていった。

 翌朝、7時に起きて、池辺さんに、手伝うことがあればと言い、荷物運びを手伝った。その後、四国の先生を、池辺さんが駅まで送って20分で帰って来て、ホテルのカフェでコーヒーを飲み始めると富士川先生が、起きてきて、仲間に入った。そして富士川先生が、常本に、その後、仕事の話を聞かせて言われた。

 そこで会社の上司が、N社のロサンゼルス支店に行きファイルメーカーというソフトが完成したこと。また電子カルテの市場調査と病院関係者への売り込み舞台を作ったが、まだ日本では、そのニーズがないのてチーム解散となった話をいた。そりゃそうだ医者には、患者さんの情報を守る守秘義務があるからと言った。

 まして、それでなくても保守的な日本では、まだ、まだ、先の話だろうと感想を述べていた。しかし、パ-ソナル・コンピューターが、さらに性能を上げて現在の大型コンピューターと同じ能力を持つ頃になると、何らかの形で、電子カルテが実現するはずだと言い、それに必要なのは、何かのきっかけだろうと語った。

 その後、昼までには、ほとんどの先生が帰り、池辺さんが、常本に、この仕事も不景気で、申し訳ないが宿代も頼むと言うのでもちろんですと支払った。そして昼食後、良かったら、松本駅までハイエースで送ってやると池辺さんが言い、富士川先生も時間に問題なければ、そうしたらと言うので、お言葉に甘えてお願いしますと言った。

 そして池辺さんと富士川先生が忘れ物の最終チェックをして宿を出発した。車の中では、富士川先生が、新しい研究の話をしていた。それは、人間の体は、手、足、その他の随意筋「頭からの信号で動かせる筋肉」を動かす指令を微弱な電流で支持していることが、最近の研究でわかってきた。

 そのため、何らかの原因で、生体の脳の指令が筋肉まで伝わらなくなった病気の患者さんに、電気刺激を与えることで、動いたのが、最近の研究で証明された。その応用研究は、大きなリハビリテーション病院で始めたと言い、電気の専門科として、君も、きっと非常に興味を持つはずだというと、面白そうな研究ですねといた。

 そう言う、人間を補助するような機械を発明できれば、大きな商売もできるかも知れないなと言った。でも、それには、僕みたいに、技術屋には、計算に疎いし、交渉力もない。もしそうなったら、君とチームを組んで、大儲けしてみたいねと、いつもになく饒舌に語った。医師の補佐としての技術屋を初めて10年近くたつ。

 そろそろ、この仕事にも飽きが、来たのかも知れないと言うと、ごめん、なんか、湿っぽい愚痴みたいになってと謝った。それを聞いていた池辺さんが、その気持ち、よくわかりますよと言った。富士川先生の頭脳があれば、産業界に残っていて、新しいベンチャー企業を立ち上げて成功する可能性も高かったと思いますよと言った。

 次に、池辺さんが、僕も信州に来て、既に10年、子供達の教育を考えて、首都圏に帰りたいと会社の上層部に、お願いしたのだけれでも、業績が良いから、君を営業所長にするから、ずっと信州で仕事をして、次に、開拓の進んでいない、山梨の市場を開拓するようになったと述べた。

 奥さんは、信州の自然が好きになり2年前、松本駅から車で15分の郊外に大きな分譲住宅を購入して、帰れなくなったと寂しそうに言った。それを聞いて、常本が、そうですかと言い、苦労しているのは、自分ばかりではない事がわかり、何か、勇気づけられた気がすると告げた。

 これを聞き、時間ができたら、是非、家族連れで信州に来いよと池辺さんも富士川先生も言ってくれた。わかりました、その時は、宜しく、お願いしますと言った。常本が、私も数年前に新横浜の郊外の農家を離れを土地ごと買い、家族4人で住んでますが、橫浜、東京に来る時には、付き合いますから連絡して下さいと話した。
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