電子カルテの創成期

ハリマオ65

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第23話:冬のコンピュター研究会1

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 そう伝えると、そうなんだよと言った。でもデータベースも随分、進歩したんだよと言った。それに対して、日本電気でも積極的に手がけたがうまく行かな買ったというと、そりゃそうだ患者の情報は、秘密だからなと言った。そのために、我々も患者さんの名前は使わず、姓と名のイニシャル2文字だけを使っていると言った。

 医療用のデータベースと井売っても医者が患者さんを治療するために手術はどれが良いかとか、薬は、どれが良いかと言う、判断材料として、デーベベースを使っているのだと言った。それでも、20人分くらいのレントゲン写真をいれたデータベースを作れるようになったと教えてくれた。

 そのうちに、山梨の先生が2人、新潟の先生が2人、信州大学から5人、四国から3人、総勢13人で、常本君を入れると14人の参加となったと言った。今回は、観光というわけに行かないので、信州と新潟の先生が栂池のスキーゲレンデで、スキー講習会をして、昼間は、もっぱら、スキーで滑ることを楽しむことにしていると語った。

 信州大学のT教授が500万円でメモリを最大にしたマッキントッシュとハードディスク、イメージスキャナーを揃えてくれたと話した。その後、続々と参加ドクターがやってきて、今回も富士川先生が来て、久しぶりと、常本の所へ来て、握手した。その後、風呂に入り、夕食を終えて、20時から開始して0時終了というスケジュールだった。

 今回も会長の富士川先生の挨拶から始まり、演題発表ではなく、直ぐに、スライド作成の方法を初心者向けと、中上級向けに行った。データベースの方はと聞くと、もう、既に頻繁に学会発表されるようになり必要性が薄れたと言った。12月24日、夜は、参加人数が増えたので、和室10畳2室で、ふすまを解放して使う様にした。

 そこで、研究会を開催していた。使うソフトウェアは、マッキントッシュ用のフォトショップであり、スライドの解像度と濃淡の調整方法、効果的なスライドを出す順番などについて質疑応答形式で、次々と行われ、それも2台同時に行われるようになった。その理由は、2にしか時間がとれない事が原因だった。

 そのため、1晩に2台のマッキントッシュコンピューターを使い、同時に2演題、合計4演題、2晩の研究会で8演題をこなすのが、いっぱいであった。しかし、参加希望者は、一気に増えて、出席者からも宿泊代を取るようになっていた。その様子を見ていた、常本は、マッキントッシュの解像度の良さに目を見張った。

 自社のパソコンでは、こんな高精細の映像を出すことはできなかった。それでもNEC9800は、1台、予備用として持ってきた。その晩も0時15分前に研究会終了して参加者は、静かに引き上げた。翌日、13~16時まで、スキー教室を開き全く初めてと滑れない初心者と、なんとか滑れると言う初中級者の2つのグールプにわかれた。

 上級者は、富士川先生と共に、ゲレンデを自由に滑るように予定をたてていた。昼食後、各チーム別れ、常本は、池辺さんが指導者の初中級者コースに入り、初心者用ゲレンデで最初、直滑降とスキーの先端を狭めて、ゆっくりとスピードを落として止める方法を練習した。

 その次、斜滑降からスキーの先を狭めて曲がりたい方のスキーに体重を移し回転して斜滑降に入る。次、反対方向に体重を掛けて曲がるテクニックを2日間で習得することを目指した。スキー場に出ると一面銀世界で、なんとも素晴らしい景色。しかし、そんな余裕があるのは、最初だけで、練習が始まると池辺さんの説明を懸命に聞いて練習を繰り返した。

2、3回で、ここまでは、マスターすると、池辺さんが、常本さんも、指導を手伝ってと言い出し、四国からの男性の医者3人を教えた。一方、池辺さんは、女医さん2人に手取り足取りではないが、丁寧に教えていた。途中、ゲレンデのカフェで一休みして、16時には、ホテルに戻った。

 風呂に入って、夕食を取って、20時から最終日の研究会が始まった。今日は初心者が多く、かなり、基礎的なことから説明しなければならず。時間がかかった。それを見ていた、常本は、医者といえども、頭の回転の速い医者ばかりではない事を痛感させられた。というのは、記憶力は良いのだろうが応用力に難がある医者が多いのに驚かされた。
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