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36話:関西高度臨床検査センターのその後2
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いや、どっちの味方でもなく医療費や患者の利便性を考えているのだと言い返した。そうか、正義の味方だとでも言う訳かと笑いながら言った。そんな、たいそうな意味はないよと言うと、何か東京に染まったしまったなと、丹沢の顔をまじまじと眺めた。まー良いや、ところで相談というのはと矢島が聞くので、大阪に高度臨床検査センターを作りたいのだが、その方法についてと、注意点、君の意見のアドバイスが聞きたいのでやってきたと告げた。
それなら、今まだ話した事が、すべてだ。俺は丹沢の意見に反対だ。そう、冷たいことばかり言うなよ、もし実行するとしたら、どうすべきかのアドバイスといい直すと、にゃっと笑い、これで、丹沢が、俺に会いに来た理由がわかったよと言い、じゃー答えると言い、まず、現在、さっきも言った様に大阪医師会では、貧しい医者の首を絞めるような高度臨床検査センターの必要性を認めないだろう。
また、多分、いないと思うが、そんな正義の味方、月光仮面の様な医者がいたとしても反対者の圧力で潰される。すると首都圏の高度臨床検査センターグループが反旗を翻して挑戦してきたらと言うと、もし戦いになっても首都圏の高度臨床検査センターには関西の土地に指一本、触れさせないだろうね。つまり何もさせな。認めない。許認可を出さないと言う事だ。丹沢も知ってると思うか関西医師会の結束の強さは盤石だ。
例え、日本の総理大臣が来ようが、絶対に負けないと言った。これが俺の回答だと言い、それ位のこと、お前にもわかるだろうと肩をたたいた。わかったと言って丹沢は、じゃーこれで失礼するというと、矢島がご苦労さんと言い、丹沢がいくらと言うと、矢島が、お前のしけた面に免じて入らないよと言った。帰り際に、医者の世界で長生きするように旨く生きて行け間違っても正義漢を振りかざして負け犬になるなと笑いながら言った。
それを聞いて、丹沢は、あいつは出世欲に自分の魂を売った哀れな奴だと、蔑むように小さな声で、つぶやいた。その晩、近くの赤提灯で丹沢は悔しく、やけ酒を飲んで、あいつは腐ってると飲み潰れながら言い続けた。ああいう奴を見ていると昔の様に討論して論破してやりたいと思ったが、それだけの純真さ、情熱、時間が残されていないというのを十分にわかっている。
しかし、どうにもできない自分が、はがゆくてたまらず、飲んでも酔えずホテルに帰っても悔しくて寝られなかった。目覚ましに起こされて8時に起き、ロボットのように新大阪駅からの新幹線にのり爆睡、車掌さんに終点の東京駅ですよと起こされて、あわてて新幹線を降りて事務所に帰った。その後、2018年4月10日に佐藤さんと泉田夫妻に新横浜のいつもの焼き鳥屋に20時に集合するように連絡した。
泉田鈴江さんが用事で来られないと言ったがそれ以外は全員参加すると返事が来た。いつものように集まると丹沢が今晩、集まってもらったのは、関西高度臨床検査センター設立のために昔の友人を訪ねて大阪へ行き、この件について話し合った事を伝えるためだと言った。その友人とは学生時代から、いろんな意味でのライバルで、将来の医療のあるべき姿、その他、勉強のことで親しかった。
しかし、親が昔から関西では、有名な大きな個人病院の大金持ちの息子であり、親への反発の気持ちもあったのだろう、その後、今回25年ぶりに再開したがダンディな格好で、随分、変わった。そして別れた後、関西に帰り親の力の傘も借りて医師会でも出世街道を駆け上り、今では、大型病院の副院長になっていた。
その彼が、言うのには、関西の医師会では、患者の少ない不人気の内科医院が、高額検査で食いつないでいるのを知っていて仕方なく、そう言う施設にCT、MRI検査を外注するケースが多い。つまり、持ちつ持たれつの関係であり付け届けも多い。この関係を崩すことはない。
まして、関東の人間に対する敵対心の強い関西では、相手が関東だとなると、なおさら頑なに反対して潰すと教えてくれた。聞く相手を間違えたのかも知れないが関西の医師会が動かなければ、まず無理だと言うことがはっきりわかったと伝えた。佐藤さんが、絶対無理と言う事ですねと念を押すと、そうだと答えた
それなら、今まだ話した事が、すべてだ。俺は丹沢の意見に反対だ。そう、冷たいことばかり言うなよ、もし実行するとしたら、どうすべきかのアドバイスといい直すと、にゃっと笑い、これで、丹沢が、俺に会いに来た理由がわかったよと言い、じゃー答えると言い、まず、現在、さっきも言った様に大阪医師会では、貧しい医者の首を絞めるような高度臨床検査センターの必要性を認めないだろう。
また、多分、いないと思うが、そんな正義の味方、月光仮面の様な医者がいたとしても反対者の圧力で潰される。すると首都圏の高度臨床検査センターグループが反旗を翻して挑戦してきたらと言うと、もし戦いになっても首都圏の高度臨床検査センターには関西の土地に指一本、触れさせないだろうね。つまり何もさせな。認めない。許認可を出さないと言う事だ。丹沢も知ってると思うか関西医師会の結束の強さは盤石だ。
例え、日本の総理大臣が来ようが、絶対に負けないと言った。これが俺の回答だと言い、それ位のこと、お前にもわかるだろうと肩をたたいた。わかったと言って丹沢は、じゃーこれで失礼するというと、矢島がご苦労さんと言い、丹沢がいくらと言うと、矢島が、お前のしけた面に免じて入らないよと言った。帰り際に、医者の世界で長生きするように旨く生きて行け間違っても正義漢を振りかざして負け犬になるなと笑いながら言った。
それを聞いて、丹沢は、あいつは出世欲に自分の魂を売った哀れな奴だと、蔑むように小さな声で、つぶやいた。その晩、近くの赤提灯で丹沢は悔しく、やけ酒を飲んで、あいつは腐ってると飲み潰れながら言い続けた。ああいう奴を見ていると昔の様に討論して論破してやりたいと思ったが、それだけの純真さ、情熱、時間が残されていないというのを十分にわかっている。
しかし、どうにもできない自分が、はがゆくてたまらず、飲んでも酔えずホテルに帰っても悔しくて寝られなかった。目覚ましに起こされて8時に起き、ロボットのように新大阪駅からの新幹線にのり爆睡、車掌さんに終点の東京駅ですよと起こされて、あわてて新幹線を降りて事務所に帰った。その後、2018年4月10日に佐藤さんと泉田夫妻に新横浜のいつもの焼き鳥屋に20時に集合するように連絡した。
泉田鈴江さんが用事で来られないと言ったがそれ以外は全員参加すると返事が来た。いつものように集まると丹沢が今晩、集まってもらったのは、関西高度臨床検査センター設立のために昔の友人を訪ねて大阪へ行き、この件について話し合った事を伝えるためだと言った。その友人とは学生時代から、いろんな意味でのライバルで、将来の医療のあるべき姿、その他、勉強のことで親しかった。
しかし、親が昔から関西では、有名な大きな個人病院の大金持ちの息子であり、親への反発の気持ちもあったのだろう、その後、今回25年ぶりに再開したがダンディな格好で、随分、変わった。そして別れた後、関西に帰り親の力の傘も借りて医師会でも出世街道を駆け上り、今では、大型病院の副院長になっていた。
その彼が、言うのには、関西の医師会では、患者の少ない不人気の内科医院が、高額検査で食いつないでいるのを知っていて仕方なく、そう言う施設にCT、MRI検査を外注するケースが多い。つまり、持ちつ持たれつの関係であり付け届けも多い。この関係を崩すことはない。
まして、関東の人間に対する敵対心の強い関西では、相手が関東だとなると、なおさら頑なに反対して潰すと教えてくれた。聞く相手を間違えたのかも知れないが関西の医師会が動かなければ、まず無理だと言うことがはっきりわかったと伝えた。佐藤さんが、絶対無理と言う事ですねと念を押すと、そうだと答えた
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