転ばぬ先のハイテク医療検査

ハリマオ65

文字の大きさ
15 / 34

14話:プレゼンテーションと関西出店、その場所は?

しおりを挟む
 その後、首都圏の高度臨床検査センターの数の患者数と一覧表にしたものを見せると歓声があがった。多分想像以上だったのであろう。そして、これからも場所は企業秘密で言えませんが、年に数カ所ずつ高度臨床検査センターをオープンさせるつもりですと言った。その後、高度臨床検査センターの設置費用と返済年数と投資家の数と金利の表を見せると、また歓声があがった。

 その歓声は、費用が高いことを驚いているのですかと聞くと、機械のリース費用と維持管理費用、事務経費、人件費、また、投資家の数と金額、首都圏って、さすがにすごいですねと驚いていた。関西圏では、こんな多額な費用、どれだけ投資してくれるか心配ですと言うと、投資家は首都圏だけでなく、全国、一部は外国人だというと、また驚いていた。

 規模の大きさには、歓談の声が出たが、投資家探しと費用の大きさ、実際に患者さんが来てくれるのか、運営していけるのか、それが心配なようで、最初の頃の感嘆の声がなくなり、ため息の様な声ばかり出る様になった。そこで運用方法については、もう既に運用してから15年間は見ていますので、きっと上手くできますよと言った。しかし、やはりやってみなければわからないと聞いて、いつなのかと銀行員の顔に書いてあった。

 それでは、とっておきの資料をお見せしますと言い、この所、数年の利用者数の推移を見せると順調に増えてるや、おまへんかなどと関西弁が飛び交った。最後にライバルはいない現状では三菱UFJ銀行さんだけですから安心して大きな船に乗ったつもりで、突っ走ろうではないですかと、丹沢先生が言った。しかし強調するほど、むなしく聞こえるのは、佐藤と泉田だけではなかった様な気がした。

 やがて、約1時間のプレゼンが終わり、何か質問はと言うと、行員は、みな疲れて、厄介な仕事を仰せつかったとでも言いたげな顔をして下をむいてるのを見ていた。案ずるより産むがやすし首都圏では一気にとはいかないものの着実に20年間の実績を積み上げ一件の脱落もありませんよと言った。しかし時間かかりそうとでも言いたげだった。

 そして、プレゼンの担当者3人が、明るい顔をして元気に一緒にやっていきましょうとかけ声をあげたが、むなしく聞こえたのは泉田だけではなかったような気がする。終了後、3人は急ぎ足で帰ったのは言うまでもない。その後、三菱UFJ銀行との交渉の窓口は佐藤さんに決まり、一号店をどこにするか、交渉しようと連絡が入り、4月18日、連休前に一度来て欲しいと連絡があった。

 4月18日出かけて、佐藤さんがどうせなら、大阪、京都、神戸に1つずつ高度臨床検査センターをオープンさせましょうというと、一度に3つですかと尻込みした。そこで首都圏には既に24ヶ所できますよ、それなので大阪圏に1つもないのか、おかしいと思いますよと言った。どこにするかは、客の流れを見て一番立地の良さそうな所を捜して下さいと言うと、その分値段が高くなりますよと言った。

 大丈夫、何とかなりますよと、佐藤さんが銀行員を励ますほど心配になっていル様子が、よくわかった。確かに成功すれば、我が社にとっては大きな武器になると思いますが、何せやったことがない案件なので自信がないというのが本音ですと言った。20年前の東京でもそうでしたが成功が実証されているじゃないですかと資料を見せると、でも、それで失敗しないことになる訳ではありませんからと、相変わらず消極的だった。

 この銀行のトップを呼んで下さいと言うと数分後、来て、あんたが厄介な仕事を持ってきた人ですかとでも言わんばかりの怪訝そうな目つきで見て、今忙しいからと顔に書いてあったのがわかった。他の銀行、三井住友、または、みずほ銀行さんにお願いしましょう金というと、やらないと入ってません。

 ただ、失敗したくないだけですと本音を吐いた。今迄、成功してきたノウハウを教えて上げると言ってるのですからもっと積極的にバックアップして下さいと言うと、具体的な事は、ずべて指示して下さい。お願いしますと頭を下げたので、一緒に頑張りましょうと言うと少し明るい顔になった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

母の下着 タンスと洗濯籠の秘密

MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。 颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。 物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。 しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。 センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。 これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。 どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ

BL
鍛えられた肉体、高潔な魂―― それは選ばれし“供物”の条件。 山奥の男子校「平坂学園」で、新任教師・高尾雄一は静かに歪み始める。 見えない視線、執着する生徒、触れられる肉体。 誇り高き男は、何に屈し、何に縋るのか。 心と肉体が削がれていく“儀式”が、いま始まる。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜

来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。 望んでいたわけじゃない。 けれど、逃げられなかった。 生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。 親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。 無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。 それでも――彼だけは違った。 優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。 形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。 これは束縛? それとも、本当の愛? 穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

処理中です...