電子カルテの創成期

ハリマオ65

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第39話:新事業に興味を持ち投資しようかな

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 常本が、木下先輩は、私と同じ東工大電気科の木下先輩は、5年先輩ですと伝えた。それなら話が、早いと顔が、ほころんだ。我々が、開発しようとして言うのは、人間の筋力を補助する機械で、着用できる位コンパクトで軽量な機械を腰から足に装着し小型で強力なモーターを使い、重たい物を持ち上げられる装具だと語った。

 人間をベッドから両腕で持ち上げるのを補助し楽に重たい物を運べる特殊装置を開発しようと考えていると話した、ちなみに、どの位の重さの考えてます聞くと、最初は100キロ、近いうちに300キロ、理想は、1000キロと話した。それはすごいと木下先輩が驚いた。開発はどの位、進んでいるのですかと聞くと100キロは、完成してると答えた。

 300キロに挑戦中ですが、まだ。安全性に不安が残るので、これが完成した時にⅠ号機として発売する予定。その次のⅡ号機は300~500キロを目標にしていますと言った。問題点はと聞くと、コストですと言った。現在、100キロの完成品でも数百万円かかる。現在、考えられる、素材でコストダウンを図っても500万円と言った。

 100万円になればリースとして、需要は、かなりあると思うのですがと言った。社員じゃ何人ですかと聞くと、現在、布施社長と。私、富士川が副社長の2人で、他は、東大とつくばに就職してる人でアルバイトできる人間に、時給単位の給料で、臨時で働いてもらっていますと言った。現在の総資金はと聞くと、3億円と言った。

 その他、ベンチャー基金から3億円の融資を申請する予定で5億円と言った。目標はと聞くと10億円だと言った。常本が、僕は最大1億円までと言うと、木下先輩も1億円は出せるが、失敗したら、資金が戻ってこないのでしょと聞くと、現段階では、ベンチャー基金から3億円の融資を受けられる予定なので、そのの範囲なら返せますと話した。

 と言う事は倒産しても、訴訟とか不測の事態がなければ、融資金の3億円から、最低でも出資金の1億円ずつ合計2億円を返却できると言うことですかと聞くと、その通りですと教えてくれた。えーそうなんですかと言うと、持参した資料は全部、もらえますかと聞くと、差し上げられるものと、見せられるだけのものとがありますと答えた。

 それでは、見せられる物だけでも見せてと伝えた。すると実験してる時の写真を数枚、見せてくれた。若い人が、大木やコンクリートを持っている写真と持ち上げるまでのクイックタイムの映像だけだった。まだ、大量生産のまで至ってないのですかと聞くと、えーと答えた。現在、ニーズを調査してる段階ですと話していた。

 じゃー、までまだまだですねと、木下先輩が言うと、この手のものは、オーダーメイドが中心となるので、大きな工場で大量生産というわけにはいかないと答えた。そう言うものなのですかと言うと、現状では、そう言うものなのですと言った。しかし、この手のものが、多くの現場で使えるとなった時に、初めて大量生産と言うことになる。

 しかし、まだ、現在では、そこまでのニーズがないと言うと、常本が老人施設ではニーズがあるのではないかと言った。確かに、あるかもしれませんが、老人施設では、収益が小さいので設備投資まで金が回らないのが現状ですと言うと、そうかも知れないなと納得した。常本が、私は、1億円までなら融資をしても良いと考えてますと告げた。

 すると富士川先生が、本当にありがとうと握手をしてくれた。それを見ていた、木下先輩もわかった、私も1億円までは投資しようと言うと本当ですか、それは心強いと言った。そして木下先輩が、もしかして現在の会社を退職して、次の仕事を考えてるのだか、入社させてくれると聞くと、東工大電気工学ならとても心強いと言い、大歓迎ですと言った。

 それでは、よく考えてから連絡しますと言い木下先輩が、富士川先生とメールアドレスと携帯電話の電話番号を交換した。23時過ぎに別れて、もし出資を決めたら、つくばにあるベンチャー企業の社長に会いたいと木下先輩が言い、その意見に常本も同感した。

 じゃー、それを交換条件に出資することにしましょうかと常本も伝えると、そうしようと木下先輩も納得してくれた。この話を聞いて、常本も木下先輩も自分の資産の合計を計算してみる事にした。
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