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65話:ポルディ・ペッツオーリ美術館へ
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その次、メトロで、メトロ・ドゥオモ駅より徒歩10分のポルディ・ペッツオーリ美術館に移動。ここは、かつてのイタリアの貴族、美術館の名称にもなっているポルティ・ペッツオーリの美術コレクションを展示している施設。絵画をはじめ、彫刻・宝石・武器・時計など中世のさまざまな貴重な美術品の数々を鑑賞できる。貴族の館を美術館にしていることから、館内では気品漂う豪勢な雰囲気も満喫できる。
邸宅美術館とはいえ、ボッティチェリやピエロ・デッラ・フランチェスカ、ベッリーニ等、ルネサンスの巨匠の作品も数多く所蔵してあり一流の美術館に劣らないコレクションがある。ルネサンス前のキリスト教の板絵や時計や陶器などの工芸品も多数展示されてる。美術品だけでなく、貴族ならではの室内の素晴らしい装飾も興味深い。螺旋階段とその下にある噴水はとても美しい。ポッライウォーロの「貴婦人の肖像」は、「第4章 黄金の間コレクション」で登場。
横顔の肖像画の表現は、ルネサンス期に広く用いられましたが、この作品はその中でも最高傑作と評され、ポルディ・ペッツォーリ美術館のシンボル的存在。緻密に描きこまれた衣服や髪飾りなどゆっくり見た。その他、武器甲冑から始まったコレクションは、次第に金工品や絨毯、宝石などへ広がった。コレクション開始から約5年後には古画の購入を開始。ルネサンスから近代まで300点を超えるコレクションに成長しました。
ジャン・ジャコモが、1879年に亡くなる数日前に購入した絵がボッティチェッリの「死せるキリストへの哀悼」。ボッティチェリの代表作である「春」や「ヴィーナスの誕生」などとは異なる鮮やかな衣服の色使い。狭い画面にひしめく人物の絶妙な構図には、キリストの死を悼む劇的なシーンを強調する視覚的効果が盛り込まれている。ジャン・ジャコモの死から3年後、彼の遺言に従い、コレクションを一般公開するポルディ・ペッツォーリ美術館が開館した。ミラノ市民やゆかりの人々からの寄贈も受け、コレクションは現在も拡充している。
「フランチェスコ会派聖人たちが描かれた宗教行列用十字架」も美術館開館後に収蔵された物。おそらくラファエロの若い頃の作と考えられている。十字架の中央にはキリストの磔刑図、4つの端には聖人が描かれ、表面は聖母マリア、聖ヨハネ、聖ペテロ、マグダラのマリアが、裏面はフランチェスコ会派の諸聖人が描かれています。ジャン・ジャコモの依頼により、室内装飾家がコレクションにあわせて。しつらえた美しい展示室は、1943年に第2次世界大戦で大きな被害を被った。
本展では在りし日の様子が、写真で紹介されている。戦後、ミラノ美術保護局からの支援で美術館は再建され、その豊富なコレクションを展示する新たな展示室を追加しながら、現在も多くの人々に愛されている。ポルディ・ペッツオーリ美術館の見学を終えて、少し疲れたので、カフェで一休みした。その後、奥さんの良江さんが楽しみにしていたミラノでの買い物に小山田聡がついていく番になった。
モードの聖地・ミラノはセレクトショップの激戦区でもありセンスあふれるブティックが目白押。 最初に入った店はイル・カメオ。ここはレトロかわいいアイテムの宝庫。1970年代の空気が漂う店内。ブレラ地区のファッションピープルのお目当ては、ゴージャスな服。 クロコダイル「ワニ皮」のバッグ。カラフルなサングラスなど、レトロテイストなモード。アクセサリーも掘り出し物が多く、見ているだけでも楽しい。
その中の素敵なデザインのサングラスを鏡を見ながら数点かけてみて、良江さんが気に入ったサングラスを購入。次は、ヴィンテージ・洋服の老舗、カヴァッリ・エ・ナストリ。かつてのヴィンテージブームの火付け役は、今やこの業界の老舗的存在。センスの良さとクオリティの高さは群を抜く。1950から70年代ものを中心に服、バッグ、靴、アクセサリーが揃う。ヴィンテージ生地を使ったオリジナル・クローズも人気。そこでも素敵なアクセサリーが気に入り、1点購入。
その次に、ウンゲルと言う宝石・装身具の老舗が展開するアクセサリーの店に入った。1875年の創業でビーズやレースを使った宝石・装身具の老舗が母体のアクセサリーショップ。伝統の技術とノウハウを生かした、ちょっとレトロでカラフルなネックレスやブレスレット、ピアスが揃う。普段使いからドレスアップ用までラインナップは多彩。手頃で比較的安い装身具をじっくり見て数点購入。
邸宅美術館とはいえ、ボッティチェリやピエロ・デッラ・フランチェスカ、ベッリーニ等、ルネサンスの巨匠の作品も数多く所蔵してあり一流の美術館に劣らないコレクションがある。ルネサンス前のキリスト教の板絵や時計や陶器などの工芸品も多数展示されてる。美術品だけでなく、貴族ならではの室内の素晴らしい装飾も興味深い。螺旋階段とその下にある噴水はとても美しい。ポッライウォーロの「貴婦人の肖像」は、「第4章 黄金の間コレクション」で登場。
横顔の肖像画の表現は、ルネサンス期に広く用いられましたが、この作品はその中でも最高傑作と評され、ポルディ・ペッツォーリ美術館のシンボル的存在。緻密に描きこまれた衣服や髪飾りなどゆっくり見た。その他、武器甲冑から始まったコレクションは、次第に金工品や絨毯、宝石などへ広がった。コレクション開始から約5年後には古画の購入を開始。ルネサンスから近代まで300点を超えるコレクションに成長しました。
ジャン・ジャコモが、1879年に亡くなる数日前に購入した絵がボッティチェッリの「死せるキリストへの哀悼」。ボッティチェリの代表作である「春」や「ヴィーナスの誕生」などとは異なる鮮やかな衣服の色使い。狭い画面にひしめく人物の絶妙な構図には、キリストの死を悼む劇的なシーンを強調する視覚的効果が盛り込まれている。ジャン・ジャコモの死から3年後、彼の遺言に従い、コレクションを一般公開するポルディ・ペッツォーリ美術館が開館した。ミラノ市民やゆかりの人々からの寄贈も受け、コレクションは現在も拡充している。
「フランチェスコ会派聖人たちが描かれた宗教行列用十字架」も美術館開館後に収蔵された物。おそらくラファエロの若い頃の作と考えられている。十字架の中央にはキリストの磔刑図、4つの端には聖人が描かれ、表面は聖母マリア、聖ヨハネ、聖ペテロ、マグダラのマリアが、裏面はフランチェスコ会派の諸聖人が描かれています。ジャン・ジャコモの依頼により、室内装飾家がコレクションにあわせて。しつらえた美しい展示室は、1943年に第2次世界大戦で大きな被害を被った。
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モードの聖地・ミラノはセレクトショップの激戦区でもありセンスあふれるブティックが目白押。 最初に入った店はイル・カメオ。ここはレトロかわいいアイテムの宝庫。1970年代の空気が漂う店内。ブレラ地区のファッションピープルのお目当ては、ゴージャスな服。 クロコダイル「ワニ皮」のバッグ。カラフルなサングラスなど、レトロテイストなモード。アクセサリーも掘り出し物が多く、見ているだけでも楽しい。
その中の素敵なデザインのサングラスを鏡を見ながら数点かけてみて、良江さんが気に入ったサングラスを購入。次は、ヴィンテージ・洋服の老舗、カヴァッリ・エ・ナストリ。かつてのヴィンテージブームの火付け役は、今やこの業界の老舗的存在。センスの良さとクオリティの高さは群を抜く。1950から70年代ものを中心に服、バッグ、靴、アクセサリーが揃う。ヴィンテージ生地を使ったオリジナル・クローズも人気。そこでも素敵なアクセサリーが気に入り、1点購入。
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