瀬戸内の勝負師

ハリマオ65

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15話:小山田聡が家購入とが姫子の医者になる夢

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 健一が、ツバメグリルという店に決めて入った。ランチコースを頼み、ハンバーグ定食とサラダ、デザート、珈琲をいただいた。その後、新幹線で岡山の家に、帰ると19時、父と娘が、寿司をとって待っていてくれた。開口一番、健一が、大学に受かって良かったと笑いながら言った。その頃、健二は、父と同じ、漁業協同組合に入り、雇われ漁師になった。そして、この晩は、両親も安心したのか、お酒を飲んで、健一の大学受験の成功に乾杯した。

 すると、妹の姫子が、私も橫浜の大学を受けようかなと言い、橫浜市立大学医学部を目指したいと言った。すると、健二が、お前が医者になったら、恐ろしくて、かかる気がしないと笑うと、最近、テレビで名医の話を放送していて、みんなに尊敬される医者に成り立ちと思い始めたと語った。2001年、以前、N証券で証券取引の情報をくれた鮫島さんから電話が入り、今年の3月1日で定年退職したので私と一緒に株取引しませんかと誘った。

 儲かった時、1割の報酬で納得いただければ情報を送りますと言うので、N証券で取引しなくても良いですかと聞くと、かまわないと言うので、小山田は、成功報酬1割の条件で、やりますと言った。その頃、健二は、父と同じ漁業協同組合に入り、早朝3時に起き、9時から10時に漁から帰って来て、家で仮眠した。起きて昼飯を食べて、釣りに行ったり、中学時代の友人の自動車、バイクの店に行き整備の仕方を習った。

 その後、金を貯めて、中古の50CCのバイクを買って乗っていた。また、地元にいる中学時代からの女友達、数人と仲良くしていた。2001年4月5日、岡山市南区の児島湖の周辺に住む、奥さんの実家、兼高家の親戚の兼高建蔵さんが広い敷地を古家付き現状渡しで売り出してるという情報を得た。兼高建蔵さんの家の5人の子供達が岡山を離れて、首都圏で、働き、住み独立した。そのため75歳を超えた親夫婦だけになり、近々、老人施設に入所すると聞かされた。

 その家は、敷地の広さは、約500坪で 売って欲しいと小山田聡が奥さんの良江さんのお父さんを通じて打診した。すると、是非、交渉したいと連絡が入った。して、義理の父、兼高良一さんと小山田夫妻が、その家の主、兼高建蔵さんと面会した。その席で、小山田聡が、兼高建蔵さんに売却希望価格を聞くと現状渡しで、3000万円で不動産屋に出していると言った。しかし、半年経っても購入希望が出ないので、2500万円にしたと言った。

 2500万円で売ると言うと、小山田聡が、古家の解体費用を200万円と考え、2300万円なら現金で買うと説得した。その後、義理の父、兼高良一さんが、お金に不自由してなければ、売ってもらえませんかと言うと、わかったと承諾してくれた。2001年4月8日、家田不動産屋で書類を交わし兼高建蔵さんの口座に2300万円支払い購入し、小山田家の預貯金が17700万円となった。その後、以前から小山田聡が、お世話になっている漁業組合の溝口組合長に面会。

 その席で、長年、地元の漁業組合、農家の多くの人にお世話になっているので、地区の人が楽しめる施設の集会場を作りたいと話すとよれは良いと賛成してくれた。その集会場の建設の時、一緒に考えていただけませんかというと、そんな事なら喜んで、手伝うよと言った。それなら、地元の富島建設の富島社長と、家田不動産の家田社長にもアドバイスしてもらおうおと言った。善は急げと言うから、溝口組合長が、俺に任せろと言い、また小山田に電話すると話した。

 その後、4月14日の夜、4人で話合いをしようと近くの料理屋の1室に18時に集合することになった。18時に、集まり、夕食をとってから話合いが始まった。まず、口火を切って、購入した兼高さんの家の解体と整地費用は、どれ位かかりますかと家田社長に聞くと地元の知り合いなので極力安く見積もって取り壊しと整地で300万円。ただし、電気、水道を点検し交換の費用がかかればプラスされると言った。将来、地区の集会所・公民館としての建物を建てるというなら一肌脱いでやると言ってくれた。
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