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43話「最終章」:浜松高度臨床検査センターの稼働開始

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2019年5月16日に浜松医師会から電話が入り浜松医師会として1億円の投資をすることを決めたと言い送金を聞いてきたのでお知らせした。その後、
泉田誠一が1億円の投資を決め、残り3億円分をソーシャルレンディング会社の山根社長にお願いして1口300万円で100口の公募募集をインターネットのサイトにのせてくれ、5月30日には全部埋まった。

 その後、丹沢先生と泉田と浜松医師会の四宮先生の4人で中古のCT、MRIを東京都内の中古リースセンターに探しにいき、CT2台とMRI1台の
リース契約をして直ぐに浜松の貸しビルに6月5日の午後3時に到着するように手配した。5月16日に佐藤さんが、以前から内装、防磁、防放射線工事をしてくれる会社に電話して工事を開始してもらい。

その後、5月20日には施設を使える様にしてもらった。これで資金ができたので支払先に資金を送金して終了した。その他、必要な、机、椅子、二段ベッド、事務機名をも揃えて搬入が終了したのが6月6日だった。その後、6月7日に佐藤さんが事務の女性10人の採用面接をし、泉田が浜松の臨床放射線技師を募集し20人集まり面接したが、全く人数が足らない。

そこで6月10日にも静岡と名古屋でも応募してきた臨床放射線技師30人と面接してパートでも働ける人を合計26人揃えた。その後、7月1日オープンと宣伝して回ると、続々と予約が入りだした。臨床放射線技師のローテーションを組み始めて8月末迄は決め終わった。オープン前日の6月30日には検査希望の人の日程が7月末迄一杯になった。

 そして7月1日浜松高度臨床検査センターオープンの日には、丹沢先生、泉田夫妻、鈴木さん、浜松医師会の四宮先生と待合室の患者さん5人に対して、関係5人とスタッフ6人の11人で対応して冷たい水の飲める設備が欲しいと言われ、業者に用意させた。その他、必要な品物は、スタッフが購入しに行った。そして佐藤さんは、午後から、週に2回、来ることになった。

 浜松医師会の四宮先生は空いてる時間は、いつも浜松高度臨床検査センターの受付でスタンバイしていた。そして、大きなトラブルもなく7月を終えて暑い夏を迎えて8月になり検査を待っているときに気分が悪くなった高齢者がいた時には、時間を他の人とずらして検査するように臨機応変な対応ができる様になった。

 そして8月12日台風が上陸して大雨となり、やむを得ず、四宮先生が自分の持っていた7人乗りのワゴン車を持って来て、土砂降りの時には、高齢の患者さんを駅まで送ったり配慮してくれた。その話が地方の放送局のニュースになり、評判となったようだ。そうして10月を終えて順調に仕事が運んで12月に舘山寺温泉で忘年会を開いた。

 丹沢先生、泉田夫妻、佐藤先生、四宮先生や地元浜松医師会の若い先生6人が集まり、盛大に、みんなで乾杯して、浜松高度臨床検査センターの成功を祝った。翌日、10時過ぎに泉田夫妻は丹沢先生を乗せて、車で東名高速道路から新横浜へ向かう時に。前方に真白き富士の荘厳な姿を見ながら、泉田美鈴さんは、今迄の高度臨床検査センター開設の道を思い出し思わず胸が熱くなり涙を流した。
読破ありがとう、今後のために感想を書いて下さい宜しくお願いします。【完結】
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